パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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私はポン・ジュノ監督作品が好きで、観る前からある程度の覚悟はできている。
しかし、普段から韓国映画は観ない、
暴力描写は耐えられない、
グロいの無理、
そういった好みの方には辛い二時間となるだろう。
カンヌのパルムドールは暗くてどんよりしてるものが多いので、
賞を獲ったからと言って心温まる物語を期待したら
裏切られることになる。
くどくどと書いたが、この作品は
格差社会を扱いつつもエンタメな作りであり、
惨たらしい展開でありつつも
どこか間の抜けたところもあって
ジャンル分けしようとすると困難だ。
映画祭の受賞作品に疑問を感じる話もよく聞くが
人間というものを描ききってるかどうか、というところに
収束していると自分は理解している。
恐ろしい面もバカバカしい面も内包しているのが
人間なのだから、ジャンル分けがしづらくてもなんら不思議はないのだ。
全編の雰囲気からああいった展開へ行くとは
多少予測していた。
唐突ではないかという意見もあるだろうなと確かに思う。
最後に犯罪を犯すのが父親であるという点がポイントだと思う。
貧困だが家族思いで一家の家長として
子供達も彼なりに愛してきた父親である。
それが、子供たちの前でプライドを潰され、
さらに男としても差を見せつけられる。
極め付けに愛する家族たちが傷つけられて、
娘たちを救急車を呼んでいますぐ病院へ運ぼうと
金持ちが言ってくれるならまだしも、
自分たちだけ逃げるために鍵を要求し
臭いと鼻をつまみ、下層民への扱いが
犬畜生レベルであることを改めて知るのである。
あそこで刺してしまうのは、同じ人間なんだという
感情の発露であり、己が家族を馬鹿にするなという
父親ゆえの怒りでもあると自分は受け取った。
息子の書いた手紙は父に渡す術がない。金もないから大学へもいけないだろう。
金持ちになって、という将来の希望はきっと叶わないのだ。
親が下層だとその子供も浮上の望み薄。
半地下と地下の間にも大きな差がある。
貧困層の中でも格差が生まれてはいあがれないのではないか、という
悲しく息苦しいラスト。
無常感に苛まれる。
ポン・ジュノ作品の持ち味だ。
完璧な映画。コメディ秀逸。
完璧に近い映画。あえて私見で欠点挙げるなら物語にあまり深みは感じなかった。あと終盤、父が逃亡後の流れがもっと面白ければ完璧。ここで面白さが減速した為。だが息子の登山からラストまでが秀逸なので欠点箇所は3分間くらい。そして刑事と医者が秀逸でツボるのでそこ引いて2分くらい?約2時間の映画で欠点2分となるがそのたった2分内で物語の流れを端的に描写して、この映画、無駄な場面は皆無と感じる。そして別に欠点というか単に私の志向に過ぎないので。韓国嫌いな為つい欠点探してしまうのだ。
桁外れの面白さ。韓国映画を避けてた私的には初めての韓国映画だが、今後観る映画全部これと比較してしまうかもしれない。本作観た後だと他の映画の欠点に気づきやすくなりそうな気が。映画の模範のような出来ゆえに。思わず巻き戻してリピートしちゃうほど出来の良い場面が多い為なかなか先に進めないという、私的にはもどかしい映画でもある。
コメディ、ミステリー、スリラー、バイオレンス等ジャンルが散らばってるがコンセプトはブレてないしスムーズに視聴者誘導してて全く違和感がない。ジャンル盛り込みは駄作への道になりがちだが、よくこんだけ上手くまとめたな。コメディ比率が高いゆえ何度も観たくなる中毒性ある。視聴者飽きさせない事に最も主眼置いた純然たる娯楽映画と感じるが、同時に丁寧さとこだわりも全編通して感じる。何といっても映像美と構図、音楽の使い方も好み。演出やカメラワークのような基本は言うまでもなく上手いと思える。
