朝が来るのレビュー・感想・評価
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あの時どんな思いだったのか
特別養子縁組の支援団体、”ベビーバトン”、養親に課される主な条件は二つ。
①子供の小学校入学までに、養親であることを必ず告知すること。
②養親のどちらかが子供の養育に専念すること。
①については理解できますが、②については、要するに専業主婦(夫)になれという事なので、時代遅れな気がしますが、実際そういう条件を付ける団体はあるそうです。
また、本作では、特別養子縁組した子供を実親に返す事は出来ないとなっていますが、自治体や団体によっては、実親が引き取りを希望し、その方が子供の幸せになると判断された場合、返さなければならないという方針を取っているところもあります。
本作は最初のうち、説明がくどくてつまらないと感じました。夫婦の会話はそれほど面白くなく、中学生の恋愛は、どうしてそんなに好きなのか分からず、やたらいちゃついていて話が中々進まないのです。
夫と同僚の居酒屋シーンは好きです。
でも、ひかりの妊娠が判明し、夫婦が養子を迎えようと決心してからは、丁寧な描写が逆にとても良かったです。景色、音、光、起こった事柄をじっくり描きます。ひかりが見て、聞いて、感じたことをこちらも追体験しているようでした。母親の葛藤なども共感できます。
朝斗が来てから夫婦の絆は一層強まり、ひかりが関わることでそれぞれがより成長していく、そんな良い映画でした。
ただ、時間が長すぎです。採石場のシーンは要らないと思ったし、十代のラブシーンを延々見せられるのは辟易しました。たとえ彼らが14歳でなく、18歳だったとしても、です、
物語もいいが、ショットの数々が素晴らしい。
物語も素晴らしく涙がとまらなかったのだけれど、この映画本当に映像が素晴らしい。それも映像の流れとつながりが観ていて気持ちいい。この作品では河瀬監督自らが撮影を担当しているのだけれど、もともとショットにこだわる監督だったのだけれど、ここまで見事にみせてくれるとは思わなかった。「あん」(2015)の冒頭の桜のシーンあたりから、それまで培ってきたものが一気に熟成しちゃった感じ。前半は栗原夫婦のアップが中心なのだけれど、途中から回顧シーンが挿入されるにつれて、モンタージュ手法の映像の挿入が増えてくる。風、海、遠景の山の稜線、サンセット前の太陽。途中から登場人物たちが心象風景に溶け込んで、映像に語らせているんだよね。今、日本で一番映像で魅せる監督なんじゃないかな。2020年のカンヌ国際映画祭が通常通り開催されていれば、審査員によっては、パルムドールかグランプリが受賞できたかもしれない。栗原夫婦を演じた永作博美、井浦新の演技はさすが。女性の顔だちの変化する表現も素晴らしくて、浅田美代子、蒔田彩珠の「変化」も素晴らしかった。
親の愛情とは。
川瀬監督ならではのテンポは健在。命のバトンによって繋がれた2人の母親、そして命のバトンに身を寄せ子供を手放す親のそれぞれの感情がじわじわと押し寄せる。栗原親子に引き取られた朝人は産みの親でなくとも環境的にも幸せに見えるし、ちゃんと養子縁組であることを小さいときから本人にも周りにも伝えているのが、すごいと思った。
子供が恵まれないとわかったときの佐渡都子の台詞も力強くて素敵。
河瀬作品には珍しく、辻村深月による同名小説が原作(未読)。 201...
