パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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良い家族……なのかな?
サギが主題のこの映画、最後にはバレたり破綻したりすることは明白。そのストレスに耐えられるかどうかで、評価が別れてしまうかも。悪人のやることだと笑って眺めるのが一番でしょうね。
でも、良い感じに意外な展開もあり、徐々に先が読めなくなってくる。シリアスで、文字通り胸に刺さるような成り行きも待っていた。結末も渋い。最後まで見て良かったと思います。評価の高さはサギじゃ無かった。
「上・下」の演出、そして「左・右」と「手前・奥」。
○作品全体
貧しい半地下から始まり、丘陵地区にある富裕層へと接近し、また落ちていく…作品の軸はやはり上下の位置関係だ。高偏差値の大学を目指せる学力のあるギウをはじめとして成り上がることができる力を持った家族、という正しく「半地下」という場所からスタートすることで、そこから更に上と下、両方があることを意識づけていることがその証左でもある。
その位置関係を示す演出として鍵となっていたのは階段。家庭教師の面接に行くためにギウが半地下から上がるところに始まり、ギテクがドンイクが刺殺して階段を降りていくところも含め、物語の鍵となる部分には必ず階段が存在する。
階段は上下をつなぐものだが、それだけではない。映像で捉える場合、上下だけでなく画面の左右、手前奥へのベクトルも必ず発生する。その点もこの作品は意識的にコントロールされていた。
例えば左右という進行方向。映像作品では舞台用語の「上手、下手」の演出方法に則るが、この作品にもその傾向はある。画面左の下手へ進む階段はマイナスな印象が強い。一番印象的だったのはムングァンに正体がバレてパク邸から雨の中逃げ出すシーンだ。長い階段を下って降りていく進行方向は左。階段の長さも相まって再び堕ちていく、といった印象が強くなる。階段と壁面、そして降りていく三人というシンプルな画面からは「下手へ下る」という演出が鮮明だ。
一方で画面右、上手側には階段を登る演出で強烈なものがあった。それはグンセがギウに石を投げつけるカットだ。横位置で捉え、下手へ歩いていき、上手へ階段を登っていく。すごく作為的というか、演出が全面にでる画面。石を投げつけた場所はキッチンであり、そこに包丁もあっただろうが、それを無視して更に階段を上がるグンセ。半地下の人間へ完地下の人間の「下剋上」といった具合だろうか。衝撃的なカットだが、捉えるカメラは客観的であるからこそ、その位置関係は浮き彫りにされている。
もう一つ挙げたい進行方向は「手前と奥」だ。
この進行方向は左右と違って影の演出も加わった、すこしフィクションチックな演出だったが、ハン邸にある完地下へつながるドアをくぐるシーンが印象的だった。
特に印象的だったのはギテクがドンイクを刺殺したあとに完地下へ潜るところと、ギウがハン邸を買取り、地上へ上がってくる(という空想)シーンだ。影の中へ降りていくギテクの背中と、影から浮かび上がってくるかのようなギテクの表情が映し出される。左右の方向性とはまた違うエッセンスの入った進行方向による演出が、上下の位置関係を彩っている。
「上下」だけではただの事実関係を映すだけでしかないが、そこに様々なベクトルを加えることで単なる「上下」だけでは描けない世界の景色や、上下の色をより濃くする情景が浮かんでくる。「上下」への熱意と工夫に膝を打つ132分だった。
○カメラワークとか
・ファーストカットもそうだけど、序盤はピン送りを使った演出が多い。これは上下と特に関係なく、手前奥を使った演出で使うのだけれど、序盤は上への意識、というより眼の前にある状況(半地下)にキム家が一生懸命だった、という見方で良いだろうか。ギウが初めてハン邸へ行ったとき、出された飲み物を飲もうとしてフォーカスがヨンギョからギウに行くのだけれど、ヨンギョの声で再びフォーカスがヨンギョに戻る、といったカットがあった。目の前の飲み物という「目先の旨味」から引き離された、みたいな感覚だろうか。
