「カラーなんだけど、モノクロぽい映画」鵞鳥湖の夜 sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
カラーなんだけど、モノクロぽい映画
「薄氷の殺人」のディアオ・イーナン監督の最新作なので大変に楽しみにしていました。
ディアオ・イーナン監督って、ある意味、芸術的センスで囲まれ評価されているかな、本作品も、映画の内容に全く意味と言うか訴えかけるモノもないし、台詞は少ないし、ディアオ・イーナン監督の映像美を楽しく為映画と言う感じですね。
「薄氷の殺人」に関しては、内容がプラスされていましたが・・・・
本作品、本当に、映像だけでも、本当に計算されて作られていて、夜や雨、昼と言ったシーンを実に印象強く写しだしています。
また、内容とは別なのですが、当時の中国の流行や生活感などがさりげなく、または日本人にとっては、強烈に映し出されていて、非常に印象に残りました。
内容の方は、初めにも言いましたが、それほど強烈な印象は無く、淡々と進んでいく感じで、強いて言うのなら、前半は結構、迫力やらなにやらで楽しめるのですが、後半は少しだらだら感があるかな・・・・ラストも、少し腑に落ちない・・・・・・
しかし、何ともま、別に凄く面白い映画ではないのですが、なぜか、ぐいぐい中に引きずられると言うか・・・・悪意がないから不思議に感じます。
しかし、最近の中国映画、韓国映画は、良質なモノが増えているので、是非とも邦画にも頑張って貰いたいな・・・・
中国の警察が、遺体と記念撮影するシーンや、湖で働く女性を水浴嬢と呼んだり、なんか凄く新鮮だったな・・・・
グロいシーンもあるのですが、これも不思議とグロいと言う印象をもてないと言うか・・・・・
本作品は、私にとっては、凄く不思議な映画でした。
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