パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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万引家族オマージュ~~~~!!!!????
万引家族見ていないので、わかりませんが。笑
まあ、まあ、まあ。
最初の入りは。
ただ、入り込むところが若干、鼻につく。
いまいち、うまくないというか。う~~~ん。
若干デフォルメをかけすぎて、やり過ぎ的な。笑
前の家政婦さんを入れたはいいが、そこからが良くなく感じてしまいまして。
結局、う~~~~ん。
なんか楽しくなく感じてしまいまして。
死んじゃうの~~~みたいな。
わいわいガヤガヤコメディー感をだして。
ミュージカルも取り入れて。
ロケットとかでぶっとんで欲しかった。笑
いまいち、既成の枠を超えられていない。笑 と感じてしまいまして。
仕方が無い。笑
まあ、平和を願った、アンハッピー映画??なのか。笑
奥は深いのかもしれないが、う~~~~~ん。
スーパーコメディーセクシーアクションミュージカルぶっとびムービーで、
賞を取ってほしい。笑
まあまあまあ。今後に期待しておりまする。笑
カンヌ~~~~~~!!!!????
う~~~ん。
時代を反映しているような。笑
世界情勢を少し暗示しているような。笑
まあ、さておき。
そこそこ、情け。笑
個人的には、ハッピーエンドが好みですが。
まあ、映画祭向きなのか。笑
仕方がないし、結果論で。笑
個人的には、最後はハッピーエンドで。
コメディー感をもっとだして欲しい。
もっと、結局は社長のほうがみたいな。笑
少し、物足りない。笑
キャンプや、もう少し、展開をサクサクと。
地下までは良かったけれど。
あそこから書き換えたい。笑
もっとサクサク。
二人が仲間に加わって。
さらに家主も加わって。
ビジネスでがんがんやって。
運転手ももどってきて。
コメディーと、もっとセクシーさを出して。
アクションとVFXを組み合わせて。
ファンタジー感も出して。
最後はハッピーエンドなんだけれど。
なんかモヤモヤみたいな。
まあ取れませんね。笑
まあ時代を反映しているのか。笑
う===ん。笑
素晴らしい!ポン・ジュノ監督
3回目観ました、全て違う映画館
ポン・ジュノ監督は殺人の追憶から全て観てきました
もう尊敬しかないです!
脚本、俳優、音楽、演出、美術、撮影等など
全てのハーモニーが1級品でした。楽しませて貰いました
あの、留学から戻りあの人はどうなった?とか
リッチな残された家族のその後とか、、知りたい気持ちも
ありますが、それは各々が想像する事ですかね
エンタメとして100%満足させて貰いました!
チャパグリも作りましたよ
ポン・ジュノ監督の次回作楽しみです!
これが韓国か。胸糞映画。
韓国の格差社会が、階段や坂を使った描写、天気で描かれていて分かりやすく面白かった。
ストーリーは全員無職の一家が詐欺集団となり、富裕層の自宅に潜り込む。
しかし生まれながらに毛穴の中まで染み付いた貧乏臭があり、どんなに取り繕っても埋められない差がある事について上手く表現していたと思う。
しかしながら、北からのミサイルに備えるために作った地下シェルターの存在を恥に思い家主に伝えない韓国の有名建築家、北の有名なあのアナウンサーのモノマネをゲラゲラ笑いながら見る様、たかがBBQの机の並べ方を真ん中に1隻の日本戦艦、それを囲う韓国戦艦のようにぐるっと並べてという言動、日本のカニカマを犬の餌にしている行動など、わざわざ言わなくていい余計なことが散りばめられている。
主人公家族は犯罪と殺人を犯しながらも逃げ仰せ、その上反省の色も全くなく潜り込んでいた富裕層の家を買い上げまた家族一緒に暮らしたいという最後の手紙にはかなりの嫌悪感を感じた。
富裕層夫婦のSEXの生々しさ、最後の殺人シーンのリアルさもかなり下品に感じた。
総括すると、あぁこれが韓国という国なのかという胸糞映画だった。