・「境界線」という言葉も度々出てくるけど、面白かったのはギジョンがダソンについて理解したように見せるカット。ギジョンが「小1のときなにかありましたか」と言った瞬間にギジョンの左肩をなめたカメラを右へパンして、ギジョンの右肩からヨンギョの驚愕の表情を映す。ギジョンが信頼を勝ち得た瞬間を巧みに演出していた。
ドンイクは度々境界線に踏み込んでこないことを良しとしている発言があったけど、ギテクが運転する車中シーンでは二人はほとんど同じ画面に入ってない。会話のシーンは切り返しが常だった。ギテクが境界線を割っていないというのを表現するのに効果的だったと思う。一方ヨンギョは上記みたいな演出があったり、どんどん境界線を超えてほしい、と思ってる感じがあって対比的だったなと感じた。
○その他
・上下というわかりやすい位置関係とは一線を画する「地下臭」という要素がすごく良かったな。めちゃくちゃ抽象的なのに、その言葉で完全に境界線を作ってしまうという、決定的であり曖昧な要素。その異なる2つを併せ持つ「地下臭」が最後の決め手なのが「リアルにある格差社会を舞台にしたフィクションの映像作品」の本作の良さに繋がっているな、と。
陽のあたる邸宅の地下、仄暗いボロ家の青天井
柄谷行人は、夏目漱石『坑夫』、有島武郎『或る女』に言及しながら、そこに描かれた階級意識を論じた。特に有島の『或る女』について、船の甲板と船底という上下構造が、「支配/服従」「上層/下層」「男/女」という権力関係を象徴的に表している、と指摘した。
そう、「象徴的」に。
本作は、高台の邸宅に暮らす富裕なパク一家と、貧民街の半地下のボロ家に暮らすキム一家の社会的階層を視覚的構造で見せて、その対照性、つまり「格差」を感覚的に伝える。また、キム一家の人々に独特の「匂い」がある、と描くことで、彼らの置かれた環境を生理的に伝える。
こうした、論理というより情動、思考というより生理に訴える演出が、ラストで、なぜキム・ギテクがパク・ドンイク社長を手にかけたか、瞬時に観客にわからせることに成功している。
経済的格差や貧困の問題を描いた近年の作品、是枝裕和監督『万引き家族』、トッド・フィリップス監督『ジョーカー』、ケン・ローチ監督『家族を想うとき』などと比較して、『パラサイト』が特異なのは、格差社会の構造を一望して、貧困層の苦境だけでなく、富裕層の危機感をも取り上げたところだ。貧困ゆえの問題や苦悩は、多くの作品で描かれている。DVや犯罪、教育機会の不平等や政治の失敗など、個人、家族、社会それぞれのレベルで見つめられてきた。本作は、もちろん貧困層の苦悩を描くが、安穏としているかに見える富裕層も、実は苛烈な競争社会から自由ではないことが示唆される。高台にある豪邸の地下には、誰も気づいていない「危機」が眠っている。その危機が、いつか破滅をもたらしにやって来る。
韓国社会の切迫した状況が、鬼気迫る本作を生んだのだ。
後半は物足りない感じかも
①
頼り頼られる友だちがいるっていいね!
(途中で裏切ってるけど。女の子も友だちに対して同じことをしていたと思うからかわいそうではない。)
境遇で差別したり疎遠にならず、付き合いを保つことが大切だと感じた。
②
ものは言い様。
経歴を相手のレベルに合わせて伝えることで、相手に好印象を与えていた。
ただ信頼は必要なので、与えられている仕事を真面目にこなすことは大事です。
③
家政婦さんや運転手さんを排除していくシーンもおもしろかった。
奥さんが人の言うことを間に受ける単純な人でよかったね。
好き勝手過ごし始めてからは、あんまり練られている感じしなくて、韓国映画あるあると言うか、サスペンス的要素強めになってしまって、家族が戦略的行動を取らなくなってしまって物足りなかったかも。
無計画に過ごすのが良いみたいなこと言いはじめて無気力になってしまって、徐々に乗っ取りを完成させていくときの方が生き生き過ごしてたけどね?って思ったよ!
