Winnyのレビュー・感想・評価
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みんな大すき、かわいい天才プログラマー金子勇
内容的にはそこまで興味ないかもなと思って、最初はそこまで観ようという気はなかったけどシネマサロンのおっちゃんが割とおすすめしてて、気になったので観てきた。
いろいろあってから東出さんの出てる作品を進んで見ようという気が起きなくて見てなかったから、久々に東出さんの演技見たけど、すごくよかった。やっぱり上手いなって、改めて。この映画は完全に金子勇というキャラがどう演じられるかにかかっていた作品だと思うんだけど、天才なのに自分の興味があること以外は完全に常識がない、それであってピュアで悪気がなくてどこか可愛いらしさを感じる、そんなキャラクターを見事に演じられてて、とてもよかった!
なんか、みんな途中から金子勇のこと好きになってたもんね、弁護士団のみんなも、見てる私も。笑
感動ポイントがある訳じゃないし、盛り上がりがある訳でもない、どちらかというと単調なストーリーではあるんだけど、最初はそうでもないんだけど気がつけば金子勇というキャラクターに惹かれてて、応援してた。
鑑賞後感がかなり良かったから、かなりお気に入りの一作になった!
日本がIT大国になれなかった理由
イメージ操作・報道を鵜呑みに警鐘を鳴らす
Winny
当時の報道で私自身が感じていたWINNYのイメージが覆った。
日本のニュースの切り取った取上げ方に
疑問を持たずに鵜呑み。立ち止まって考えずに流されて忘れてしまうことへ自分に警告。
現在、起きている全ての問題がこの様な報道の構造で事実を見誤る怖ろしさ。
正義がなくなり
倫理観が歪む。
金子勇を演じる東出昌大
Winnyというプログラムが使う人によって違法となるゆえに怪しげなイメージ。しかし、それに翻弄されるところとは別次元にいる金子役を再現している様な佇まい。
吹越満の演じた敏腕弁護士〜秋田弁護士の裁判で被疑者を護る尋問の進め方が自分の身の回りにある問題解決の鍵となる考え方だった。
人を裁くのじゃなく
人と人の真ん中にある事件の本質・事実をつかみ裁く。
日本でもこんな映画が作れるようになってきた。
今日は映画の日だからか
3月10日封切りでも伏見ミリオン満席だった。観る人もいろいろな世代、若い人、カップル…関心が一人ひとりに何かをもたらす。
スノーデン思い出したよ。
#winny
#伏見ミリオン座
#映画
エンドロールで流れる実際映像の金子氏が最も印象強い
未来の日本の若者たちのために、人生をかけて戦い抜く覚悟を決めた当事者たちの物語です。
いま観るべき題材で、見ごたえあるシーンもありますが、芯がつかみにくい構成演出だったのが残念です。
画期的なアイデアが形になったWinny。
Winnyが悪事に利用され社会問題に発展したことから、開発者の金子勇は罪に問われ裁判にかけられてしまいます。
このまま泣き寝入りしては新たなアイデアや技術にチャレンジできない社会になってしまうと、金子と弁護団は戦い抜く覚悟を決めます。
物語は二重の構成で、Winny事件の第一審をメインに、警察の不正問題をサブに、交互に展開されていきます。
この構想はよいのですが、メインとサブの繋がりがわかりづらく、効果的な演出ではなかったように感じます。
東出昌大が演じる金子のピュアさがとてもよいです。
人に優しくありたいとする言動、社会通念の通用しない突き抜けた個性、プログラミングに夢中になれる純真さがよく表れていました。
惜しかったのは、裁判を戦い抜くとする強い覚悟を感じられなかったことです。
エンドロールで流れる実際映像の金子氏は、愛すべき人柄はそのままに、日本社会への憂いと裁判にかける思いの強さが感じられました。
この激しさは、サブストーリーの仙波(吉岡秀隆)が補ってくれました。
弁護士たちもとても魅力的なキャラクターです。
裁判の戦略や尋問テクニックが語られるなどもあり、法廷ものとしても楽しめます。
特に秋田弁護士(吹越満)の尋問シーンは見ごたえがあります。
