パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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色々なもののアンサンブル
例えば小さな小川やきれいな川、下水、汚水から雨水、飲料水などが段々合流して川になったような作品
ポンジュノさんの音楽、カメラアングルとか美術、セッティングなど自然に観てしまえて良いが、視点がとても良くて、場面を絶妙なオリジナルの視点からとっているからこちらは楽しめます。
引き出しの多さが良くわかります。
天才だよ!
そして、匂い
着目点が良い。下民の自分はとても共感できました。
ハプニングの起きかたとかうまいな~って観てしまいます。起きてる最中の見せ方とかもうまいな~って
心には残らないけど、面白いエンターテイメントを見せてもらいました。
この監督なら何をテーマにしても面白い作品が作れますね。
今回の作品は韓国人向け
映画を通して韓国の実情を感じる
日本も段々ああなると思う
明日は我が身
誰かに共感してしまうと思う。
みんなもWi-Fiの電波探してるでしょ?
親近感がこの作品の良さでもある
日本人としてこの作品を観たけど
もっと貧しい国の人がみる視点はまた違っていて、映画館内でも感情や反応があると思う
反応があまりない館内は異様にすら感じるし、
日本人は本当に感情表現が減って失くなりつつあるなと感じる
人間の武器は感情であると思う。
ふとジブリやスラムドックミリオネアを感じた
共感する気持ちは大事だと思う
ノスタルジーでもいいと思う
ソン・ガンホさん 韓国映画の演技ですね
韓国俳優の完成形です。
ありがとうポンさんの作品を観れて
個人的に母なる証明位良い作品をまた観たいです。(マスターピース)
タイトル「パラサイト」は、何を表すのか
パラサイトとは、何か。
主人公(家族の息子)は、友人から貰った石を「僕にひっついて離れないんだ」と言う。あの石が象徴するものこそが「パラサイト」であるという事なのだと解釈する。
では、あの石が表すのは主人公達家族か?地下にいた夫婦か?友人が言った「財産と合格」だったのか?
私は、あの石が表すもの、彼らに寄生していたものは「期待」だったのではないかと考えている。
地下のもの(元家政婦とその夫)が憎んだのは地下のもの(家族)であり、裕福な社長やその息子であるモールス信号の読める少年には期待をかける。
しかし実際は少年は「タスケテ」のモールスを読めたところで誰にも言わず、社長は「自分のことを知っているのか?」と言い鼻をつまみ拒絶しながら去っていくのだ。
その結果、人を気にかけることができる(「あの運転手は仕事を見つけたよな?」)父が、元家政婦の夫の心情を悟り、その無念さと怒りにそれまで抱えていた憎しみが足され、社長を刺す。
地下のものの辛さを汲み取ったのは、地下のものだったのだ。期待をかけていた裕福な家族ではなく。
地下の夫は「いつか気づく」と期待し、計画をし、モールスを打つ。いくら計画が入念でも、それは叶わない。
主人公は最後、「計画を立てました」とあの家を買い取りまた家族で住む夢を見る。
しかし、あの手紙の内容を父が知る術はなく、「立てた計画は成功しない」のだろう。その夢は「お金がないと叶わない」夢なのだ。
だからと言って、「期待しない=計画を立てないこと」にした父親が、最後の惨劇を生んだ。
裕福な家族は「無知故に想像できず、他者に期待する」、貧困家族は「お金がなく想像(期待)しかできない」。
「期待しすぎること」「期待しないこと」は、悲劇を生む。
勿論、貧困層と裕福層への格差を描いているのは間違いない。
しかし、私の感想では、この映画は「期待への執着の危うさ」「期待を持たないことへの危うさ」を描いている、が最も近いと感じた。
うーん、しかし…うーん。見終わってすぐ書いているため、まだ少し考えがまとまらない。
自分の中で、再度噛み砕きたい映画である。
もし監督のインタビューで判る意図と180度違ったら、恥ずかしいな。
PS.アカデミー賞四冠!おめでとうございます!!
私はこの映画を「面白かった」と言うのになぜか抵抗があり、なんと言おうか迷っていたのですが「噛み締める映画だった」と表現するのが正しいのかな、と思うようになりました。本当におめでとうございます!
