ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのレビュー・感想・評価
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極彩色の豪速球
いやぁ笑った笑った♪
男性のソレとは一味違う女性特有のエゲツない下ネタが満載なので、万人にオススメ!って感じでもないけれど、高校生としての最後の1日+αな青春爆走コメディとしては中々に稀有な作品だったと思います。ちょいちょいイラッとさせてくれる生徒会長のモリーですが、何だか絶妙に許せちゃうんですよねー。なんでだろう?と思っていましたが、きっとグリングリンと表情豊かなあの瞳なんだろうな。ちょっとズルい位に魅力的な瞳でした。
よくもまぁ気持ち良く纏められたもんだなってな位に濃厚なキャラだらけの明日を考えない全力での暴走。展開的には王道だったりするので、ちょいちょい息を抜きがちですがそれは罠ですから、ご用心めされ(笑)。
抱腹絶倒!
製作総指揮の2人も良かったんだろうが、監督が女優オリヴィア・ワイルドという点がこの映画のポイントで、確かに彼女のイメージ(とは言えこれまでダイアン・クルーガーとごっちゃになっていたが…)とはかけ離れた捧腹絶倒コメディ。ただ、そういう背景と作品の良し悪しは分けて考えたい。
だとしても、面白いし、隅々までよくできている。卒業式前夜の一晩の話だけど、それにしては長く、そこはコメディ。女子高生が主人公というのはフェミニストの彼女ならではという可能性はあるが、同じくイケてない女子高生を扱った「エイス・グレード」ほど周囲の同級生は性悪でもなく、教師も含めてどの登場人物も最終的にはそれなりに良いやつ。それがテーマだったりもする。特にジジが笑える。最大の見どころはジョナ・ヒルの実妹ビーニー・フェルドスタインの爆発力、これがこの映画の成功の秘訣という感じ。
やり残したもの。
真面目に勉強だけしてきたのに……。
遊ぶ事を知らずに、このまま高校生活を終わってしまってよいのか。
いやいや、高校を卒業した後でも、遊べるけどね。
10代にしかできない、今しかできない遊びを思いっきり楽しむ事!!
楽しめた映画でした。
テンポも良いし、途中本当に笑える(笑)
ジジ最高(๑´∀`๑)
観たあとに元気をもらえる作品☆☆☆
新しい世代の高校卒業物語。
book smartとは、書物上の知識がある、学問はあるが常識がない、ってゆう意味みたいです。
対義語(多分)は、street smartで、世慣れた、世間ずれした、っていう意味なんだとか。
ブックスマートだったエイミーとモリーが、ストリートを歩み始める前夜のお話です。
エイミーとモリーの高校は、面白い面々がいます。
エイミーの思い人ライアン(女の子)がとてもいい。リスみたいな前歯に、カーリーブロンドでメガネっ子。
ベタなモテ要素がないけど、同級生にいるかもってゆうリアリティがあってよいです。
キャスティングがほんとにいいなと思いましたよ。
トリプルAってゆわれている女の子と、一緒にトイレでモリーの悪口ゆってた男子2名も、いい味だしていたし。
特にメキシコ系の子、憧れの先生を見て、みつあみほどくところ笑った。
なんでほどく?みつあみでもかわいいのに?おもろーい。
シェイクスピアの喜劇を悲劇として演じるとかゆってた、黒髪眼鏡のスーツ系おしゃれ男子と、相方(?)みたいなド派手アフリカン男子も見てて面白かった。
なぜかどこのパーティにもモリー達より先に来ているジジ(この人キャリーフィッシャーの娘だそうで)も最高。
なんで卒業式に月光の第三楽章を弾いているんだ?なジジ。パンチきいてた。
エイミーに突っかかるかわいこちゃんホープは、実はちょっとエイミーが好きで、パーティ会場でちょめちょめ…ぐふふ。
他にも校長先生の副業とか(校長先生の中の人はオリヴィアワイルドの夫さんだとか)、自分の写真入りTシャツ作ってる男子とか、小ネタのエッジが立ってて笑った。下ネタもいい感じ。
いるか?と思ったのは、ドラック漬けのイチゴ食わされて(ジジにW)、ラリった時に二人で見たバービー人形かなんかに変身するくだりが、意図がつかめず???でしたよ。
