ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形のレビュー・感想・評価
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ただひたすらに、まっすぐと
毎話泣いたテレビ版から外伝として出てきた今回の作品
いやぁまたやってくれましたね、京アニさん
余計なことは語らない。映像で魅せて、伝える。
どのベクトルをとっても、とても大きく、そして綺麗な図形が出来上がるでしょう。
ヴァイオレットのぎこちなさ、感情のことになるとどこか他人事。説明していないのに、すっと入ってくる。
映画は緩急をつけるのに爆発とか大きなものを使うけれど、この作品では感情の緩急で訴えかけてくる。
二部構成のおかげでふっと息をつける。とてもよく出来た、いやさすが京アニ!でしょう。
劇場版は鋭意制作中とのことですので、待っております。その日が来るまで。
それとハンカチはお忘れなきことを。雨が降るかもしれないので。
感動的な物語
予想通り素晴らしいストーリーで感動的だったけれど、画質が…
あの絵であの画質はないだろうと思ってしまう。テレビならまだしも、映画だからね、これ。絵が優れていればいるほどに、根本的な画質が気になってしまうし、そこが大画面仕様になっていないと感じると、ものすごくガッカリしてしまう。
とはいえ、そんなもの関係ないくらいに泣かされてしまったのだけれど…
心のデトックス映画
季節外れの暑さで辟易とするなか視聴。
話のテイストは本編の前半〜中盤に近いかな。
京アニらしい美しい映像と静かな展開なんだけど、やはり泣ける。
1話目のイザベラの昔語りからのテイラーが手紙を受け取るシーンで完全に涙腺が緩んでしまい、タイトルコールを見て泣き、エンディングの歌詞で泣くくらいに要所要所で泣いてしまった。
何というか、手紙をテーマにしているノスタルジー感がここまで心を打つのか、自分でもよく分からない感じで泣いていた。日本郵政がコラボしてないのはおかしいんじゃないだろうか。
とりあえず普段色々疲れてしまって心が夏バテしかかっている人は、デトックスがわりに見るのをお勧めしたい。
そして今更ながらに先般の事件で犠牲になったスタッフの方々のご冥福をお祈りしたい。
最高の作品に出会う事が出来ました。
去年、この作品をテレビで観たときから京アニの中でも1番好きな作品となり、今回の映画もとても楽しみにしていました。
今作の外伝は1組の姉妹をフューチャリングして物語を進めていくテレビの時と同じ様な流れで進みますが、初見の方でも問題なく観れ、京アニが伝えたい想いを受け取る事ができます。
どのシーンを切り取っても絵画の様に美しく丁寧に描かれた画、それを更に美しく感じさせる音楽、終盤に進むにつれ心に響く感動を届けてくれるストーリー。
この全てがヴァイオレット・エヴァーガーデンであり、京アニの真骨頂でもあると改めて感じました。
手紙でしか伝える事の出来ない気持ちや想いの表現の仕方が本当に上手く、キャラクターが発する「ありがとう」の一言でも心の奥底に響き、そしてその言葉や気持ちの意味を理解した時に押し寄せる感動は最上級のものでした。
私は中盤から涙腺が崩壊してしまい、劇場が明るくなっても涙が止まりませんでした、この作品は私にとって宝物です。
初見の方やアニメに偏見を持つ方でも、心が満たされ幸せにもなれる、そんな作品だと思いますので、多くの方々に観てもらえたら嬉しいです
私的には、ここ数年で観た映画の中で1番良かったと思っています。
まだご覧になってない方がいらっしゃいましたら是非とも劇場へ足を運んでみて下さい。
こんなにも素晴らしい作品を世に出してくれた事へ感謝の気持ちしかありません。
最後に…
劇中でイザベラに髪型を弄られたヴァイオレット
1つ目の髪型が「最高かよ!」でした、ここ共感ポイントだと思います(笑)
トトロ初観賞時に感じたこと
テレビ版もそうでしたが、この作品は手紙のやりとりを通じ、人間の不器用さと思いやりに触れあう物語です。テレビシリーズには多少のアクションシーンなどの派手な演出もありましたが、映画版(外伝)は全編にわたって人々のふれあいを丁寧に描いており、アクションシーン等はありません。テレビシリーズの1エピソードとして違和感ないストーリーです。おそらくこういう流れなんだろうな、というだいたいの展開は、映画を見慣れた人ならば序盤で予想できてしまう、言ってしまえばベタな人情話なのですが、やはり涙腺がゆるんでしまいました。余命が明かされた登場人物との別れを描いて泣かせる映画やドラマはワリとあふれていましたが、悲しみではなく、恋愛も絡まず、優しい気持ちでじわじわ泣ける映画って、久しく出会って無いなと思いました。昭和のテレビドラマに近い、思いやりに溢れた映画で、忘れ物を届けられたような感覚に包まれました。全くテイストは違いますが、劇場で初めてトトロを観た時に感じた、心の奥底の蓋を開けられたような感覚でした。複雑なストーリーも、予想外のオチも、驚嘆するような伏線回収もありません。ただ、ただ、暖かい映画でした。ラストのエンドロールのスタッフさんの名前には、別の想いで悲しみの涙が流れました。京アニには本当に頑張って欲しいと思いました。
コメント
京アニ作品はやっぱりハズレ無し
館内に張り出された絵がとても綺麗で
惹かれるがまま、台風の最中に観させて貰いました
その絵は動き始めると
なお美しく繊細でいつまでも愛でていたい
人物 背景 乗り物やぬいぐるみ
本当に丁寧に描かれていて
90分の短い時間でしたが愛着湧きました
先のストーリーも気になります
早く観たいです...