社会問題を取り上げていて、ストーリー構成も良かったのに、根本にある反日精神が滲み出ていた。
この映画を見て何も感じない日本人は平和ボケしすぎだと思う。
良い意味でも悪い意味でも韓国らしい映画
◯良い点
・脚本はオリジナリティがあって面白かった。
サスペンス + ホラー + 社会問題
が混ざった感じのシリアスな映画。
日本のクリエイトをサボってる最近の監督ら(アニメや漫画の実写化ばかりして目先の儲けばかりに目がいってる監督ら)に見習ってほしい。
◯悪い点
⚫︎色々な意味で表現が過激過ぎるので、R15とかの指定があった方がいい気がする。
・終盤の家族が殺されるシーンは残虐的な表現が多く、大きな石を頭に落としたり、ナイフで刺されたりするシーンがモロ過ぎる。
・寄生先の富豪一家の夫婦のセックスシーンの表現が生々しくてほぼAV。
夫婦で股間さすり合うシーンを映画館の大画面で長々見せられても。。家族で観に行った人は気まず過ぎる。。
日本映画の濡れ場シーンは、行為の全てを見せないし表現をもっと工夫しているので、とても品がなく感じた。
⚫︎富豪一家の父親が殺されなければいけない理由がわからない。
・寄生一家の父親がなぜか終盤キレて富豪一家の父親を刺し殺す場面があるがなぜそこまで?という感じ。
金持ち特有の差別的な価値観とか鼻に付く感じはあるが、悪人ではないし突然殺意が湧くほどではない。
1番の被害者は平凡に暮らしていた富豪一家だと思う。
⚫︎富豪一家が留守中に油断し過ぎ。
・富豪一家が留守中に、寄生一家が食っちゃ飲んでどんちゃん騒ぎするが、あそこまで巧妙な手口でずる賢く寄生に成功したのに、監視カメラもある邸宅でこんなに気が緩むかな。。設定が甘いです。
⚫︎反日表現がわりとある。
・日本のカニカマを犬のエサにしている。
・ホームパーティのテーブルレイアウトを家政婦に頼むセリフで、「一隻の日本の軍艦を、韓国の軍艦が鶴翼の陣で囲むように」など
思ってた映画では無かった。
アカデミー作品賞をとったのか、、
あのジョーカーを抜いた作品?
ワクワク感一杯で
見たのですが 違った。。
何処の国でも差別はあると思うが
韓国の格差社会に驚きです。
この映画をキッカケに
せめて半地下を地上に出して欲しい。
富裕層からガッポリ税金とって
せめて雨が降っても家の中が
汚水が溜まらないようになって欲しい。
お隣の国 東南アジアのレベルアップ
願うなー。。
いろいろあった映画
面白いのだが。
一貫性があったのかがなんだか。
金持ちのお宅にどんどん入り込むまではいい。
家政婦の秘密のところからが特に予想外でいい。
最後に人殺すのは。
そして石の意味が分からない。あれいるのか?。
ショック受けた
何にショックを受けたのか⁉️私は、韓国の格差社会の闇を、理解していなかった。半地下の下には、地下がある。想像を超えた展開に、もはや、ついていけない。惨劇は、なぜ起きたのか?どうすれば、避けられた?考えても分からない。ポスターの家族写真は、全員の目が隠されている。どこの家庭でも起こり得る話と、表現していると感じた。
伏線やメタファーをうまく使いながら描く貧困層の生活
実際の韓国の社会問題となっている貧困層を描いた映画。一家全員無職のキム家が、息子が富裕層の家庭教師に就いたのをきっかけに、全員が身分を偽り、現職の人物を陥れながらその富裕層の家で職を得る(息子と娘は家庭教師、父は運転手、母は家政婦)という展開。途中までは平坦に物語が進められたが、そのキム家よりも貧困に苦しんでいる夫婦が登場してから一転、緊張感が一気に増す。実はその富裕層の家には地下室があり、そこで生活している男がいたのだ(妻はキム家が来るまで地下室の存在を知った上で家政婦として働いていた)。層が3段になってことにより、上の層を妬む様子、下の層を見下す様子にリアリティがでてくる。最終的には1つ下の層から家族の1人が殺害され、各家庭は崩壊された様子が描かれている。殺人を犯したキム家の父は、その地下室に逃げ込み、世間的には逃亡したまま行方不明という設定で終わる。