ふたりとも淡い恋に破れたものの、けんかもしたものの、相いれないと思っていた同級生の良き一面を見つけ、自分の欠点を親友に突き付けられ、今までの自分ではいられなくなった。
良き青春物語だったと思います。
モリーは、ミシェルオバマとルースベイダーギンズバーグの写真を部屋に飾っていて、最年少でルースと同じ職についてやるって決めてる仕切り屋さん。
エイミーは、たぶん内弁慶ってゆうか引っ込み思案で、自分から動くことが苦手。それを変えたくて、モリーに内緒で一年アフリカへ行こうとしていたのかなと思う。
コンドーム風船
この映画は「リチャード・ジュエル」「トロン:レガシー」などの女優オリビア・ワイルドが長編監督デビューを果たし、女子高生2人組が高校最後の一夜に繰り広げる騒動を描いた青春コメディである。
にしても、ここまでバカ騒ぎできるものかと、ある意味感心するのだが、主人公の1人がレズビアン設定で(グッバイ、リチャードの娘もそうだった。ハリウッドでは、そういう設定が流行りなのか?)2人の珍妙な会話も見物である。感心したのはカメラワークの良さである。特にパーティー中に起こるプールシーンでの撮影アングルは中々、デビュー作にしては上出来である。
にしても多少、出来過ぎ感や過剰感があるが、終始一貫して面白可笑しく、最後はちょっぴり切なく見られる良作である。
面白いけど予定調和かな
面白い、特に2人の痛い褒め合いはすごくよかった!スターがいなくても気にならなかったし、ホープの人が個人的にキタ!むしろいなくてよかったんだけど。ジャンキーの娘も面白かった。
評判もすごくいいんだけど、設定、RPG的な展開、ラストがあまりにありきたりな感じがして、正直何の驚きもなかった。もっと個性的な脇役のエピソードも入れれば厚みもでたのになあ。それとモリーに優等生イメージがどうしてもわかなかった。会話にそれらしい語彙を入れるとか、最後の総代スピーチも中学生みたいで不発でした。
スーパーバッドは大好きで、当たり前だけど女子にもこういう衝動があって微笑ましく見れたので概ね良かったと思ってます。
お下品バンザイ派ですが、、
私、かなりの下ネタまでオッケーなんですけどね。むしろお下品バンザイ派(とは?)なんですけど…これは…うーん、ハマりませんでした。
なんでしょう、パーティーに到着するまでが長すぎたのとよくわからない脇キャラに馴染めなかったからかなぁ。
主演2人はいいんですけどね。
特にモリー役のビーニー・フェルドスタイン、彼女はジョナ・ヒルの妹さんなんですね。そう言えば似てますね、容姿も路線も。恐ろしい血!!笑
この作品の少年版のような「グッド・ボーイズ」は下ネタてんこ盛りでもすごく楽しかったんだけどなぁ。。
クッソつっら
一昔前だと黒歴史はノートに残るだけかもしれないが、今は動画とかも残っちゃうかもだから後日厳しいだろうなぁ。高校生だとアルコール入ってなくてもテンションで変な事とか日常茶飯事だし。記憶してない人もいるかもしれないけど、だいたい高校生とかそんな感じだ。同級生もヤバイし。アホだし。本人らもだが。そんな様子がこれでもかと繰り出されですごい笑った。
作中特に触れられてはないがあの学校は名門なんだと思う。だから皆の進学先もヤバイし、パーティーをやってる家の金持ち感もヤバイ。そんなミドルクラス(の子供)あるあるも炸裂する。しかも主人公の二人は基本Booksmartだからこまっしゃくれてて大人からすると面倒臭い。
卒業式の前日で、よく見たことある展開なのだが、セリフやシチュエーションは2019年用にリニューアルされている。ウガンダとか。絶滅危惧種とか。ハッフルパフとか。でも笑うでしょ。
優等生は眼鏡美人じゃないとダメかな
冒頭の エイミーとモリーのハイテンションなダンスバトル?を見ながらイヤな予感がした。ひょっとして、この映画が自分に合わないんじゃないかと。
物語が進んでも笑えない、のれない。下ネタもそれなりに面白いんだけど、表情筋が動くにいたらず。
ロサンジェルスのハイスクールのトイレは男女兼用なの?
