劇場公開日 2019年11月15日

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「大きくなぁれ、大きくなぁれ」恐怖人形 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大きくなぁれ、大きくなぁれ

2019年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

かぐや姫並みに成長の早い恐怖人形ちゃん!
ドア開けてあんなの置いてあったらもう絶対お出かけキャンセルしちゃう。

濃すぎるキャラと怪しすぎる設定と無理矢理すぎる展開、色々混ざって楽しい映画だった。やっぱりホラーって気持ちいいね。

頻尿兄さん大好き。チャラロン毛も生真面目幼馴染みも好き。
時代遅れギャルとモチモチフェイス女子の突然のラブシーンにテンションブチ上がった。
主人公の鈍臭いキャーキャーは少しイラついたけど、可愛いからまあ良いか。
なんかわかんないけど態度悪くて気味悪い管理人さんも大好き。というか黒沢あすかがとても好き。スタッフに梅沢壮一氏の名前があって嬉しかった。

オカルトマニアなイカれトンチキ教授の人形拷問にもハァハァと興奮してしまった。
その発想が素敵すぎる。
人間のようにジタバタ抵抗するわけじゃないからより残酷にも見えてくる。

何よりも強いのが呪いの人形ちゃん自身の魅力。
髪が伸びるとか目がこっち向くとか涙が流れるとかそんなんじゃなくて、恨みの増大と共にブクブク大きくなるその姿!
そもそも日本人形の時点でなんだか恐ろしいのに、大きくなるとそのインパクトも相まって本当に気持ち悪いじゃない。

まさかの物理的襲来にはたまげた。
ヒェェ〜と言いつつもう笑っちゃうやつ。
トテトテ走ってくると前髪がブワッと上がって、イキモノ感が増して面白い。いや怖いって。

ただ、もしかしてこの人形、もしかして…と思っていたら本当にそうなってしまってだいぶ萎えてしまった。
得体の知れないモノの恨み悲しみ怒りだからこそアイディア感があって良かったのに。
セコセコ準備してるのとか想像したらまた面白くなってくるけど…。うーん。良いんだけどね。

一人一人バラバラに殺されていくのもいいけど、みんな揃って阿鼻叫喚のパニック映像も観たかったなとも思う。
せっかくあれだけ豊富にキャラが揃っているのだから。
集団で極限状態に陥る様をとくと見届けたい。

主人公がたくさん写真撮ってて羨ましかった。
カメラ欲しいな。カメラ欲しいし撮影に同行してくれる友達以上恋人未満の幼馴染みイケメンも欲しいな。

KinA