河瀬作品には珍しく、辻村深月による同名小説が原作(未読)。
2016年には、東海テレビによってドラマ化されているが、これも未見。
清和(井浦新)と佐都子(永作博美)の栗原夫妻には、朝斗(佐藤令旺)という幼稚園児の息子がいる。
清和と佐都子は長年、不妊治療を行ってきたが、清和が無精子症であることが判明し、高度な医療技術を試みても、ふたりの間に子を生すことはできなかった。
そんなふたりの間の息子・朝斗は、特別養子縁組で得た子どもだった。
幸せな生活を送っていた栗原家に、ある日、生みの母・片倉ひかりを名乗る女性から電話がかかってくる。
「子どもを返してほしい、それが駄目ならお金をください」と。
しかし、ふたりが知る片倉ひかり(蒔田彩珠)は、中学生の少女だったが、現れたのは似ても似つかぬ姿の女性だった・・・
という物語で、ふたりの前に現れた女性が本当に生みの母の女性なのか、別人ならば誰か、ひかりならば何故彼女は変わってしまったのか、というあたりがミステリー的な要素。
映画は一週間かそこいらの短い現在時制を中心としているが、そこに3つの過去の物語を挿入していきます。
ひとつ目は、栗原夫妻の不妊治療の苦闘と、特別養子縁組で子どもを手にするまで。
ふたつ目は、奈良の田舎の中学で同級生と恋に落ちたひかりが、子どもを産み、子どもを手放すまで。
みっつ目は、子どもを手放したひかりのその後。
ということで、こう書くと、栗原夫妻の前に現れた女性がひかりだとわかってしまうが、みっつ目の過去シーンで、「もしかしたら、こいつがひかりになりすましているのでは?」と思わせるような女性も登場します。
ただし、小説としてのミステリーならば、ひかり本人かどうか、というのは興味をひっぱる要素であるけれども、映画的には、その要素は余計な感じで、ふたりのもとを訪ねてきた女性の横顔を先にチラリと見せて、「なぜ変わってしまったか」だけに焦点をあてるほうがわかりやすかったでしょう。
興味深かったのは、夫妻の不妊治療のエピソードと、妊娠したひかりが両親の紹介で、特別養子縁組を斡旋するNGO施設で共同生活をするエピソード。
不妊治療のエピソードでは、是が非でも子どもを欲しいふたりの気持ちと、無理とわかった時の諦め、そして、特別養子縁組でみえてくる希望が、井浦新と永作博美のふたりをとおして切実に感じましたし、出産まで過ごす施設では、出産後に育てられないとわかっている無念さをもつひかりと、それとは逆に望まぬ妊娠をしてしまい、早くせいせいしたいと思っている女性たちとの対比が興味深かったです。
河瀬演出は、風景による心情の代弁と、逆光や単焦点で映し出される人物描写で、目にみえない内面を観る側に想像させるという手法をとっています。
が、全編が同じ調子なので、映画でかなりの尺がとられている、ひかりの恋愛描写や出産後のひかりの行動は、あまり目新しいところがなく、演出でのメリハリが効いておらず、かえってまだるっこしくなったところも多かったように感じました。
養子縁組では、養子にその事実が告げられているのかどうかもひとつの重要なキーとなることが多いのですが、この映画では、斡旋するNGOが本人への告知を斡旋の条件として挙げています。
朝斗本人もそのことは理解しており、それがエンディングでの泣かせる一言へつながるのですが、現在のシーンを描く早い段階で、観客にもわかるように描いていたほうがよかったかもしれません。
現在シーンでは、朝斗が幼稚園の友だちを遊具から突き落とした/落としていない、というエピソードが描かれるのですが、その中で、ちらりと養子バイアス(偏見)のようなものを織り込むなどで。
と、いくつか不満な点もあるのですが、2時間20分ちかい長尺を見せ切るのですから、力作といえるでしょう。
俳優陣では、井浦新と永作博美のふたりが素晴らしいですが、NGOを主宰者役の浅田美代子の存在感も特筆。
ひかり役の蒔田彩珠も力演ですが、びっくりしたのは、彼女が『萌の朱雀』でデビューした頃の尾野真千子にそっくりなこと。
監督の役者に対する嗜好は、あまり変わらないということでしょうか。
True Mothers
河瀬直美監督の巧みなストーリーテリング力に驚かされた。『殯の森』でこの監督を知った私にとっては、叙事的で独特な性を介した死生観こそがこの監督の魅力だと思っていたからだ。しかし、本作では2人の母の姿や感情を徐々に炙り出していく丁寧な物語運びで我々の目をスクリーンに釘付けにし、産みの母と育ての母が抱えるそれぞれの葛藤を描いていく。