家政婦と地下の秘密
家族旅行が転機
天気が悪くて キャンプ中止
秘密を知って トラブル発生
いきなりトラベル中止で
大慌てで逃げ隠れ
計画 進める
こっそり メール
スマイルで 住めるかも
ジャージャー・ラーメン 出来ました
後部座席のように
ムスコに 内緒
時計回りで 楽しむふたり
床で息を潜めて聞いている
大洪水になる天気
坂の上の豪邸は 被害なし
ケーキの幽霊 トラウマ再発
いきなりパーティ中殺して
大慌てで逃げ隠れ
消せない スメル
ひっそり 始める
スマイルで 住めるまで
新しい計画が 出来ました
~~~ 感想 ~~~
カラー版は情報が多く、飽きることなく、奥行きのある映像を楽しむことができました。
好みではない
韓国のことは全然知らないけれど、どんどん引き込まれていく面白さはある。でも、ところどころ気になる。
・ダソンがモールス信号わかる。それを見てる描写もあるけど、何もなし。
・父親が殺したのは動機は?貧しい人を見下したり、汚い扱いしたから?
・最後はどこまでが妄想?
などなど
あんまり後味のいい作品ではなかっま
韓国っぽい、えぐみと芯からくる怖さのある映画。
めちゃくちゃ楽しかった…。
ハラハラしすぎて、怖くて…。
ここ最近でいちばん。
20.3.15映画館
ネトフリで見れたので映画ぶりに鑑賞。
私は、この映画で韓国の大きな貧富の格差を描いたのだと思う。
感想つらつら↓
留学行った友達、好きな女の子はネトラレるは、カテキョ先が大変なことになるわ、友達一家がなんかやらかした様子、で留学先で発狂しそう。
兄と妹が寄生するまではまだいいとして、運転手と家政婦をおとしいれるの怖いて…。
社長一家がキャンプで不在だからって半地下一家で豪邸楽しむのは理解できんて。
成績が上がったかは別として、英語を教えられたり偽装できるほどのクリエイティブな才能があったり、ハンマー投げでメダルを取ったり、言葉巧みで取り入ることがうまく、それぞれ能力高めなのに無職つらい。
兄が父に敬語なのは尊敬の表れ?それとも畏怖?
兄だけが父に敬語って何か意味あるのだろうけどわからない…。
韓国の作品って俳優の演技なのか演出なのか、そこまで怖くないシーンのはずなのに、まるでホラーのように見せるのがすごく上手い。
社長一家の男の子が見てトラウマになった元家政婦の夫、映画で見ただけでもトラウマになりそうだもんな。
ただの豪雨でも不穏な空気が漂うし…。
元家政婦も髪が乱れて不自然な笑顔をするだけでホラーみ…。
社長一家がキャンプから帰宅するまで、帰宅後家を脱出するまでのわちゃわちゃ感。
高台の家から半地下の家までの道のりの高低の描き方素晴らしいと思う。
坂や階段の下からの視点、遠目からの視点、雨が流れ落ちる様子。
リビングの机の下に隠れていた時は臭いで見下される心理的に落ちていき、
半地下までの道のりでは視覚的に上から下に落ちていくように思った。
いくら社長一家のようにふるまっても、それはただの勘違いというか。
心理的、視覚的に貧富の差を見せつけられた感じ。
豪雨で半地下の家が水没し雑魚寝で過ごした翌日、豪勢に行われる誕生日会。
前日の豪雨、雲ひとつない晴天、天気ですら差を見せつけられる。
元家政婦の旦那が怒り心頭なのは理解。
石で頭を殴ったあと念入りに再起不能にしようとしたり、お肉や野菜が刺さったままの串で刺したり、胸を刺され止血中の痛がる描写だったり、ホラー映画じゃないのにさらっとこういう怖いことするのが韓国っぽい。
止血してるときに、死への恐怖とか泣くでもなく、押さえると痛いって悪態つくのがなんかリアル。
豪邸のライトを見てモールス信号解読し、父を救う計画を立てる。
ここは意味がわかると怖い話に通ずるものがある。
いまだ半地下生活でチラシのポスティングの仕事(怪我の後遺症か、体が不自由になっていそう)だと到底高台の豪邸を買うことはできない→地下室から父を救えない。
それも分からず父に手紙を書いてるけど、その手紙は地下室にいる父にはどうやっても渡せないし…。
妄想の中で、元家政婦を埋めたあたりに花が咲いてた気がする。