貧困といったセンシティブな内容を扱う中で、物語の緩急の付け方、何気ない日常会話の中に散りばめられた伏線など、終始見入ってしまう作品だった。濡れ場は必要なかったように感じた。
面白いけれど好きにはなれない作品
下層の人が中流に化けても絶対に滲み出るものがあるよな、、、バレない訳ない。
と思って違和感を感じて見ていた前半に、
『匂い』という点で迫ってきてドキリ。
子供の頃から染み付いたその匂いは本人はわからないんだよね。そして目に見えないからからこそ
気にしだすと見えない糸が絡み付いているような幻覚に囚われる。
上流のご主人はとても良い人に描かれていてダヘは死にそうなお兄さんを背負って逃げようとまでしている。
それなのにお父さんがご主人を刺してしまったところが、、
うーーん。。。
必死で勉強して大学を卒業しても就職できない韓国の中で大学にも行けずにいる人の救われない貧困は同情するけれどせっかくついた家庭教師も家族全員での詐欺にしてしまい、ダヘや奥様の優しさに後ろめたさもなかった家族には同情や共感ももてず、罪のないご主人家族がただ可哀想に思えた。
ストーリー展開は面白いけれど好きにはなれない作品。
感情移入できなかった
半地下ファミリー、無茶苦茶スキル高くて無事に就職できたのに己の中に越えられない壁があったってことでしょうか。折角掴んだチャンスなのに…。就職後の展開、特にセレブ一家がキャンプに出掛けている間のくだりが私には苦痛で仕方がありませんでした。
臭いが物語の鍵を握っている流れで、三匹のワンちゃん達が絡んで来るかと期待していましたが予想が外れてしまいました。
一番臭いに敏感と思われるワンちゃん達ですが半地下ファミリーに対して吠えるようなシーンは一切なくむしろ懐く感じ。臭いで同類に嫌悪感を抱くのは人間だけなんでしょうかね…。
ファイティンっ
笑いあり笑いあり笑いありエロあり笑えない。
家庭教師初日と2日目に夢がある。
あんなシンプルな奥様がほしいし、男ならあんなイケボもほしい。
中川家礼二の目やお父さんがラスト玄関から出て行くときの笑い声にジョーカーばりの狂気が詰まってる。
将来、家政婦さんを雇う前にもう一度かならず観よう。
奥行きがある物語だった。
前から観たいなと思ってなかなか行けずだったが、
このようなタイミングだしせっかくではと観に行った。
初見後の感想としては、思っていたのと全然違った。
前半部分は物語サクサク進みアジア映画っぽく、
コレってコメディーじゃんと思ってたのも束の間、
中盤から更なる地下の家族の出現から物語が大きく動く。
陰謀や北朝鮮の話など、エリアならではの核と核心。
そういえばR12だったと気付かされるさくっとした濡れ場。
そこらへんからボリュームが増えすぎてサスペンス要素や、
ホラー要素、最後には惨殺も含まれて
一様には言い表せられないストーリー展開の畳み掛け。
そこをなんとか着地させているし、
第四の壁も超え、最後には観客にも問いかけてくる。
全部入れたなぁーー!!
やるじゃん韓国映画。
で終わらせられない新時代令和の幕開けに相応しいんじゃないだろうか。
貧富の差が色々な場面で描かれている
裕福な一家と貧乏な一家の対比がわかりやすく描かれている。
計画性、綿密性があるキム一家に対し、頭空っぽで感情的に行動してしまうパク一家。
キム一家は貧乏だが一人一人が秀でた能力を持っていて、キム父は運転手、ギウは家庭教師、ギジョンは美術教師、チュンスクは家政婦としてパク一家の使用人として寄生し始める。
パク一家がキャンプで不在の間にキム一家がどんちゃん騒ぎをしてバレるのかなとハラハラしていたら、元家政婦が訪れてきて話は一変した。
パク家の地下に夫を住まわせていたことご発覚。キム一家は貧乏だけどそれなりの生活はできていたが、この地下住人はさらに底辺の生活をしていて、貧困層のあいだにも差がある。
映像も脚本も素晴らしい❗が感動はしない!
