劇場公開日 2020年8月14日

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「人生は思い通りにはいかない、でも思い通りにいかなかった結果の後に、思いもしなかった人生の奇跡が待っているような、ふとそんな気にさせる或る家族の物語。そしてその中心にイザベル・ユペールがいる。」ポルトガル、夏の終わり もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人生は思い通りにはいかない、でも思い通りにいかなかった結果の後に、思いもしなかった人生の奇跡が待っているような、ふとそんな気にさせる或る家族の物語。そしてその中心にイザベル・ユペールがいる。

2020年10月3日
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鑑賞方法:映画館

①ほぼ家長と言ってもいい女優フランキーのある思惑によりポルトガルの美しい古都に集められた彼女の現在の家族と縁ある人々(一人予想外の人間が付いてきたが、途中で消える。グレッグ・キニアも老けたね。)。②彼らの人生もそれぞれ悩みや問題を抱えていてフランキーの思惑通りには事は進まない。不思議なのは、自己主張の強い筈のヨーロッパ人達(それも家族)が集まっているのに、何故か彼らに昔の日本映画の登場人物の様な奥ゆかしさを感じたこと。お互いに微妙な距離感を持って接しあっているように感じられること。それは思いやりであるようだし、やはり個人主義でもあるようだし。それとも古都を舞台にしているからだろうか?③マリサ・トメイは意外なキャスティングに思えたが、ラスト、フランキーの思惑通りには行かず然しある未来を予想させる人物としてピッタリの人選であることに納得させられる好演。⑤達者な演技陣の中で、マヤが海に行く途中で知り合うポルトガルの青年を演じた俳優の未熟な演技が目立ってしまったが、反面微笑ましくもあった。⑥そしてイザベル・ユペール。『エル』に比べると大分老いが目立って来ているが、顔の表情ひとつ、唇の動きひとつで内に有るものを表現しつくす演技は流石である。

もーさん