ブライトバーン 恐怖の拡散者のレビュー・感想・評価
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つまらなくはない。でもちょっと・・・(ネタバレ注意!)
悪のスーパーマンという前評判に惹かれて鑑賞。なるほど、あちこちにオマージュのようなものが感じられて、その意味では楽しめました。
ただ、途中で「なんかオーメンのストーリーをなぞってるだけじゃね、これ?」ということに気づいてしまい、興が冷めてしまいました。
覚醒するや、自分にめざわりな人間達を次々血祭りにあげ始めるブランドンですが、手段がスーパーマン的な超能力で直接的にブッ叩くか、666の悪魔の力で間接的に殺すか、という違いだけで、やっていることほとんど同じです。
終盤で両親がとる行動やオチまであんな風であれば、なおのこと。もう少し違う展開を見せて欲しかったところです。それは、他の方も指摘されているように、ダミアンにはなかった『培った良心と抑えがたい破壊衝動に対するブランドンの葛藤』や、『最後まで命を張り、息子を守る、もしくは愛そうとする姿勢を見せる両親』などなどそういう表現があれば、結局あのオチでも、話に深みが出たでしょうに、その両親ときたら、やらかしておいてから「悪かった! 頼む乱暴はしないでくれ!」とか「ごめんなさい、許して!」とか言っちゃうし。
総評として、面白いか? 面白くないか? で言えば、『人を選ぶが面白い』とは思います。ただ、「後味が悪い」系の映画でもあります。
これからご覧になる方はご注意を・・・
ホラーが見たい人に…
時間があったので見てきました、
ガーディアンの監督ってことで少し期待してましたが、ダークヒーローとかヴィランとかそうゆうものではなく、ちょっと気持ち悪いただのホラーでした…
本当は良いことがしたい?
どの口がそんなこと言うのか、、、
予告で見たゾンビランドの方が面白そうでした(・・;)
スーパーマン到来!
もしもスーパーマンが悪だったら編でした!でもさすがB級にはならないのがあの方の映画!上手に作ってあるけど!エリザベスが相変わらず可愛い❣懐かしい女優さん!2が出来るんですか?もう撮ってあるんですか?大人編ってヤツですかね?ストレスがたまる!┻━┻ ヘ╰( •̀ε•́ ╰)
反抗する奴には容赦なし。
『ブライトバーン 恐怖の拡散者』鑑賞。
*出演*
ジャクソン・A・ダン
*感想*
これは面白い。普通のホラー映画とはまた違った怖さがありますね~。突然、空から降ってきた宇宙船の中に子供を発見した田舎の夫婦。10年間大切に育てたハズがちょっとした反抗期がきっかけにブランドンは赤黒いマスクをかぶって豹変する。
自分に対して反抗してきた者は容赦なく抹殺。家族や同級生に対しても容赦なく襲撃し、グロさはまぁまぁグロかった。(^^;
ストーリーはなんとも救いようがないのが一言。話のテンポは悪くなくて、グロさは個人的には丁度いい。時折、ビクッとなるシーンはありますけど、あれぐらいなら余裕です(笑)
両親が可哀想なのか、ブランドンが可哀想なのか、なんとも言えないんですが、とにかく面白かったです。
まるで悪のスーパーマンみたいでなかなか面白かったです。
最後の場面でわかったぞ!○ー○○だ!