■ 地下室の夫
リスペクト!の言い方と言ってる時の体の動きが絶妙。日本語吹替も字幕版と互角の絶妙さしっかり再現してて満足。ここ面白く言えるよう声優は練習したんだと思う。この地下室の夫は顔もそこそこ良いのがいい。リスペクトの言い方絶妙でも不細工なら好きになれない。この人表情も上手いから余計面白い。本作は数回観てるが毎回リスペクトの直前あたりで来るぞ来るぞ・・とソワソワが止まらないほど。そして巻き戻してリピート。この人バナナの食べ始めは少ししか齧らない。後で一気に食べる為だ。こんなしょうもないところまで気づいてしまうくらいリピートしてしまった。あと声が妙に可愛い。
■ 出演者
英語以外がアカデミー作品賞とった事に驚いたのが本作観たきっかけだが、今では男優女優賞もふさわしいとすら思える。全員知らない役者だが皆良い顔してるうえ凄い味がある。半地下一家は皆哀愁漂う顔してて年齢性別関わらず味わい深さ醸してる。そこ日本映画との差を感じる。全員リアルな演技ゆえ物語に没入できるから面白さが余計増す。本作は韓国嫌いを覆(くつがえ)す威力ある。もしくは逆に半地下一家の非倫理性や図々しさに韓国人らしさ感じて嫌悪増すという両極端。しかし一家が職を乗っ取るところ超ご都合主義で進んでいく為コント色が強く、だから図々しさがむしろ笑えるし、ここ笑う以外あるのかと。監督無能でご都合主義になった訳じゃなく効果狙ってあえてご都合主義にしてる。ご都合主義は笑わせる効果絶大なのだ。コメディなら非倫理的で当然で、倫理的にしてしまうと笑えないどころかご都合主義にもうまくハマらなくなってしまう。非倫理性も図々しさもコメディには必須で、どちらか欠如したコメディは全く面白くない(私見です)。
すがすがしいほどの図々しさに笑いを禁じえない。しかも描写も演技も秀逸でこんな一級品コメディ久しぶりに観れて大満足。
前半完全にコメディに振り切った潔い本作がアカデミー作品賞とはアカデミー賞も捨てたもんじゃない。見るべき所をしっかり見てる。
■ 本編
この映画は冒頭から面白いが特にユーモアのセンスが私の好みに合致しすぎてる。些細な場面でもいちいち面白い。ギャグ散りばめすぎでは。もしくはギャグのつもりじゃないかもだが。勝手に笑っちゃうだけで。
半地下一家は意外と有能揃いで、特に兄妹は若いから就職できそうだが「警備員1名募集に大卒500人殺到」らしいから有能兄妹でも就職困難かもと韓国就職事情の悲惨さに少し衝撃。
笑えるのは、上のおばさんのWiFi繋がらない→代わりにカフェのWiFiキャッチ。自宅でWiFi難民か…ここ笑うべきじゃないかもだが、貧困表現のついでに笑わせに来てる気もして冒頭からクスクスが止まらない。まあ韓国諸事情に無知な自分が韓国映画を真に理解できるとも思えないから気楽に観れる。これが邦画なら心痛めるかもだが。夫をフルネームで呼ぶのかとか息子に「息子」呼びするのかとか文化の違いを実感。
スマホでピザ時代探してる時の兄貴の表情とか4箱に1箱不良品と言われた後の父の全身とかツボる場面多い。背景のエキストラの配置が好きだ。さり気なさが上手い。半地下の窓からの景色も、窓の外の人間の有り様も風情あって良い。窓の外で水かける場面も美しく音楽も美しい。好きな場面多すぎてこの監督の美意識に惚れる。美しいのみならず職を得た一家の心がそこに表現されてて感動する。窓使った描写が上手い。構図と映像美とコメディを全部ハイレベルで堪能できる貴重な映画である。
