劇場公開日 2020年8月14日

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ポルトガル、夏の終わりのレビュー・感想・評価

全33件中、1~20件目を表示

4.0人生の黄昏を象徴するラストショットが美しく味わい深い

2020年8月27日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

知的

これも「グッバイ、リチャード!」と同様、死期を悟った主人公をめぐる物語。ただしリチャードが自らの生き方を変えた結果として周囲の人々に影響を及ぼすのに対し、本作のフランキーは家族らの今後に積極的に関与しようとする。この対照が興味深いし、自分が終活するならどっちだろうと考えてみるのも一興。

イザベル・ユペールが演じるのは自身に重なるようなフランスの大女優で、ゴッドマザーよろしく欧米に散らばる家族と親友をポルトガルの風光明媚な避暑地シントラに呼び集める。国際色豊かなキャストのアンサンブルが楽しく、フランキーの思惑通りに事が運ばない皮肉っぽさも悪くない。

世界遺産に登録された地域だけあって、ロケーションのあちこちが魅力的。とりわけ、登場人物が一堂に会する山頂と夕陽で黄金に染まる大西洋をロングショットの長回しで見せるラストは、美しくも物悲しく、感傷的な気分とともに脳裏に残像が焼き付くようだ。

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高森 郁哉

0.5往生際の悪い尊厳死なんかもっての他のカトリック様々映画だった。

2023年12月5日
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鑑賞方法:VOD
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アンドロイド爺さん♥️

4.0情景美

2023年6月9日
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景色が美しく、
それを邪魔しない会話量

説明が多く情報量が多いエンタメが増えてる中、
これくらいの受け取り手を信頼した情報量は
とても心地よく感じた。

夏が終わる切なさと
誰かが居なくなることの寂しさ
そしてポルトガルの空気の美しさが重なり

美しかった

冒頭の 日差しとプール
太陽と水色
泳ぐ音と タイトルの入り

海のブルー
家の構図 キッチン

ラストの夕陽

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cris

1.0最後まで何も起こらない

2023年4月22日
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鑑賞方法:VOD

退屈なのだけれど、不快でもないから最後まで見てしまった。最後に何かが物語があると思ったが、結局なかった。

フランキーは自分の恋人から子供たちの恋人選び、家族仲良くなることと何もかも自分の思い通りにしようとしてきたのかもしれない。
今回、家族や友人(アイリーンだけだが)をポルトガルに集めたのも全て自分がいなくなった後も、彼らが自分の思うような人生を歩むため。
ここに出てくるフランキーは口数も少なくて、物静かで、観ている側には何を考えているのか分からない人物に映る。そのキャラクターと、何もかも思い通りにしようとするところとが何ともミスマッチで違和感。

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カメレオン

3.5息を呑む世界遺産・・・女優は死後も家族を意のままに、したい!?

2022年8月11日
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鑑賞方法:DVD/BD
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琥珀糖

4.0家族とは、

2022年5月28日
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鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

寝られる

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Kumiko

4.0群像劇。

2022年4月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

静か。
俳優さんたちの演技もじわじわ系の演出。
画面構成が美しく、
一人一人の物語のアンサンブルもいい。
目新しいネタではないにしても、
詩的な画面、素敵な脚本に、
俳優さんの存在感ありきの演技で、
大満足。

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胃袋

4.0ずんずん歩くイザベル・ユペール、一転してのナマ背中とピアノ。 ラス...

2022年2月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ずんずん歩くイザベル・ユペール、一転してのナマ背中とピアノ。
ラストの表情が良かった。いや見ていかないんかーい✋とは思ったけど。

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まるぼに

5.0人生の終わりに会いたい人は誰?

2021年12月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何だか複雑な人生を送ってきたらしい=女優フランキー。
「相関図」が難しいのだ。国籍も人種も入り交じるし。
(どなたかのコメントにあったが「予告編」での事前学習が◎かと)。

で、
余命いくばくもない自らの「終活」の一大プログラムとして、
彼女は縁者たちを世界中から我が元に集めた、そういうバカンスなのだが・・・

死を目前にすると、人は何を成しておきたいと願うのであろうか、
・最後に食べたいものを味わい、
・最後に行っておきたい街を歩き、
・親友や、特別に心通わせた肉親、それも選りすぐりに愛情を交わした少数精鋭の縁者だけを枕元に呼んで、別れの言葉を遺すのであろうか。