至る所にいろんなことを散りばめていて、全て拾いきれない。
コメディチックで怖さもあり、貧富の差を詰め込んだ韓国らしい不気味な映画でした。
25.9.14 ネトフリ
韓国の貧富の差をわかりやすく面白く描いた傑作の映画
ずっと気になっていたパラサイト。
「よかった!」「面白かった!」という声ばかり聞いていたので、
念願の視聴。
まず初めの感想は、面白い。
物語のテンポがよく、一気に本題へと引き込まれていく脚本がすごかった。
半地下に住む人たちと、
丘の上に住む人たち
さらに、後から出てきた丘の上の家の中の地下に住む人たち、、、
全てを見終わってから、映画のポスターを見ると、全てが詰まっていて驚きでした。
すごいクリエイティブ!!!感動しました。
同時に、画面の画角のこだわり、線の美しさ、対比をこのように描くのかがとても勉強になりました。
映画の中身はもちろん、面白い、の一言。
ここでそうなるのか!!という展開で、ある意味感動しました。
最後の最後までハプニングがあり、どんどん場面転換があるので、一気に見終えました。
もう一度、見たい、と思いました。
オフィシャル評価も納得、パラサイトを観て感じたこと
映画『パラサイト 半地下の家族』は、見終わったあともしばらく頭から離れませんでした。貧富の差という重いテーマを扱いながらも、ユーモアやサスペンスが巧みに織り交ぜられていて、全く飽きずに最後まで引き込まれました。特に後半の展開は衝撃的で、家族の関係や人間の欲深さについて深く考えさせられました!自分だったらどうするだろうと、何度も想像してしまいます。オフィシャルな賞を受けたのも納得のクオリティで、もう一度じっくり観たくなる作品です。
人間の欲と弱さに共感もできる
・映画全体の感想:
はじめはただコメディ要素が面白く、
「こんなスキルとマメさと度胸があるなら 普通に仕事しても成功するだろうに」という思いだったが、そこはやはり半地下という低層階に住む人々、
ここぞという時に彼らの悪い部分が出て完全なる乗っ取りは失敗する。
そこがとてもリアリティを感じたし、
実際韓国には低所得者層が住む半地下の家があるそうなので、
富裕層との対比を感じる映像が素晴らしかった。
こういうお金持ちいそう!という、疑うことを知らない、
よく言えば性格の良い妻がいいスパイスとなっている。
・印象に残ったポイント(シーン、キャラクター、音楽、セリフなど):
半地下に住み着いていることがバレた時の元家政婦の豹変ぶりには人間の怖さを感じた。
・感情の動き :
最後、息子は本当に夢を実現するのか、はたまた夢で終わるのか…。
しかし韓国人みんなそうでないかもしれないけど家族の結束が強いなと思った。
・映画全体の印象を一言で表すと? :
韓国の闇を感じつつも、日本人の自分も人間の欲と弱さに共感もできる映画
・どんな人におすすめ?:
今より成り上りたい人はぜひ参考に!笑
お金持ちになるには相当の努力しなければならないと学んだ
俺の夢はお金持ちになることだ。お金さえあればよい所に住めるし、美味いものも食えるし、女とも遊び放題だ。俺は常にお金のことを考えている、お金がないと不安になって生きるのが苦しくなってくる。お金持ちになったら絶対に幸せになれると思う。
そんなとき、いま話題の映画『パラサイト 半地下の家族』と出会った。評価が高くて逆に不安だったけど、面白かった。パク一家は絵に書いたようなお金持ちだ。夫はIT社長、美人な妻、大豪邸、みていて羨ましくなった。俺も将来こんな贅沢な暮らしをしたいな。
そんな家族とは対象的にキム一家は超貧乏、あきらかに臭そうな暮らしをしている。こんな暮らしは絶対にしたくない。まだ俺の今のアパート暮らしのほうがマシだ。この臭いが悲劇を生むことになるなんてね。
パク父がキム父のことを臭いと悪口を言うシーンは胸が痛くなった。どんな気持ちで悪口を聞いていたのだろう、俺だったら机の下で泣いちゃうよ。貧乏人の臭いはそう簡単に取れるものじゃないのね。パーティーでキム父がブチれて社長を殺すシーンは、よくやった!と心の中でガッツポーズした。あんな臭そうに鼻をつままれたら怒り爆発するわ。
