「もっとおもしろくなりそうなのに…」ジェミニマン おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとおもしろくなりそうなのに…
予告から、ある程度は展開が予想できましたが、二人のウィル・スミスの対決と、派手なアクションシーンを期待して鑑賞してきました。
まずは、序盤からウィル・スミス演じる狙撃手ヘンリーの凄腕が披露され、ワクワクしました。その後、舞台背景の説明的なシーンを挟み、主要人物がおおかた出揃ったところで、若きウィル・スミス登場!緊迫した銃撃戦に始まり、バイクチェイスからのアクションシーンは期待どおりで大興奮!さあ、盛り上がってきました!…と思いきや、ここからややトーンダウンした感じを受けました。
クローン製造の秘密やクローンの生い立ちを絡めたストーリーは悪くないし、むしろそそるものがあります。しかし、台詞中心で説明され、その描写が少なかったので、なかなか感情移入や共感もしにくかったです。そのため、やや退屈に感じてしまいました。
そして、その勢いのまま迎えたラストのアクションシーンも、ちょっと物足りない印象でした。そもそも、全体通してのアクションシーンも思ったほどなくて残念でした。
ただ、ヒロインのメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、今まで知りませんでしたが、大きな瞳が印象的で、アクションもこなせて、とても魅力的でした。ベテランの方のウィル・スミスとのロマンスもちょっとだけ期待しましたが、歳の差がありすぎましたかね。
というわけで、つまらなくはないのですが、設定としてはもっともっとおもしろくなりそうな要素はあるのに期待したほどではなかったという印象の作品でした。
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