入れ子式の物語構成は一歩間違えれば、どちらか一方に肩入れをしてしまうリスクを孕んでいるものの、絶妙なバランスをとってこの危うい橋を渡り切っていく。いや、橋を渡るというよりは、両端に立った2人の母を橋の中央に向かって、ゆっくりと丁寧に歩み寄せると言った方が適切かもしれない。それぞれが我が子という決してブレない一本の軸の上に立っているからこそ、互いの母に感情移入せざるを得ない。これこそが本作の強みだ。
実際に養子縁組によって子供を授かった人々の声をドキュメンタリー調に織り交ぜることで物語に強いリアリティを与える一方、愛し合う、命を紡ぐという映画ならではの眩いまでの映像美が、それぞれの母親が抱く感情の輪郭をより明確になぞっていく。誰が悪い訳でもない、誰も責められない、だからこその苦悩が複雑な感情を持って観る者の胸に突き刺さってくる。
近年世界的にも家族の形を問う作品が増えつつあるが、家族の多様性と普遍性の両面を持って、命の繋ぎ方を問うていく本作はきっと多くの人の記憶に残ることであろう。『朝が来る』というタイトルの意味はラストシーンが物語ってくれるが、本作の英語版のタイトルは“True Mothers”。何分にも、私は英語版のタイトルの方が気に入っている。母(Mother)が複数形である点にも是非注目してご覧頂きたい。
ラストが不満でした
好きな原作、好きな監督ですが後半、特にラストが淡白。ひかりの不幸は彼女を助け、導いてくれる大人が親を含めていないことだと思うのです。それが回り回ってやっと佐都子に巡り合った。原作を知らないで映画を見た人はそれがわかったかなと。ただ監督が描きたいテーマはそこではないかもしれないですが。役者さんは皆さん良かったです
やっぱり愛でした
無精子症状の夫が原因で、子供を持てないと諦めかけていた夫婦が特別養子縁組で子供中。夫婦仲も良く収入もあるので、子供は何不自由なく成長する。
一方で純粋に好き同士でも、中学生には妊娠しても育てるのは無理なので、赤ちゃんを他人に託す少女。
どんどん高層化マンションの立ち並ぶ東京に比べ、広島の孤島の海や空気感の違い。所々の季節の描写も、美しく見えたり、不安を案じさせたりで引き込まれる。
何度も目頭がツーンとなり、ラスト、救いがあって良かったです。エンドロールの最後の最後まで席を立たないで観てください。
最後まで…。
この映画を観る前まで、内容が重いなぁ。と思ってました。
確かに重いです。しかし、重厚感がある中に映画とドキュメンタリー的な要素が加わりながら、カメラアングルで物語を考えさせられます。
この映画、エンドロールが終わり、室内の明かりが灯るまで、携帯の電源をいれたり、立ち上がって出口に向かっては行けません。
しっかり最後まで観てください。
善き人すぎて
いろいろな意味を含んだタイトルであり、内容の重さを説明するのに十分な構成だと
思いました。
不妊治療、若年出産、家庭内格差、非行などなど、福祉の狭間が盛りだくさん。
なかったことにしたい過去もあれば、なかったことにはできない過去もある。
どっちも、「あったこと」なんですよね。
過去とどう向き合うか、というテーマと、子どもを本気で育てるのに、血縁じゃない、というテーマ。どちらも答えはそれぞれの心の中に。
重いテーマのわりには、ドロドロした感じがしないのは、登場人物がみんな善き人ばかりだからでしょうか。
人って、もっと嫌らしいとこ持ってない?っていうのが、率直な感想。
いい人ぶっても、腹の黒さあるから、人って面倒くさくていとおかし、なんじゃない?
そういう意味で、小説は奇なりとはならないんだな。
全ての人に爽やかな朝陽が降り注ぎますように。
原作未読で鑑賞です。
永作さん出演作なので、予告編が良かったので
ワクワクしながら観ました。
予告編ではサスペンス?と思いましたが大違いでした。
原作未読だと、こーいうのが嬉しいですね。
まず、繊細かつ丁寧に紡がれる物語と、
朝、夕陽、波、海、風の描写が素晴らしく
引き込まれていきます。
当たり前のように、地球が自転している限り
繰り返される毎日のもと、人間は人生を歩みます。
平等に一日は明けて暮れるはずなのに、
その歩みは時には朝陽が届かない場所を彷徨う
事もあるんでしょう。
だけど、きっと、生きていれば朝陽が注がれる
と信じたいし、願いたいです。
そう、この作品は人生讃歌であると思いたいです。
女性監督だから?なのでしょうか?