WiFiの電波を祝って(笑)台詞がいちいち面白い。この父の幸せそうな表情上手いなぁ。ちゃんと心に響く演技をする。ミニョクに食事じゃないと言う父。そして演技。これは笑う。貧困を面白おかしく描く作品は多いが本作は笑いにちゃんと落としてくれるのが良い。というか単に私のツボというだけかもだが。あと、この父の演技が見事だから面白さが増してる。ミニョクに対してあえて平然とする演技、ピザ屋と妻に私じゃありませんみたいな演技。絶妙なさじ加減でコミカルさを演技に混ぜてくる。そのさり気なさが凄い上手い。だからついリピートしてしまうのかな。
そして父ほどではないが富豪一家の奥様も上手いと思う。奥様のとぼけたみたいな表情が最高に面白い。筋書き知ってるコント師みたいな表情するからコント感が増して笑える。監督の狙いもそこにあると思ったがどうなんだろ。父と奥様の連携プレーでガッツリ笑わせに来る気満々なのがもう耐えられない。全編観た後だとミニョクが「奥様はヤング・アンド・シンプル」と言う場面だけで笑いが込み上げる。
この映画は好きな台詞も多い。文書偽造学科はないのかとか、入浴してるギジョンの「テレパシーだ。サンキュー」という台詞が何故か分からんがめちゃくちゃ好き。地下室の夫の台詞はほぼ全部良い。
あと何といっても、血つけたティッシュ持って振り返る時の父の顔。これアカデミー男優賞ものだろう。この演技顔上手すぎるし面白すぎる。笑いのツボ的確におさえてくる役者と監督。次は奥様がショックのあまり目閉じてうっとり顔。確実に笑わせに来てる。この奥様も笑わせる表現力秀逸で私的にはこの奥様あってこそと思う。奥様はもちろん上手いが加えて監督有能で役者の技量を存分に引き出せるのかも。この数分前からの家政婦解雇作戦の一部始終、演出が凄い。音楽での盛り上げ、カメラワーク、スローモーション等々全部最高で何度もリピートした。特に父の演技顔は目に焼き付く程リピートしてしまい全然先に進めない。
富豪一家が留守中の豪邸でくつろぐ半地下一家。インターホン鳴った時の緊迫した空気がリアルだから集中して観れる。モニターに映る元家政婦がニヤニヤ顔なせいで不審さ際立って軽くホラー。地下室への長い階段が、折れた形状で先が見えないのがホラー。音楽と、元家政婦の叫びと、後を追う妻の「家政婦さん!」の声で更に緊迫感が増す。不気味な空気感の演出上手い。
テーブル下から脱出中の父が電気ついて途中で止まるところ。あそこ別にいらんだろ(笑)ストーリーになんら影響与えてないよ。そう思うとますます笑えてくる。あんなの入れてくるのがコントなのだ。あの場面は無駄に思えても笑わせる為には必須。いちいち監督がユーモア仕込んでくるうえセンス秀逸だからこの映画大好きなのだ。
階段を這い上がってきた元家政婦を妻が的確なタイミングで蹴り落とすところ。息子に尾行刑事に気づかせる方法として刑事にコケさせるところ。コント色強くて笑える。それどころか、こういった場面をダラダラと平凡に描写せずユーモア巧みに利用してスパッと一瞬で端的に表現し物語をテキパキと進めるのが凄い好きだ。好みゆえめちゃくちゃ有能な監督に思える。
手術後の息子がずっと笑ったまま時が経過。スマホで父のニュース閲覧中に首ポキっと鳴らせてるから息子の悲嘆は特に明確には描かれてない。息子の傷心描写する絶好ポイントなのに。ラストの息子の哀感強調する為にあえてここでは描かないのかな。安易に泣かせにかからないのは好感持てる。とはいえここで普通に息子悲嘆してくれたら物語に深み出そうに思えるし、私的に映画ベスト5以内に確実に入るので少し残念さもある。首ポキっは意外。
「日差しが降り注ぐから、父さんはただ階段を上がって下さい」こんな詩的な美しい台詞、普通のコメディ映画じゃ出てこない。この台詞好き過ぎる。やっぱコメディは本作の単なる1ジャンルでしかないのだ。