この映画を観て、お金持ちになるには相当の努力しなければならいと学んだ。パク社長はその地位に上り詰めるまで苦労があっただろうし、家族サービスも大変そうだ。パーティーでインディアンの格好してたけどあんなのやりたくない。どこか抜けてるアホな妻を相手にするのも嫌だ、料理くらい自分でつくれ。家庭教師とデキちゃうような娘も気持ち悪いし、元気すぎる息子を相手にするのも疲れるだろうな。こんな家族をまとめあげてるパク社長を尊敬するわ。
最後の1カットが好き。キム息子がお金持ちになって、父を救いに行ってハッピーエンドかと思いきや、それが実は願望だった。これが願望ではく現実だったら、出来すぎててしらけてた。そんな簡単にものごとうまくいくわけによ、ちゃんと血のにじむような努力をしなくちゃ。時間はかかるかもしれないけど頑張ってほしい。会いに行けるころには貧乏人の臭いが消えてると思う。俺もお金持ちの匂いを目指したい。
ブラックコメディという言葉がピッタリ
愉快な作品。客観的に見ようとしていたけど、やっぱり家族に引き込まれる。
人は限界を超えたら笑うっていうところが、
きちんと描かれているのが、人間らしくてよかった。ギウのどこまでもポジティブな未来思考は
かわいくて、わりと好きだ。
ギウの父親は、最後、あの殺しをする必要あったかな?
計画なのかな?無計画?衝動?チリツモの苛立ちがマックスを迎えた?何回か見たらわかるかも。
最後に一つ思うことは、格差の描き方が、はなはだしい。けどこれが韓国の実情なのかな。
中間がいいかなって思ってしまった。笑。
スリルを感じる
想像していたものとは違うかったが面白かった。韓国の映画を見るのは初めてだが、良かった。最後父が地下から上ってきて息子と抱き合うシーンは、将来の妄想なのか現実なのか、馬鹿な私には分からなかった。
韓国の格差社会
半地下に住む家族が富豪の家で働く話
前の家政婦ともめて殺害したことで住込み男が怒り貧困娘は殺される。住込み男は貧困母が殺すが貧困父が富豪父を殺し地下に隠れる。貧困息子は夢を語り前の生活を続けるEnd。
前半は文化の違いで馴染めない部分もあるが後半ハラハラする場面が多くあり楽しめる
どんな風に「見る」のか、非常に興味深い
カンヌやらアカデミー賞やらでとにかく話題の作品なので、今更ド素人の私が演出的な話をしてもしょうがない。
「格差社会」について悲観的な話をするのも味気ないし、ここは一つ「結末は絶対に話さないで!」というお願いに隠された、ポン・ジュノ監督の照れ臭いくらい純粋な「希望」について書こうと思う。
この映画に登場する人物の中で、全てを俯瞰的に把握しているのは一番幼いダソン。
ダソンはかなり面白いキャラクターだ。
ダソンは「先住民マニア」である。西部開拓史という近代アメリカの支配階級から見た「繁栄の始まり」は、先住民側から見れば抑圧と搾取の始まり。
先住民に夢中なダソンとは、虐げられてきた弱者に寄り添う存在なのである。
IT企業社長の父は「現代の社会を支配する人たち」の象徴だし、美人で流されやすい母は「扇動に煽られる市民」と「トロフィーワイフ」の側面を併せ持つ。
ダソンの父と母は現在の社会の有り様に、完全にはまりこんだ者たちだ。
そんな両親はダソンの行動を「奇行」だと思っているが、その奇行は格差が横行する社会への潜在的な拒否反応である。姉のダヘはダソンの奇行がフェイクであることを見抜いているが、ダソンにしてみれば「奇行」を行っているのは両親やその価値観に従う姉であり、搾取と支配に取り憑かれた大人たちの方である。
ダソン自身、キム一家に「半地下の臭い」を感じ、彼らが同じ臭いであることを指摘するが、そこに父のような「不快感」はない。
「半地下の臭い」のするギジョンになつき、膝の上に座って大人しく絵を描いていたり、クビになった「完全地下」の元家政婦・ムングァンと連絡を取り合ったりしている。
ダソンの中では確かに生活の差はあれど、格差によって生まれる「支配・被支配」の差別は形成されていないのだ。