最後のスピーチのシーンはそれなりにジーンときたけれども、それまでが長かった。
タイトルなし
先週末に観た1本
オリヴィア・ワイルド長編初監督作品
「ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー」
副題がそのまま全てなんだけど
モリーとエイミーと過ごす一晩が
とにかく楽しかった。
正直、若者ノリについていけるんかと
ちょっと心配だったし、
初監督で頑張り過ぎちゃってるんじゃないの?という印象の前半だったんです。
それが、中盤くらいからかな、
モリーとエイミーの内輪ネタの会話が
だんだん面白くなってきて笑いも加速。
そして夜も更け楽しくなってきたところに、、ジジ!
なんなんだろ、この人?って思ってると、もう視界に入ってきてるんですよ、ジジ。
このキャラのぶっこみかたのセンスが凄く好きでした。
ジジのキャラクターも好きでしたけど、
ファイン先生やトリプルA、そしてホープ♡
みんないとおしくなるキャラなんです。
男子生徒陣も女子生徒もなんだかんだ
いいやつでみんなあたたかくて。
そしてキャラクターのセクシュアル・マイノリティの部分を、高校生達のお話しで描き易かったのかもしれないけれど、
特別感みたいなものを感じさせず、
いたって普通のこととして描いている。
そこがものすごく好感度高かった。
イチゴマジックのところも面白かったし😏
後半も減速させずに盛り上げて
くれてほんと爽快でした。
コメディ要素と甘酸っぱさと下ネタで
アメリカ万歳的なところも多いけど
二人の友情をまたみたくなったので
おかわり決定です!
パワフルでキュートな青春コメディの快作だが、観る人を選ぶかも
LAの高校を舞台に勉強一筋の優等生コンビが、卒業式前夜のパーティへの参加を決意して、騒動を繰り広げるながら、同級生への理解を深める。
主役の二人組であるエイミーが、相方のモリーを迎えに来て妙な仕草で、意志疎通する場面から、快調なテンポで物語は進み、学校の雰囲気や主な人物を、15分ぐらいでチャッチャと紹介をしてゆくので、これから観る予定の人は、人物をなるべく覚えておくと楽しめます。
最新のLA高校事情が、垣間見える描写も面白く、発端となるトイレの盗み聞きの場面は、何と男女共用トイレだったり、教師もピアスやアルバイトを当たり前にしていたりと、日本から見ると興味深い。
80年代にジョン・ヒューズが提示したスクールカーストへの現状とマイノリティな人々の学校での現実も分かる。
以下ネタバレあるかも
卒業式前日の朝からその夜のパーティに参加して、卒業式までの短い時間の出来事を描きつつ、多くの人物に光を当て、分かりやすい悪役を提示しない筋立てには関心します。
通っているデビー・クロケット高校のネーミングから保守的な人物かなと想像していた校長(机に毛皮の帽子がある)が、生徒を追い込む悪役ではなく、隠れて小銭稼ぎのアルバイトをしていたりと当節は世知辛い。
様々なドラマがあり卒業式に向かう終盤には、もう少し彼らの学校生活を見ていたいと思い、個性的て愛嬌のある若者達を愛おしくも感じる。
音楽や曲の使い方も絶妙なのだが、惜しまれるのは、歌詞の部分に日本語字幕が入っていればもっとシンクロして共感し易くなったのでは?と思う。
演出のオリビア・ワイルドは、長編初監督にしてこの手腕は驚異的。
エンディングクレジットの水風船を使った役者紹介なども粋で、日本の監督でエンドクレジットロールに本編のNGシーンを見せる事が、観客サービスだと思っている人は、これを見習って欲しい。
個人的には、劇中の車で、ボルボ240やポンティアック・ファイヤーバードをクローズアップしているのが嬉しい。
両方ともにデザインや存在感が好きな車種なので、劇中でのファイアーバードの走りぷりやボルボ操作性に関する台詞なども納得出来る。
下ネタ多めで、行儀の良い映画ではないのでそこが引っかかる人やカリフォルニアに住んでないと理解し難い小ネタなどもありますが、パワフルでキュートな青春コメディの快作で、今後の日本のドラマや映画にも影響を与える一つになると思います。
卒業前夜は大胆不敵に
期待は裏切られなかった。野望や欲求を抱えながら、甘くほろ苦さもある10代最後の一時に発せられる喜怒哀楽と、感情表現豊かな言葉遣いや楽曲にもセンスが光る一本。全てを味わい尽くしたいとする行動力が現れるこの手の場面、このパーティーセンスは日本人では敵わない。だから羨ましくもなる。そう、もっと連んで分かり合えば、檻の中の価値観は一変する。
レビューのよさから鑑賞しましたが、久しぶりに大居眠りこいてストーリ...
