「中盤までは最近の邦画の中じゃダントツで面白い」見えない目撃者 マダムさんの映画レビュー(感想・評価)
中盤までは最近の邦画の中じゃダントツで面白い
吉岡里帆もパラレルワールド・ラブストーリーの時より遥かに良い演技してました。
少なくとも佳境に入るところまでのサスペンス感は文句なしに手に汗握ります。
韓国の映画の日本版リメイクらしいですが、こういうスピード感や緊張感の煽り方は原作となる韓国映画の影響でしょうか。邦画としても見習うべき点があると思いました。
それだけにラストの意味不明な展開が本当に残念。
完全に犯人がわかっているというのになぜか1人ずつ単騎で犯人に挑んでは順番に各個撃破される刑事達。なぜ複数で行かない?
目の前に犯人だとわかってる奴がいるのに車のトランクを見て下さいって言われて覗く奴がいるかっ!!!
ラストの犯人の住宅では警察の応援を外で待っていれば間違いなく安全に解決するのに、さっき刑事を殺したばかりの殺人鬼うろつく洋館にわざわざ視覚障害者を連れて入りのんきに館探索。
常人の発想ではありえません。
案の定、各個撃破の対象になる連れの高校生男子。
だから応援を待てというのにこいつら・・・バカ・・・?って感想しか浮かびません。
そして犯人が動機を語るシーン。
「救済?興味ないね。俺は人が死ぬ所を見たかっただけなんだよ!」
だったら何のための儀式殺人だったんだよぉぉお!!!!!!!!六根清浄どうでもいいじゃねぇか!!!
結局最後は主人公が犯人を殺してしまったため真相は闇の中・・・応援を待っていれば生かしたまま確保できたよね・・・
とにかく後半の登場人物たちの理解できない行動に絶句しますが
そうは言っても中盤までは総じて面白かったので4点です。
近年の邦画サスペンス・スリラーとしては「スマホを落としただけなのに」を上回っていると感じました。
それにしても舞台は多分東京だと思うけど駅にも電車にも人っ子一人いないってちょっとありえなくない?
儀式殺人にしたのは15年前の事件で興奮したために模倣したからでは?「視覚障害者を連れて呑気に探索」というのは、ナツメの元警察官としての正義感と視覚障害に負けない心からナツメが動いた。だと思いますが。妄想しすぎかな?