左様ならのレビュー・感想・評価
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芋生さん(悠)を観た。
そう言えば俺は、レビュアー内での人気が高い芋生さん(悠)の作品をひとつも観ていないなあ、と思っていたところ、キネカ大森がその名も「芋生悠特集」と銘打って、本作「左様なら」と「ソワレ」の2作を上映してくれた。早速行ってきました。
おや、ほぼ満員で2席しか空いていない。俺は芋生さん人気を甘く見ていたか、とそそくさと着席。
(実はこの日は初日で監督や出演者のトークショーがあったためでしたが、芋生さん人気に変わりはありません)
さて本作は、旧友が急死したことからクラスの女子から無視された主人公の話。
どちらかというと、重々しく淡々とした作品だが、自分にはハマった。
おそらく、無視されていても感情を見せない主人公が、俺には凛々しいものに見えたからだと思う。
実際は、口に出しはしないが、友人が急死してからずっと、主人公の心の中は彼女に関する疑問で渦巻いていたとわかるラストは、これがまたなかなか素敵。
幾度か繰り返される海鳴りとさざめき。「海の映画」、いや「波の映画」と言ってもよい感じ。とても素敵な鑑賞後感でした!!
おまけ1
教室のざわざわが見事だった。かろうじて聞き取れる内容が、「そんなこと話してるだろうな」とすんなり腑に落ちる点が、細かいところまでしっかり作ってるなあと、好感
おまけ2
たおやかに くちていくさまを ごらんなさい
ああ あなたのおわりが なんとおだやかなことか
【”左様ならば、仕方ない・・。”女子高生たちの脆き人間関係を高校内の微妙なるヒエラルキーと共に描き出した作品。魅力的な若き才能ある女優さん達が多数出演している映画でもある。】
■平穏な日々を過ごしていた高校生の由紀(芋生悠)。
ある日、中学からの同級生である綾(祷キララ)が、由紀に引っ越すと告げた翌日に突然亡くなってしまう。
綾の死をきっかけに、クラスメイトたちの人間関係に思わぬ波紋が広がり、由紀は周囲から距離を置かれるようになるが…。
◆感想<作品には、触れていません。>
・主人公の由紀を演じた芋生悠さんは”ソワレ”で注目し、祷キララさんは”サマーフィルムにのって”で注目した。
だが、その後石川瑠華さんを含め、メインで印象的な作品には出演していない。
ー 石川瑠華さんは、”うみべの女の子”で身体を張った演技で主演をされている。-
・何が言いたいかというと、この年代の女優を志している才能ある方の多くが藻搔きつつも作品に恵まれていないという事である。
・多くのメジャーな作品で登場する女優さんは、大概アイドルであり(それを否定する積りはないが)地道に女優をされている方々へももっと門戸を開いて欲しいのである。
若き男優も含めて、このままだと若者の映画のメインはアイドル、脇を固めるのは実力派の叩き上げ俳優という構図が、今以上に広がってしまうと思う。
それは、邦画界にとって利を産まないと思うのである。
<今作の様な、哀しくも静謐な美しき映画を観ると、その観はさらに強くなるのである。日髙七海さんも含めて、実力派の若き女優さんが多数出演している映画である。
もっと、彼女達の活躍の場を、映画界として広げて頂きたいと感じた映画である。>
美しい
すごい田舎なんでしょう、その映り込む景色がとても美しいです。
光の捉え方が上手く、実に綺麗に落とし込んでいました。
友人の死を境に孤立していく様が実に残酷で、それでいてとても説得力があった。
それとこの世代特有の、少しヒリヒリとする時間が上手く映し出されていたと思います。
あとラストの二人の邂逅、これがとても刺さっちゃったんですね。
その止め方も、エンドロールの歌もすごい素敵でした。
とても素晴らしかったです。
さようなら
2021年10月2日
映画 #左様なら (2018年)鑑賞
ネット上で人気を集めるイラストレーター、ごめんがTwitterで発表した短編漫画の実写映画化
いじめられても、当たり前のように続いていく日常を、繊細なタッチとはかなく美しい映像でリアルに描き出す
「MOOSIC LAB 2018」の長編部門で上映された作品
わりと普通でした
原作未読
インディーズ
ヒロインの芋生は『ハンド全力』に出演していたので見覚えがあるが祷キララや平井亜門はほぼ初見
キャストはほとんど知らない人ばかり
大変失礼かもしれないが祷キララってAV女優みたいな名前だな
彼女が生まれた頃にはキラキラネームという言葉は無かったが所謂それの代表格といえる
AV女優の方が寄せてきたのか祷キララ側が寄せてきたのか知らないけど
土浦のきらら通りに思い出があるから名付けたのかよくわからない
祷って珍しい苗字なんだから名前は美幸とか光とかわりと平凡な名前にすれば良かったのに
大きなお世話だけど
祷は芸名で本名は旧字体の『禱 』らしい
