音楽のレビュー・感想・評価
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正直、観ていてピューッと吹くジャガーを思い出した。 有る程度はまと...
正直、観ていてピューッと吹くジャガーを思い出した。
有る程度はまとまっていたけど…
普通にやればしょーもない表現になりそうなのを、音楽的/体験的にすごい表現/パワーへと昇華
シュールな調子のアニメ映画。
なんだか関西アングラの空気。
全シーンが手書きってのがすごい。
ただ歩いてるだけのシーンですら妙な迫力がスクリーンから発せられています。
普通にやればしょーもない表現になりそうなのを、音楽的/体験的にすごい表現/パワーへと昇華してる。
見事!
今作のなにが1番スゴイってシンプルに音楽がすごいのです。
初期衝動がすべてである”主人公たちの音楽”の魅力が伝わってくる。
原作では表現:漫画(絵/擬音)→ 受け手:脳(空想)と形の無かったモノを、アニメーションで”表現”することに見事成功しています。
音楽シーンでは”うおおお!”とアドレナリンが放出しまくりでした!特に最後のフェス!
この体験を映画で味わえるとは~。震える!
絵はチープ。ほぼ棒読みのセリフ。個性的な間。
とっかかりは”ん?なんじゃこれ?”と思うけど、次第にそのノリが気持ちよくなってきました。
ジャケパロディとか音楽的な小ネタもいっぱい挟まってそう。
某バンドが”え、そんなダイレクトに出てくるの?”って吹き出しそうになったり
見る人が見れば確実に楽しめる映画。
ただ一般の人にあの”音楽”が伝わるかは謎。
ボアダムス……いやせめてD.A.N.の良さがわかるならOKなはず。
主人公もいいけど、なにげに友達ふたりがいい味だしてるよなー。
花道軍団的な。なんか安心する信頼感。
「音楽」って「音を楽しむ」ということなんだと、改めてそう思わせてくれる作品でした。
予告を見て気になりながら見れそうな機会が無く
鑑賞を諦めていたのが春先の頃。
いま、1週間の短期間で公開しているのに気付いて、
滑り込み鑑賞してきました。
シュール系のマニアックな作品なのかと (失礼)
思っていたのですが、意外としっかりした (失礼)
味のある作品でした。 (敬礼)
書き込みのレベルにムラがある気もしたものの
作り手側が思うように、好きなように作品を造っている
そんな感じを受ける、独特の雰囲気を持った作品でした。
気がついたらエンディング。
良い作品でした。満足です。
観れて良かった。
◇
以下あれこれ
キャラクターデザイン
特に「目」の描き方が独特
上かっこと下かっこが重なった目の描き方に
最初は違和感があったのですが
話が進むに連れてこれがなかなかいい感じに。 味があります。
描画
水彩画風かと思えば
パステルカラーの世界になったり。
作り手が好きなように作成している そんな感じが
見ているこちら側にも伝わってきました。
駒井蓮さん(亜矢の声)
「名前」という作品で初めて知った女優さん。
その時のメモ
「等身大を上手く演じている」 ふむふむ
今回は声優にチャレンジなわけですが、
なかなかいい感じでした。
「間」のとりかた
会話の途中に「空白」の時間があるのですが
これが長すぎないかと感じる場面がチラホラと。
特に主人公ケンジ君のセリフの番。
目を開けて寝てるんじゃないか
と何度も思いました。
何か狙いがあったのでしょうけど、 ここだけはちょっと。。
◇
古美術
の森田クン。
ロン毛のヴォーカル。
日常会話では女性の声なのに
歌うを聞くと、男性の声。 ♂? ♀? はて。
70年代フォークソングを連想。
心を撫でられる感じ
古武術
楽器演奏したことが無いメンツ の、割に
リズム感がしっかりとした演奏。
和太鼓の連弾(?)のような野太い演奏が
が心に響いてきました。
魂を揺さぶられる感じ
リコーダーとの相性もいい感じでした。
最後に
原作があるんだと今ごろ気付いてます。
うん。気になる。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
【初期衝動のレッツ、ロックンロール! リコーダーロックには痺れたなあ。】
ー音楽始めるきっかけは、サマザマだ。もしかしたら、理由など必用無いのかもしれない・・。-
ケンジはどーも、近隣では恐れられている不良らしい・・。マカロニ拳法という必殺技を持つらしい・・。
ー脳内で、軽く脱力・・。脱力系アニメじゃないだろうな・・。-
ケンジの連れの体格の良いアサクラとオータは仲間の様だ。学校の一室でダラダラと過ごしている。
が、ひょんなことから、ケンジがベースを手にし、アサクラとオータも勝手にドラム(の一部)とベース(何故かというと、ケンジは楽器名が分からないらしい・・)を持ち出し、”せーの”で楽器を弾く!