女性の描き方が心情が痛い程伝わってきます。
また、場合によっては弱者になってしまう、
転がらざるを得ない感じが、見事に表されてます。
演出の妙もあります。
施設の中の映像、プライベートな感じがとっても
とっても良く、また演者の皆さんが本当に素晴らしく
(まほちゃん役の女優さん凄い!)
感情移入度がめちゃめちゃ高いです。
また、話の見せ方が上手いです。立場かわれば、、、
ってことですよね。
ホント、僕は最後にごめんねー、あんな風に考え
ちゃってごめんねー!って涙ウルウルで謝って
ました。
そして何より、女優「蒔田彩珠」が素晴らしすぎる!!
志乃ちゃんも良かった、最近では星の子で一際輝いてました。
で、本作品、、、彼女以外はキャスティングできないの
では?とさえおもいました。
いや、皆さんすごいんです。
永作さんと子供の戯れ会話のシーンなんて
親子にしか見えません、はい。
地味な作品ではありますが、傑作です。
沢山の方に観ていただきたいです。
ただ。一点。
ラストの締め方、あれでいいのかなー?
エンドロールは良いんだけど、うん、うん、
そーだよね!って言えるんだけど、でも、でも
もうちょい、リアリティが欲しかった。
それまでは満点だったからちと残念。
辛口すぎるかな?(笑)
エンドロールの後に、、、
一瞬ノンフィクションを見せられているのか?というカメラ回しが現実と勘違いする。
個人の心情を丁寧に繊細に描いており、自然風景とマッチして作品自体が深みを増している。
必ずエンドロールの最後まで席は立たないように
名画と出会えた
河瀬監督、カンヌで高い評価にも関わらずちょっと苦手でした。
初めの方のシーンで女優のアップが続いた時は、何でこんなにアップにする必要があるんだろうとちょっと自己顕示強めであぁ、やっぱりダメかも〜と。
でも話が進んでいくうちにすっかり世界観にハマってゆき。
凄く良かったです。感動しました。
題材を小さくまとめず、普遍的なテーマ(生命の神秘性)(家族)(女性の選択、生き方)として描き、スケールの大きさを感じました。映像美、音楽、ドキュメンタリーの要素を盛り込んだ演出方なども新鮮でした。
産むにせよ、産まないにせよ、生きることへの絶対的な肯定と優しい眼差しがあって胸が熱くなりました。
日本ではダルデンヌ兄弟やケン・ローチのような作品は出てこないだろうなぁ、なんて思っていたけれどこのような名画に出会えて幸せな気持ちになりました。
鮮やかな終幕。
特別養子縁。
なぜ夫婦は血の繋がらない子供を育てる決心をしたのか。
なぜ産みの母は我が子を養子に出すに到ったのか。
2つのエピソードが丁寧に描かれています。
夫婦役に井浦新さん(モデル時代から本当に大好きです!)永作博美さんを迎え実力派達が若手俳優陣をしっかりサポート。
青木崇高さんのチンピラや三浦誠己さんの刑事も絶妙でした。
誰が育てたって子供が幸せならそれでいい。血の繋がりよりも大切なことはいくらでもある。そんなことは十分分かっている。でもやりきれない想いもある。
我が子を手放すと決めた母達が時折見せる涙がリアルだった。
都会の闇に同化して建物の輪郭は見えない。暗闇に高層ビルの部屋の灯りだけが煌々と映えている。
夜と朝。昼と夕暮れ。太陽の瞬き、海からの風、そして音楽。全てが心地よく融合している。
どれだけ暗く長い夜でも必ず朝が来る。
そして話題のエンドロール。
これまでの物語は全てこのための伏線だったのか。監督が仕掛ける鮮やかな終幕の魔法をお見逃しなく。
原作の悲痛さが、そのまま描かれて