「日の丸○○」の凋落と根っこは同じか
米国はおろか、世界的に見ても「デジタル後進国」に位置づけられてしまった日本。何故そうなったのか?については新聞でも割と分析記事を目にすることが多くなりましたが、①高齢化による利用層の厚みの減少と高齢者を大切にする国民性②スタートアップを支援する金融の仕組みの脆弱さ③社会のダイナミックな新陳代謝を嫌う同質性の高い国民性④国際標準からすると、かなり遅れた旧態依然たる司法制度等があげられるでしょうか。
これらは多分複雑に絡み合っているのだと思いますが、この映画は、際だった才能をもつ「出る杭」が、いかにこれら(特に③④)の中で抹殺されてきたのか、日本の開発者にいかに心理的圧迫を与えてきたのかを中心に描かれているように思いました。
監督はまだ30歳のようですが、裁判記録をすべて読み、実際に金子氏の裁判にあたった弁護士を監修者に迎え、法廷シーンを綿密に再現しているので、映像にとても説得力があったように思います。東出昌大が「純粋に世の中のためになりたい」気持ちと「自分を表現したい」気持ちに突き動かされる青年を好演しています。
「日の丸○○」相次ぐ撤退が報道されていますが、変化の激しい世界に経営が旧態依然としていて、変化に対応できていないのが要因といわれています。つまり根っこは同じなのではないか・・そんな気がします。
金子氏の努力で「自由な創発」に対する司法面の抑制要因は取り払われたようにも見えますが、善し悪しは別として、③④はそう簡単には変わらないでしょう。よりよい日本になるにはどうしたらよいのだろうか・・・いろいろ考えさせられる作品でした。
国家によるでっち上げ
国家というものはときにとんでもない犯罪をでっち上げるときがある。「オフィシャル・シークレット」や「モーリタニアン 黒塗りの記録」のような映画を観てもわかるが、それはたいてい見せしめだったり、警察や検察の意地だったりが遠因だったりする。
本作に出てくるWinny事件も同じ構図。著作権を侵害したのはあくまでユーザーで、ソフトウェア開発者が逮捕されるなんて本当にアホらしい。無罪を勝ち取るために奮闘した弁護士たちの戦いは面白かった。裁判の争点や対策、尋問の戦略なんかがとてもわかりやすく説明していたのが大きい。ただ、無罪となる瞬間を映像化したわけではないから爽快感はない。むしろやりきれなさの方が強く残ってしまう。たぶん最高裁まで行くプロセスは後半になればなるほど地味なんだろう。それは想像に難くない。
Winny開発者の金子さんは初手からやってはダメなことをやりまくっていて、プログラムのアイデアやプログラムを構築すること以外のことには関心がない。でも、優れた研究者であり、優れたプログラマーだったのだろう。そんなことがよくわかる演出だった。たぶんそこには東出昌大の演技がかなり貢献した気がする。素晴らしかった。
この手の裁判で裁判長を務める人はどんな感じなんだろうと思っていたが、(映画では)プログラムのことなんかまったく理解できなそうなおじちゃん(おじいちゃん)だったことに笑ってしまった(実際の裁判長は違う雰囲気かもしれないけど)。やはり最初に逮捕した警察と検察、一審の裁判官の罪は大きい。たかだか20年前の話。これからもこんなでっち上げが作られる可能性はあることが恐ろしい。
金子さんに番頭役がいたらなあ
おもしろかったです。
ストーリーがわかりやすい
日本の開発者が法律違反に問われることに怯えることなく新しい技術やアイデアにチャレンジできるよう、自らの人生を投げ打って戦った男の半生を描く作品。
当時私は1ユーザーとして、特に何の思いもなくただ便利だと思ってWinnyを使っていただけだったが、この映画を見たことによって、Winnyが引き起こした社会現象のバックグラウンドや開発者の信念、警察組織の裏側などを知ることができ、理解に深みが増し、とても有意義だった。
映画としては、フィクションなので架空の部分もあるだろうが、ひとつひとつのセリフがわかりやすく、各役者の演技やコマ割りが丁寧で、思考を邪魔するような不必要な要素もあまりなく、今何が起きているのか、何が争点になっているのか、ストーリーがすんなり頭に入って理解がしやすく、映画としての完成度が高いと感じた。