韓国の格差社会の実態を描いたリアリティ溢れる大変に面白い映画。アカデミー作品賞・監督賞・脚本賞受賞したのも私は納得。が、しかし感動はしないわけで(私は)、でもそこがこの映画を一級品にした最大の要因だと思います。今や世界的な課題である「格差」をストレートに問題提起するにはいわゆる映画的な感動は不必要だったんでしょう。あと本作品のポイントは主人公家族を同じように包む、そう、匂い…他はどんなに人を騙せても匂いだけは隠しきれない!そして私がこの映画から連想したのは「万引き家族」と「天国と地獄」(黒澤明監督作品・主演三船敏郎・モノクロフィルム)でした。
う~ん
前評判が高く、非英語作品で初めてアカデミー賞を取ったということで、10年ぶりに映画館に行って見てきました。
私はかつてあまりのつまらなさに上映途中で席を立った映画が何本かあるのですが、これは最後まで退屈せずに見れました。
ですがこれが映画界で最も栄誉あるアカデミー賞受賞作品ということに関してはちょっと疑問を抱かざるを得ませんでした。
現実ではありえない不自然な設定・行動もいくつかありましたし、あんなんでよくIT企業の社長が務まるなあと思ってしまいました。
Youtubeなどで著名人が絶賛してたり、数回見に行ったというレビューも見かけましたが、私はもう一度見たいとは思いませんでした。
あとちょっと思ったのですが、社長夫人のほんのちょっとしたHシーンがあるのですが、このレベルの美貌の日本人女優なら絶対に引き受けないだろうなあと思いました。その点で韓国は日本より性にオープンなのかなあと思いました。
天下のアカデミー賞で海外映画初の作品賞と聞きいざ鑑賞
貧富の格差がテーマと聞いていましたが、
地下家族あるあるから始まり北○鮮ジョークに、本題であるパク家への寄生のテンポの良さなど非常にコミカルな内容でした。
鑑賞した日が大雨だったこともあり、個人的に印象に残っていたシーンは、料理も家事もできないパク奥さんが夫に言った「あのテントは雨漏りしない。アメリカ製だから。」です。最初はアメリカ製のテントが雨漏りしない理屈とは?(笑)とか考えつつ、ちょっと抜けたセレブ美人若手奥さんキャラが立っているなと感心してました。しかし帰り途中に映画の中ではセレブ(=西洋的資本主義経済の産物)は雨に濡れないということに気づいたとき、私は駅からタクシーに飛びのりました。おかげでセレブ気分が少しだけ味わえた気がします☺️
久々に面白い映画を見た!!
ある貧乏家族が金持ちの家にどんどん侵食していく映画。そしてクライマックスはとんでもない結末が…痛々しいシーンもあり星を1つ減らしましたが、全体を通して、ストーリーもよく、演技もよく、ハラハラドキドキさせられて面白かったです
オスカーおめでとうございます
格差社会などという社会問題にあまり興味がなかったので最初は観る気がなかったがオスカーを取ったというので見に行った。パルムドールも取っていたとは知らなかった。
設定が公になっていたので、それがセットされるまでは退屈。だまされる家族の間抜け具合には閉口した。ついでを言うと家の主が留守なのをいいことに羽目を外すと急に帰ってきたり、というのはありきたり。まあ、話を作るのにはしかたがないのだけれど。もう一つ言うなら前の家政婦を家に入れることなどあり得ない。
ウンザリしていたところだが、ドタバタが起き始めて格差の描き方に興味を持った。知力、とくに悪知恵は上流階級より優れている。美術のスキルも。人間力としてはなんの遜色もない半地下家族だが、かたやソファの上で情事をしているなか、テーブルの下にもぐりこんで身動き一つとれない。そして「臭(にお)い違う」と。これがなにか努力の及ばない格差の絶望を象徴するかのようだった。寄生生活に満足げだった父親もそれがきっかけで、とうとう「リスペクト」を刺してしまう。映画で伝わらない「臭(にお)い」を使うとはとてもおもしろい着眼点だと思った。
もっとも共感したのは頭を石で殴られたあと、気がついたら「警察とは思えない警察官と医者とは思えない医者が目の前にいた」と述べるところ。警察官は時として命をかける仕事。医者は患者の命にかかわる仕事。そういう緊迫感の持ち合わせていない警官や医者は、なるほど日本でも見受けられる。かつてこれらの職業から感じられた威厳が感じられない、ただの勤め人に見える。警官や医者という定職に就けるのは、水害で家を失い避難者が出るなか、贅沢な子供の誕生祝いができる緊迫感のない家庭の子女だからだと言いたいのかもしれない。そしてそのような社会に対しても危機感が稀薄であるということだろう。