そして、「その日までお元気で」とは言いつつも、息子の表情や空気感で実現不可能な夢想と分かる。その日など永遠に来ない雰囲気醸してるゆえ救いも希望も描かずに物語は終了する事になる。何とも言えない哀愁漂っててこの映画にぴったりの幕引きだった。もし夢想の実現で幕閉じてたら私的に本作の評価下がるので、夢想シーン観た時ハッピーエンドかよと一瞬落胆したが。さすがこの監督はラストでもヘマはやらかさず、方向性が的確で完璧。というより単に私の好みの問題かもだが。仮に夢想の実現可能をほのめかすラストなら、格差は変えられるという希望のメッセージが伝わり名作っぽい雰囲気で終了し、もしかして本作の一般的な評価も更に高まるかもしれないが、安易にそれをしないのが好きだ。そんなハッピーエンドだと私的に本作の魅力だいぶ薄まってしまう。ラストだけ浮くから。
歌がエンドロール途中で流れるけど歌詞や歌声が息子が歌ってるように思えて、ここで初めて涙腺弱まった。歌聞いてると息子の不幸な境遇に思いを馳せてしまうから。のんきな歌声なのがまた良い。逆に心に刺さるから。誰歌ってるかは知らないが。なのでこんな最後まで私的にほとんど完璧な映画だった。
この映画良すぎるから書ききれないほど感想出てくるし初見の段階でリピート地獄だった。巻き戻さないで一気に観たい気持ちとの戦いだった。最初は韓国語聞くの嫌で吹替にしたが絶対字幕のが良い。韓国アレルギー治った気もするので他の韓国映画も観る気満々だが本作をつい再生してしまう。役者が全員魅力的なのも観る気にさせるし演技も全員上手い。こんな何度も観れる映画は私的には貴重だ。半地下一家の自宅の間取り図が欲しいし一家の普段の日常とか観てみたい。というくらいこの映画にハマってしまった。モノクロVer.も観かけたが映像は当然鮮明な為モノクロの良さあまり感じず中断。
2021/01 | VOD
喜劇か悲劇か、惨劇か
映画としてのフィクションが過ぎるかのようで、妙なリアリティを感じて、思わず見入ってしまう。
半地下というのがミソで、いわばグレーゾーンから濃淡をつけた
白と黒の見事なコントラスト、見事な混沌ぷりを描いている。
その混ざり合ったグレーは、雨によって更に混ざり合い、混沌を深めたのち、
洗い流され、本来の姿を、くっきりと浮かび上がらせます。
ところで、この映画は喜劇ですか? 悲劇ですか? 惨劇に見えますか。
この映画は、非常に狡猾で素晴らしい、意地の悪い仕組みになっていて、
見る人それぞれの立ち位置により、評価や感想がガラリと変わる仕組みになっているのですね。
(まるで古くは、チェホフ「桜の園」のようですね)
一見コミカル調に描かれている前半戦ですら、パラサイトされる側に所属されているご家庭では
たまったもんじゃない、やめてくれと、被害者目線に感じるでしょうし、
痛快と見られた方は、実は自分自身の中にある、パラサイト側の目線を
嫌なほど思い知ることになります。笑っているうちに、映画の術中に嵌っているのです。
そして更に、地下に住む本当のパラサイト側の客層は、また違う、熱い、なにかがこみあげてくることでしょう。
後半戦は如何でしょうか。
あの惨劇は、痛快でしたか。それとも、見るも無残な凄惨な事件でしたか。
眼をそむけたくなるのは、何故でしょう。目を見開いて見入ってしまうのは、何故でしょう。
正解はありません。それぞれが、どのような感想を抱いたか。
それが答えとなっていて、ブーメランのように跳ね返って、深く、突き刺さります。
あの事件でいちばん興味深いのは、
憎しみは、自分にとって、近しい存在に抱かれるということですね。
近しさのない存在には「リスペクト」すら生まれるのです。(本物の尊敬か、自身により捏造されたものかはわかりませんが)
しかし、自分とそう変わらないじゃないかと思う存在には、憎しみが生まれるようです。
人間って面白いですよね。
尊敬も憎しみも、そして愛も、自分のなかの自尊心に由来するのですね。
青年はほんとうに、少女を愛していたのでしょうか。
あの父親は。あの母親は。ほんとうに互いを愛していたのでしょうか。
