フリー・ガイのレビュー・感想・評価
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想定外の喜び
席を立ってしまう人も多いが、エンドロールは必要だと思っている。
いい年をして涙してしまった顔と心を外界用にリセットする時間が必要だからだ。
最近はそれが必要な映画はなかなかなかったが、今日は必要だった。
良い映画だった。
とは言え、最初は寝た。
ボブキャラがアイデンティティーに目覚め、
正義のために戦うという流れはわかっていたので、
ゲーム内だけの繰り返しに眠気が差した。
流れが大きく変わったのはそれが現実社会とリンクしてから。
リアルとバーチャルの特に恋愛模様が交錯する展開は見事だった。
一方の恋が成就すれば、当然他方は悲しい結果となる。
幸せな想いと感動を抱えつつ、心に心地よい疼痛が残る理想的な結末だった。
本当はスーサイドスクワッドを観に行くつもりだった。
だが、字幕版の本数が少なくて時間が合わなかったため、
消去法で選んだのがこれだった。
ある意味、ついてる。
コロナ禍で陰鬱な気分を久々に一掃してくれた傑作。
知性を持ったモブキャラ大活躍
『ナイト・ミュージアム』のショーン・レビ監督がメガホンを撮り、博物館からゲームの世界に舞台を変えて描いた、アクションゲーム・ムービー。普段、自分は殆どゲームはしないので、なかなかその世界観に入り込むことは難しかったが、ゲームの世界と現実とをリンクさせて、次から次へとハラハラさせるシーンや展開は、なかなか面白かった。
オン・ライン・ゲームの『フリー・シティー』の中で、背景の一人であるモブ・キャラとしての銀行員ブルー・シャツ・ガイが主人公。ガイは、プログラムによって繰り返される、平凡な毎日を送っていたが、ゲームの世界で、理想の女性・モロトフ・ガールと出会うことで、自我が目覚め、この生活に疑問を抱く。そして、自分が単なるモブ・キャラであることを知ることで、自由に生きることを求めて、ゲームの世界に反撃を始める。
人殺しから始まり、戦車やミサイル、ヘリコプターによる攻撃に、派手なカーチェイスと、何でもありのアクション・ゲームの世界だからこその奇想天外なシーンの連続。もう映画そのものが、バーチャル映像の行き着くところまで来ている感じもする。
一方、現実の世界では、この大ヒットゲームの著作権を巡っての、ゲーム会社のオーナーとゲーマーや開発者の中で、水面下のバトルが繰り広げられていく。そのバトルが、次第にゲームと現実とを引き寄せリンクして、悪徳オーナーの陰謀をどうやって暴いていくのかが、この作品の見どころとなている。
主役のライアン・レイノルズが、最初はゲームのモブキャラとして、疑問も抱かず、健気に生活送る様子が痛々しいかった。しかし、次第に意志を持ち始めて、恋愛感情の高まり共に、現状打破を願って逞しく変貌いく様は、『デッドプール』でも魅せた、ポジティブ・シンキングの演技が、ピタリとハマっていく。
何度か、日本を意識するシーンも盛り込まれ、ゲーム会社の『スナミ』も、『コナミ』をもじっていたかのようで、最後に現れた島は、『あつ森』のようでもあった(笑)こうした異次元空間と現実世界が交錯する映画は、途中から、どの世界なのか、複雑になりがちであるが、本作はそうしたことはなく、単純で、わかりやすいストーリー展開となっていた。
期待が大きすぎました
JUMP魂に触れた気分
『週刊少年ジャンプ』で有名な三大テーマ。
「友情」「努力」「勝利」
それらがすべて揃ってるうえに、ゲームの世界やプログラミングについて馴染みがない人にも一定の理解ができるし、親近感すら覚えるような展開と映像。
更に、世界に存在してる誰もがそこにいるからこそ世界は成り立っているし、誰もがそこにいていいんだよ、と説教くさくなく教えてくれる。
そんな映画ですから面白いに決まってる。
【友情】
ガイとバディ、ミリーとキーズ、ガイとミリーだって恋愛感情の前に育まれた友情がある。
【努力】
ゲームの中なので一見安易に見えるかもしれないけれど、ステージを上げていくプロセスは立派な努力の証。
【勝利】
何に対しての勝利か。
一義的にはアントワンに対するものだけど、最大の勝利はミリーとキーズが成し遂げたAIの自立。
我々の生きる世界がフリーであるためには、多様性のある個々がそれぞれ自立していることが大切である、ということをあらためて感じさせてくれる、楽しいだけじゃない、意外とヒューマンな映画です。
※ここ一年ほどこのサイトのレビュー欄で目につく事象の気持ち悪さや風通しの悪さは、ある種の硬直化とそれがもたらす多様性の喪失であることにも気づかされたのでした。
(自分の性格のしつこさにも今更ながら気がつきました😅
もういいかな…)
すごく眠かったので・・・
