パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
全373件中、161~180件目を表示
何がいいのか分からない
退屈なセリフ、無駄なカットばかりでつまらない。品のない性描写や、街が洪水になったり、何がしたいのか分からない。家庭教師やらドライバーという設定も特に活かされてない。無駄にいろいろ詰め込んだという印象。
半地下の貧困な家と、金持ちの家という構図で格差を表現しているようだが、同じ場所しか映さないので映像に広がりがない。閉塞感を感じた。だから無駄なセリフで尺を伸ばしたのか。
登場人物の家族が胸糞悪く、全く感情移入できなかった。そもそもなぜ、彼らは金持ちの家に寄生しようと思ったのか。動機が分からない。貧乏だから?家庭教師の仕事だけしてればいいだろ。
別に金持ちの家には罪はないし、家政婦の人も何も悪いことしてない。これでは貧困な家族が悪いやつと思えてしまう。便所コオロギとは彼らのことだ。ああ、そうやって貧困は卑しい人間を生むということを、この映画で伝えたかったのか?貧しい人をバカにしてるな。
これでアカデミー賞とったのか。万引き家族やジョーカーが絶賛されてる昨今、同じように格差社会をテーマにして便乗して作った映画である。前者2作品はとても惹きつけられたが、本作品は最低である。ポップコーン食べ終わったので、最後まで観ずに帰った。
タイトルなし
アカデミー賞なので期待して観賞。友人から家庭教師のバイトを紹介され、富豪一家に入り込んだ半地下生活を送る貧困青年が、あの手この手で富豪一家の運転手、家政婦等使用人を追いやり、自分の家族を富豪一家に送り込んでいく。前半は痛快で、発想が面白く、どこか万引き家族を思わせた。元の家政婦が戻ってきたところから、話が急展開し、自分たちの生活を守るがゆえに、元家政婦を殺してしまう。ラストは元家政婦の夫の逆襲に合い、娘も殺され、父親は富豪一家の父親を殺してしまう。富豪一家の父親から間接的に臭いと指摘されたこと(生乾きの臭い=地下の臭い)に金持ちへの嫉妬からか、我慢できなくなり、殺してしまう。終わり方としては、期待していただけに残念で、登場人物誰にも共感できなかった。
【ネタバレあり】最高でしたが、あえて言いたいこと
最高の作品でした。個人的に楽しめました。
自信持っておすすめできます。
高評価が多い中、あえて自分を登場人物に置き換えて考えたことをメモしときます。
まず、なんで家庭教師だけでやめとかなかったのか、は誰もが思うでしょう。
あと自分だったら、せっかくあそこまで完璧に取り入ったのに、あんなリスク負ってまで絶対留守中に宴会なんかしません。
それよりも、すぐにでも引っ越して清潔な生活すると思います。そうすれば臭いとかも言われなかったんではないでしょうか。
次に、あんだけ用意周到、完璧主義の家族が、前の家政婦さんを容易に家に入れたこと、計画になかったことをあっさり決めたのは少々疑問でした。
少なくともあれで家に入れるなら、同じ手を使ってお父さん助けられないのかい、と思いました。脳の手術したからでしょうか。
それにしてもなぜあんなに有能な家族であれほど格差がついてしまってるんでしょうか。家族全員が職業につけただけでもと、とても喜んでました。
作品的に裕福家族にもっとヒール感出してもよかったのではないでしょうか。
社長も悪いことして稼いでるわけではなく、愛人がいるわけでもなく、しごくまっとうな社長のようでした。特に奥さんの方はすごくいい人で、あれでは最後家庭をめちゃくちゃにされてしのびない気がしました。高校生の女の子もトラウマ息子も普通に可哀想でした。相対的に貧乏家族にイマイチ感情移入できませんでした。
僕だけでしょうか。
あの有能家族になら他にいくらでもいけすかない裕福層ターゲットにできたのにと思ってしまいました。ジェシカも死んでしまったし続編もないんでしょう。
あとスリル的に音楽というか効果音的もイマイチだったかなと思いました。上の理由から感情移入できない上に、お父さんも助けられず、モヤモヤしたままエンディングにかけて間のび感があったかなと思いました。
でもやっぱり嘘つきものは、最後には良い終わり方はしない、モヤモヤするのが定番なのかな、とも思いました。
面白いけど、何だか気分がすぐれない
テンポ良くスリリングで、ぐいぐい引き込まれた。
その割に見終わった後の気持ちが何だかすぐれなかった。
なぜそう感じだのだろう?