出血、刺殺などの凄惨なシーン無感情を無感情に表現しているのはスペイン映画を思い起こさせた。あと、ヨーロッパ映画によく見られる青いフィルターがかかったようなモノトーンの画面。とても美しかった。だが、韓国映画のなかで一番だったかというと、そうは思えない。イル・マーレの衝撃を超したとは思えなかった。「格差」という問題は韓国では切実で、監督はそれを描きたかったのだろうけれど、世界的なこの案件で「賞とり」を意識していなかったとは思えない。「賞とり」が悪いわけではないが、やはり純粋にいい映画を観たいと思っている観客からすればそれが見え隠れすると興ざめする。エンドロールにハングルがまったくなかったのはその現れかとちょっと寂しかった。「外国語映画『初』のオスカー」の栄誉も、世が世ならニュー・シネマ・パラダイスでも不思議はなかったと信じている。
この作品の受賞にケチをつけるわけではないが、外国語映画が作品賞をとることになった大きな要因はハリウッド映画の凋落だと思う。今回のノミネート作品を見たわけではないが、私が子供の頃のような圧倒的な作品は見受けられなくなった。ネタ切れの状態でかなり前からリメイクが幅をきかせるようになっているし、あとはディズニーのCGおとぎ話ばかりだ。オスカーの権威を維持するためにも他の言語の映画に目を向けざるをえなかったということだろう。
特に日本映画にオスカーをとって欲しいわけではないし、芸術に国籍をつけるのはナンセンスだと思うが、映画作りでは韓国に水をあけられた感が否めない。その要因に、日本での漫画、アニメの成功があると私は考えている。私が映画を見始めた頃は日本映画が低迷していた時期だった。映画と言えばハリウッド映画。その規模の大きさは言うまでもなく、日本映画はデレビで十分。映画館まで行って観る必要性を感じなかった。白人に比べて見劣りする日本人。ヒーローや色男としては勝てない。スポーツも東京オリンピック以降、柔道と体操以外では外国に勝てる競技はわずかだった。そのコンプレックスを無視できる世界が漫画やアニメであった。「絵の中なら世界一になれる」その絵の世界に埋没したため、「実写」が育たなかったと感じてしまう。
途中、今村昌平、北野作品などが注目された時期もあったが、それよりも世界から注目されたのはアニメだった。「日本はアニメの国」と外国からレッテルを貼られた嫌いがあり、それで世界からの評価は良し、としたところが無きにしも非ず、という印象を持つ。
映画はドキュメンタリーもないわけではないが、本来夢物語。でも、あんまり現実離れし過ぎると共感できなくなる。かつてありえない話を「漫画じゃあるまし」と卑下したように。かつてのハリウッド映画は圧倒的な物量で夢物語を「リアルに」作り上げていた。戦争を描くのであれば本当の家を焼いたり、本当のヘリコプターを飛ばしたり。ところがCGを手に入れてから、ハリウッドは「実写」で漫画を作り始めてしまった。この映画がはじまる前のトレーラーで動物がまるで人間のような表情をする映像が映し出されていた。どう見ても「つくりもの」である。一気に興ざめである。そんな犬がハリソン・フォードと共演するのだからやるせない。かつて「名犬ラッシー」など、CGなど使わない動物映画もたくさんの感動を呼んだのに。日本と同じ罠にはまっている。
韓国のアニメがどうなのかはよくわからないが、これだけ韓流ドラマや映画が日本に入ってきてるのに対してついぞ聞いたことがないことを考えると、それほどではないと推測できる。そのぶん?かどうかわからないが、「実写」に力を入れているのだと思う。韓流ドラマを見れば「家族」を台本に描くことはほとんどmustのようだ。これらを観てから同じテーマの是枝作品を観ても霞んでしまう。この作品そのものの感想はともかく、監督と関係者に受賞おめでとうと素直に言いたい気持ちになった。
最後に、あの事件で執行猶予がつくなら韓国の司法は病んでいる。