レビューのよさから鑑賞しましたが、久しぶりに大居眠りこいてストーリーほぼ記憶なし。
仕事で疲れてるとはいえ、こんな寝るのは珍しいので、どんだけ引き込まれない内容だったんだろうかと思う。残念~。
あいつらは私達のことを何も知らないのよ!
と丘の上で憤慨していたモリーのセリフはそのままお話のオチに繋がることになりました。
人間は多面的で、つまらない奴だと思ったら面白いところがあったり、良い人だと思ったら凶悪犯だったり。
トイレでモリーを馬鹿にしていたカースト上位的なクラスメイトも色々な面がある。
個人的にはナルシストのアホボンかと思ってたジャレッドが優しくて思いやりある人間だったこと。
ジャレッド主催のパーティに誰もいないとこ、ほんとにつらかった…
ツイッターで絶賛されるほどの内容ではないと感じたんだけどミニシアターっぽい佳作でした。
本命のパーティに参加するまでがちょっとダルすぎたな…あとどの作品でも下ネタあんまり好きじゃないので笑えなかった。ちょいちょいおもろいとこあるんだけどね。
アメリカってやっぱ日本と全然違うな〜と思ってしまう。モリーのあの見た目で陰キャなのにほぼ卑屈になることがない、それはエイミーも同じなんだけど。
いやいや陽キャのパーティなんて行ったら笑い者にされるのでは…そんなクラスの人気者といい感じになんてなれるわけないじゃん…とハラハラするのはほんと日本人に染み付いた思考だなと思う。彼らの自由さや自尊心の高さ、相手を認める気持ちは社会人の私より人間が出来てるなぁと感心してしまった。多分名門大学に行くような子が結構いてるということは土地柄も悪くないのだろうけど。
そして空港までスルスル〜と運転できる初心者ドライバーのモリーが羨ましいと思いました。怖くて未だに運転できねぇ。
友情を確かめあう高校最期の日
ハリウッド映画でよくある、高校最期の日を締めくくるプロムで起こる出来事を描いた映画。
何回も擦られたこのテーマですが、友情と掛け合わせるとやっぱり感動してしまいます。
多くの場合は最後に警察がやってきて、、、というオチで、この映画も例外なく当てはまりますが、あまりそこは重要ではなくて、勉強ばかりしてきた2人の女の子が羽目を外すことで友情を確かめ合ったり、傷つけ合ったり、少し泣いてしまうような映画です。
ただ、目的地までなかなか辿り着けないのは、観ていてもどかしく、ネタもそんなに用意していない感じで、取ってつけたようなシーンになっているのは、少し残念でした。
是非劇場で学生時代の自分を投影させてご鑑賞ください。
人間讃歌
オリヴィア・ワイルドの初監督作であり、バラク・オバマが選ぶ「2019年の映画」の1本と相成った「Booksmart」...タイトルだけ知っていたので、英語力のない私はずっと本屋の話だと思っていた。いや本屋なら bookstore だろう。公開決定時の副題と予告編で気づいた...。
じゃあ "book smart" ってどういう意味よ、といえば
" Having knowledge obtained by reading and studying ("book-learning"), rather than by practical experience." (from Wiktionary)。
ひらたく言えば本ばっかり読んでる頭でっかちタイプのことだそうだ。対義語は "street smart"、わかりやすい。
主人公のモリーとエイミーは所謂 "book smart"なふたり。チャラチャラした同級生を見下してアイデンティティを維持していたモリーだが、皆遊んでるようでレベルの高い進路だと知ってしまう。プライドばっきんばっきんである。
プライドがぽっきんしたモリーはエイミーを巻き込んで卒業前夜のパーティに繰り出すのだが...。
冒頭の瞑想っぽい音声からミシェル・オバマとルース・ベイダー・ギンズバーグの写真。意識高い系を隠さないモリーと、意識の高さは持ちつつ、押さないタイプのエイミー。この表面的な「強さ」が後々反転するようにできている。巧み。
卒業前夜の彼女たちには本当に色々起こる。まず目的地に中々辿り着けない。しかしこの映画は悪党(大体この手の映画だとジョックが悪役だよね)が居ない。皆変だし欠けているところもあるが、それぞれが何か持っている。夢とか、趣味とか、愛とか、友情とか。そういう「本ばっかり読んでると気づけない同級生のこと」に気づき、単純だけど「世界を広げる」一夜を過ごすのだ。