ところがフランキーは違う。

せっかく集めた家族とは、行動は一緒にしない。
フランキーはひとりで森の小径を歩く。そしてひとりで旧市街の坂道を巡る。

フランキーは食事さえ、一度も家族とは取っていない。
何のために彼女は家族を呼んだのであろうか。

人は孤独だ。
ひとりで生まれて、ひとりで死んでいく。

(参加者たちも似たもんだ、
ポルトガルのヴィラに集まったけれど、それぞれメンバーは自分たちの生活と懸案で頭が一杯。
心そこにあらず)。

たったのひとつも思い通りにはならなかった家族をば、フランキーは主役として舞台の上から眺めて観察し、嘆息もし、
“共演者”たちを置き去りにしてとっとと舞台に登り、そしてステージを降りる。

ポルトガル・シントラへの旅は、
走馬灯のように、《己の生きてきた道とはどんなものだったのか》、それをフランキーは確かめておきたかっただけなのかも知れない。

海の見える丘の頂上で振り返ったこの女性の目をあなたは見ただろうか、
彼女は、家族を見ていない。
あの目の光は自分の人生を振り返っている。
強烈に印象に残るシーンだった。

・・・・・・・・・・・・

樹木希林
ドヌーブ
そしてイザベル・ユペール。
大女優は老いてなおその存在で周りを圧倒すると知った。

・・・・・・・・・・・・

最後に食べたいものは何だろう。
最後に枕辺に呼びたい人は誰だろう。
会いたくはないけれど、心にかかった人と言えば誰だろう。

人生の千秋楽を迎えるとき、このフランキーのように、輝き燃え上がる終演を迎えたいと、僕も思った。

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きりん

3.0スター女優

2021年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(イザベル・ユペール)は世界的な大スター、がんを患っており余命は僅からしい。
彼女は家族や友人をポルトガルの避暑地に呼び寄せる。
ある思惑があったのだが、皆んなもそれぞれの思いがあった。
夫役のブレンダン・グリーソンと、友人役のマリサ・トメイが印象に残った。

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いやよセブン

2.5日が沈み、白い砂浜に砕け散る波音。誰が誘惑に抵抗できる?

2021年7月9日
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鑑賞方法:DVD/BD
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shimo

3.0いきなり脱ぎだすからびっくりしたー!

2021年6月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

おまけにまさかのラブシーン。眼福なり、ブレンダン・グリーソン。

一種の終活なんだけど、ちっとも思い通りにいかないという。人生とはままならぬものだが、ぼちぼちでいいのではないかな。
全体としてはあまり面白いとは思えなかったが、ブレンダン・グリーソンで和んだので。

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なお

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2021年3月2日
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トミジュン

3.5人生は思い通りにはいかない、でも思い通りにいかなかった結果の後に、思いもしなかった人生の奇跡が待っているような、ふとそんな気にさせる或る家族の物語。そしてその中心にイザベル・ユペールがいる。

2020年10月3日
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鑑賞方法:映画館

①ほぼ家長と言ってもいい女優フランキーのある思惑によりポルトガルの美しい古都に集められた彼女の現在の家族と縁ある人々(一人予想外の人間が付いてきたが、途中で消える。グレッグ・キニアも老けたね。)。②彼らの人生もそれぞれ悩みや問題を抱えていてフランキーの思惑通りには事は進まない。不思議なのは、自己主張の強い筈のヨーロッパ人達(それも家族)が集まっているのに、何故か彼らに昔の日本映画の登場人物の様な奥ゆかしさを感じたこと。お互いに微妙な距離感を持って接しあっているように感じられること。それは思いやりであるようだし、やはり個人主義でもあるようだし。それとも古都を舞台にしているからだろうか?③マリサ・トメイは意外なキャスティングに思えたが、ラスト、フランキーの思惑通りには行かず然しある未来を予想させる人物としてピッタリの人選であることに納得させられる好演。⑤達者な演技陣の中で、マヤが海に行く途中で知り合うポルトガルの青年を演じた俳優の未熟な演技が目立ってしまったが、反面微笑ましくもあった。⑥そしてイザベル・ユペール。『エル』に比べると大分老いが目立って来ているが、顔の表情ひとつ、唇の動きひとつで内に有るものを表現しつくす演技は流石である。

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もーさん

3.5【”イザベル・ユペールの若さ維持の秘訣とSWの脚本は守秘義務あり・・。”人生の末期を悟った映画大女優が神話の街で取った行動とは・・。水平線に落ち行く夕陽の長い光が海面に映る様が印象的である・・。”】

2020年10月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ー舞台は、”ここに地終わり海始まる”と刻まれた石碑が建つ、ポルトガルの避暑地シントラ。アダムとイブの伝説が残る神話の街でもある・・。
 映画女優フランキー(イザベル・ユペール)は、ステージ進行が進んだ癌を抱えている。彼女は、友人、家族たちをシントラに集めて・・。-

