劇場公開日 2020年2月28日

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「ミュージカルでもないしフランスのW杯優勝パレードを追うドキュメンタリーでもない」レ・ミゼラブル 消されるので公開しないさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ミュージカルでもないしフランスのW杯優勝パレードを追うドキュメンタリーでもない

2020年3月11日
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鑑賞方法:映画館

タイトルとポスターが中身と乖離していて(まあタイトルはラストに繋がってるけど)
興行的にメリットが出ているか疑わしい。
ビクトルユゴー作レミゼより
「よく覚えておきなさい、世には悪い草も悪い人間もいるものではない。
ただ育てる者が悪いばかりだ。」
2018年FIFAワールドカップでフランスが優勝した夏の日の出来事
パリから20㌔弱の「レ・ミゼラブル」の舞台にもなっているモンフェルメイユ。
犯罪多発地域の移民が集うゲットー
2005年10月27日、モンフェルメイユの隣クリシー・ス・ボワでアフリカ系とアラブ系の少年2人がパトカーに追われ、逃げ込んだ変電所で感電死。それをきっかけに暴動が全土に飛び火するきっかけになった街でもある。劇中でも言及されるのがコレ
レ・ボスケ団地はアフリカ系の監督が在住している場所
公式サイトによれば、
本作で描かれているすべてが実際に起きたことに基づいています。
ワールドカップ勝利の歓喜はもちろん、地域に新しい警官が来た時のこと、ドローン、盗まれたライオンまですべてです。
この地域の素晴らしい多様性を見せたかったんです。
とのこと。
団地を仕切る地回り的な市長はニセモノ市でもみかじめ取ってる
ヘロインを取り仕切るハイエナは警官と懇意
ムスリム同胞団上がりの黒人はケバブ屋でイスラム教徒の親玉
警官も関わりたくないというロマは空き地でサーカス団をやっている
警察の「犯罪防止班」(BAC)には白人のベテラン、10年ここに住んでるアフリカ系移民二世、別れた息子に会うため田舎から転属してきた新人が主役というか我々の目の代わりというか

シティオブゴッドというよりか
イタリア映画のバスターズ、低所得者団地バンリューが舞台のディーパンの闘いを思い出す
一番舐めてた子供たちにしてやられるという展開がいい
ラストも火炎瓶vs実弾(もうゴム銃ではない)どうなるかわからんまま消えてくのいい

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消されるので公開しない