アメリカン・ハニー

劇場公開日:2025年9月6日

解説・あらすじ

「フィッシュ・タンク」のアンドレア・アーノルド監督が、自由奔放な若者たちのグループと旅に出た少女の成長を描き、第69回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した青春ロードムービー。

アメリカの田舎町で暮らす少女スターは、問題だらけの家族のもとで貧しく荒んだ生活を送っていた。そんなある日、車で旅をしながら雑誌の訪問販売を行う若者たちのグループと出会った彼女は、そのメンバーである青年ジェイクに誘われ、家族を捨てて彼らに着いて行くことを決意する。

本作で映画デビューを果たしたサッシャ・レインが主演を務め、「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフ、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のライリー・キーオが共演。日本では、アーノルド監督の「バード ここから羽ばたく」の公開にあわせた特集上映企画「アンドレア・アーノルド監督セレクション」(2025年8月30日~、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開)内で劇場初公開。

2016年製作/163分/イギリス・アメリカ合作
原題または英題:American Honey
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2025年9月6日

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)

受賞

コンペティション部門
審査員賞 アンドレア・アーノルド

出品

コンペティション部門
出品作品 アンドレア・アーノルド
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映画レビュー

5.0 よくぞサッシャ・レインを見つけてくれた!

2025年6月30日
PCから投稿

アンドレア・アーノルドはかなり直感的な映画作りをすると思っているのだが、その最も最たるものがこの映画のキャスティング。フロリダのビーチで見かけたというサッシャ・レインを映画の主演にと口説き落とし、スカウトされた当人もまさかカンヌ映画祭の常連監督とは知らずにポルノ映画かと思ったと発言しているくらい、誰も予想してなかったド素人からの起用だった。しかし映画を観れば、サッシャ・レインのよくもこんな生き物がいたものだと驚くほかない野生馬のような佇まいと、旅の仲間である若者たちのどうしようもないバカばっかなのになんかピュアで眩しいという絶妙なさじ加減こそが、この長い映画のストーリーよりも大事な根幹の部分なんだと思い知る。奇跡的な出会いが積み重なって生まれたとしかいいようがない映画だが、撮影の名手ロビー・ライアンや全編を彩るポップソングの数々などがしっかり下支えしていて、アンドレア・アーノルドの監督術にも心から感心する。傑作。

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村山章

3.0 監督/脚本だけでなく生き物係までしている感のあるアンドレア•アーノルドの生き物描写はいいけれど……

2025年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

先日観た『バード ここから羽ばたく』(2023年作品)が非常によかったので、アンドレア•アーノルド監督の別の作品ということで鑑賞。こちらは2016年の作品です。この作品、日本では長くスルーされてきたみたいで今回が劇場初公開の模様。

この作品の印象について言えば、まあ、それなりに面白かったけど、鑑賞後感がそれほどよくありませんでした。主人公が貧困の中にありながらも、ラストでは微かに希望が見える『バード…』に対して、こちらは主人公のスター(演: サッシャ•レイン これがデビュー作。監督が街角でスカウトしたそうです)が所属する若者たちのグループーー集団でバス旅行しながら、各地で雑誌を販売して歩合制でカネを稼いでいますーーこれがなんだかカルト集団ぽくってちょっと気持ち悪いです。このあたり、アーノルド監督は英国の出身なので、英国が舞台の『バード…』のときは荒んだ貧民街を描きながらもどこか好意的な部分を残しているのに対し、こちらのほうではアメリカの経済的に恵まれない若者たちの拝金主義や、弱肉強食、優勝劣敗のアメリカ型資本主義を皮肉って描いているのかなと思いました。結局、カネのためなら、なんでもあり、なんですよね。

あと、この監督、虫やら鳥やら小動物やらの生き物の使い方が非常にうまいです。本作では人間界に迷い込んだそれら生き物を自然に返してやるんだ、という形で描かれていることが多かったように思います。

主人公のスターは18歳の女の子です。彼女は18歳にしていろいろと経験を積み重ねてゆくわけですが、観ていて、これでいいのかといたたまれない気持ちになりました。生き物が自然に帰ってゆくのはいいんだけど、やっぱりスターは本来の家庭に帰ってゆくのがいいのかなと思いきや、彼女の父親(たぶん継父)はDV男だしな、とまた暗澹たる気持ちになります。まあ幸せを祈るぐらいしかできないけど、大人への階段を一段また一段と登っていってほしいなと心から願いました。

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Freddie3v

0.5 女性監督の作品とは思えない駄作だった

2025年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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Aegond Targaryen

1.0 ゴミ溜めからゴミ溜め

2025年9月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

生まれついたゴミ溜めを飛び出してみたら、やっぱりゴミ溜めだったと言うお話。
話に盛り上がりもなく、退屈だった

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wichasha