格差社会をテーマにしているのは確かだが、豪邸のファミリーと半地下のファミリーという真逆の人達が、同じ人間という生き物としてうごめく瞬間がある。
家庭教師として乗り込んだ半地下ファミリーの兄は、豪邸の娘と恋仲になる。
豪邸のお父さんは運転手の行為に下世話な欲望を抱く。お母さんはドラッグを欲しがる。夫婦仲は一見上手くいっているようで、そうでもない。
貧困問題が描かれている一方で、人間の生身の存在は皆変わらないことが印象に残った。
だからあのような結末は衝撃度を重視し過ぎている印象で、もっと人間の内面を見たかった。
仮に半地下ファミリーとさらに地下ファミリーの存在が明るみに出たら、あの夫婦はどう反応していただろうか?
万引き家族も犯罪をしながら生計を立てるファミリーだったが、人間に対する暖かさ、家族の温もりや別れの切なさに味わい深さがあった。
パラサイトの半地下ファミリーは豪邸ファミリーをうまく騙し、徹底的に収奪する。そこに躊躇いは全くない。
(特段の悪人ではなく普通の貧しい家庭の人達だったのに)
結果として豪邸ファミリーは完全に崩壊してしまう。
どんなに貧しくてもそこまでしてしまうのか・・
という、驚きとやるせなさが心にずしりと残った。
そのくらい、韓国の貧困問題は深刻というメッセージだったのかもしれない。
面白いけどこんなんでアカデミー?
半地下で暮らす無職ビンボー家族。豪邸JKに長男の家庭教師バイト、妹を弟の絵画カウンセラーに、ドライバー追い出して父親に、家政婦追い出して母親を。留守番の夜、家族団欒。追い出した家政婦と豪邸地下ダンナの逆襲。大雨のなか何とか逃出すが翌日パーティーに来いと。復讐の地下ダンナが長男を殴打、妹を刺し母親を斬りつける、半地下父は地下ダンナを殺し豪邸主人を殺し地下室に逃げこむ。地下室からのモールスで誓う長男。
予測不能なストーリー
カンヌ受賞し、とても話題になっているので鑑賞。
「裕福な家に潜り込む」ことしか情報知らずにみに行ったが正解だった。
なにが目的で行くのか、どんな理由で行くのかも映画館で初めて知ったが次々と家族がうまく潜り込んでいくのに驚いたし、疑わないのもすごい笑
全員潜り込むには手段を選ばない秘策にはかなり衝撃をうけた(そこまでするか?)
ダソンが見ていた幽霊の正体が地下に住む家政婦の旦那で、点滅するライトがモーラス信号だと知った時はやられた感じがした。
ダソンと地下の旦那さん、モーラス信号がかなり重要なキーになっていた。
2時間以上あるけれど目が離せなくなるしちょうどいい時間だった!
ただ紹介してくれた友人は帰ってこないの、、?
あの石はなんだったんだ…
「あの石はなんだったんだ…」
水石(でしたか)、その辺りが理解不能でした。
それ以外は面白かった。
観て損は無いと思う。
アカデミー賞も取ったし(流される自分)
台湾カステラ屋の悲哀
ギテクも地下室のおっさん(名前なんだっけ)も、台湾カステラの店をやってたことがあると。
おっさんの口から台湾カステラの単語が出てきたとき、ギテクは一瞬身じろぎする。
台湾カステラは韓国で数年前に流行って廃れていったスイーツで、要は流行りに安易に乗っかって失敗したもの同士ということ。
ギテクはあれでおっさんと自分の共通項を見出し、だからこそおっさんの臭いにウヘァってなった社長の振る舞いにキレたんだろうと思った。
水がいっぱい入ったコップを溢れさせてしまった最後の1滴は、全く悪意なくそもそも自分に向けられたものですらなかったというのが悲哀を深める。
ただギテクが今も地下室に隠れてるのは無理があるような…「韓国の金持ちの家にはしばしば秘密の地下室がある」という家政婦の話が本当なら、警察がその可能性を見落とすとは思えないんだけど…