面白さ最後まで安定に続く作品
延期前からずっと気になっていてやっと公開されて観に行った作品です。
ライアン・レイノルズが好きと言うこともありましたが終始安定した面白さがありました。
ゲームのキャラが主人公はシュガー・ラッシュや色々ありましたけど、実写でやったのはすごいなと思いました。
終盤のガイがキャプテンアメリカの盾を出した時は「おぉ〜」と思いましたが、その次のライトセイバーは個人的にはデットプールの二刀流だったら声出して笑ってたかもしれません…やりすぎかなと思っちゃいますが 笑
何気にゲームにキャラを始めリアルのプレイヤーも個性的な人たちが多くて楽しかったです。
馬鹿げた設定を最後まで面白く
何でもありのオンラインゲームでもNPCがそんな自由に動けるの?と思ってたけど、ちゃんとそうなる理由はあってリアルとゲーム両方の世界の物語が絡み合っててとてもよかったです。
ゲームあるあるとか設定ガバガバキャラとか実在?するゲームキャラやアメコミのアイテムが登場したりとか観客を飽きさせない工夫や作り込みが沢山あって最後まで楽しく観れました!キャプテンの盾やライトセーバーが登場した時は思わず声が出てしまいました
主役のライアン・レイノルズをはじめゲームキャラやNPCの方の演技が違和感なくて(ゲームの世界と知らないと違和感ありありですが)面白かったです。
Ready Non Player One
【この映画のストーリーを裏読みしてみた】
世の中を、”裏で”謎の組織が操っている…。
みんなの大好物の話だ。
「アンダー・ザ ・シルバー・レイク」でも描かれた、このトピックだが、差し詰め、このフリー・シティのモブキャラと、ゲーム開発者やプレーヤーのいる実際の世界は、逆説的に、そんな関係だろう。マトリックスにも通じる世界観かもしれない。
でも、本当は、ゲーム世界を支配してるように信じ込んでいるプレーヤーこそが最も開発者に操られているのだ。
そう、実生活でのモブキャラは、プレーヤーかもしれないのだ。
AIで自我に目覚めたモブキャラは、僕達自身かもしれない。
飼い慣らされた日常を少し見直してみるだけで、景色は全然違ったものになるのだ。
ネット社会に蔓延るヘンテコなオピニオンリーダーの発言に耳を塞いでみたり、烏合の衆から距離を置いてみたりするだけで、世の中はだいぶ異なって感じられる気がするのは、僕だけじゃないと思う。
ゲームの世界でドンパチをしたり、ネットの世界で誹謗中傷して、ウサを晴らしたところで、実は何も変わらない。
一時的にストレスはリセットされても、実世界は全く変化しない。
それどころか、世の中の変化は激しく、実は取り残されてるだけかもしれないのだ。
キャラクターは何度でも甦るかもしれないが、貴方はリセットされないのだ。
このガンが大活躍するバカバカしくも、エモく、そして愛おしい映画のゲーム世界のストーリーを通じて、貴方は大丈夫ですかと問うているのだ。
このストーリーを、そのまま楽しんでくれてありがとう……、でも、それで良いの?って。
リアルは、そして、貴方自身はもっと素晴らしい存在じゃないのかと。
※ 因みに、裏世界の信奉者の最たるものは、Qアノンや、日本でQアノンをサポートするJアノン、ディープ・ステート思想大好きなネトウヨなのだけれど、これは趣旨が全く異なるので除外して下さい。ディリート。
背景としての繰り返しの毎日から自由になりすぎた!?
ゲームの中の世界でアバターで悪と戦い…と言うと、『レディ・プレイヤーワン』を思い出しますがレディ・プレイヤーワンとは少し違い今回の主人公はちょっとワケあり。
まずは冒頭から続くその違和感の謎解きから始まります。謎が解ければあとは悪者との対決を残すのみ。ちょこちょこ小ネタを挟んでくるなーと思っていたけど、まさかの戦闘シーンであの壮大なテーマ曲が…キキキ、キャ…プ!?とにかくいろいろ笑わせてくれるが、最後はコメディらしく、意外な展開にちょっぴり泣けたりもする。
総じて面白いと言えば面白いけど、雑と言えば雑。自由にやり過ぎて少しハメを外し過ぎかなーと言う感は否めず。間違っても『レディ・プレイヤーワン』と比較などせず、型にハマらず自由にリラックスして観られるといいのではないでしょうか。
モブキャラが成長するアイデア賞の作品
非課金勢どころではない
めちゃめちゃに多幸感溢れる、R18指定ではないデッドプール、というか、一皮剥けたライアンレイノルズ・ザ・ムービーで御満悦です。そしてタイカ・ワイティさん(さん付け)毎度こういう役どころ合うなー、活き活きしてるなー
大規模オンラインゲームのユーザーならより楽しめることができるのかな・・
憂鬱な躁的人間
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