格差社会への問題提起、どころの騒ぎじゃない
韓国映画は疲れるのであまり観ないけど、時々観なければいけない気がするものがあり、これが久々のそういう作品。
やっぱり疲れたけど観て大正解。
ソン・ガンホの存在感は唯一無二で、適当そうでありつつも、根っこには自尊心と己の哲学をしかと保ち、物を言わない演技でそれをよく表している。
母親、娘、息子、それぞれキャラがよく立っていて、演技の中の演技が素晴らしい。
蹴落とされた家政婦のビフォア・アフターも強烈。この人の秘密が明るみになってから、物語が厄介な方向に向いはじめる。
印象的だったのは、大雨の中、豪邸から這々の体で自宅に向かう家族が、土砂降りの中、下へ下へと階段を下っていくシーン。上流社会と社会の底辺の高低差をこれでもかと見せつける。そして下りきった先で見たものは、降り続く大雨、下水、便器から溢れ出る水で浸水した我が家。ついさっきまで気持ちよく酒盛りしていた豪邸の広々としたリビングとは、天国と地獄ともいえるギャップ。容赦がない。
寄生される金持ち一家が、とりたてて嫌味な人たちではないというところで、逆に寄生する側の異常性が際立つ。見下す方よりも見下される方が敏感なのだ。
単純に言えば格差社会を浮き彫りに、というのがテーマであるっちゃあるが、みんなで考えようね、なんて問題提起ではなく、ユーモアをグロテスクで強化して、誰もが想像できないようなストーリーを猛スピードかつド迫力で展開させ、観客を呆然とさせた上、2,3日の後遺症をも残す、なんというか、映画を超えた体験というか。4D とかジェットコースターとかそういうものではなく、心理的な体験。
それでいて最後はほんのり希望の光がさすような、おかげで気持ちのもっていきようが更によくわからなくなった。
どっと疲れ、しかし心わしづかみにされてその跡がしばらく消えないような、ああ、つくづく、韓国人の感性をもってでしか生み出せない代物だと思わせられた。
物理的にはすぐ隣に位置していて、人の顔も街の風景もどこか日本に似ているのに、この映画で観る韓国人はまったく異なる生き物のようで、いや逆に似ているからなのかも?近そうで、ものすごく遠い国という印象。
きっと欧米と日本では、これに対する体感温度は相当違うのだろうな。
タイトルなし
なんで妹が殺されたのか。
花柄のフリル姿で成功者のなかに混じっても
違和感を感じさせない彼女が殺されたのは、
足をひっぱりあう、そっちにはいかせない
という貧者のメタファなのか。
感覚的に彼女の気品みたいなのを感じながら
見てた。演技であればすごい。
面白いけど、評判高過ぎるて
期待高めで見ただけに、リッチなファミリーが捻りなしで騙されていく導入部分で少し興醒め。後半の展開も予想を裏切るほどではなかったなー 面白かったけど。
前評判の雑音
正直、パルムドールとか高評価とかの雑音なしに観るべきだった感は否めません。いくら前情報を極力無くして観ても、どうしてもこれまで観てきた作品が作用し既視感否めない部分も。
もちろん、ふつうに観たら面白かったですし、他の方がコメントされていたように単純な富豪vs地下ではなく、半地下と地下の人々の言動と思考の差に着眼点を置く深みを感じられました。
人として同情すれども今より下はもう嫌だという嫌悪感、憧れの富裕層の何気ない言動にもキレてしまう感情が渾然一体となり恐ろしい世界が繰り広げられました。
あと
韓国の女優の美しさと強さには、いつ観ても感嘆すわ。
パラサイト
普通に面白かったけど言葉がなんか出てこない。
最後の最後まで金持ちの息子が謎だったのと留学してる友達めっちゃ簡単に裏切るやんって思いました笑。