あと、シリアスでサスペンスな展開がずっと続いた後に「時計回りに」はどういう気持ちで見ればいいのかわからなかったw 黙ってちちくりあってるだけならここでも格差の表現か…と見られたのにw
全体的には面白かったし考えさせられる良作でした。
明らかに下層家族の方が笑っていた
格差、というのは経済的格差であって
高所得者層の家族よりも、低所得家族の方が
家族の団欒があり、会話があり、協力があり、笑いや悲しみがあったと思った。
たしかに、汚く臭いものは嫌だけれども、
人間は本来なら臭いものである。
経済発展を遂げて、化学製品でニオイを消しているだけだ。
その人間臭いものを、嫌だと感じる現代人や映画で描かれている高所得者層は、無機質な人間外のものなのではないかと思った。
それなので蝿の描写は印象的だった。
しかし、ここで描かれているのはそんな幸不幸の問題ではなく、もっと抽象的な絵画を見たような、ただ目に入ってきた光景のような耽美的なそんな作品だった。怖いけど美しいと思った
寄生人
何かと話題になっていたのですが、近くで公開してないしまぁいいかなと思っていたのですが、アカデミー賞授賞と共に劇場も見事なまでに便乗し公開し始めました。
素晴らしい傑作でした。
貧困の差をここまでリアルに描いたつもりは挑戦作だと思います。
地上という自分達が普通に暮らしている場所より少し下の半地下が主人公達の住んでいる場所からスタートする物語でだんだん地上を侵食していくれけど、さらに下層の地下の人間に逆襲されるのは見てて見応えしかありませんでした。
匂いという形としては存在しないものをあたかもあるように見立てる演技には感服致しました。雇用先の旦那さんが殺されるシーンは特別悪いことをしていない旦那の殺される瞬間はなんだかスカッとしました。
PG12という要素はほぼほぼ無いと思われます。
強いて言うなら雇用先の旦那さんと奥さんが性器をいじくりあうシーンがそれでしょうか(笑)あれは吹いてしまいました。
ぜひ劇場で観ていただきたい作品です。
無計画
韓国ドラマ映画でよく見る、卑屈層の人間が富裕層に復讐するみ構図の映画で馴染み深いってなった。しかしそれらのよくある映画とは一線を画してパルムドールとアカデミー賞を取れたのはどうしてか考えてみると、卑屈層の人々の性格がひん曲がっていて富裕層の人々がすごくいじわる、というなテンプレ的背景がなかった分、双方に感情移入できる体制が整ってて作品に真摯に向き合えたのかなという気がした。匂いが残ってるという象徴的な会話も、いやらしく意地悪に言うのではなく、あくまで特徴として自然に話していて、だからこそ切なく、無計画こそが最善の計画という考え方には貧困層の絶望を感じた。
韓国に流れてるこの問題について考えなければ、となるような社会派映画で、リアルすぎてわたしの好みには合わなかったけど、作品としては大満足だった。便器の上でタバコ吸うシーンには監督の凄まじいセンスを感じたし、家主と寄生する家族の双方で雨の捉え方(扱い方)が全く違うってのがめちゃめちゃ興味深かったし、ラストの殺人の引き金もかなり理解しやすく、最初から最後まで話に入り込みやすかった。地下に住む夫婦の演技が必死すぎてまじでトラウマになります。笑
衝撃的‼️格差社会を描写した作品‼️
この映画を見て、ただ「怖かった」とか、
「韓国って格差ひどいんだね」なんて、
浅はかな感想を持つ人は、お金に苦労をしたことがない人でしょう。
映画の中で「お金があるからいい人」という言葉がありました。
お金は絶対ではないかもしれませんが、
人の心に余裕をもたらしたり、幸せをお金で変えることもある。
でも、お金があったとしても、心が寂しいと、
幸せにはなれない。
精神的にも経済的にも、幸せな状態を作る必要があるなと痛感する映画でした。
めっちゃ面白かった
チンパンジーの絵ですか?
