ブリット=マリーの幸せなひとりだちのレビュー・感想・評価
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オヤジはポンコツだったということ?
専業主婦歴40年、日々ルーティンで神経質な程にカチッと家事を行う63歳の主婦が、夫の浮気を知り家を出て、何故かユースサッカーチームのコーチになる話。 年齢や経験から、出来る仕事として唯一紹介された、ボリという田舎町のユース私設の管理人兼サッカーコーチを引き受けるという展開。 サッカーなんて何も知らないおばちゃんが、10歳のこどもたちにサッカーを教え…って、違う視点からの指導でメキメキでもないし、こどもたちの考え方が変わってでもないし、なんならライセンス問題は放置だし。 少しガチガチの神経質さはなくなったし、コツコツやっていたし、メインはブリット=マリーとはいえ、何もないのにハッピーエンドになってしまって、あまり響かなかった。
缶ジュースはグラスに注いで!!
毎日完璧なルーティーンで家事をこなし
消しゴム付きの鉛筆でチェック
まさに、主婦の鑑・・
「63歳、主婦歴40年の笑わないおばさん」ブリッド・マリー
そんな彼女が夫のしでかした「お悪戯」に憤慨・・家出を決行
知らない村、全く興味も知識も無いサッカーのコーチの職に・・
そこで村人や社会に触れ、絡まり、初めてだらけの経験を積んで行く・・
ビザハウスの主人やそこで働く青年
彼女に好意を寄せる警官・・
最初は彼女に悪態をついてた子供達も心を開き
しまいには妻を血眼で捜し出した元凶の夫・・
意外にもブリッド・マリーが「愛されタイプ?」かとも思えてきた(笑)
もう少し波乱万丈、一騒動アリな流れになるかと想像していたのでその辺りは肩透かし感もありましたが
そのシンプルで温かみのあるストーリーこそが心沈している今に効く優しいビタミン剤の様な清々する作品でしたね🍀
夢のパリでエッフェル塔を満足気に眺める
「63歳のチャーミングなマダム」ブリッド・マリーがとても微笑ましく見えました❗
・・原題・ブリッド・マリーはここに居る
に「なるほど!」
【"一日一日遣るべき事を行い、存在感を示す事の大切さ"を描いた作品。自立心を持つ事の大切さも併せて描いた作品でもある。】
ブリット=マリーの家事は、規則正しく行われていく。けれども、彼女の表情は暗い・・。ある日、長年連れ添ったケントの浮気が分かり・・。
-浮気相手の名前が、"カミラ"って・・-
流石に頭に来て、漸く見つけた仕事が、田舎町ボリのユースセンターの管理人、だけではなくサッカーのコーチも任されるが彼女はサッカーを良く知らない・・。
■印象的なシーン
・田舎町のボリの人々が警察官のスヴェンを始め、態度は微妙に違うが、マリーに徐々に優しくなって行く過程。
-マリーが一生懸命遣るべき事をやっているからだろうなあ。-
・サッカーチームのエースの女の子が、マリーに掛ける鋭い言葉の数々。
-人生経験が豊富なのかと思ったら、君も苦労していたんだね・・。-
・人々の協力で、漸くサッカー大会に出場し、因縁の相手から最後に得点を取るシーン。
〈相手の行いに対して、きちんと礼を述べる事の大切さ。でないと、大切な人を失ってしまうんだよなあ。マリーの表情がどんどん明るくなって行く過程と、ラスト一人で念願の場所に着き、微笑みを浮かべるマリーの姿が素敵でした。〉
外にある可能性
過去にお姉さんを失った経験をはじめ、堅実な毎日を送る事で日々の幸せを掴むブリット=マリー。
これはこれで素晴らしい事であり、同時にとても難しい事でもある。継続は力なりではないけど、継続する難しさを当たり前のように送れる事は決してつまらないものでもなく簡単なものではない。ブリット=マリーのような主婦の方は家庭に欠かせない、素晴らしい存在だと改めて感じる。
そんな生活を送ってるブリット=マリーが予告でもあるように冒頭で旦那の不倫を知り家を出て田舎村で生活を送ることになる。
40年近く必要以上に外に出る事なく家事だけをやってきたブリット=マリーにはいろんなトラブルが待ち受けている。そして仕事の一環として子供たちのサッカーコーチを請け負うことにもなる。
子供を持たなかった、そしてこれまでの生い立ちを考えるにこの子供たちとサッカーを通じで心通わせるストーリーが始まるわけだが、この辺が僕的にはあまり心打たれるシーンがなく、ストーリーが淡白に感じて惹かれることができなかった。
かならずチームが一つになるにはトラブルがつきものなんだが、ライセンスの問題やらクラブの存在の問題やらあまりブリット=マリーに非があるようにも思えず、またブリット=マリーと子供達、そして村に住む人達の距離が縮まる描写にあまり深みを感じなかった。
40年主婦しかやってこず、人間関係を築いてこなかったわりには変な頑固さや面倒さもなく、普通に人の気持ちがわかるブリット=マリーに感じてしまう。
個人的にはその辺りが引っかかってしまったが、作品のメッセージ性はとても好きである。
外に出る事には無限の可能性が秘めている。それは時として自分が傷つくことも、挫けることもあるだろうけどそれ以上に大切なものに出会える可能性も秘めている。
冒頭にも書いたとおり同じことを続け、当たり前にある幸せな環境を保つ事もまた大切でありとても難しいことである。
そのバランスこそが大切なのだろう。だからこそブリット=マリーは村に居続ける事を最後は決断しなかったとも個人的には捉えて楽しませてもらった。
サレ妻(専業主婦)の立場柄
不倫された妻は、自尊心破壊が破壊され、自分の向かうべき方向をふらふらとあてどもなく探すものです。そんな折、藁をも掴む気持ちで勇気を出して観ました。1人で映画館に入ったのは初めてです。
すごいと思ったのは、ブリッド=マリーがすぐに「自分のこれからの人生」に目を向けたこと(通常「愛され妻」を頑張ったり、とラリる)。このままの自分でいい、と思えているところで、もともと自己肯定感はとても高いのだと思いました。
#50 人生の楽しみ方
夫の浮気がきっかけで人生をやり直すことを考えられたんだから、ブリット・マリーは浮気相手に感謝しなくちゃね。 日本にもこんな主婦はいそうだけど、サッカーのコーチをやる人は少なそう。 残りの半分の人生をブリット・マリーが幸せに過ごせますように。
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