そしてそれらは、経済的、社会的な立ち位置とは、必ずしも、一致しないような気がしますね。
ラストで、自ら、地下に堕ちることを選んだ父親からは、いまはきっと、
世界のすべてが光り輝き、愛おしく見えることでしょう。
さて、、パラサイトしているのは、実は、あの家族ではありませんよね。
貴方の中にパラサイトしているものの正体は、、、貴方自身がいちばんご存じですよね。
人に奨めたくなる作品
映像から臭いを感じ取れる稀に見る傑作
選択できない人生の上で我々は生きていくしかないのだと思い出される
金持ち家族の奥様のキャラクターが印象的
出てくる俳優全てが素晴らしい
終わり方もよくて、いつかまた観たい
特に前半が面白い
主人公一家が頭良すぎるし、寄生して行くまでがめちゃくちゃ面白い。
その上、貧困層と裕福層の格差社会がわかりやすく描かれています。
主人公一家はあんなに頭が良くて演技も出来るのに働けない…というか働き手がないというのがまた格差ですね。そこがまた上手いところです。
あと寄生されてる側の奥様は多分箱入り娘なんでしょうね。常識を知らないというかアホの子すぎるのがまた面白いです。
逆に言えば、「奥様や旦那様は人を疑うことを知らない=裏切られるような所に居ない=社会的地位が上」ということを表しているのでしょう。
個人的に前半の寄生していくのが面白く、何度も見返しています。
後半はなんとなく精神的にしんどくなってきてしまいます。
面白いけれど、後半部分は韓国映画らしさが出過ぎてちょっと嫌に
ストーリー展開が面白かったけれど
肝心の格差問題は正直、あまり伝わってこなくて
はて、何が言いたい映画なの?と、見終わって思ってしまっった
その原因は、後半の凄惨な展開にあるように思う
目を背けてしまい、ストーリーは追えなくなりました
まとまってるなぁ
共感性羞恥がやばい。入り込んでる感じ。みんな演技上手。
パクソダムすごくよかった。
ハッピーエンドじゃない感じもすごくいい。
伏線回収はもうちょっと期待しちゃった。
貧乏な家族の生き様と感情
貧乏家族が上手くお金持ち家族との関係を持っていく様はとても面白い。どんどん展開していくのが気持ちよく、どんどん映画にのめり込まれ、時間を忘れてしまう。
貧乏家族とお金持ち家族の両者2つの地下は、地上では見えてこない、裏の全く別の世界。
そして、最後に待ち受けるのは地獄絵。貧乏家族は貧乏なところで生きていくのが一番幸せなのかもしれない。
貧乏家族の中でただ一人、自分を客観的にみれているように感じる息子。
最後の最後には、貧乏から脱却してお父さんを救いたいという決意が身に染みる。
そこまでは、
個人的な意見としては、途中までがおもしろかった、かな。
終盤、人が刺されまくるひっちゃかめっちゃかな展開は、もうなんでもアリみたいなかんじになって、ちょっと残念だっかなあ。
経済格差。匂いの表現。
格差の表現の仕方がとても面白かった。
単純に見た目の見窄らしさ等で貧困を表すのではなく、どう頑張っても隠しきれない半地下の匂いで貧困さを表しているのが良かった。特に洪水の後の富裕層と貧困層の対比に、普段の生活でも感じるような経済格差を感じた。また、富裕層の子供の生育環境を見て、生まれや環境で、やはりどうしても乗り越えられない壁があるようにも感じた。
最後のシーンのカメラワークが良かった。全体を通して経済格差の問題を実感する。全体通してとても面白く時間があっという間に過ぎたので星5。
経済と心の関係
経済格差に焦点を当てた作品。
物語は豪邸に住んでいる家族、その豪邸の地下に密かに住んでいる家政婦の夫婦、半地下に住んでいる家族の3つの家族を描いている。
前半はコメディーのような感じでテンポも良く、楽しめる。だからこそ後半の展開の雰囲気との差が視聴者に衝撃を与えたと思う。