めちゃくちゃよかった!(超ちょびっとネタバレ?)
2本大きくわけて話がつくられていて1本目でまとめて終わらせてからまた続きから2本目がはじまるみたいな感じでした。
1本目の話でめちゃくちゃ泣きました....
2本目は普通に感動したのですが、ちょっとだけキャラクターの成長速度がイマイチつかめなくて気になりました
映像きれいやしストーリーはもうさすがヴァイオレットエヴァーガーデンって感じの透き通ったすっと心に染みる感じのお話でもう京アニ様様様って感じの作品でした...
見る価値しかないです!!!
温たかかった
私の感想は偏りあるけど、本編より外伝のほうが好きになった。戦争を強調されるより、復興を見るほうがしっくりきた。少女の頑張りを応援したい。誰がための幸せでもなく、彼のための幸せを。終わらないでほしい。
文字通りの京アニクオリティ
ネタバレは必ず本編を見て頂きたいのであえて言及は避けるとして…。
SNSや電話といった今では当たり前の連絡手段。
そういったものも手紙であれば、なおのこと気持ちがよく伝わる。
感情表現、ヴァイオレットの手先、髪の靡きなど、
前置きとして、朝ドラのなつぞらも少なからず影響はしていると思われ、裏でたくさんの人達の苦労努力が詰まっているとわかってるから、尚更客数が増えたように思う。
完全自社制作のアニメ会社というブランドが確立しているからこそできるいわば
集大成と言っても、大袈裟ではないだろう。
今の私達は便利さがゆえそういった形あるものに対しての認識が薄れていく中で、
放火事件でたくさんの犠牲者がでてしまった京アニだからこそ作れる、書ける作品だと思う、そういった世界から賞賛の嵐が来る作品なので、TVシリーズを見ていてもどこか先入観のようなものを感じずに鑑賞出来た。
エンドロールにお名前が出てきた時は辛さのあまり涙腺を抑えきれずに、目元が熱くなってしまった。
池田晶子先生はじめ、犠牲被害者の心に寄り添い、できる形での支援を続けたいと思わせてくれる、いい作品でした。
桁外れの映像美、紛れもない芸術作品。ぜひオスカー候補作に選出を。
テレビ版を見ていない方には、キャラクター設定が分からないので、これはテレビアニメを見ている方に向けた作品であることは間違いありません。
しかしテレビアニメを見ずとも本作の持つ映像美には誰もが魅了されると思います。テレビアニメの限界を超越したようなテレビ版でしたが、本作はアニメ映画の限界に挑戦したかのような凄まじさです。
これは先日の事件で犠牲になられた方々の血の滲むような努力なしには決してなし得られなかった快挙でしょう。かつてキューブリックのバリーリンドンを観たとき、絵画が動き出したと衝撃を受けましたが、本作は実写以上の緻密さ、美しさに同じような衝撃を受けました。まさに2DCGアニメの頂点ではないでしょうか。
「天使の子」が米国アカデミー賞の外国語映画賞の日本の候補作として選出されたと聞きます。それならば本作を長編アニメーション部門の候補作として日本代表として選出出来ないものかと思います。
本作は日本アニメ映画の高クオリティを世界に知らしめるに十分な作品だと思います。もし選考に影響のある方がお見えになられたら御一考して頂きたい願っております。
最後に、本作は紛れ もない芸術作品です。
アニメファンなら劇場で観るべし!
