劇場公開日 2020年2月28日

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「人事異動の季節に気になること」初恋 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人事異動の季節に気になること

2020年2月29日
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鑑賞方法:映画館

一人ひとりのプロフィールが、主人公も脇役もほぼ同じように区別なく二行もあれば十分伝わる、といってもいいくらい薄く描かれています。
たぶん意図された脚本だと思うのですが、それがテンポの良さと登場人物の多彩さや軽妙さと見事にマッチ。
なので、主人公二人のそれなりに悲惨で暗い過去が、文字通りの重石になってこの映画の痛快さを相殺してしまうというマイナス効果を呼ぶことなく最後まで楽しめる。

今更ながら『ラプラスの魔女』っていったいなんだったのか、と思い出しちゃいますね。
どんな業界、職種でも、いわゆる〝やっつけ仕事〟というのはありますが、役者さんの顔ぶれ、原作の注目度、宣伝体制やその他お膳立てはすべて整ってるのに唯一監督のやる気だけが無い。取り敢えずスケジュール通りに作るしかないやっつけ仕事っ!ということだったのですね、きっと。
完成した映画の場合、陶磁器作家が気に食わない作品を床に投げつけて割ってしまうように、簡単にお蔵入りにはできない事情はあるとは思います。

でも監督❗️
3回に1度くらいならいいけど、印象として手抜き仕事のほうが多いからそのうち、「あの部長、気が乗ってるといい仕事するのに、手を抜くときは割とハッキリ分かっちゃうから、常務になるのは難しいかな」
みたいになりませんか。
映画業界のこと、よく知らないので、余計なお世話だと思いますが。

グレシャムの法則
kossyさんのコメント
2020年3月17日

やっつけ仕事!まさにその通りの三池監督。
かつては世界で注目される監督の仲間入りしていたのに、ここ10年くらいで三池らしい作品はちょっとだけ。『妖怪大戦争』あたりからおかしくなったのかなぁ・・・
漫画原作の映画はとにかく断っていただきたいですよね~

kossy
2020年3月17日

琥珀さん✨映画に対する視界の広さに感銘します🙇

私は映画の視界は狭いです。詳しいとか言って頂いてますが、かなり偏りある掘り下げだけです😅…幼少から回りが男だらけだった為、女性が好きそうな映画と正反対の映画ばかり好きになり、今に至ります。

本作の様な映画が私のど真ん中なんです。三池監督が、琥珀さんの様な人にも伝わる映画を漸く作った事に嬉しさもありますが…次作、早速にやっつけ感の匂いします😞

NIRVANA
かいりさんのコメント
2020年2月29日

琥珀さんへ、ラプラスはひどかったという記憶しかないくらいひどかったですよね。想像でしかないですけど、日本はスケジュールがタイトだったり、事務所の力で仕事が決まったりとか、そういう業界にいるわけじゃないのでわからないんですけど、大人の事情が大きいのかなぁと思ってしまいます。

かいり
2020年2月29日

他作品の件といい、ホント同感するレビューでした✨

巫女雷男