言われてみれば、スーパーマンだったけど。
確かに、スーパーマンが正義の味方である必要は無い。
だけど、愛のある育った環境で、
その影響により、正義の味方になればスーパーマン。
元来の宇宙人の命令の「奪え」が強く出ると、
まあ、こうなるわな。
地球人は敵わない。
最後のシーンで、これ悪魔って考えたら、オーメンじゃん。
そうなると、オーメンの方が出来がいいかな。
空飛ぶ悪魔。
比べてしまうと、オーメンの演出とか、心理描写の素晴らしさが際立ってしまう感じだけど。
まあ、このくらいの点数。
足りないもの...それは「愛」だ
スーパーマンが悪に目覚めてしまったら…
Disney+での配信が決定しているマーベルで言う『WHAT IF…』みたく「もしも」ストーリーのようなのだが、実はスーパーマンがダークサイドにおちてしまうという作品は、DCコミックスでも何度か描かれていて、2019年の今となっては何も目新しくはない。
田舎の農場を営む子供のいない夫婦のもとに、宇宙からやってきた赤ん坊を育てることになったという設定が、まんまスーパーマンの設定であって、スーパーマンの場合はスモールヴィルという町だったための「S」という文字を使うようになったことと、この作品でブランドンが育った町ブライトバーンもしくは自分の名前ブランドン・ブレイヤーの「BB」という点も似ている。
ひとつひとつのシーン、例えば思わぬことで超怪力が発動したり、芝刈り機に手を突っ込んだりと本家「スーパーマン」やヒーローものでよく観てきたシーンが盛りだくさん。今新作の「スーパーマン」映画でも公開しているなら、「この時期にこれをぶつけたきたか!!」という驚きもあるが、今この内容でやられてもいまいち盛り上がりに欠けてしまう。
ドラマシリーズの『ヤング・スーパーマン』が人格者として作り上げられていくとこでスーパーマンになるまでの成長過程を描いていた。スーパーマンの人格の良さは生まれつきヒーロー的だったわけではなく、ケント家の人々や周りの友人や仲間に恵まれていたことだということを描いていて、ドラマ内でもダークサイドに陥りかけるエピソードはあった。しかし、それを留まらせたり、浄化したりするのは「愛」というわけだ。この「愛」は恋愛だったり、人間愛だったり、家族愛だったり…と特定のものではない。しかし、この映画に欠けているものがあるとしたらそれは「愛」を描いていないことだ。
4、5歳ならまだまだ物事の分別がつかないとは思うから、あるきっかけでどちらにでもなってしまうというなら分かるのだが、人を殺す躊躇いや人が死ぬときの気持ち悪さ、逆にその快感をおぼえるのだとしても、それが突然12歳にして覚醒したというのは考えにくい。
12歳の反抗期で突然、覚醒したという設定にしているが、言ってみれば12歳までは一緒に暮らしていた育ての親とその親戚なのにも関わらず、ブライトンの家族に対する思いというものがいまいち見えてこない。
残酷なことが好きであれば、12歳になるまでに動物を殺して楽しんでいたり、少なからず予兆があったはずだと思う。だからこの映画では親の育て方にも問題があった様にも感じさせられる。
12歳で突然自分の意思とは関係なく、残酷なことも平気になって、人も殺す躊躇いもないという設定であれば、自分の意思とは関係なく行動してしまうが12歳まで育ててきてもらった、育ての親との思い出や触れてきた優しさがフラッシュバックして、自分の中では抑えたいと思っているけど、自分の内なる部分に秘めている何かが暴れだそうとしているという設定にした方がよかったと思う。
その引かれてしまったトリガーを元に戻すのが、親としての子供に対する「愛」ではないだろうか。ブランドンが完全に覚醒するまでは少しながらエリザベス・バンクス演じるトーリがみせてはいたが、覚醒後は恐怖の方が勝ってしまい、どう子供に正気を戻させるかというより、宇宙からやって来たモンスターとして吹っ切ってしまって、どうしたら殺せるかという方向に思考が向いてしまっていることには正直、ガッカリだった。
いよいよ自分の子供が実はヤバい奴だと知ったときに、とる親の行動が両親そろって酷いし、明らかに今までの出来事がブライトンの仕業だと知っても、親だったら仮にも子供を殺すことを躊躇うと思う。
実の親子ではないとしても、最後までブライトンを信じてほしかった。何故ならスーパーマンのケイト夫妻なら、間違いなくそうするからだ。スーパーマンのオマージュであれば、そこまっでやってのシニカルなラストでも良かったと思う。
