「崩壊と侵食」ジョナサン ふたつの顔の男 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
崩壊と侵食
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WOWOWシネマで鑑賞。
正反対な性格のふたつの人格が、昼夜の決まった時間に入れ替わる。入れ替わっている間は他方に記憶が引き継がれないので、その時の出来事をビデオレターに残す…
様々なルールを定め、ルーティンをこなす日々。しかし、日常はひとつの嘘が呼んだすれ違いによって崩れ去り、次第にジョンの人格がジョナサンを侵食し始める…
生まれた時から体を共有して来たジョナサンとジョン。
なんでも語り合える親友と云うか、お互いのことを心底から理解している家族と云うか…。そんな関係性のふたりに、互いに知らない秘密の部分が生じてしまったことで、歯車が狂ってしまいました。あとはガラガラと音を立てて崩壊…
相手の苦しみが痛いほど分かるのに、直接話を聞いてやれないし、抱き締めることも出来ない…。いちばん近くにいるのに、と云うもどかしい感じが切なかったです…
最終的にどちらの人格となったのか?―ジョンだと名乗っていたけど、フランス語のラジオを理解している風だったし、結局はジョナサンが残ってジョンが消滅したのか…?
[余談]
主にジョナサンの視点から描かれていたので、B面みたいにジョン視点の物語も観てみたいなと思いました。
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