一方で仙波さんのストーリーパートについては、ストーリー上の必要性はともかくとして、描写の深掘りが深くもなく浅くもなく、話に入り込めるような入り込めないような中途半端な気がしたのが、もったいないように感じた。
この映画で著作権侵害ほう助に関する興味をかき立てられたので、Winnyのケースも含め、他にもどういった判例があるのか調べてみたいと思った。
杭は1人では打てない
私の知り合いが技術者だけど、金子勇はすごいやつだと称賛する。誰もが見落としていたことを発見し、彼の発見が現在の仮想通貨にも繋がっているからだと…。
私はプログラミングとか、ちんぷんかんぷんだけど、とにかく大革命を起こした人の話。
法廷劇としての痛快感やスッキリ感はないけれど、ストーリーとしてはかなり見応えある内容に。
Winnyの開発者の金子勇のストーリーの裏では、愛媛県警の裏金問題のストーリーも同時に展開され、飽きることはない。
検察、県警などの日本の腐った組織も炙り出しながら、AIと共生していく時代の転換機に、私たちに大きな課題や問いを突きつけている…。
東出昌大と三浦貴大のコンビネーションが絶妙に良かった!さらに吉岡秀隆、渡辺いっけいなどの名優たちが脇を固め、質の高い作品になっている。
個人的に、今年公開された邦画で一番かも!!
迷っているなら、絶対に観て!
無罪判決を勝ち取るまでの過程は全く描かれず、満足度みたいなものがあやふやで終わってしまうのです。それが本当によかったのでしょうか。
2004年にファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕された事件と裁判の行方を、再現ドラマ風に描いた作品です。
パソコンの歴史はまだ浅いですが、急速な発展に対し、理解や法の整備が追い付いていない部分があります。
2002年、開発者・金子勇(東出昌大)は、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、試用版を「2ちゃんねる」に公開をします。
彗星のごとく現れた「Winny」は、本人同士が直接データのやりとりができるシステムで、瞬く間にシェアを伸ばしていきます。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、ダウンロードする若者も続出。Winnyを使えば匿名で違法アップロード、違法ダウンロードが簡単にできてしまうことから、次第に社会問題へ発展していくのでした。
それだけ聞くと、Winnyは著作権を侵す悪用のためのソフトに聞こえるでしょう。そのため、金子も2004年に著作権法違反幇助の容疑で逮捕されました。
サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光(三浦貴大)は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、開発者金子氏逮捕の報道を受けて、急遽弁護を引き受けることになり、逮捕の不当性を主張して弁護団を結成。全面対決します。
弁護団の壇は、仮に刺殺事件が起こった場合「このナイフを作った人を罪に問えるか?っちゅう話や」と発言し、開発者逮捕の不当さをこぼしていました。悪いのはシステムを利用し著作権違法行為を働いた側であり、開発者ではありません。では何故、金子勇氏は逮捕に至ったのか? なぜ「誓約書」と偽って用意した、警察側に有利な「申述書」を書き写させたり、「あとで修正が出来る」などと言いくるめるまでして、逮捕を急いだのか。紐解いていくうちに、警察側の闇が次々と暴かれていきます。
Winny事件と並行し描かれているのは、警察内部の腐敗した実情です。そもそも警察側が何故、金子勇氏を訴える原告となったのでしょうか。警察側は「著作権団体から相談を受け調査に乗り出した結果、金子勇氏が著作権法違反の幇助を認めた」と主張していますが、その実は、開発者を逮捕してWinnyそのものを早く抹殺したかったのではないかという警察内部の事情が覗えそうな展開が描かれました。
