朝が来るのレビュー・感想・評価
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確かに良かった。でも、、、
無駄がない。全て出し切ってます!
観た方は、言うまでもなく、余韻を味わってらっしゃるかと思ってます。
137分て、ちょっと長いな。大丈夫かなと思ったんですが、全く無駄の無い脚本。
素晴らしい演技でした。
大人はもちろん、ひかりちゃん。
そして、朝斗くん。いやもう、君が一番だよ!
美しい風景、光の演出。
波の音、優しい音楽。
全てが、素晴らしい調和となってました。
途中、ドキュメンタリーのような撮り方も良かった。
原作を読んでなかったので、朝斗くん押しちゃったの?広島のおかあちゃんなのかも、ドキドキでした。
いやー、これは、多くのひとに劇場で見て欲しいですね。
結構、最後まで席を立ってはだめと書いてあるので、(いつも立ちませんが)何かあるのかなとは思ってましたが、予想を超えてましたね。
監督さん、これは絶対やろうと決めてたに違いない。
なかったことにはできない!
余談ですが、ひかりちゃんがドラマ澪つくし料理帖のおふきちゃんと最後の方で気づきまして、ほっこりしました。横顔が素敵な女優さんですね。
ハートフルなヒューマンドラマサスペンス風ドキュメンタリー仕立て…です。とても心に響く良いお話でした。
これまでも「あん」や「光」などチェックしてはいたのですが
河瀬直美監督の作品はこれまで観る機会がありません。
今回はタイミングが合ったので鑑賞しました。
原作あり・TVドラマ化あり
の作品だったようなのですが、未見です。 勉強不足~
養子縁組をした親子と生みの親とのお話らしい。
予備知識はそれだけ。
前半はドキュメンタリー風に
後半は人間ドラマ風にストーリーが進み
登場人物の口にする言葉 そして行動に
ここまで感情を揺さぶられるとは
思っていませんでしたました。
満足です。
◇
ドラマの始まりは
夫婦と子供の現在の暮らしから。
ときおり部屋に鳴り響く電話のコール音。
サスベンス風で不安を感じさせる。
子供が授からない夫婦 と
期せず子を産んだ少女
子供は特別養子縁組の手続きを経て
夫婦の子となり、6年が過ぎる。
夫婦と少女
それぞれの過去を振り返る映像は
ドキュメンタリー映像を見ているようで
不安と希望
理想と現実
そういったものを淡々と、あるいは強烈に
共有する感覚にさせられました。
予想する展開を
少しずつ裏切られるストーリーに
息が詰まりながら観てました。
電話をかけてきたのは誰?
夫婦を訪ねてきたのは誰?
子供の行く末は?
そして…
◇
この作品の映像を通して
光のゆらぎ
風のそよぎ
そういったものがうまく描かれている
そんな印象を受けました。
この監督さんの特長なのでしょうか。
他の作品も観てみようかな。
あ、そうそう
ラストの朝斗クンの言葉 「 ※あえて書きません 」
とても心に残りました なんていい子なんだ
余韻に浸りながら帰宅しました。
最高の一言です。
◇余談ぎみ
佐藤令旺クン (朝斗くん6才役)
若い世代の子役が活躍してますね。
表情が生き生きと輝いてます。
(ほっぺが柔らかそう。 突っ付いてみたい… だめ? ですよね
天使の子 そんな感じです。
背中に羽が生えていそう
浅田美代子さん
縁組を仲介する年配の女性役を好演してました。
良い年の取り方をされているようです。
※昔はアイドルだったんだよなぁ …としみじみ。
特別養子縁組
を扱った作品で、1年くらい前に観た
「夕陽のあと」 ※貫地谷しほりさん他
を思い浮かべました。
これも映像の綺麗な良い作品でした。
「夕陽のあと」 に 「朝が来る」
タイトルがつながるなぁ …なんて思ったり
(※もちろん別々の作品です)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
期待を超えて
辻村深月さんの原作は未読だったけれど、河瀬直美監督で映画化、俳優陣には井浦新さん・永作博美さん・蒔田彩珠さん、音楽には小瀬村晶さん・An Tôn Thấtさん…という大好きな布陣で、公開をそれはそれは楽しみにしていた作品。その膨らみすぎた期待を遥かに超えて、とても素晴らしい内容でした。