大切な人を殺さないといけない、特に子供というプロットは代表的な作品として『オーメン』がある。自分の子供が悪魔の子となると知ってしまっても、やっぱり自分が育ててきた子供は殺せないという葛藤を描いているから、『オーメン』は傑作なのであって、ダミアンを悪魔の子だから、躊躇わずに銃で撃ちました…「だって悪魔だから」ってラストなら観ている人から共感を得ることはできないはずだ。
この作品はスーパーマンの育て方を間違えたら、子供の教育には不向きの人間のもとに拾われたとしたら…という問いにもなっている。ケント夫妻だったら、どうしていただろうと思って観るとそれが良く分かると思う。
スーパーマンのオマージュとして、ひとつひとつの描写をホラー的演出にしたことで辛うじてB級ホラーにはなっているのだが、スーパーマンを意識させすぎてしまっていることが良くも悪くもこの作品のハードルを上げてしまっていると言ってもいいだろう。
エンドロールを見ながら妄想したことを
思うままに書き進めていたら長文になりすぎたので要約して。
墜落事故調査の過程で納屋のufoらしきものが見つかる
多大な犠牲のもと、暴れまわっている「アレ」と唯一の生存者の彼が同一人物の可能性が浮上する
現代兵器では「アレ」に傷一つつけられない
ufoを調査した結果、第三者の血痕が見つかる
様々な可能性を考慮した結果、彼「アレ」の血痕ではないかとの結果が出る
あのufoの素材であれば「アレ」を排除できるかもしれない あの素材で武器、兵器を作れば・・・
すでに多大な犠牲を出していて、さらにそんな確証のない作戦には軍は賛同できない
戦闘力の高い、使い捨ての兵士がいれば・・・
そして物語は 「スーサイド・スクワッド2」 に続くのじゃ!!!(続かない)
駄文失礼しました
一言感想 楽しい映画でした
ファイナルディスティネーション系の
胸糞映画ってあるとおもうんすよ、キャリーとか、オーメンみたいな。とにかくみんな死ぬっていう。
ファイナルディスティネーション、Sawはこの分野でトップを争うシリーズで、人がとにかくホラーでやっちゃいけないお約束をやってバタバタ死んでいく。でも、不思議とそこに爽快感がある。変わりどころだとクローバーフィールドも。
で、ブライトバーンは「スーパーマンのクラークケントがダミアン(オーメン)だったら」っていうワンアイデアで突っ走る。悪くない、というか気に入りました。スーパーパワーを殺しにしか使わない、いろんな方法で殺す。それだけなので、もう一捻り欲しかった。
殺し方にもっとバリエーションがあればファイナルディスティネーションやSawのようなシリーズになれるかも。
というのも、製作費公称600万ドル(実際は1200万ドルという噂も)に対して世界セールスは3000万ドル超え。続編もなくはないが、ジェームズガンとソニーの交渉次第といったところ。
そうだ、ジェームズガンといえば、今やすっかり「ガーディアンズオブギャラクシーの人」だが、そもそもは胸糞映画の脚本の人だったんだよ!「スーパー!」「スリザー」「ドーンオブザデッド(リメイク)」とか。
というわけで黒いジェームズガンが戻ってきた。
悪のスーパーマン
当初からスーパーマンがもし悪人だったら?
というキャッチコピーだったので、展開なども概ね予想通りでした。
思ってた以上にグロ描写が多かったです。
ラスト以外はすごく良くできた作品でした。
全体的に演技も良かったですし、母親の溺愛ぶりからああなってしまったところがなんとも悲しいです。
しかし
予告でほとんどのシーン流してしまってたという印象が強いですね。
ITほど
いる→いない→デカイ音でドーンのパターンは多くなく、めちゃくちゃデカイ音でもないので観やすいといえば観やすいのですが、予告のシーンだって皆さんなってしまうと思われます。
あとはラストですね。
とにかく賛否両論でしょうね
宇宙船で怪我した段階で皆さん「あぁこれがクリプトナイトの代わりか」と思われたでしょう。
まさかの敗北に唖然としました。
エンドロールで無慈悲に破壊の限りを尽くすところがさらに唖然です。
まぁアリといえばアリなんですけど
ちょっとモヤっとするラストですね。
叔母さんとあのクラスメイトは生き残ったのでしょうかね
続編には期待しませんが、きっと彼女達が倒してくれたと信じます
ブラストバーン
前情報なしで行ってきましたー。
ホラーとグロいのだけ知ってたけど!思った以上にグロかった。この頃グロいのみてなかったからね。グロ行って言うか痛々しい。