観てて、金持ちの家族の方をめっちゃ馬鹿にしてるように感じた。地下に人が住んでいるのも騙されてるのも気づかない。何も考えないで生きてるように感じる金持ちの家族に対して半地下で暮らしている家族は計画を練って生きている。すごく計画性を主張していた。半地下の娘が「計画はなに?」とパニックになってるとこで計画がないと生きていけないように感じた。でも、後半お父さんが無計画の方が上手くいく、結局は計画通りにいかないからみたいな事を言ってて、確かに計画って何なんだろうなって考えされられました。
金持ちの家で半地下の家族がお酒を飲んでる時、自分達のことをゴキブリって例えてて少し悲しい気持ちになった。でも、それを否定したい父。また、何も悪くない前の運転手を追い出した事に罪悪感を感じてるシーンも暗かった。後半はとくに重い話だった。半地下の臭いがしても伝えなかった金持ちの家族。臭いがしている事を知っている半地下の家族。臭いで表現しているとこが本当に良かった。これでもとても悪い人が一人もいないこと。
雨が降った時の2つの家族の差もすごかった。
半地下は下水で家が水浸し。金持ちの家族は息子が庭にテントを立てて雨の中楽しそうに遊んでいる。貧困の差をリアルに感じたとこでした。
また半地下の家族と地下に住んでいた家族の違いもすごかった。同じパラサイトなのに。なぜこんなにも考えとか生き方が違うのか。この差は何なんだろうなって思いました。なんていうか、半地下の家族はもっと上にいこうと行動するけど、元々地下に住んでいた家族はこのままでいいみたいな...。この対に何があるのか。
あと、金持ちのお父さんを半地下のお父さんが刺すとこの表情が良かった。金持ちのお父さんが地下に住んでいた男の人の臭いを嗅いで鼻を押える。それを見た半地下のお父さんの何かが湧いて金持ちのお父さんを刺す。貧困を臭いで表してる。
映像の感じもよかったです。
万引き家族みたいなのを想像してましたがサスペンスっぽくて、でも貧困がリアルで面白かったです。でもそれまでで、うわあすご!!みたいな感じが笑あんまなかったです。他の人のレビューを読むとこれは凄いみたいな感じなんですけど自分はなぜか普通に面白いぐらいで、
おかしいのか、映画観てなんも感じなくなって鑑賞力(?)みたいなのが無くなったのか...。
2人のパラサイト
半地下の家族がパラサイトというわけではなく、クビになった家政婦の夫と、彼の死後、主人公のギテクが新たなパラサイト、ということですよね?
息子が「みんな同じ匂いがする」とクンクン匂いを嗅ぐ場面が印象的。住んでいる場所、空気はそんなに染み込んでしまうものなのか、どうにもならないことなのになんか虚しいたいうかやりきれない。結局この「匂い」がギテクの心の根底に残り、元家政婦の夫が殺された時、社長の鼻をつまむ行為によって今までの鬱憤が爆発してしまう。
あまり情報を入れないようにして映画を観に行ったので、途中までは半地下の家族が社長家族を殺してあの家に住み着くのかと思った。それではありがちな話だから、元家政婦が嵐の夜にやって来た所からの怒涛の展開が凄く面白かった。
些細なことだけど、気になったのが、最初の方でみんなでピザの箱折りの内職の場面、消毒あんなに撒かれて、その箱にピザ入れて売られるの?イヤだよ!て。
最初から最後まで、楽しめた。パルムドール受賞納得の作品でした!
ドスンときた
ポンジュノ作品を観終わると、なぜか大きく息を吐き出してしまう。ドスンと現実を突きつけるが、ハラハラの連続でありつつユーモアもあって感情が揺さぶられまくった。
冒頭のシーンと最後のシーンの対比が好きで、明るさが違うところが印象に残った。物語冒頭は、貧乏でも将来は未知数で希望を感じる。(本人が優秀な子、好きな女の子と結婚する夢)
最後のシーンは、計画は決まるもそれが果たして幸せな結末になるのか不安と現実が押し迫る印象。(家族の為にが、今後の行動原理となる。それが果たして本当に幸せ?)
