架空OL日記のレビュー・感想・評価
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違和感がない
バカリズムがバカリズムのまま女性役を演じるというコンセプトの作品だ。女性ものの服は着ている、でもメイクはほとんしていない、「〜よね」みたいな女言葉も使わない。バカリズムが普段のバカリズムのまま、役として女性をシンプルに演じている。最初はシュールに感じるだろう、しかし、途中からなんの違和感もなくなる。「こういう人普通にいるな」と思うようになってくる。次第に女性とか男性とか、そういう分類ってなんだったっけ?と思えてくる。
物語は銀行のOLたちの他愛ない日常だ。ロッカールームや女子トイレでのやり取り、上司からの面倒な誘い、仕事の愚痴と休日の友人とのおしゃべりなどなど。何事もことごとしく起こらないが、生活感の溢れた描写がすごく心地よい。
結果として、どんな姿でどんな人が存在してもいいのだという結論に達してくる。ジェンダーをテーマに掲げた作品ではないが、だからこそ、「ジェンダーを描写すること」自体について大変に深く考えさせられる作品だ。
架空銀行の架空OLたち
最近バカリズムにハマっている。
「HOT SPOT」「ブラッシュアップライフ」「地獄の花園」「来世不動産」「殺意の道程」を見た。
たぶんこれらを見ていなければ、「架空OL日記」に興味は湧かなかったと思う。
この作品は、銀行のOLになりたかった升野氏が、実際にそのOL生活を特殊メイクなしで実際に演じてみたということなんだろうか。
とは言え、小説でありドラマであり映画なので、あくまで架空OL。
架空の銀行に働く架空のOLたちと架空の上司たちが、2000年代の東京で現実的な生活をする。非現実的なところは、ほぼない。(多分)
最後は架空の結婚式を挙げるところは「リップヴァンウィンクルの花嫁」に似てなくもないが、リアルさで言えば、升野氏のこの作品は、ミニマムなリアル。あちらはリアルなファンタジー。
バカリズム以外では多分成立しえない作品であり、特殊な作品ではあるが、コントのような設定なのに特にコントらしいストーリー展開がなく役者さんたちの一つ一つのセリフや動きや心情に寄り添うだけのところは、なかなかの名作なのである。
考えてみれば、すべての映画も小説もたいがい「架空ナントカ日記」なのに、あえて「架空」をつけたところが新しいのかも。
解像度高すぎる妄想力にあっぱれ
そうか、女たちに必要なのは真実じゃなくて矛先なんだ笑笑
これはオフィスに限った話ではなく、女子更衣室という不思議な空間を内包する職場はどこもわりとこんなふうかも。
ラストはなんだか切ないけれど、そもそも架空だし、「OL」という死語をタイトルに入れている時点で、偏見とイジリが盛り込まれる前提が成立しているのがあざとい。
同時に、その裏にはもれなく、彼の目を見開いた真顔と片方の口角が上がった不敵な笑みが想起される。
解像度高すぎる妄想力にあっぱれ。
映画だからと張り切りすぎず、ドラマの延長のようなテンション感が裏切られず安心。
みんな楽しそう〜🪥
何も起きなかったw
おお!オモロい!!
映画に期待してたら足元掴まれて価値観、期待感真逆にひっくり返された!
最後まで何も起きなかったぞw
ても映画開始5分で静かに衝撃!
みんな大好き、バカリさんが普通のOLとして朝の身支度で登場、ベットゴロゴロ、朝食バナナとか食ってるよwそのままただただイチ社会人OLの連日が流れて行く。
てもね、何の仕掛けも、加工も無くあのバカリさんがイチ一般女性としてスクリーンに立ってるだけでもうオモロい!
劇中で交わされるシナリオもアトレや、エヴァンゲリオン、充電コード。僕らソレと同じじゃ無いか。
コレってOLあるあるなん?
ても結局バカリズムさんがただただ可愛く思えちゃう作品。
彼みたいな女性が魅力的に見えたらこんな女性居ないし、あっちこっちに居るだろうし、性別無しにバカリさんと結婚出来たら楽しいだろうなー。
とか思ったら結局夢眠ねむきゅんが優勝な名作映画。
一位二位はファイトクラブとブルースブラザースだけど架空OL日記はマイオールタイムベストに入っちゃうな、サイコー!
普段のOL生活がこんなにもリアルに描かれているなんて驚きです。 バ...
普段のOL生活がこんなにもリアルに描かれているなんて驚きです。
バカリズムさんが演じる『私』をはじめ、同僚たちの何気ない会話や愚痴が、本当に身近に感じられて、思わず笑ってしまいました。
特に更衣室や飲み会のシーンは、ど見ていて心地よく、クスッと笑いました。
ストーリーに大きな事件はないのに、日常の細かいところに目が離せない魅力が詰まっていて、さすがだなと感じました。
キャストの皆さんの自然な演技も素晴らしくて、ドラマから続けて観ている方にも、新しく観る方にもおすすめしたい作品です。
なるほど、そういう設定なのか!エンディングを見て理解。
小笑い積み重ね…
バカリズムらしい、細かいけど、あるある話と、そこ気付くかという小笑いの連続。職場でこんな話される側からすると、たまったもんじゃないし、それが仕事のストレスのはけ口となってるんだろうなと。サラリーマンもOLも愚痴は変わらないかもしれない。平和だなと実感。ラスト、本人はいないという落ちには少し驚いたが架空ということか。
あるある、いやないかなー。
ドラマを一通り見てから、視聴。
銀行勤めでも、OLでもないけど、
なんか、あるあると思わせて、
くだらないよねーと言いながら見てしまう。
登場人物のキャラが立ってて、輝いててよい。
でもよく考えるとあまりないんじゃないかと思うのは、OL同士が野球で例えたり、エバンゲリオンで盛り上がったり、ラーメン食べにいったり、なんかやっぱりバカリズム世代の男性発想がチラリズム。
こんな先輩後輩が裏なく、ジムに行ったり晩御飯食べたり仲良しな職場も少し違和感だが、まあ架空ですからね。オチが連続ドラマも劇場版も同じなのは、ちょっとテンション下がる…
脱力感や世界観が心地よいし、
愛すべきキャラがたくさんで、ドキドキしないのが魅力。
いつまでも見ていられる。バカリズムのコント集。
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