ケンジが低い声で”今、すっごい気持ちが良かった・・”と呟く・・。
ーベース二台と、ドラムスだけなんだが、ミニマル・ミュージックみたいで、格好良いなあ・・。
ケンジの無表情な”間”も妙にオカシイ。-
そして、ケンジはバンド名を”古武術”と命名する・・。
ー再び、脳内で軽く脱力し、くすりと笑う。ネーミングセンスがいいんだか、悪いんだか・・。-
彼らは学校内のフォークソングバンド”古美術”の3人と知り合い、固い握手を交わす。
ー再度、脳内で脱力しつつ””古美術”のモリタ君の声も曲も良いなあ・・。ロックじゃないけど。CD3万枚持っているだけあるなあ。”などと思いながら楽しく観賞。
最早、完全にこの映画の不思議な世界に嵌っている私である。-
ケンジを敵視するオーバたちマルタケコウギョウの不良生徒達の絡みも面白く、 ”あれ?この声は・・タケナカナオトさん!” 後はラストのライブまで一直線。
<いやあ、面白かったなあ。フライヤーを読んで又、驚いたなあ、イロイロと・・。>
若き日の衝動に心がざわつく
7年以上かけてすべて手描きしたというアニメーション。
地方のヤンキーな3人の男子高校生。リーダー格の研二の気まぐれでバンドを始める。ギターとベースの違いが分からない。チューニングを知らない。ベース2本とドラムでひたすら単調なリズムを刻むだけ。ただそれだけで十分だった。それだけでロックだった。
まったく音楽を知らない彼らのバンド(=音楽)への初期衝動に鈍い感動を覚えた。青春時代の訳も分からない衝動そのもの。この衝動は間違いなく世界標準。
心がざわつく作品だった。近所迷惑かえりみず爆音を出してた頃を思い出した。
まさに音楽
最近アコギ の練習し始めて、めちゃくちゃ下手だけど簡単なコードで弾けるような曲をちょっとやってみると「え、すげぇ今それっぽくなかった!?」と感じるタイミングがあってめちゃくちゃ楽しい時がありました。そんな、音を楽しむ根本的なところが描かれているように感じて、すごく面白かったです。
アニメである意味
この特殊なアニメである意味をしっかりと感じました。
シンプルなストーリーですが、アニメの解像度を上げ下げすることで感情や臨場感が伝わってきます。
月並みな感想ですが青春における音楽の美しさを感じました。コメディもちゃんとハマっていました。バンド名を決めるところのくだりが面白かったです。リコーダーの音色が素晴らしかった!
アヤちゃんが本当に良かった。
この映画を観て感じた事ですが、学生生活や青春を描くのにアニメはとても向いていると思います。
実写では、どうしても美男美女が登場してくるのでかえってリアリティを欠いてしまうのだと思います。その点アニメでは抽象化された背景に完璧な演技をこなす登場人物。鑑賞者は存分に映像を補正し、感情移入するでしょう。そもそも青春映画のほとんどはあまりに荒唐無稽なストーリーなのではないでしょうか。フィクションなので、何が起こっても良いわけではありますが、絶対に起こり得ない事を描きすぎている気がします。
そういうストーリーだから実写では違和感がうまれ、アニメではしっくりきてしまう、のではないかとも感じました。
原子心母-タルカス-マインドゲームス-ZEP-チューブラーベルズ-宮殿-Jマクラフリンにヤンハマーもあるでよ!