警察内部の事情ひとつとして伏線として触れられるのは、Winny事件当時に大問題となった警察の裏金問題がありました。
愛媛県警に勤める仙波敏郎(吉岡秀隆)は、警察に憧れ職についた若者が、上司に頼まれ、捜査協力費という名目で領収書を偽造するという汚職に手を染めている現状に我慢の限界を迎え、県警内で蔓延っていた裏金問題を内部告発するのです。
しかし県警上層部は裏金の存在を一切否定します。けれども仙波の告発を決定づけたのがWinnyを通じた裏金の証拠となる領収書などの流出でした。
裏金問題とWinny事件とは直接にはつながっていません。しかし警察情報のWinnyによる流出が、警察の不祥事発覚につながることを恐れさせて、開発者の逮捕をいそぐ結果につながったのではと連想させる伏線となりました。
そもそも東出が演じる金子を見れば、Winnyを著作権を侵害する目的で開発をしたのではないことがわかります。金子は喋り始めると止まらず、純真で無垢で、変わり者といっていいほど悪意を感じさせませんでした。Winnyについては、思いついたから夢中で開発したに過ぎなかったのです。それも、目的は著作権を侵すやり取りではなく、事件などで匿名の関係者が証言する場合の、秘匿性を想定したものでした。
裁判では、開発者が著作権法上の違法行為が蔓延することを認識していたかどうかが争点となりました。でも違法行為の蔓延は、金子の意図とは全く違っていたことなのです。
この裁判劇も面白いところ。プログラムオタクの金子の話は難解で長いので、弁護士チームは別の作戦を立てるなど、金子のキャラクターを前面に打ちだしたドラマ運びが秀逸です。ITに詳しくないわたしのようなアナログ人間が見ても、社会性とエンタメ性の巧みなさじ加減でぐいぐいひきつけられました。
警察の卑劣さやソフトの脆弱性、当時の世相などを、あおることなく描き出そうとする松本優作監督の真摯なスタンスが、作品への信頼度を高めていると思います。
主演作が続く東出が、探求心に没頭する技術者の姿をひょうひょうと好演。役作りのため、約18キロもの増量や、遺族や関係者たちへの取材、模擬裁判なども経て「今も自分の中に金子さんがいる」と語るまでに至りました。
毎作品余白を残すことにこだわる松本監督は、本作でも京都地裁の裁判に絞った構成が現代にもつながる問題をより鮮明にしています。しかしその反面その後の無罪判決を勝ち取るまでの過程は、全く描かれずカタルシスというか満足度みたいなものがあやふやで終わってしまうのです。果たして全部描き切らずに完結してしまうことが本当によかったのでしょうか。
最後に、Winnyの使用については、人の倫理観に頼らざるを得ないところがあります。金子がネットに「著作権を侵すことはできるが、そのように使うな」と書き込んでいましたが正直に従う者はどれだけいたことでしょう。性善説はソフトの世界では脆弱であると思います。
実話、苛立ち、切ない
この面白い素材が
映画になるとこの程度か〜⁈
決して面白くないわけではない。
俳優さんたちは個性もあるし、すごく良くやっていた。
脚本がもモヤモヤした。「さんまって食べるの難しいから嫌だ」とか言っている人に対して、「あなたの奥さんになる人は大変ですね」とか、今観る映画に必要なセリフ⁇
アダルト動画観るのに使ってましたとか、この映画に必要なセリフ⁈
愛媛県警巡査部長の内部告発が、今一つ絡んでこないのは、なぜ? 私が一番納得できなかったのは、なぜ一審有罪だったのか、それがどうして最高裁で無罪判決を勝ち取れたのか? この映画で十分語っているとは思えない。
エンドロールで無罪確定時のリアル映像使っていて、キャスティング良かったってわかった。
弁護士さんと金子さんの気持ちの交流に、焦点が合いすぎていて、情緒的過ぎて残念な脚本。葬儀の場面も、無罪になる前に亡くなったのかと思った。
この素材、韓国映画ならどうなるか観たい。
面白いと言っていいのかわからないが…。
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