子どもを授かれなかったご夫婦、望まぬ妊娠をしてしまった女子中学生。それぞれの苦悩と、希望と、両者がベビーバトンを介して出会えたこと、そして再び交わっていくプロセスが丁寧に細やかに描かれていて、本当によかった。どのシーンも印象深いけれど、個人的には井浦さん演じる夫の、「もっと早くやめたいって言えなくてごめん」「この家には、親になれる人がいるだろ」という台詞(細かい言い回しは違うかと思いますが…)と、それぞれの場面でその言葉をしっかり受け止める永作さん演じる妻の表情が忘れらません。そして蒔田彩珠さん。ドラマ「重版出来」のときもその演技に魅了されたけれど、今回でますますファンになりました。
劇中の音楽に加えてC&Kさんの主題歌「アサトヒカリ」も染みました。特にエンドロールでこのメロディ、歌詞が流れ、最後の台詞に繋がるラストはとても素敵で、映画館からの帰り道、歩きながらスマホでこの曲を聴いてみたら、また涙が出ました。
「あん」でも感じたけれど、河瀬監督の映画は俳優さんたちの表情と光の演出が記憶に焼き付けられます。素敵な作品を観ることができて嬉しかったです。原作も読んでみよう。
【追記】
劇中音楽の担当として名を連ねていたお二人のこと。
一人は小瀬村晶さん。学生の頃から好きで、特にharuka nakamuraさんとのアルバムがお気に入りで、最近だとドラマ「中学聖日記」の音楽も印象的でした。もう一人は An Tôn Thấtさん。フランス生まれのベトナム人の方だそうで、ベトナム映画「第三夫人と髪飾り」や「ソン・ランの響き」の音楽も担当されていた方。個人的に奇跡の組み合わせで、お二人の存在は私が映画を楽しみにしていた理由のひとつでしたが、結果、本作品のなくてはならない一部になっていたと思います。
エンドロール最後の仕掛けはズルい。涙が止まらずしばらく席を立てませんでした。
子どもを授かり、その子を自分の手で育てることができるのは、幸せなことなのだと改めて実感した映画でした。
私も、1年ほど不妊治療をしていたので、永作さんの気持ちにとても共感しました。焦り、苛立ち、後悔、絶望。メンタルにかなりきます。やめる決断をするのが一番勇気がいるかもしれません。
そして、産んだ我が子を里子に出さざるを得ない14才の少女の人生を想います。「なかったことにしないで」という声に出せなかった少女の叫びが心に痛かったです。
10代の子どもたちへ、より実践的な性教育の授業を最優先して行わなければならないと強く思いました。親の庇護のもとにいる子どもが、結婚する資格も力もないのに、セックスすることがどんなに無責任なことか。親も先生も覚悟がいるけれど、家庭で学校できちんと「生きること」について伝えていかなきゃ、不幸な子ども(望まぬ妊娠をする少女や望まれずに産まれる赤ちゃん)は減っていかないでしょう。
動物界はメスが番うオスを選びます。その気概を持ち、男子の性欲に負けずに「NO」と言える日本人女子が増えていきますように。
女性監督らしい映画
劇映画の敗北。
消せないもの
キレイだね、ってお腹のちびたんと一緒に夕陽をみた時間は、絶対なかったことにはならない。
覚めてしまったとしても、彼を好きだった時のキラキラした時間は、絶対なかったことにはならない。
色んな風に間違えたり傷ついたりした友達との時間も。
風や光の記憶は体に刻まれて消すことはできません。この映画ではそうした音や光線が丁寧に、愛しいものとして描かれています。
私たちの物語を伝えてください、と浅見さんも言っていました。
消してはいけない、消されてはいけない物語があるんだと思います。
考えなければならないことが膨らみすぎて、あまり言葉にできません。
なので余談的な感想を。
旅先の遺跡?ではしゃぐ新さんが素っぽくて素敵でした笑 リュック姿も、もしかして自前なんでしょうか? インスタやティーチインでお見かけする時の雰囲気そのままで。
それと青木崇高さんのチンピラが好きすぎます。少ししか出てこないのがモドカシイです笑
河瀬直美作品は初鑑賞。 ドキュメンタリー風で、ミステリー要素もあっ...