金持ちの家族の一家は全員悪いことは何もしていない。彼らは普通に生活をしていただけである。しかしこの家族の父親を半地下の家族の父親は刺した。理由は匂いを指摘されてプライドが傷ついたからだと思う。半地下の父親は気が動転していたのもあるが、心が貧しかったから刺してしまった。その心の貧しさを作ったのは経済の貧しさであった。
振り返ってみれば半地下の家族の行動は全体的に常識から外れていた。信頼してくれていた友人を簡単に裏切って女の子と恋愛関係になってしまうところ、深刻な桃アレルギーの人にわざとアレルギーを起こさせるところ、家政婦を蹴り飛ばしてしまうところ。
地下に住んでいる男の異常な行動もまた経済の貧しさが作った。
そんな経済格差の問題を訴えるような作品だったと思う。
意外性が有る怒涛の展開のミステリーであり、階層構造打破を若い世代に託す信号も発信
まずミステリーとして、相当に面白かった。IT企業社長宅で家族皆が集まり、幸せに酔っ払っているところは、社長達が帰って来ないかと、ハラハラしてしまった。そして、チャイムが鳴ってからの怒涛のストーリー展開は、意外性もあり良い意味で驚かされた。
社長達家族が急に帰ってくる事になり、チェ・ウシクは家庭教師相手の娘のベッド下に隠れるが、イヌが気が付きあわや・・。更にその後、ソファの下に父と子供達3人は隠れるが、その上で社長夫妻が絡み始める展開は、時計回り言及(もっと進めて!)も含めて、ユーモラスで笑えた。
更に、社長の息子が描いた惨劇を予言した様な絵、水に浮かぶ山水景石、社長娘が頭を殴打された家庭教師を運び出す映像等、とても気になる描写が有ったが良く理解出来ず、結局3回見る羽目になった。結論として、とてもよく練られた映画だと改めて感心させられた。
ポン・ジュノ(スノーピアサー等)監督による2019年公開の韓国映画。脚本はジュノ監督ととハン・ジンウオン。撮影はホン・ギョンピョ、音楽はチョン・ジョイル、編集はヤン・ジンモ。
出演はソン・ガンホ(父親)、イ・ソンギュン(社長)、チョ・ヨジョン(社長妻)、チェ・ウシク(息子)、パク・ソダム(娘)、チャン・ヘジュン(母親)、イ・ジョンウン(家政婦)、パク・ミョンフン(家政婦の夫)、チョン・ジソ(社長娘)、チョン・ヒョンジュン(社長息子)。
ソン・ガンホ宅は豪雨で家が完全なる浸水状態になり、3人は体育館に避難。一方、社長宅では優雅にパーティが行われようとしていて、一家の貧しさと格差が強調される。下水道からトイレに逆流する様を見せる洪水描写は誇張すぎるとも思ったが、実はリアリティが有るらしく驚かされた。韓国の人口の約2%に当たる38万3千世帯が、あの様な半地下に住んでいるらしい。撮影も家屋内以外は、ソウル市内のロケで行われたらしい。社長宅からの帰り道、下へ下へ降りて行く象徴的な階段やトンネル等、ソウルの絵になる景観が実に上手く活用されていた。
洪水の後、家庭教師していた息子が水に浮いた山水景石を持ったまま体育館に逃れ、更に社長宅の地下へ運ぼうともする。財運をもたらすとの触れ込みであったが、重さが無い偽物の様であり、実力や実体が伴わない計画・夢想を象徴するものか。最後には、あの岩は、息子チェ・ウシクの意思により川に捨てられる。彼の地に足がついた計画実行の決意表明とも解釈できた。
社長の下層階級の臭いへの反応から、怒りが込み上げ無計画に殺してしまうソン・ガンホ、社長を盲目的にリスペクトし元家政婦をしていた妻にされた仕打ちの復讐なのか絵の先生パク・ソダムをいきなり包丁で刺し殺すパク・ミョンフン。ありふれた映画とは異なり、下層階級の人間の衝動に動かされる駄目なとこが容赦なく描かれていて、少々驚かされた。同時に、この世代の格差解消や階級超えた交流の困難な現実を、シビアに描き出していた。