自画像です。
で声出して笑いそうになった
ラストの緊張感、衝撃も本当にすごかった。映画の中で喜怒哀楽全てを感じた。
計画は予定通りにならないという言葉を回収するかの如く、僕は計画をたてました、に震えた。
どうしようもなさに凄くリアリティを感じた。
実際の社会問題をオマージュした作品。
建物の半地下で生活をする家族が富豪家族に寄生(パラサイト)しながら生きていくという話。
偽の学歴で家庭教師として富豪家庭に潜りこみ、そこから妹、父親、母親を家庭教師、運転手、家政婦として潜り込ませる。
富豪家族がキャンプで不在の時につかの間のエセ富豪家族ごっこをするも、すぐに帰宅のしらせで強制終了。懐かしのドリフで「後ろ後ろ!」と叫ぶような気持ちになってドキドキしてしまった。
地下にはクビになった家政婦のダンナが地下生活していて、それが明るみに。
半地下生活をしていると環境から染みついた匂いはなかなか取れない。もぐりこんだ4人とも同じ匂いというのは生活すべてを指すといってもよい。
富豪社長が地下生活をしていた元家政婦ダンナの匂いに鼻をふさぐのをみて、父親の表情が一瞬にして変わるシーンのためにこの映画はあるのだと思った。
うーん
家政婦をわざわざ入れるのが致命的に不自然。
あと息子へのサプライズパーティーでテントを囲むようにテーブルを配置する、というシーンもわざわざ日本の戦艦を囲んで落とすように、という話を出す必要あるか?
カンヌ国際映画祭って、大したことないんだなあと思った
語らずして訴える作品
暗い題材をコミカルな要素を加えて引き込まれたところで衝撃を与えられる。
本当の韓国情勢の真実は知らないが映画の中の彼らは高い能力を持ちながら社会の仕組みによりなんでもやる意欲があろうが仕事はなく不遇の生活を強いられている。それでも家族は仲良く人への思いやりもある。
家族をお互い守り生きて行くためにパラサイトも手段の一つ。彼らは誰も恨んでいないただ生きて行くため。
好き嫌いはあると思うが私はズル賢く明るいあの家族に惹きつけられた。出来たらパラサイトもほどほどに生活を立て直して幸せに暮らしてほしいと思った。
雇い主の家族も上流家庭らしいスノビズムはあるものの良い人たち。
本当にそれぞれの階級の人間模様がうまく書かれてる。
だが、終盤乱闘の中で父親が自分たちの臭いに懸念する家の主人を刺す。父親は主人に、主人のその仕草に怒りを感じたわけではない。主人もその臭いを嫌がってはいるが本人に嫌な顔するわけでもなく許容しているのも分かっている。父の貧困階級の証拠、生活で染みついてどうしても取れない臭いにずっと心の奥底に押し込めていた格差社会への憤りが乱闘の興奮の中で溢れてしまったのだと思っている。日本にもありえる貧困家庭と思って見てたがそこでそれはきっと当たり前にチャンスが与えられ普通に生活できてきた人には分かり得ない這い上がるチャンスもない憤りなのだと思った。
語らずしてさまざまなものが込められているすごい作品。人によっては貧乏な詐欺家族の末路くらいに思う恐れも。
そしてこれがトップオブ上流意識のアカデミー獲れるならこの後の世界少しは希望があるのだろうか。
重たい…でも好きでした。
かなりネタバレです。見てない人は絶対に読まないでください。
初めて韓国映画を見ました。
圧巻でした。冒頭から何から何まで大変面白かったです。テンポ、役者さんの演技、カメラワークなど、私は素人ですがとても好きでした。
所々語りたいシーンは沢山ありましたが、
それでもやっぱりキム父がパク社長を殺したあのシーンが1番印象に残ります。心が重たい。
だって社長は悪人ではないですし、社長が今の地位を手に入れたのも、きっと半地下の人に負けず劣らず努力して手に入れた成功だから。恨まれる筋合い、本来はないはず。遺族の悲しみや今後の苦労を想像するだけで、胸が痛いです。
でもあの時、ギジョンが目の前で刺されているのに一切気にせず、泡を吹いた大切な我が子を抱え、今すぐ車の鍵を取れと必死に指図する社長と。目の前で娘が刺されているのに、社長の言いなりにならなければならないキム家の父親。もちろん社長はキム家が家族とは知りませんし、我が子を第一に考えるのは当前ですが、私は二人の父親のあの一瞬のやりとりに、強烈な格差を感じました。そして、パク社長が鼻をつまむ…。キム父の何かが切れる…。本当に重たい…、、。あのシーンが他のどのシーンよりもやっぱり印象深い、、。
と、私は勝手に思いました(笑)。あまり他の方の感想を読んでないのですが、やっぱり皆さんもこのシーンが印象的なのでしょうか。これから皆さんのレビューを読むのも楽しみです。
とりあえず面白かった〜。
エンターテイメントはこうあって欲しい!