家や家内部の高低差が、貧富や社会構造の暗部の比喩となっており、わかりやすい上にスマートな語り口と感じた。
物語中盤で、主人公家族が豪邸から逃げ帰るシーンがあるが途中で話し合う位置。これでも、大分下がって来たのに家はまだまだ下にある。そして、下りきったら今度は浸水。
社会の下まで下りきっても、仕事も金も無く時間がある人間にとって計画とはあるだけ無意味と語る父の姿に、わかってしまう自分がいてハッとして現実を突きつけられた。
しかし、時折挟まれる笑いで重た過ぎる空気にならない点も好きだった。特に、時計回りと最後の刑事のドタバタは笑ってしまった。
受け取れなかったテーマ
個人評価:3.9
格差社会を半地下と高台にそびえる邸宅を比喩に描き、貧困層の臭いを消せない烙印と描写しているのか。
今まで韓国映画は、誇張し過ぎる演技と脚本が、肌に合わなかったが、本作は1コマ1コマがリアルな会話劇で、入り込める作風であった。
ただ前評判のような意表をつく脚本ではないと感じる。
半地下から地下へと堕ちる、計画を立てない事を美徳とする父親の哲学と、脚本の組立て方がリンクしているのだろうか。そしてその哲学は韓国では主流で、格差が生まれる要因なのだろうか。
韓国の社会性と、エンターテイメントも備えた作風ではあったが、パルムドールを受賞した要素を紐解く事は出来ず、きっと格差社会だけではない伏線や、伝えたいテーマを受け取る事を私が出来なかったのだろう。
パラサイト
面白かったー!
途中からミニョクが突然帰ってきて家族でやってるのがバレてゴタゴタになる展開を予想してたのに、まさか前の家政婦の旦那が地下にいるとは予想してなかった!
富豪層と貧民層の考え方の違いが最後お父さんがパク社長を刺しちゃったんだろうなー
バッドエンドのようなああなるしかなかったような。
私はあまり好きなタイプの映画ではなかった。
韓国映画はそもそもあまり好きではないんだけど、知人が韓国ドラマとか映画が面白いって言ってたのと、前回のエクストリームジョブのリベンジと、評価も高かった為、冒険で見てみる事にしました。
結果、すんごい微妙〜〜〜
つまらないって訳じゃないんだけど…
韓国映画ってグロいというか、エグいっていうのをスッカリ忘れてた💦
なんか内容もぶっ飛びだし、ちょっと度が過ぎてるというか…
そんなに上手くいく???ってのもあるし。
なんとも言い難い映画でした。
ビジュアルが好き!
期待が大きかった分観終わった後はあっけない感じもしたけど、うんやっぱり面白かったです。
全体を通してビジュアルが好き!♡
お金持ちのお家、素敵すぎるでしょ。
住みたい住みたい🤎⭐︎
対して半地下の方は…
対比がすごいですね。
ストーリーもはじめから引き込まれてずーっと熱中して見れます。
まさかの事態がどんどん起こって、あれよあれよと。
くすっとくるシーンもあるけど最後の方はハラハラの連続。
終わり方は個人的にもっと期待しちゃってたけど…
一言、おもしろいです!
終わってからポスター見てゾッとするのわかります。
格差社会よ
「ジョーカー」とちょっとテイストが似てる。
貧困層を描いてそれに共感する人に訴えかけるのが世界の潮流なのか?
日本より色々と深刻な社会的な問題が進行している韓国。
初めてちゃんと韓国映画をみました。(韓流ドラマは見てましたが。)
日本人は隣の国の高品質なエンタメを反感抜きでもっと見るべき。
最後は「まあこうなるよね…」という終わり方。
障がい者になった息子があの豪邸を買い上げるなんて夢のまた夢(あるサイトでは8億と見積もられていた)、だとしたらお父さんがあそこにいるのを知りながら、なにもできずに一生暮らしていくなんて、ホラーすぎる。
怖すぎる。
でも脱出したとしても犯罪者&賠償金?がえげつないだろうし。
半地下から半地下への移住が最適解なのかもしれない…と思うと陰鬱。
一つ不思議だったのが、男の子はなんでモールス信号をスルーしたんだろ??
あのシーンはなんの意味があったのかな?
2020/2/11追記。
アカデミー賞作品賞をとった!とラジオのパーソナリティーの男性が話してた。
で、続く言葉が
「日本にも可能性があるってことですよね!」ってコメント……。
は?なにいってんだ。
100年かかっても日本には無理じゃね?って思う。
アシスタントの女性が「そう、ですね……」って引いてたのが印象的。
時間がたってからじわじわ心を侵食してくるある意味トラウマ映画。
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