あまりにも幼いので彼が物語の中で積極的な役割を果たすことはないが、地下のグンセから発せられるSOSを読み解けるのはダソンだけだった。
終盤、グンセの襲撃によって阿鼻叫喚と化したガーデンパーティーで、半地下の住人であるギウを救おうとするのは高校生のダヘであり、地下の住人となってしまったギテクを取り戻す決意をするのは20代前半のギウである。
ダソンほど純粋な存在ではないが、彼らもまた今存在する社会のルールに絡めとられるギリギリ手前の人物たちだ。
厳然と存在する格差に対し、「それはおかしい」と声を上げたり、弱者を差別することなく手を差しのべたり、自分の可能性を信じ賭けてみようとする人物たち。
コミカルなまま悲劇に突入していく物語、悲観的に見れば「格差の再生産」を予感させるようなラストシーンとは裏腹に、ポン・ジュノは若い世代に対して、希望を込めて作品を作ったのだろう。
そしてそれがピュア過ぎて照れ臭いから、ネタバレ厳禁!なのだと思う。
元々のタイトルは「デカルコマニー」にしようとしていたらしい。絵画の技法の一種で、観る人次第で印象が代わるこの技法は、自分がどこに視点を持つか?で全く違った作品鑑賞が可能になる。
「パラサイト 半地下の家族」に絶望を見るのか、希望を見るのか?それは自分自身の絶望と希望、そしてそのどちらを選択するのかを発見できる行為でもあるのだ。
韓国映画の真髄
当時、映画館で観ました🎬
裕福な一家に身分を偽って入り込んだ失業中のキム家の人達。
やがて想像を絶するような展開が繰り広げられ…。
韓国は結構ダークなストーリーがありますよね。
ソン・ガンホが演じるキムは見事だったと思いますが、なかなか重めな結末というか。
あの怪我で息子が助かったのは救いでしたが…。
罪を犯してしまった彼は、残りの一生を地下で過ごすのでしょうか。
お金を持つと、人は慢心していくものなのか。
持たないものを、見下すようになってしまうのか。
重たい内容ですがそれでいて、考えさせられる映画でした。
ただ無能なだけでは?
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両親・息子・娘の4人家族がいた。息子の友達は金持ちの娘の家庭教師をしてた。
留学中に代わりに見て欲しいと言われた息子は、偽の身分証を作って潜り込む。
そこで家政婦や運転手を失脚させ、4人全員がその家に雇われることに成功。
主人一家が泊まりでキャンプに行った日、家族4人でその屋敷で酒を飲む。
すると首になった家政婦が突然来て、地下の隠し部屋に夫を匿ってたことが判明。
しかしアホミスから、4人が実はグルって分かる決定的証拠の動画を撮られる。
そしてその弱みを握った前家政婦は本性を現し態度が急変。
さらに奥様から、大雨でキャンプが中止になりもうすぐ帰ると連絡が来る。
焦ってもみ合ううち、前家政婦を階段から突き落として殺してしまう。
その夫を何とか地下に閉じ込めて、母が家政婦として何とか表面を取り繕う。
他の3人は隠れてたが、そこで父の体臭が酷いと言われてるのを聞く。
その日は何とか3人そろって脱出し、その数日後のこと。
息子は前家政婦の夫も殺すしかないと思い、地下室に行く。
そして復讐に狂う前家政婦の夫から返り討ちを食らう。
さらに男は他3人にも襲いかかり大騒ぎになる。娘は刺されて死亡。
この混乱に乗じて父は主人を殺して逃亡。世間を騒がせることとなる。
父の行方は不明とされてたが、当然その誰も知らない地下室に逃げてた。
何とか一命をとりとめた息子はいつか金持ちになってその家を買おうと誓う。
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何も考えず見るだけならそこそこ面白い。時間もすぐに経つ。
見終わった瞬間は4をつけようかと思ってたが、やっぱり2になった。
ってのはあまりにも自業自得過ぎて、この家族に何の共感もしないから。
不真面目でバカな奴らが詐欺を働いて、その報いを受けただけなのでは?