序盤の印象は何時も通りのもっさり感、
それは仕方ないとしても今作は視覚からと聴覚からの情報がちょっと噛み合わない、台詞が無いと行動動作が理解し難く感じた、脚本・演出と絵コンテ・作監の意志疎通が図られて無いかの如き印象。
中盤以降を観て、
作画は映画としては物足りなさもあるがTV 版同等位の水準は保っていた、その作画班の頑張りに文字家が答えきれてない、特に脚本と構成は猛省すべし。
総評、
とはいえ今作は外伝ということだし、
来春?の本編映画版への布石と捉えれば由、何だかんだ言っても他社作品と比べ十分水準は高い。
寄付程大げさでなく、劇場にお金を落とすだけも一つの選択、いちアニメファンとして劇場に足を運びましょう。
美しいキャラクター
テレビアニメは未視聴でしたが、問題なくストーリーに入り込むことが出来ました。とにかくキャラクターの目がとてもきれいで、表情がすごく繊細に描かれているので、物語の内容は特別に思うことはなかったのですが、なぜかすごく「綺麗な世界」という印象が残りました。バイオレットとイザベラが出会って、学校での生活や、友情が芽生えていく頃の前半は、とても興味深く観ていました。後半は、どうして?と思うこともありましたが、とにかく観て良かった映画です。
おのれNetflixめ‥‥
自宅にはテレビがなく、実はTV版は未視聴です。Netflixが配信権を独占しているため、自分が契約している他の配信サイトでは提供していません‥‥
という訳で付いて行けるかが不安でしたがソレは杞憂に終わりました。サスガにサブキャラ同士の関係性までは察せませんでしたが、物語を味わう上では然程問題にはなりませんでした(勿論公式HPなどでの予習は必須)。
さて凄惨な事件については触れませんがそう云う事もあったので、着席率8割ほどの観客も皆思う所あって劇場に足を運んだのかも知れません。自分も京アニ作品は好きですし制作評価も高いですが、やはり作品は作品として観たいと思います。
とは言えソコはサスガ京アニで、動画も美術も相変わらず高い水準で仕上がりについては文句なしです。構成を2編に分け、双方を嵌めず折り重ねないA面B面的に構成したのは解りやすくて正解だと思います。イザベラの心境描写やテイラーの良い子演出も、展開テンポ・リズムも良好、シンプルで見やすく優しくキレイな台本でした。
そうは言っても些細な疑問はありました。大貴族・ヨーク家の娘として高貴に扱われるイザベラの身の上がナゼあの立場から?と言う箇所の、もう少し具体的な描写があれば良かったなと思いました(或いはTV版本編を見ていれば察せたのか? おのれNetflixめ…w)。
※ここは勘違いした可能性あり。
自分も「伝える」仕事をしてますが、言葉にはたとえその文章量がわずかでも魂が宿り読む人の心を揺さぶると言うテーマを、こうも暖かく柔らかいお話に織り上げる技術と感性は、京アニならではの職人技だと言えます。ファンでもアニヲタでも一般の方でも、見る人の区別なく一様に感動をもらい、満足をお土産に持ち帰られる事請け合いです。
そして来年1月予定の作品は残念ながら延期。仕方ない事情ですし理解にもおつりが来る程に皆さんもお察しでしょうから、楽しみに待っていましょう。
最後に、一連の事件の被害を被った関係各位、亡くなられた方々のご冥福と、今も入院治療を続ける方々の一日も早い回復を願いつつ、ふたたび日本最高水準の作品を世界に展開される事を大いに期待しています。
やさしい映画
誰も傷つかず、誰も傷つけず、登場人物だけでなく観る人の心までも幸せにする作品。
京アニの事件に関係なく、ストーリーに涙があふれる。
事件に関係なく涙が出るからこそ、エンドクレジットでは溢れる嗚咽を抑えきれなかった。
劇場版の公開を何年でも待ちますし、
公開中にまた足を運びたいとおもいます。
とても感動しました。
ここを見て!
美しい映像に美しい音楽。
そこも素晴らしいのですが、初めての人も2回目の人も、映像以上に、うまく構成された物語に注目してほしい!
物語は大きく前半と後半に分かれてるんですが、後半が実はすべて前半の反復と対比になってるんです。
物語の前半、ヴァイオレットは鏡のように依頼者の気持ちを静かに受け止めて、依頼者の心を解きほぐして心の奥に隠れた本音を引き出していく。そこまでは心の奥の声を手紙に代筆する自動手記人形としての素晴らしさでした。
そこまででも素晴らしいのに、そして後半、ヴァイオレットが前半で一緒にやってきた事を繰り返すのです。まるでそこに居ない人の代理であるかのように。会えないあの人の代わりとなって。。彼女の優しさが溢れでる。
他にも対比になっている場面が次々と。
この構成に気づくか気づかないかで物語後半の仕草や言動の見方が大きく変わり感動が倍増します。
言葉に出さないけどヴァイオレットの優しさが行動の全てに詰まっている後半の物語。もし気づかなかった人はもったいない。
実は原作の外伝小説でも描かれていなかった後半は完全な劇場版オリジナル。
行動まで代行するかのようなヴァイオレットの関わり方はTVで描かれた事のなかった彼女の新しい一面では無いでしょうか。
今回始めて監督に挑戦した藤田春香監督の素晴らしい仕事でしょう。京アニに素晴らしい監督がまた出てきました。
是非そのあたりに注目して見てみてください。
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