対照的に、社長娘及び社長息子世代には階級差解消への希望が描かれていた。娘は家庭教師ウシクとキスをし、彼の気持ちを慮り、更に頭を殴打され出血のウシクを自らおんぶして懸命に運び出し命を救う。そして、社長息子の方は下層階級を十把一絡げに臭いとはせずに、一人一人の匂いを識別していた。そして元家政婦と心を通じメール連絡もしていた。
とすると、社長息子による誕生日に屋外でのテント張りは、惨劇予言ではなく、絵を知っている元家政婦のサジェスチョンによるものか。その行為の目的である?パク・ミョンフンによる電灯によるモールス信号送信も、社長とは異なりほぼ解読しかけていた。
社長息子のブーム、インディアン扮装も、単に無邪気な遊びというよりも白人に虐げられた存在への共感を象徴するものか。そして、モールス信号を一方的に送るソン・ガンホとパク・ミョンフンは、隠れたメッセージを含む娯楽映画を作り続けるボン・ジュノ監督の分身?社長息子もウシク息子も、そのメッセージを受け取ってくれ、次に社会を変えてくれる若い観客を象徴する存在に思えてきた。
成る程、娯楽的ミステリー要素と社会メッセージ的要素を見事に合致させていて、監督の力量の高さ・凄みを感じた。仏及び米国での賞受賞も頷けた。
めちゃ面白い!
自宅PS4にて、amazon prime videoで鑑賞しました。
貧乏な一家が、金持ちの一家に、家庭教師になったり家政婦になったりと様々な手を用いて潜り込んでいきます。ですが、その金持ち一家には驚きの秘密が…というお話。
(以下、金持ち一家と貧乏一家の、父、母、息子、など省略して記載します)
意外なエンディングでした。豪邸の地下に住んでいた男が、貧乏息子の頭を打ち、貧乏娘を包丁で刺してしまいます。前半のコメディっぽさから一転、後半はサスペンスっぽさが強くなり、最終的には人が死んでしまいます。まさかああなるとは…
でも、貧乏父が金持ち父を殺した理由が、私が読解力がないのか分かりませんが、よく理解できませんでした。詳しい方教えてください。
金持ち娘、貧乏息子の友人と結婚すると言っていたのに、すぐに貧乏息子に惚れ付き合ってしまいます。なんて尻g…浮気性なのでしょうか。
日本という言葉が2度ほどでてきましたね。海外映画に日本が少しでも登場するとちょっと嬉しくなってしまいます。ですがまあ、韓国と日本は政治的には仲悪いので、今回出てきたのも戦争の敵としての登場でした。残念。
貧乏一家が豪邸で豪遊していたのですが、金持ち一家が帰ってきて、貧乏一家は隠れる羽目になります。金持ち夫婦がソファでエ○チなことをしている間、すぐ近くのテーブルの下に隠れてる時のハラハラ感、堪りませんでした。ほんとに、バレたら殺されるんじゃないかっていう笑
金持ち一家の奥さん役に、木村佳乃感を感じたのは私だけでしょうか。なんとなく雰囲気似てるかなと感じました。
金持ち一家の旦那役、ええ声でしたね。麒麟川島?福山雅治?そんな感じの男っぽいダンディな声でした。
金持ち娘役のチョンジソがかわいいです。この娘を見るためにもう一回見てもいいです。それくらいかわいいです。
最後にさしかかるまでは、笑いあり、ハラハラありでとても面白かったので、最後がバッドエンドで終わってしまったのは少し残念な気もします(コメディ映画見ろ)。でも本当に面白い映画でした。
思ってたのと違った
凄く話題になっていたので、面白いんだろうなーとワクワクしながら見始めた。
前半は、驚きと笑いでテンポ良く物語に引き込まれる。
地下に暮らす人が出てきたあたりから、急にミステリーな展開。
半地下はまだわかるけど、光がささない所で暮らすって?しかも一生ここで暮らしたいという価値観、理解不能。
韓国のドラマは一つも見た事がなかったので(朝テレビでやってた時代劇以外は)あんなに貧富の差が激しいのかな?というか貧しい地域というのが存在するのがリアルなのか、勝ち組富裕層はごく一部なのか、、
