「テーマは、もしかしたら、人生を、精一杯生きた方への、尊厳と愛情の配り方。」男と女 人生最良の日々 81。screenさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマは、もしかしたら、人生を、精一杯生きた方への、尊厳と愛情の配り方。
(フランス映画祭2019 横浜 で鑑賞)
不思議と、ゆっくりとした足取りで、ほおぅ、ほおぅ、と、力むことなく、ある意味、コメディー作品として、最後まで楽しむことができました。
英国作品等とは、また、一味違った、仕上がりでした。
もちろん、みんながみんな、これだけ恵まれた人生を送ることができるとは限らないのですが、無理をしてまで、ハッピーエンドとしない・・・・・、
自然と湧き上がってくる、人間ならではの機転と愛情に沿った、フランス人らしい生き方の提言なのかなあ、と感じていました。
それから、
この作品の最後に、フランスで、「自分は、このあとどうなるのかなあ」と不安を抱えながら、一人ぼっちで、精一杯頑張っていた人にとっては、物凄いご褒美の映像があります。
これを眺めながら、1980年代後半のパリのマクドナルドでは、サラダ・メニューが充実していたことなどを思い出して、時間ができるとひたすら歩きまわっていたなつかしさを、味わうことができました。
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