なんでも分かり合えていたつもりのモリーとエイミーも、きっちり互いをぶつけ合う。嫌なところを見つめる。とにかくこの映画は人間讃歌である。
青春に正しさなんてないし、どこかで転んでもまた立ち上がって周りを見ればいい。そう思わせてくれる爽快さを感じる。
モリー&エイミーの組み合わせが最高に愛おしい。どちらかだけでは鼻持ちならず、もしくは頼りなく見える。同じ "book smart" でもタイプの異なるふたりの冒険が素敵。ビーニー・フェルドスタイン(ジョナ・ヒルの妹だと今作で知った)のあの強引さと脆さ、ケイトリン・デヴァーの底力。一見平凡と見えるテーマを彩るキャストの個性と通底する明るさ。楽しい映画。老若男女、観た後で様々思いを馳せられると感じる。
面白さがわかりませんでした
つまらなかった。途中退席しなかったので星ひとつ。
ヒロイン2人に共感できず、面白さが理解できなかった。
キャラクター設定はそれぞれ際立ち、良かった。
だから、パーティーはひとつにして、キャラそれぞれの深掘り回顧シーンを入れたら良かったと思う。
そして1人でも共感できるキャラがいれば、面白かったはず。惜しい。
ちょっと今までと一味違うハリウッドの青春映画。もう一プッシュあったら。
この映画は某映画雑誌のレビューで評価が高いのに驚いた。どんなものか観てきた。なるほど、今までとはちょっと違うハリウッドの青春映画。何か嫌な事や心身をスカッとしたい時に観たい映画だ。主人公が真面目なアメリカの女子高校生二人組。今までのハリウッド青春映画なら卒業前夜でパーティーをして一夜をカップルで過ごし、はいおしまい程度で海外ドラマでもある光景だが、この映画は女の子だって卒業パーティーに参加して好きな男の子と遊びたい。しかし、これでいいの?私たちの友情は?真面目だけではだめで少しは楽しもうよと前向きにさせてくれる内容。侮れない。ただ、意味が不明で時間稼ぎのアニメシーンやドラッグシーンはマイナス。この点はまだまだ海外ドラマかと思わせる映画内容。もう一押し欲しかった。ドラッグシーン以外はスカッとするハリウッド映画。心身をスカッとしたい、嫌な事があった若い女性の方には満足できる映画。
センスのいいバディもの
実にセンスのいい「冒険もの」「バディもの」でした。
ぱっと見は、『アメリカン・グラフィティ』みたいな、いわゆる「ワンナイト」もののテンプレートに沿っています。
「勉強に捧げた高校生活だったが、一晩で青春を取り戻すために、卒業パーティの夜にはじけよう!あわよくば初体験も…」って女子高生2人組の一晩のお話なので、セリフも少々お下品。
そこから、どことなく『ハングオーバー』シリーズや『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『グッド・ボーイズ』を思い出しもするんですけれど、それらと一線を画しているのが、主役の二人がうぶな女子高生ってこと。
タイトルにある"BOOKSMARAT"とは、「知識はあるが、要領が悪く、実行能力に欠ける」という意味で、頭でっかち耳年増な状態。
言ってしまえば「なりは大人だけど、心は小学生並」ですよ(だから、下品なのはセリフだけで具体的な描写はなしなのも、観てて安心)。
実際は単なるワンナイトものではなく、「冒険もの」「バディもの」なんですわ。
コメディとして落とし込んでいるけど、「パーティに行く」だけでも、彼女にとってほとんど未踏のジャングルに行く大冒険と同じ。
まるで一人で電車に乗るのが大冒険だった、千尋(『千と千尋~』)みたいなもんです。
そこで、酒やドラッグを経験したり、キスしたりってのは、彼女らにとっては街を牛耳るマフィアを殲滅させるのと同じくらいな命がけの挑戦で、それを二人が時に喧嘩しながらも突っ込んでいく姿は『リーサル・ウェポン』や『ラッシュアワー』『マイアミ・バイス』などの相棒映画が近いイメージ。
そして、その周りにいる登場人物たち(親に先生、同級生)が、多くの「冒険もの」「バディもの」に出てくるような悪人ではなく、皆今の時代を反映した特性を持ち、キュートで個性的な面々なので、観終わった後にすごくハッピーになれるんですよね。