こんなのにヒガミ殺された屋敷の主人が不憫過ぎ。
家族4人とも性根の腐った人物ではないように描かれてたように思う。
でもやってることがクズなんだから、感情移入も糞もないわな。不幸で当然。
特に父親は家族全員を不幸にし過ぎ、その無能さは万死に値するって。
あとあの金持ちでバカ正直な奥様が、可愛いし色っぽ過ぎw
見る価値はあるが学ぶところはない
韓国のTV番組も映画も見たことがない。やはり初の外国映画でアカデミー賞となれば気になる。冒頭から、主人公の家族は卑しく、浅ましい感じが嫌な感じ。長男のギウが友人の紹介で、家庭教師に潜り込むまでは普通だが、その後、妹、父、母が、それぞれ家庭教師、運転手、お手伝いとして潜り込むのは、唐突感多し。家族で計画を立てるというシーンもあまりないし、その危険性について考えることもなし。大体にして、履歴書も身分証明書とかも書かせないで、家族とか出身とか聞かないで、その後も嘘をつき続けるには、さすがに無理がある。計画的だとしたら、あまりにも無茶すぎる。もし、違和感を感じないのであれば、あまりにも図々しい。それも、金持ち連中相手であれば、やっていいのか?
貧困なファミリーの、えげつなさ、浅ましさが半端なく、でも、それは、そういう生活をしていれば、当たり前っていう辺りがメッセージか?確かに韓国の富裕層のイメージもえげつなく、身勝手な事件がよく話題になっている。
金持ちの常識外れを揶揄する場面が多く、そういう所で留飲を下げているのだろうとも読み取れる。
しかし、嘘で入り込んだ家族も、最後には、より大きな犠牲を払うことになる。そんな方法では、決して、幸せにはなれないというところは、まともでした。
韓国人、そして韓国のことを知っている人には、いい映画なのではないでしょうか。日本人には、ちょっと違和感が大きいです。金持ちを騙して、家族が入り込んでという発想は、日本人には浮かばないと思います。これは、韓国の問題をクローズアップするためのCM映画でした。
格差問題を取り上げつつエンタメに昇華
韓国の映像作品で演技が下手な人なんてほとんど見ないけどこの映画も上手い人しかいません。日本の作品も見習ってほしい。下手な人が混ざるとノイズになる。
映像は重厚感あって美しい。音楽も演出もいい。半地下やバイトも争奪戦の失業率に驚く。韓国の平均賃金は日本より高いと聞くが。しかし監督はそういった格差については「世界のどこでもある話」としている。
困窮者同士が仕事を奪い合う。バレないかヒヤヒヤさせられた。
バレたら即クビと分かってて全員で部屋を散らかすなんて油断しすぎ!と思ってしまった。
奥さんの唐突な英語に笑わされた。エリート夫に合わせるため必死で覚えた的な感じ。
「金持ちはいい人が多いね」ということで確かに普段はマナーもよく上品でお人好し。
しかし結局、身分が低いと蔑まれ命も後回しにされるのがよくわかる。
台風が来たときの半地下生活してる人達、富裕層の暮らしの差を描いた演出に涙が出た。韓国も避難所は日本同様に男女一緒に体育館につめこみ雑魚寝なのだろうか。
しかし泣かせるヒューマンドラマでは終わらない。
ラストあたりはかなり怖い。韓国映画って怖くグロテスクが多い。怖いけど怖すぎて涙も引っ込む。そして「身分上な人の本音」がよくわかる。死にかけている従業員を放置し、ちょっと気分悪くなっただけの我がお坊ちゃまを優先させる。怖さと笑いと悲しみと色々混ざってる。
リアルさがぶっ飛んだオチもいい。振り切れておりもはやエンタメと昇華。暗く悲しいだけじゃない。その辺でアカデミー賞も納得でした。
ただとてもヒヤヒヤする、辛い話には変わらず何度も見直す気にはならないです。
全379件中、1~20件目を表示