あの福助と四角柱が判りませんでした。ダブルネックとか懐かしい。12弦ですよ。憧れてました。でもデカくて重そう。
止むに止まれぬ自己流出が音楽の始まり。音楽だけじゃないけどね。駒井蓮ちゃんの声優適正の高さに萌え。森田の、いきなり覚醒ジミヘンに萌え。縦笛がマハビシュヌ時代のヤンハマーに聴こえて萌え。雰囲気だけだけど。
直後に見た、東京アディオスのインパクトが凄すぎて、印象が薄れてしまいました。ゴメンなさい。
駒井蓮、役者さんで早くまた見たい。
魅力的なキャラクターと音楽
・大橋裕之先生のキャラクターが動いてる上に声も出てる事に感激した。
・原作のタッチを想像していたのでかなり実写に近いタッチと作画法を採用していて、原作とはまた違ったリアリテイや迫力があって良かった。
・バンドってこんな感じで始めるのかなと思いつつ音楽に関わらず、何を始めるのも何でもいいんだよなって思った。思いつきで言った事を仲間がすぐ受け入れる感じが優しくて面白かった。
・古美術の太田の感情の乱れが面白かった。
・正直なところ、ベースとドラムだけじゃん。と思ったけど、ずっーと聴いてると何だかバンドをしてみたい気分になった。学生の時に音楽を観てて良い友達がいたらやってたかもしれない。
・ケンジが尻でリズムを取っている事を友人が気づいてたぜってとこが面白かった。
斜め上から次々と
実は原作も知らず、朝朝刊の映画欄を観て何かを感じ鑑賞!CGで本物より美しい映像の描ける世の中と真逆の手書き原画のアニメーション。昭和感たっぷりでこのキャラクターたちの間がたまらない。
始めるきっかけ、そして初音出しの感動はとてもよく伝わった。音楽好きならにやっとするパロディもあり、最後のシーンの盛り上がりも音楽ならでは。たまたま監督のトークショーもあり、こういう手法があるんだなと。それにしてもよく7年あきらめずに完成させたもんだ。えらい!
研二の色気に圧倒された。
本物か偽物かを見分けられるのは16歳ぐらいまでだろう。無駄に歳をかさねると見えなくなる。人の顔色を見極めることにシャカリキになるからだろ。音楽は頭で演るものでもないしましてや客の顔色を盗み見しながら演るものではない。しかるに、音楽をテーマとする映画としては最高峰だ。ボヘミアンなんたらと言う映画を観るくらいだったらこの映画を100万回観た方がいい。
滲み出すシャイな研二の色気があるが故だろう。
彼らにとってのそれは音楽だった。
物語的な意味で最も奇跡を感じたのは研二が音楽室から楽器を拝借するときにギターとベースを間違えたところ。
もしあの時、間違えずにギターを持って行ってたら、鳴らした音を彼ら自身はどう感じただろうか?おそらく気持ち良さよりもそれぞれが抱くバンドサウンドとの程遠さによる失望が上回り、その後、彼らは古武術になることは出来なかったと思う。
彼らが初めて鳴らした音が偶然にもリズムの本質に肉迫したことで、彼らは感動を覚えたし、それは観てる我々にも欠損なしでダイレクトに伝わってくる。
そこに作品的としての奇跡が融合される。絵を観た時、思い浮かんだのはちびまる子ちゃんだ。さらに笑いの部分も「緊張と緩和」的なものが多く、さくらももこ風味を感じた。しかし、彼らの体の動きはそれとは違う。妙にリアルで若干の不気味さを感じる程であるが、それが演奏する彼らにダイナミズムを与えており、日常とのギャップが鮮やかに表現されていて素晴らしい。
ラストのフェスシーンは若干理解不能なことがあったが、原作を読んで確認したい。それでもこみ上げてくる熱いものは何だ?傑作であることは間違いないだろう。
個人的には研二達を見守るアヤの存在感が最高だ。
キング・クリムゾンは聴いたのかな?
カウントなし。「せーのっ!」でいきなり始めるバンド演奏。楽器の何たるかもわかってない3人はツイン・ベースとドラムというファンキーな編成で音楽するのだ。『けいおん』が流行り始めた頃には、こうした何も知らない中高生が楽器を持ち寄り「せーのっ!」で始めるバンドが多かったそうだ。
しかし、彼らの無情な奏でる音楽は不気味ではあるが、70年代パンクをも想起させ、ぶっとんだ単音のみを延々と続けるストイックさが際立つ。和音?メロディ?ボーカル?そんなもん要らない!内に秘めたる鬱憤を楽器を使って爆発させるのみなのだ。「古武道」というバンド名も笑ったが、「古美術」というバンド名はもっとウケる!彼らに自分たちの音楽を聴かせると、森田くんの頭の中はピンクフロイドやツェッペリンもぶっ飛ぶ妄想世界へ・・・
7年もかけたという、特殊な手法を使ったアニメばかりが話題になるが、音楽的にも凄いものがあった。何も知らない者の強味でもあるのだけど、ソレが森田を動かした。町内会レベルのフェスではあるけど、誘わずにはいられないほどだったのかもしれません。そんな森田もビラ配りでのパフォーマンスが最高潮に達するのです。
バンドものにはありがちな、時間が迫っているのにリーダーが来ないパターン。しかも「飽きた」と言ってベースを止めてしまった研二。波乱を予感させるが、彼の次なる興味はリコーダーに移行していたのだ!もう、不良ライバルの大場なんて目じゃない。クライマックスのフェスは想定外の展開となる・・・あぁ、これは実写化しても楽しそう~♪
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