(おっさん的には、過ぎた青春を思い出しつつ照れるところもありますが)
実に上手い構成と演出。
たぶん先に脚本があったと思われるので、全ての手柄は監督にはよらないと思いますが、それでもこのハイセンスな仕上がりは監督の手腕が大きいのかと。
本作が初監督の女優オリヴィア・ワイルドによるフィルムですが、こんな素晴らしい監督が生まれたことをお祝いしたい気分。
ダブルミーニングな意味を持つライトでポップ、程好く過激で下品な青春バディ映画です♪
なんとなく面白そうな作品で興味があって、観賞しました。
で、感想はと言うと、結構良いよ。
ライトで結構下品w
70〜80年代のアメリカの青春映画みたいで「すてきな片思い」「初体験/リッジモント・ハイ」をなんとなく思い出しました。
でも、あの時代と違うのはLGBTの問題なんかを入れてたりしていて“今風だなぁ〜”と遠い目になりましたw
過激な描写や下ネタ満載なんかは変わらず普遍的なのが青春映画っぽいw
真面目に高校生活を送ってきた2人が、周りのパーティピーポーがバカばっかりやってるのに、自分と同じくらい、もしくはそれ以上の大学に進学や優良企業に就職(Googleですよ。Google!)に決まっていたりして、なんとなく自我が崩壊しそうになりながら、急に遊んでいない事に後悔してきて、卒業式前夜にバーティピーポーと化し、クレイジーパーティピーポーナイトを敢行すると言うのが簡単なあらすじ。
ガリ勉だけど一度タガが外れると猪突猛進気味なポッチャリのモリーと才色兼備でソツがない感じだがちょっと堅物で見た目よりもアクティブで同性愛指向のエイミー。
二人は仲良しだけど、いろんな事に奥手。でも結構過激。
「ダーティ・ペア」って感じw
クラスメイトが主催する卒業前夜パーティーに参加する為に場所を色々調べて参加すると言う他愛もないと言えば他愛もないが、卒業前夜で興奮と衝動が抑えきれなくなり、色々と暴走を巻き起こす。
テンポが良いんですよね。話のテンポも会話のテンポも。それでいてなんか楽しそう♪
まさしく日本には無いアメリカの派手でカジュアルでフリーダムな感じが憧れます。
やっとたどり着いたパーティーでそれぞれがそれぞれの目的や思いを達成しようとするんだけど、いろんな思い通りに行かない事やアクシデントが発生。
お約束と言えばお約束ですが、この辺りが懐かしいオールド青春グラフィティっぽい。
難点はパーティーにたどり着くまでが些か中弛みがする感じなんですよね。
あと、笑いのポイントがちょっと個人的にズレる感じがしなくもない。
笑かそうとすると逆に引くと言うか、そんな感じ。
そんなにハリキらんでも良いよと言うんでしょうかw
描いている内容はハイでライトな感じに見えても、実はアカデミックヒエラルキーとかLGBTと結構ヘビーな事。
でもそんな問題も明るく観られるのはこの作品の強みなんですよね。
タイトルの「ブックスマート」は英語で書くと「book smart」。
てっきり、books martと本市場みたいな意味と勘違いしていましたw
で、意味の「book smart」の意味は「世の中を知らない」的な意味合いで、学生に向けた意味と頭はいいけれど社会では成功しないと言う、パーティー参加前の頭でっかちなモリーとエイミーに向けての意味も込めたダブルミーニングな意味も込められている感じ。
でも、学生の時なんて、何処か頭でっかちで世間知らず。なのに知ったかぶりをする感じの半分大人で半分子供。
そのままだったら社会では成功しないかも知れないけど、そこから沢山の失敗と挫折を経験していく訳ですから、それで良いんですよ。
それが若さの特権でもあるんですよね。
なので、そう考えると良い意味のタイトルかと思います♪
ライトでポップ。結構下品でヤンチャ。程良くご都合主義で過激。
良いんでは無いでしょうか。たまにはこう言うおバカな青春映画が楽しめます♪
家族で観る作品ではありませんが、友達とワイワイ観るぐらいの下品さが良い。
でも、近くに居るのが当たり前になってる友達の有り難さを再確認させてくれる作品でもあります。
笑いのツボは人それぞれですが、結構良いんではないでしょうか♪
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