「昨今の日本の警察」見えない目撃者 nomiyanoarujiさんの映画レビュー(感想・評価)
昨今の日本の警察
他のレビュー同様、
何故、停車して拾わないから始まり、
単独の木村刑事、単独の吉野刑事の甘さ、
声出すなと念押ししてるのに大声のレイまで
突っ込み所は満載ですがそれを差し引いても
中々にハラハラさせられ、
犯人の淡々とした表情や
主人公夏目=吉岡さんの視線演技に驚きました。
しかしながら…
昨今、ストーカー被害を訴えても殺害されたり
警察に相談に行ってもぞんざいに扱われて
結局は被害に…なんて事が多く…。
本作中でも、木村刑事が興味を持ったから、加えて
その理由が盲目の女性が元警察官だったから、に
他ならず。
そうでなければ、相当先まで事件化する事はなく、
2人は殺害されていたのかと思うと、
警察関係者の方々にも多く見て頂きたいと思います。
現職の警察官ですが、
●単独の木村刑事
に関しては、警察の被疑者を一本化して決めつけることに疑念を感じたことや、身内が被疑者ということに、周囲に内通者がいる危険性もあったことから単独プレーに走ったのだと思います。
直接会いに行ってしまったことは、退職間際で御隠居モードだったのに、駆り立てられた情熱に負け、感情的になってしまった欠点の部分と読み取りました。
単独の吉野刑事の甘さ
マジで甘ぇーです。
プライドが邪魔したのは間違い無いですが、被害者の命に猶予が無かったので仕方無いと思います(現に応援到着までクソ遅かったし)
●声出すなと念押ししてるのに大声のレイ
これに関しては、出すのは当たり前です。
あんな現状で耐えれる人間は僅かです。
PTSDという心的障害があるように、精神を保つ事は容易ではありません。
ですので、あの描写はごく自然であり、かつ、主人公の説得に応じて次第に心を落ち着かせていっています。
あのくらいの時間はかかって当然かと思います。
この意見で、少しでもスッキリしてもらえたら幸いです。