「「男と女」の完璧な続編。」男と女 人生最良の日々 Naoさんの映画レビュー(感想・評価)
「男と女」の完璧な続編。
TOHOシネマズ シャンテで、クロード・ルルーシュ監督の「男と女 人生最良の日々」を観る。
若干28歳、無名の若手映画作家だったルルーシュが、ズタ袋にフイルム缶を入れ、カンヌ映画祭に一人で乗り込んでいきなりパルムドールを受賞し、時代の寵児となった伝説の映画「男と女」の正統な続編である。
その時の主人公二人、アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランテイニャンが半世紀の年月を経て再び主人公を演じ、それぞれの子供役だった俳優もまた再登場、監督は勿論、「ダバダバダ、、、」の歌声がいつまでも耳に残る名曲を書いたフランシス・レイの遺作でもある。
今まで、数多くの名作映画の続編がつくられたが、ゴッドファーザー2作目とスターウォーズ2作目、ジェームズ・ボンド2作目を除いては、ほとんど期待外れのものが多かった中で、本作は続編としてはほぼ完ぺきな出来、「男と女」が好きな人は、必見である。
特に、アヌーク・エーメ、87歳とは思えない、綺麗なこと。90歳のトランテイニャンも達者なこと。そして、フランシス・レイの音楽に陶酔しながら、旧作の名場面がカットバックとして登場する、そのエスプリ。
主人公たちの人生の想いに、自分の老いも感じたりして、映画的感興に浸る90分であった。当然、5つ星。 ただ、本作を観るなら、「男と女」を観るのが先。
コメントする
naochan926さんのコメント
2020年6月21日
コメントありがとうございます。
いちおう、3作目ですが、ストーリー的には、2作目は無かったことになってるらしいです。
まだ、観てませんが、評判もあまりよろしくなく。