劇場公開日 2020年9月18日

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「実写版と(同日に)合わせてみるとよりよいかな。」思い、思われ、ふり、ふられ(アニメ版) yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0実写版と(同日に)合わせてみるとよりよいかな。

2020年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年33本目(31本目は投稿していない「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」です)。
「TENET」が終わって、こちらも楽しみにしていたので見に行きました。

実は映画の紹介サイトにもちゃんとあるように、こちらのほうが若干短いです。
実写版と比べてアニメ版は描写が少なくて済む(アニメ特有の描写で済んでしまうという点がある)ほか、必要不可欠と言えない点をカットしているため、15分程度の差はここからきているようです。ただし、逆にアニメ版にしかない描写や展開もあります(ネタバレなしななので、このあたりの細かい差分は省略)。

 基本的には実写版と同じなのですがストーリー展開に細かい差があり(特にエンディングに収束する部分では顕著になる)、どちらが「正」なのかは不明です(原作ありなのは知っていますが、原作がどちら基準なのかは不明…)。むしろ、実写版とアニメ版、今はその「見比べ」もしてほしいという思惑のようで(事実、どちらか、または両方を持って近くの娯楽施設に行くと割引を受けられるサービス等が展開中)、両方見に行くのがお勧めです。

 あちら(実写版のレビュー)にも書いたように、ストーリーは一本道で、いわゆる「悪者」といえるものが出ないため、取り方によっては単調極まりないなぁという評価も出せるかと思いますが、そういう評価で見るものではないですしね。

 評価は下記0.2で4.8、5.0まで切り上げています。特に大きな傷というものではないかと思います。

  0.1…上記通り、実写版とアニメ版で細かい展開の差があり、どちらを「正」に取るかによって混乱しかねない(2人が感想など話し合っていても、見ているものが実写版とアニメ版で微妙に違うと、お互いに「何言ってるの??」になりかねないのですが、こうしたことは実写版・アニメ版公式サイトには書かれていないっぽい?)点。まぁ、ストーリーの大軸自体は同じ(全然違ってたら困る…)です。

  0.1…実写版にアニメ化しましたということで、まぁ常識的な範囲でいえば、アニメ版といってもギャグアニメのような描写になるとさすがにがくんと来ますが、それはなかったです。ただ、主人公(男女問わない)が目をぐるぐる回す(文字通り、"渦巻き模様"が表示される)部分があるなど、若干描写として「ギャグよりなのかな」という雰囲気「も」感じました(ただ、原作にしろアニメ版にしろ、この作品をギャグアニメとして見ろ、というのは無理があるので、そういうように誤解する人はまずいない)。
この辺、もったいないので、先行して公開された実写版がそこそこ全体的に高い評価だったので、アニメ版もその路線を引き継いで、「正統派アニメ描写」に徹して欲しかったかな、というところです。

 とはいえ、どちらもごくごまかいところになりますし、そんなのどうでもいい話でもありますので、4.8で四捨五入で5.0まで切り上げています(特に後者は好みの問題で、そんなに違和感があるものではない)。

yukispica