「生きることの意味を問いかける作品」名もなき生涯 美紅さんの映画レビュー(感想・評価)
生きることの意味を問いかける作品
第二次世界大戦中のナチスドイツに併合されたオーストリアの農村、ナチスに対して忠誠を拒んだフランツ、収監されて死刑の判決がくだされる、1人、農作業に勤しむ妻のフランチェスカ、畑を耕すロバ、牧羊の鈴の音
父親の帰りを待ち続けて、食べ物を残し
ドアを閉めずに開けている幼き3人の娘たち
教会にいる敬虔な人たち
フランツが生涯を閉じてから手紙を読むフランチェスカ、向こう側でまた会いましょう。
萌ゆる草原、風の囁やき
風に舞う1枚の木の葉、歴史に残らなくても
善の方向に今も向かっている、静かに祈りを捧げたい、テレンス・マリックの映像が
美しい作品でした。
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NOBUさんのコメント
2023年3月18日
今晩は。何時も有難うございます。
今作は私がテレンス・マリック作品を初めて劇場で観た作品です。
無名の山の民が愚かしきナチスに忠誠を誓わずに囚われた収容所の小さき庭から空を見上げるシーンは今でも覚えています。
反戦映画でもあり、ヒューマンドラマの傑作だと個人的には思っている作品です。では。