話はとてもシンプルでわかりやすい。よーは、我が子がダークヒーロー?だった。ヒーローではないか。
設定は面白いけど、もうひとこえ欲しかったな。後味がまぁまぁ悪かったけど尺の長さになっとくのえいがです。「渇き」の外国バージョン見てる感じだった。1番怖いのは人間という事だね。エンドロールが良きでした。
※個人の価値観が含まれますご了承ください。
あまりにも軽すぎる人間関係
親と子の関係が希薄で、にもかかわらず、事が起こるまでが長すぎる印象を持った。
人間関係と言うべきなのか迷うところだけれど、関係性というものがあまりに軽すぎる。軽くていいから早く完全なるオレ様を誕生させて、もっともっと話を展開させてほしかったと、勝手に欲するところ。
続けようとしているのかな、期待と大きな不安。次が傑作ということもよくあることだから─。
細かなつっこみどころや疑問が多すぎるので、見終わっても何か物足りない。ただ酷いことをする少年?のお話で終わってしまっているような・・・
かなり面白い
好き嫌いが分かれるのは想像できる映画だが、このアイディアは面白い。全国ロードショー公開されたのは嬉しい。
BBの考えることは12歳の人間に近い。相応に幼いし、相応に極端だ。だから大人視点だと矛盾するところもうまく映画の中のリアリティーを損なわずに済んでいると思う。
自分の子供が少年Aだったら。疑いが確信に変わったら自分で始末しようとするだろうか。
と考えるとなかなか重いテーマにも思えてくる。
BB対SMに思いを馳せると楽しくもなってくる。
自分にはとても面白く、楽しめる映画だ。
観ようか悩んでいる人は是非観ましょう。
破壊者だな
オーメンの宇宙から来た破壊者バージョンといった印象。
こちらは、攻撃スタイルは直接的な。
唯一傷を負わせられるのは自分が乗ってきた宇宙船の金属。
続編考えてそうな終わりだなと思った。
あのマーク、何か見たことあるなとおもったら、漫画のベルセルクに似てる。
監督の復讐
ヒーロー映画へのアンチテーゼ。マーベルを馘になった監督の復讐かも?!ヒーローの元ネタがマーベルでなくDCなのが(笑)
子供の純粋な正義感って、時には残酷で怖いね。それが力を持ったら尚更。友達の親を殺すなんてまさにそれ。ストーリー的にはホラーというより、スリラー、スプラッタ。後味悪いラストも個人的に好きです。これ、ベタなオチにしてたら、つまらない。
恐怖と悲しみの中二病少年 [各所修正]
超人的な力を持つ少年が、もしも
正義ではなく悪に目覚めたら……という
普通のアメコミ映画とは真逆の設定を、
さらにアメコミ映画のフォーマットではなく
ホラー映画のフォーマットで描き切るという
ヒネリの利いた作品が登場。
製作は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
シリーズのジェームズ・ガン、監督は、劇場作
2作目の新鋭デヴィッド・ヤロヴェスキー。
...
例えば思春期の男子が「愚かな人類よ……
遂に我が紅き邪眼に秘めたる闇の力を
解放する時が到来したようだな――」的な
文や絵をノートに描いてるのを見つけたら、
普通はアーイタタタタアッチャアー (ノ∀`)な感じになる
だけで終わりだろうけど、本作はその子が
ホントに紅き邪眼に力(目からレーザー)
を秘めちゃってて、物理的な意味での
アー痛タタタァ!な事態になる流れ。
主人公ブランドンくんの超人パワーは、あの
DCコミック界の超大御所S氏とほとんど同等!
音速を上回る飛行能力! 車も投げ飛ばす怪力!
弾丸でも傷付かぬ体! 鉄をも貫くレーザーアイ!
少し血を流しただけでめっちゃアセるメンタル!
気になる女子に嫌われて割とヘコむメンタル!
とまさにあのS氏そっくりである。
しかし根が善人だったS氏に対し、
ブランドンはどうも邪悪な使命を帯びて地球
に遣わされたらしく、「世界を奪え」という
物騒な声がずっと頭の中で響いている。
トレードマークを犯行現場に残したり
育ての親を田舎者呼ばわりしたりと
なかなかの自意識過剰なクソガ……お子さま
っぷりだが、しつける立場の親や周りの
大人より自分が遥かに強いという自覚が
ある為、“自分は正しい”という考えや癇癪
に歯止めが効かず、幼稚な暴君まっしぐら。
にしても思春期での肉体的変化と共に
スーパーパワーが暴発する辺り、念力少女
ホラー『キャリー』に近しいものも感じますね。
...