あと、パンフレットでしきりに監督が「ネタバレ」しないように読者に懇願していたが、そんなに大したネタだったとは思えない。ちゃんとネタバレ警告つけますけど。
今も地下にいる。
【あらすじ】
現代の韓国で、半地下に住む4人家族のキム一家、成功を収めたこれまた4人家族のパク一家の物語。
キム一家はみなが失業中であるが、息子が友人のツテで富裕層での家庭教師の仕事を見つける。パク一家は人を疑うということを知らない性分か、キム一家の策略を疑うこともせず、知らず識らずキム一家の家族を、家庭教師、お抱え運転手、家政婦とみなを雇うこととなった。
パク一家にはもともと家政婦が働いていた。キム一家の母がその職を奪うことになるのであるが、パク家族が外泊で家を空けていたある晩、元家政婦が家に忘れ物をしたと言って家を訪ねてくる。そのあとを追って、キム一家が見たものは、幽閉された家政婦の旦那であった。パク一家の大きな屋敷の下には地下牢があり、長い間そこには人がいたのである。その事実と同時に、その家政婦に、キム一家の秘密も握られてしまった。パク一家の急な帰宅のため、とっさに、キム一家は家政婦と旦那の二人を、地下室に閉じ込めてしまう。家政婦は、頭を強打したようである。
その翌朝、パク一家の息子の誕生日パーティが開催された。キム一家(もちろん別々な人間として)もそのパーティに召集された。しかしみな、地下室の中が気がかりである。キム一家の息子は、一連の出来事を自らが蒔いた種として責任をとろうと考えている。大きな石を持って地下室に向かった。地下室にあったものは、家政婦の遺体。それから、狂人と化したその旦那であった。息子は逃げ切れず、持ってきた石の一撃をくらい倒れた。旦那は止まらず、包丁を持ってパーティが開催されている庭に向かう。そこでキム一家をあやめようと、娘に包丁を突き立てた。キム一家の母はたまらず応戦し、狂人も倒れる。そこに駆けつけたのはパク一家の父であるが、死人を前にした男の侮蔑的な様子に、キム一家の父は我を忘れ、パク一家の父を刺し、その場を逃げ出した。凄惨な殺人事件だった。
その後、キム一家の母と息子は裁きを受けるが、間もなく監視下のもとで釈放された。ある時、今はもう家主の変わったパク一家の旧宅の様子を見てみると、そこに父のメッセージを読み解くのである。父が、地下室にいることを知る。
【感想】
映画として、喜怒哀楽すべてがあるって感じです。それでいて、ごちゃごちゃしてない分かりやすいストーリー。だけれども、映画を見た後に残る大きな悲しみというか、虚しさというか、大きな感情を抱かずにはいられないはずです。
あらすじでは言及しませんでしたが、例の家政婦はキム一家の手によって庭に埋葬されました。キム一家の父は、未だに地下室に暮らしています。映画が終わっても、そんな現実が今もなお続いているような恐ろしさを感じるのです。その恐ろしさは、この映画のテーマでもあるはずの、格差、という問題そのものを、現実とリンクさせているような効果があるような気がしています。それが、この映画を見た後のモヤモヤとした虚しさを生むのでしょうか。
全体としては重いテーマですが、笑わせてくる箇所も多いのはさすがだと思いました。セリフまわしの面白さだけでなく、映像によるコミカルな表現も効いています。
面白さだけでなくて、家政婦の旦那がぶつぶつ言いながら歩いていくシーンは狂気そのもの。あー怖かった。映像として印象的なシーンが幾つもありました。ところで、包丁で人を刺すシーン。肩甲骨のあたりを刺すって、あまり見慣れない場所ですよね。韓国だとよくある急所なのでしょうか。
書いていて思ったのは、このシーンはなんだったのだろう?と不審に思うものがこの映画にはあまりないようです。映画の前評判として、字幕が少ない、というものを聞いていましたが、そんなに字幕が少ないという印象ではありませんでした。ただ、映像でもって言葉による説明的な部分を不要としたというのはまさにその通りだと思います。だから、こんなにも見やすい映画なのでしょう。見た人それぞれの解釈に大きなばらつきも出なそうですね。なんというか、すべてが良いバランス、で構成されているのだと思います。
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