「国の罪をどこまで個人に背負わせるか。」キーパー ある兵士の奇跡 nanaさんの映画レビュー(感想・評価)
国の罪をどこまで個人に背負わせるか。
これは奇跡といってしまえばそれまで。
しかし、そんなに簡単な言葉で片付けても良いのだろうか。
自国が戦争をした時
自国が戦争で非人道的な罪を犯した時
国民として、兵士としてその罪に関わったという変えようのない過去を背負う個人に
国の罪を、どこまで背負わせるのか。
そもそも背負わせるべきなのか。
個人を憎むことで、何か変わるのだろうか。
この哲学的な問いに、正しい答えがあるかと言われると難しい。
しかし、個人を個人として認めた時、向き合えた時、
その時の、その状況での答えが見えてくるのかもしれないと感じる映画。
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