公開が延びていましたが期待通りでした 原作を前日までに読みましたが、小説とはいえひかりの14歳からのあまりの過酷な生活がとてもつらく、話の展開がみえつつも、彼女の幸せを願わずにはいられない思いでした 原作と同様タワーマンションでの満ち足りた一家の暮らし、幼稚園での事故とママ友とのすれ違い、そして不妊治療の時期の2人の生活に戻り、ベビーバトンを通じて男の子とひかりに出会い、そのあとのひかりの中学校時代からの悲しい日々が描かれていきます 原作にあった新聞販売店に来る「取り立て」から逃げてから、ホテル清掃の住み込みの仕事をして、追ってくるしつこい「取り立て」のために横領をするところは省かれていました しかし保証人に仕立て上げられてそれが無効であることも、あの年齢で相談する人がいなかったら、ああやって騙されていく 世話になった人、姉、実家に迷惑をかけられない、と小さな胸を痛めている原作の姿が、蒔田彩珠さんの表情そのものでした 笑うことが少なくなった自宅での生活から、ベビーバトンの寮で、新聞店の宿舎で、子どもらしい表情をみせたことが救いでした 限られた時間の中で最後に「みつけてもらう」ことまでを描き切るのは大変でしたが、ひかりの思いが警察が訪ねてきてから、広島のおかあさんを朝斗にみせたい、という母、佐都子の強い思いがあっただろうというところは原作を読んでの感想です ひかりの母親役の中島ひろ子さん、「櫻の園」で制服姿だったのが30年前だったんですね (10月29日 イオンシネマ高の原にて鑑賞)
どちらも辛い事です。
子が授からず、
病院で検査した結果が、
まさか自分の責任だったなんて、
ご主人も立場がない、辛いですね。
昨日、偶々ニュースで取り上げられてました。
無精子症で悩む男性は4人に1人と
言われてるらしい?
日本では、
性教育の遅さに問題ありで、
小学生くらいになれば、AVの動画やDVDくらい
1度は観てると思いますよ!
あんな異質なものを観て、
親からは、
ドラマのキスシーン、セックスシーンなど、
凄い顔して嫌らしいと観させて貰えず、
その後、真面目な性教育をされても、
ただの冷やかしにしかならず、無駄な時間になります。
もう、嫌らしいが植え付けられてるもんね。
5・6歳くらいで始めてもいいのでは、
未成年の避妊に関しては、
中学生になればコンドームくらい鞄に入ってて
普通ぐらいにならないと。
赤ちゃんを授かる為に必要な行為なのだから、
親も学校も真面目に考えて、
やみくもに不純だ!と叱れば叱るほど
子供の興味はかっぱえびせん状態になるのです。
ちょっと古いか?わからん人おるかも?
主役は、彼女……
原作未読。予告だけ観てなんとなくのストーリーを想像するも完全に裏切られ、こんなに素晴らしいと思う映画に初めて出会いました。
日常のありがちな他人の言葉に、心を少しずつえぐられていく感じ。初めは、そうだったのに次第にこの映画の独特な手法にハマり、苦しさは消え彼女の孤独感に感情移入させられ、さらに哀しく苦しく。でも、それだけでは無くみんなが愛に溢れていて、特に本当の主役の夫婦が清らかな愛に溢れていた。時間軸が、行ったり来たりして最初に観せられた過去の出来事が次に観た時には、たくさんの想いが重ねられ涙が止まらない。ひとつひとつの場面が、観ている側に奥深さや情感をアップデートさせていく。いくつか、そういう繰り返しで本当に巧妙に創られた映画だと思いました。
最後の最後まで、よかった〜
いや、最後がよかった!
追記、、劇中の井浦新さんの酒酔いシーンがリアルで上手いな〜と感心したんですがSNSで本当にお酒呑んで撮影したらしく、なるほど!
必見です!
本当に最後の瞬間まで席を立たないでください
どうしても観たくて、昨夜帰宅途中立ち寄って観てしまいました。特別養子縁組の話ですが、好きな河瀬直美の作品で、予想以上の感動です。
予告編にも出てくる実母と名乗る女性の正体は何なのか、あの後女性はどうなるのかなど、気になりっぱなしの2時間でした。女性の最悪の結末もあり得ると覚悟しながらも、どこかで「それは勘弁してくれ」と願い続けました。
最後、エンドロールが終わっても絶対に席を立たないでください。ずっと聞きたかった言葉がぐっと胸に刺さります。ネタバレはしたくないので、何はともあれ、ご鑑賞ください。
全288件中、201~220件目を表示