美しい!!
人生色々
素晴らしいの映画です。久々に見たいと思う内容だったので映画館に。あさと君と同じくらいの子供がいるので、余計感情移入したのかな。人生色々ですね。親戚とモメるシーンも分かる気がする。ただ、ラスト辺りがちょっと無理がありませんかね?まず、大切にしている手紙に突然隠れメッセージ見つけて、鉛筆で浮かび上がらせるシーン。まあ、これは改めて見直して発見したとも取れなくはないから、100歩譲ってOK。でもその次の、警察も行方が分からない少女を突然発見するシーン。あれは椅子からズルっと落ちそうになりました(^^;; あのくだりをもう少し丁寧に自然に仕上げてくれたら満点でした。
夕陽のあと朝が来る
2020年映画館鑑賞102作品目
原作未読
昨年は貫地谷しほり主演『夕陽のあと』に1番涙が溢れ出し今年は『朝が来る』に1番涙が溢れた
切実な問題である
似たような話だ
誰とも全く違う立場なのに誰とも共感できるはずではないのにこういう話は本当に弱い
安田成美主演の連ドラも全く観ていない
夫役は田中直樹
片倉ひかり役は川島海荷で中学時代は別人の子役
原作では川崎市の武蔵小杉だが映画では江東区有明と首都圏でもまるで違う土地柄
ドラマ版ではベビーバトンの浅見さんが石田えりで映画では浅田美代子と『釣りバカ日誌』のようなバトンリレー
ドラマでは洋子で映画では静恵となぜか名前が違う
同じ広島県でもドラマでは呉で映画では似島である
河瀬直美監督の最高傑作といっても過言ではない
彼女の映画はカンヌの連中がいくら高く評価しても日本ではなかなか評価されない
原因は全くつまらないからだ
あまりのつまらなさに眠ってしまい途中で観るのをやめてしまう
『殯の森』がその代表例
外国の作品では『青いパパイヤの香り』と双璧
しかしこの作品は傑作だ
原作が良いのもあるが河瀬監督にピタッとハマった奇跡である
やたら人物のアップが多い
いきなりテレビ番組のようなインタビュー形式っぽい時もある
アップが多いからそれが功を奏して金八先生の杉田かおる的に言うと「誓いの儀式」も全く卑猥ではない
さすがうまいよこの人河瀬直美見直したよ
第1章栗原夫婦
第2章片倉ひかり
第3章あなたは誰
第2章と第3章は分けにくいがそんな感じ
観終わると実質片倉ひかりが主人公っぽい印象がある
井浦新と永作博美が演じた栗原夫婦は子供がほしいけど夫が精管閉塞で子作りが困難なこともあり本当の子供は諦め養子をもらうことを決断する
妊娠してしまいそのまま出産した奈良の中学生片倉ひかりから譲ってもらった朝斗を栗原夫妻は育てることになる
「親が子供を探すんじゃなくて子供が親を探す」がズシンとくる
夫が妻に申し訳ないのか離婚の提案をするも妻がそれを拒否する場面が泣けてくる
空港のロビーのシーンも泣けるなあ
夫がサッカー見るつもりでテレビのチャンネルを変えていたら妻が気まずいものを観てしまう場面とかも泣けてくる
ベビーバトンの集まりでの一般の方?の体験談も泣けてくる
かつて野際陽子が生前「子供がいなければ結婚していても意味がない」と発言したことがあるがそれも一つの考えで人それぞれ
偽片倉ひかりの正体は変わり果てた片倉ひかりでした
間違えるわけないのになんで学校とか言っちゃったのか
子供を返してならわかるがお金をくださいは理不尽である
それだけお金に困っていたのはわかるが可哀想だけどやっぱり馬鹿である
幼気な中学生からどんどん転がり落ちていく様がなんとも切ない