ずっと気になっていたが、チャンスがなく2月末でもまだ午前中の公開があったので見に行く。賞は偉大。
思っていた以上のインパクトのある映画だった。 上手く言えないが身体中の空気が入れ替わった感じ。
パラサイト家族が水害にあい翻弄され妹がなすすべなく便器の上に座り大量の黒い水が便器から噴き出す所、最も汚い描写なのに最も美しく感じた。
最初冗長かと思いきや家族がパラサイトし出してから面白さに身を乗り出して見て、映画が終わった後も韓国の街角を歩いているような気分。
映画らしい映画を見れて製作陣に感謝です。
ハリウッド映画には見られないストーリー展開で、新鮮で面白かった。
アジア初のアカデミー賞を取った作品ということで見に行きました。
序盤は自分の韓国人に対するステレオタイプのイメージそのまんま(平気で嘘をつき、悪びれもせず、それを正当化する)って感じで、『日本に対しても、こんな思考回路で平気で嘘をついているのだろうな…』と、苦笑いしながら見ていましたが、雇い主の家族が旅行で家を留守にするあたりから、急に展開が面白くなります。
自分が予想した展開をことごとく裏切り、思いもよらぬ事態に発展していきます。防犯カメラなど、わざわざ今後のストーリを予感させる伏線らしきものを複数用意しておきながら、あえてその予想を覆す展開にもっていく。その手法がなかなか斬新でした。地下室で前家政婦の旦那と遭遇したあたりからの展開には思わず見入りました。
細かい突っ込みどころはあるにせよ、最近マンネリ気味で、だいたい予想の範囲内で話が収束していくハリウッド映画には見られない斬新な展開で、とても新鮮だったし、単純に面白かった。
冬のソナタ以来、韓国のドラマや映画は見たことなかったが、韓国のエンターテイメントを作る能力は優秀だと感じた。対照的なのが最近の日本映画で、予告編を見ても、イケメンと話題の女優が出てきて、いかにも中身が軽薄そうな、おちゃらけた映画ばかりで、まるで見る気にならない。もっと誰もが見たくなるような本格派の重厚な映画を作って欲しい。
やっと観た。 すごいものを観た。 パルムドール獲り、オスカー獲り、...
やっと観た。
すごいものを観た。
パルムドール獲り、オスカー獲り、さぞかしすごいんでしょうね?期待しても良いんですよね?
期待を遙かに超えていた、、、。
観終わって、しばらく脱力状態だった。
最初から最後まで、一時も飽きさせない巧みな展開。
まず、ギウが家庭教師として潜り込むまでの展開が早く、すんなりと入り込めた。
そこからはあれよあれよと一家で潜り込むわけだけど、元家政婦が現れたあたりからもうずっと息を飲む展開で、あっというまだった。まさか、地下に住んでるなんて思わないよなー。。。でも、どうやって言いくるめて家政婦を辞めさせたんだろうか?そこの描写なかったよね?そこ少し気になる。
ダソンに起こった過去の出来事には実は隠された原因があったり、ルームライトが実は手動だったり、そしてそこからのモールス信号だったり。もう、素晴らしいの一言!
バレそうになって隠れていた時、テーブルの下で3人は何を思っていたのだろうか、、、。
とても良い人だったギテクが、臭いの話を聞いてから、何か糸が切れたような表情になっていたのがよくわかった。ソンガンホの演技が素晴らしい!
3人が逃げる時、どんどん坂道を下り、下りきった先にあの半地下の家がある。雨はどんどん流れ込む。まるで社会の底辺のよう。社会的地位の差を階段や雨で表現したあそこの描写が好き。
キム一家は根っからの悪ではないんだよな。。だから観ていても憎めないし嫌な気持ちにならない。なんなら、そのまま騙し続けれたら良いのにって応援したくなるくらい。
そして、ラスト。
オチがつまらなくて、モヤモヤしたまま終わったりってことがよくあるけど、そんなことは全くなく、最高の終わり方でした!
あー、もう、、ポンジュノ監督サイコー!!
チュンスクは正当防衛もあるだろうけど、人を殺してるわけだし、執行猶予つくのかな?とか、高校生のダへが地下からギウを背負ってこれるかよ!とか、ツッコめるところはあるんだけど、そんなことどうでもいいくらい、最高傑作だと思う!あっぱれ!
どんなに傑作だろうと、やっぱりオスカーを獲ることは本当に前代未聞の快挙だと思います!
アカデミー賞受賞本当におめでとうございます!
全373件中、161~180件目を表示