世界中に絶賛された=面白い!と思っていたので、
思ってたんと違う結末で、後味悪かったです。
ダッソンのトラウマがもっと強烈なものになっちゃって、かわいそう。
ジャージャー麺?も話題になったけど、食べてみたいとは思わなかった。
あの家は素敵だったけどねぇ。
どう受け止めたら良いかわからない映画でした^^;
なんだか、心の底からは絶賛できない。
全体的な物語の構成としては不思議な魅力のある作品だと思った。
ただ、一つの家族(父、母、兄、妹)が身分を偽ってある上流階級の家庭に入り込む過程や、最終的に刃傷沙汰に至るまでの動機付けなどに強引な印象を受けた。
Tier3 秀作
エンタメ性のある社会派映画。
2周目が面白い作品でありながら、一周しただけで胃もたれしてしまうほど重い作品。
富者の夢に取り残された息子が、貧者(家族)の死をあざ笑うシーンと、富者の死には笑わないシーンが印象深かった。
確かにオモロイ
話題になった当時も周りから鑑賞を進められたが、根っからの天邪鬼気質か、「話題なればなるほど」観るのを拒んでいた。
今回たまたまテレビで放送していたので、録画して観たのだが、確かにオモロイ。
一家が侵食していく様、
実は地下に人が居た事実
信頼し合っていると思っていたのに、実は嫌悪するほどのニオイ
等々、奇想天外なストーリーではあるが、笑える面白さと、貧富の差はそう簡単には理解し合えないという悲しさ。
内容に深みがあった。
ただ、「それはないやろう」というシーンももちろんある。
松本人志が言っていた、「家政婦さんが戻って来るタイミングとか理由とか、そして招き入れる、とかおかしいやん!」
というシーンももちろんだが、それ以前に、セレブ一家がキャンプに出掛けるからと言って、初めてのタイミングでパラサイト一家が集まって飲み食いするのは、あまりにも危機感がなさすぎる。
それはもっと後のタイミングであるべきだろう。構成が稚拙すぎる。
まぁ、それでもよくできた作品であることに変わりはなく、久々に高評価付けさせてもらいます。
再度テレビでやってたら、思わず観てしまうってくらい面白かった。
どんどん引き込まれ、怖くて何度も止めた。
まさに底辺からの脱出を狙う。半地下の家族。
セレブ家族に、巧みに一人ずつ侵入していくところのアイデアがすごい。本当に優れたスキル保持者として信頼を得て行く。
でも、どんどん怖くなってくる。バレないか。
地下室が出てきた時は、ホラー。
怖くて何回も見るのを止めた。けど結末が知りたいって言う映画。
格差社会のリアリティがうまく描かれている。
貧富の格差より人に対する礼儀を描いている作品
とは来日記者会見でポン・ジュノ監督の言
相手への礼儀を欠き、危険な一線を超えてしまう瞬間を描いたと
それが人を殺めるほどのことであることが、
その背後にある格差の根深さを伝えている
映画はメッセージを伝える道具になってはいけない
との言には共感する
前半はコメディ 嘘に嘘を重ねていつバレるかとハラハラして、その場から逃げたくなる
後半は、コメディ的な次の展開の予想をさせておいて、ミステリー調になる
観客の予想を裏切る展開はよくあるが、予想すること自体が、すでに自分が登場人物になってしまっている
この感覚は何だろうと思っていたが、観終わった後にポン・ジュノ監督の演出術の番組を見て理解した
普通2人の会話は話し手のカットを切り換えるが、ワンカットの中で交互に映すカメラワークなどで集中が途切れない
カット中のリズムを大事にしていると聞いて納得した
ラストシーンは、逆にカットの順番が逆になると全く違う印象を与えるモンタージュを活用して、観客にあれっと思わせる余韻が残る
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