栗原夫妻を演じたベテランの域に達している2人は想定の範囲内だが片倉ひかり役の蒔田彩珠の演技がとにかく素晴らしい
『万引き家族』にも出演し最近では『ハンド全力』『星の子』にも出ている新進気鋭の若手女優だ
社会全体としてはなんのプラスにもならないのにちょくちょく政治に口を出しては頓珍漢なことばかり言っている日本の平均的な文化人だが役者を見る目は流石である是枝監督
ラストは橋の上で3人が再会するシーンで終了
エンドロールの最後に子供の声
これはおすすめです
専門家の立場からすれば実情と多少違うかもしれないがそれはさほど重要でない
これはフィクションですから
ドキュメンタリーではない
四の五言わず一度は映画館で観ましょう
後悔するわけがない
夜を乗り越えたら、誰でも朝日を見る朝が来ることを、この映画を観て、生きてほしい!
永作主役のサスペンスと思ったら
浅田美代子が途中から老け込み過ぎ。
特別養子縁組で迎え入れ育てた幼稚園年長の息子を持つ両親のもとに、産みの母親を名のる女が現れて、息子を返すか金を寄こせと迫る話。
現在の子供と両親の様子をほんの少しみせたと思ったら、息子を迎え入れるに至る妊活から養子縁組の話というバックストーリーで30分強。
話自体は面白いけど、なぜかドキュメンタリー風の演出だったり、ストーリーと何ら関係ない人のコメントとか説明会とかまでみせられて、何をしたいのかと不安になる序盤。
やっと話が戻ったと思ったら、今度は産みの母親の恋から養子に出すまでのバックストーリーを前述と同じ様な演出を入れながら、又々30分強。やはりつまらない訳ではないんだけどねえ…。
そして今度は5分もせずに又…あれ?
鈍感な自分もさすがに気付いたw
この作品の主題が何なのか、随分勘違いしていました。
時系列をいじくってサスペンス要素を入れているけれど、全然そういう話ではないし、終わってみたらサスペンスとしてはあり得ないムチャ展開満載だしね。
その世代だからこその、回りが見えず、人の話も受け入れられず、感情だけで走った少女が陥った物語が哀しく切なく、そして作品として優しさと親子の愛情の詰まったとても良い話だった。
ただ…やっぱり、前半のバックストーリー部分はムダが多くて、それの影響もあっての139分は長いっす。
あくまで原作を読んでからの感想として。
一年ほど前に読んだ辻村美月氏著作の原作で受けた衝撃を思い出し、映画館へ足を運んだ。
結論から言えば、本で読んだ時ほどの感情の揺れが自分には起こらなかった(あくまで自分の感覚であるため、あしからず)。おそらく一本の映画として完成させるにあたり、いくらか描写を削らざるを得ないのであろうと思う。映像化における代償であろう。その分映画では、感情を美しい自然描写や表情カットで伝えてくれている。
場違いとは自覚しつつ、原作で自分が気に入っていた部分を述べさせてもらうと、「ヒカリ」を始めとして、各人物の苦悩が、それは細かに描かれているのだ。誰のせいにもできない、自分の中にとどめることしかできない苦しみの描写が見事なのである。特に「ヒカリ」に関するそれは、読んでいてこちらが辛くなってさえしまうような絶望の連続である。そんな絶望の淵に立たされた「ヒカリ」に最後の最後に訪れた”朝”の輝かしさが印象的であった。
もし、映像を見て興味が湧いた人がいれば、ぜひ原作も一読することを、おすすめしたい。
中2で妊娠した娘に何と言えるんだろう
美しい映像と、じんわりくるストーリー
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