■印象的なシーン
 ・冒頭、フランキー・・ーと言うか、脳内では完全にイザベル・ユペールとして観ている・・ー が、優雅に邸宅のプールで泳ぐシーン。リラックスチェアを広げ、ゆったり昼寝かな?と思ったら、さっさとトップレスになりプールで平泳ぎ・・。
 <メイドとの会話>
 ”誰かに見られます・・”
 ”誰もいないわよ・・”
 ”写真に撮られたら・・”
 ”写真映えがするじゃない・・”
 -流石でございます。イザベル姉さん。-

 ・中盤、フランキーが息子と友人を結び付けようと企んだこととか、町の人達との細やかな交流とか(フランキーのファンの80歳の女性の屋外での誕生日パーティー)、日常を離れた彼ら、彼女らの会話が心地よい。
 フランキーの夫の孫の少女が、バスの中で知り合った少年と浜辺で口づけを交わすシーンとか・・。
 神話の街での幾つかの出来事がさりげなく、描かれており、この作品の優雅さに華を添えている。

<ラスト、フランキーが”行くわよ‥”と、皆と近くの山の上まで足を運び、沈みゆく夕陽を断崖の上から皆で見るシーン。
 ”ここに大女優は終わり、海始まる”・・ということを無言で示すフランキー。そして、さっさと先頭を切って下山する姿。人生の終末を迎えてこの姿・・。
 実に潔く、恰好が良い。
 - 夕陽が水平線に落ちる瞬間を見せずに、夕陽の長細い光が海面に映る様を写し取った構図も絶妙に良い。- >

<2020年9月30日 ユナイテッドシネマ豊橋のレイトショーにて鑑賞>

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NOBU

2.5チューバッカのヘアメイク・アーティスト(あ、それは内緒か)

2020年9月29日
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鑑賞方法:映画館

 ちょっとした観光映画でもあり、家族の本音がさらけ出される家族映画でもあった。最も印象に残るのが世界遺産の街シントラの海岸線を走る路面電車。赤くて小さくて可愛い電車でした。

 最初は登場人物の相関図が分かりにくかったのですが、それは終盤になってフランキーの息子ポールが全て説明してくれていた。最も面白い人間関係はわざわざ息子とくっつけるために呼んだヘアメイクのアイリーン(マリサ・トメイ)。いくつになっても美しい彼女ですが、カメラマンと付き合っていて、息子とのお見合いなぞ知らずに彼氏を連れてきてしまう。

 ほとんどが英語を中心とした会話劇であり、役者さんみんなバイリンガルなんだな~と尊敬してしまう。最初に出てきた水道が奇跡の泉なのかと思ってたけど、いったい泉はどこにあるんだ?森の中を散策したり、最後の丘の美しさとか、全てはフランキーの心象風景であったかのようにも思われるし、シントラの町が後々問題を残す場所だと知りながらも人生最期の場所に選んでしまったことなど、世界の中心にいるかのような大女優ぶりは興味深い存在。振り回されつつもフランキーに従う家族や友人たちも、やっぱり不思議な魔力によって引き付けられてるんだろうなぁ・・・と感じました。

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kossy

4.0なかなかね…

2020年9月10日
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思うように行かないのが人生か…

悩みは尽きず、終わっていく人生、オレもそうなるのかな。

メイおばさん、よかったですね。
若いときにはそんなに思わなかったのに…

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みけ

3.5フォトジェニックな終活

2020年8月31日
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悲しい

がんが転移しており、余命僅かな主人公フランキーが、大切な人達を集め楽しい一時を過ごそうとするドラマ作品。

・・・というのは名目上で、フランキーにはある考えがあるようで。。

登場人物達は皆、それぞれの問題を抱えており、終始続く会話劇からその様子がみえてくる。

みえてくるものの、それ以上の話は特になく、ひとつの物語を除いて、他は特に事が進んではおらず。。

ただ、皆の抱える問題はそれぞれリアルだし、何よりポルトガルの絵に書いたような風景と、幾つもの悲壮感のコントラストが美しい作品だった。

・・・結婚にご利益のある泉ね。
男でも効果はあるだろうか。

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MAR

5.0真綿紬みたいな映画

2020年8月30日
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シントラの景色の中に、登場人物のスタイリングの色が散りばめられ、美しい映像。
説明らしい説明は、唯一ポールがキッチンでアイリーンに語ることくらい。それでも、それぞれが若かった頃のドラマまで見える。フランキーは何か企んでいるのか否か…
言葉も英語フランス語ポルトガル語が入り混じり、誰が誰の子で、みたいなのも全部、山頂でのイザベルユペールの表情に集約された気がした。
下山していく画もピアノ曲と相俟って素晴らしい。

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夜明けの花

4.0思い通りにはならない人生

2020年8月30日
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鑑賞方法:映画館

それでも良い
それでいい
それが良い

美しい映画で、会話の機微が面白かった。
夏の終わりに良い映画だ。

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Momoko