世の中にそんな苗字があるとは知らなかった
祷キララは小松菜奈っぽい
モトーラを綺麗にした感じ
ちょこっとしか出演していないのに1番印象に残った
平凡な高校生の皆さんの日常を描いた作品
クラスメイトの女子がトラックに轢かれて亡くなる
残されたクラスメイトのやりとり
自然主義な印象
「繊細なタッチ」が肌に合わなかった
内容がないようなどと駄洒落を言いたくなるほど中身がない
いわゆるスクールカーストを描いてあるわけだがそれなら『桐島、部活やめるってよ』って方が断然面白い
『問題のない私たち』も面白かった
そこには娯楽性があり映画的でその反面リアルに欠けていた
そのアンチテーゼとしてリアルを追求して生まれたのがこの作品ではないだろうか
ただそれをやるとつまらない映画が完成する危険性が高くなる
笑える要素もほとんどなく退屈な時間が過ぎていく
86分と短い映画だが長く感じた
駄作ではないが傑作にはほど遠い
「揺蕩う」という古めかしい言葉の響きと同様にこの作品は美しいとは感じるが
努力賞で図書カード500円分貰える程度の作品
あとスクールカーストって言葉は嫌い
例えだろうけど本場のカーストほど酷くないし
オタクがよく使う『聖地巡礼』に共通する強い違和感を感じる
海が見える環境の高校は憧れるが震災による津波があれば大変だな
いっぱいのゾンビに囲まれた学校よりは良いけど
女性が監督
女性の映画監督がずいぶん増えた気がする
もはや女性監督は特別ではない
将来性に賭けて彼女に投資したと思えば支払った映画代もまっいっかと思えるんじゃないか
僕はとても安価なレンタルだけど
夏のポカリスエットのCMみたいな若さゆえの瑞々しさはあるがあれとは違って全体的にボルテージは低い
さまざまな目線で楽しめる
もう一度見たくなる作品です。
学生、教師、周りの大人、さまざまな目線で考えさせられ、楽しめる作品だと感じました。
内容ももちろん最高でしたが、個人的には、台詞のないシーンでの役者の方々の表情がとても印象的でした。
たゆたっていた頃
東京の下町に住み、小中高と学生時代を過ごした私は、この作品の主人公たちのように近くに海があった訳でも、長閑な風景が広がっていた訳でもないが、ヒロイン同様に何か息苦しさや虚無感を覚えながら過ごしていた。
この作品ではスクールカーストがモチーフとして取り上げられているが、私がいたクラスにも力関係やグルーピングは勿論あった。
この作品の場合、ヒロインの親友の突然死を切っ掛けにそれが露わになるのだが、ただ本作の場合、それが全てではないと思う。
映画を観ていると、そういったことに対しヒロインは超然としているように見える。
コミック、特に青春ラブコメの実写映画化作品のように、熱い友情あり、波瀾万丈な恋愛ありのドラマではなく、子供でもなく、大人でもなく、死をイメージするには余りにも若い、何者でもない存在、そういった宙ぶらりん、人生をたゆたっている頃を繊細に詩情豊かに描いているような気がする。
泣くのは回顧の時
賢くてクラスの中で少し浮いたところのある同級生が突然亡くなり、クラスの中心人物達の陰湿な噂話に反応した女子高生の話。
亡くなった少女とは中学校の同窓生で、仲の良かった主人公。亡くなる前日も共に過ごしていたけれど弔報を聞いても涙は流れず、ただ、気付いたら悪い噂話に反応しており、以降干されて行くストーリー。
本人はハブられているとはいうけれど、ぶれないスタイルを持っており、マウントを制しているのは主人公にみえるというね。
男と女の思考や習性は異なるもので、ましてやおっさんの自分からしたら最高のポジショニング。
笑って話せる過去になるか否か…作中で描かれていない未来での振る舞い次第、変化の兆しはみえてきているしね。
あからさまにぶつける描写は少ないけれど、思春期のその時には一大事な悩みや葛藤と気遣い等々、爽やかで甘酸っぱくてなかなか面白かった。
もうホントによくないか?
この手の作品多すぎて辟易とする。そしてまたこの会社…
たまにあっても良いのだけど、インディーズ映画が皆この路線になる事への警鐘を誰か鳴らさないものか?
ありきたりな設定、雰囲気重視の絵作り。そして可愛いネクストブレイク系女子。
白痴化真っしぐら
泣けない女の子と受け止める男の子
ロケの舞台が、丸っきり「志乃ちゃん」だった!それだけでも懐かしい気分になる。他人へ共感できない少女と、彼女を見守る幼馴染の男の子。ラストの瞬間が、たまらなく素敵だった!
惜しむらくは劇中歌。も少し良かったらね…
この映画。自然なタッチでありながら、「学級」を構成する多人数のキャラを明白に立てる手腕には感嘆しました。かなり好き。これは、もっと多くの人に見てもらうべき。監督は女性ですね。もっと映画撮って下さい。応援します。
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