ホラーとしての出来だが、けっこう怖い。
演出的には“いきなりビックリ”な心臓に悪い
恐怖演出が主体で、個人的にはあまり好きな
種類の恐怖演出ではないのだけど、それでも
ビビらせるタイミングや小物の使い方
(赤い視界、車のライト、人感センサー等)
は結構巧みでビビらされた。
物言わず部屋の暗がりに立ってたりする所は
完全に幽霊ホラー……。元のアメコミ的設定
を忘れるほどに徹頭徹尾、欧米型幽霊ホラー
演出が用いられている点が面白い。
ヒイッ!と目を逸らしたくなるイタい描写も多々。
予告編でも出ていた“眼にガラス”のシーン以外
にも、お手々やおアゴがあんなことになったり
危険タックルで一発退場(タックルされた側が)
になったりとゴア描写はダイレクトでキツめ。
...
ただ、予告で言う所の“ジャンルミックス”
というアイデア自体や出だしは新鮮だけど、
ホラー映画の作りとしてはオーソドックスで、
後半に行くに連れて展開に意外性が無く
なっていく点はちょっと残念だったかな。
終盤にもうひとヒネリ欲しかった気がする。
あと不満点ではないが、
前述の強烈なゴア描写だったりブランドン
にパパが性教育するシーンがあったり
(DC/MARVEL作品じゃまずやらない)、
PG12というレイティングは割とギリギリ
の線という気もします。家族で
観に行く場合はちょい注意かも。
...
たいていの子どもって成長の過程で
「大人より自分は賢い」「自分には特別な
才能がある」と思いがちな時期を迎える訳で
(ブランドンの年頃は自分もそうだった
と思いますアーイタタタタアッチャアー(ノ∀`))、
ふつうは親や周囲と接する中で自分の
力量を理解したり「自分本位に振舞うと
相手を悲しませたり嫌われたりする」と、
善悪とか分別とか共感力とか、まあそう
いった類の物を学んでいくものだと思う。
だからブランドンのようにワガママが
”通り過ぎる”のはある意味じゃ悲劇な訳で、
父がどれだけ彼の行く末を案じて叱っても、
母がどれだけ彼を想って泣いて諭しても、
彼にはその想いが理解しきれない。
世界を支配できるような力が彼にはあるし、
人から恐怖や畏怖の念は向けられるだろう
けど、相手の痛みも悲しみも汲み取れない
ままの彼では、死んでしまった両親と
同じくらいに彼を愛してくれる人間は
もう現れないかもしれない。
そういう点では、本作は単純なホラー映画
ではなく、子どもを真人間に育てることの
難しさや、親が子育てに抱く恐怖が根底に
ある作品なんだろうね。
以上! 観て損ナシの3.5判定です。
<2019.11.15鑑賞>
.
.
.
.
余談:
アメコミヒーロー×ホラーという組合せは、
思えばX-NEN新世代をホラー演出で描く
という作品『ニュー・ミュータンツ』の
コンセプトに近いけど、あちらは延期に
次ぐ延期で未だに陽の目を見ていない
(2020年4月公開予定だが、当初は2018年4月)。
順当に公開されればこっちが先に“ジャンル
ミックス”としてアピールできたのかも
しれないのにねえ。ちょっと気の毒。
もう一人のスーパーマン
子どもができない夫婦が養子にしたのは宇宙人だった。って、序盤の設定はまんまスーパーマン。肉体が強固だったり、空が飛べたり、目から光線が出るってのもスーパーマンに似てる。違うのは心根だけ。他の人も書いているが、まさに悪のスーパーマン。もしくは恐怖のスーパーマン。
と言いつつ、ブランドン少年はいい子の心もまだ残っている。でも、葛藤してるシーンはほとんどなかったな。やっぱり悪のスーパーマンか!
でも、この映画はローティーンのこじらせ方を最悪な形で表現したところもキモだと思う。能力を楽しんでるところがあるし、皆に認めてもらいたい欲も強い。その意味では、悪のシャザム!とも言える。
それなりに面白かったが、ホラーテイストにするためにブランドン少年の能力シーンをハッキリと観ることができる時間は少なめ。ドカーン!と揺れて、ズバッと目の前を横切って、ビシャーっとかビューンって殺していくから彼のことがよく見えないのよ!もっと能力使ってる強いブランドンを観たかった。そして、ヴィランとしてのブランドンをもっと観てみたい。
いや、続編を期待するわけではないけと!
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