パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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お伽話のよう
映像が柔らかくてお伽話のように美しかった。その中に対比として貧乏を象徴する地下の臭いが漂い続けるのだが、それは語られ態度で示されるだけで、映画を観ている私達は実際に臭いを感じるわけではないので、私達はリアルで陰惨な現実に落ちることなく抽象絵画を鑑賞するように自由に感じることができる。芸術でありエンターテイメントでありながら、主張することなく伝える技法には感動と称賛しかない。雨の中、高台の豪邸からひたすら降って行くシーンが象徴的で素晴らしかった。あとは臭いを真っ先に感じ取った息子がモールス信号の助けてを読み取りかけたのは、ラストシーンと合わせて未来の希望を感じさせた。
けっこうショッキング
あまり見ない韓国映画ですが、巷の評判で見に行きました
予備知識無しで、予測しづらい不安感が新鮮でした
どしゃ降りのなか金持ちの家から水浸しの自宅に帰る。何もなかったかのような韓国社会の縦切りの雰囲気がすごい 面白かった
それほどでもない・・?
ちょうど鑑賞した翌日、韓国人の知り合いと会う機会があったので、この映画の話をしました。
彼曰く「あの監督は現実を気持ち悪く誇張して描くから、あまり好きじゃない」みたいなことを言ってたな。
韓国の実情は自分にはわからないけど、そうなのかも知れません。
アカデミー賞を獲ったということで、ちょっと構えて観たけど、自分としては感情移入できる登場人物がいなかったこともあって、あまり心には刺さらなかった。
ただ「上手いなー」と思った。
社会問題を上手にエンターテインメントにしてる。
映像が綺麗だったな。
映像に多くの情報が含まれていて、いろいろ伝わってくる。
さすがです。
あと最後に流れる、ちょっとボブ・ディランっぽい歌が良かった!
韓国社会の裏表を余すところなく描いた
韓国社会の裏表を余すところなく描いていると感じた。
裕福な資本家家族と、社会の底辺に生きる家族。
資本家家族は無意識に優しく、人を疑わない、でもその無意識な優しさが鼻をつく、ずる賢いもう一つの家族にまんまと騙されていく様子は至って滑稽である。
しかし、騙す方の家族だって、そうしなければ生きていけない、いわば生活の知恵であって、一生懸命生きているのだ。
いくつもの伏線が絡み合って、思いもかけない事件が起こり、その過程は一瞬も目が離せない。
見終わったときには、なんともいえない静寂、その後の彼らの人生はどうなって行くのだろうか、続編があれば!
期待値が上がりすぎました
驚きの展開、パク・ソダムちゃんなどキャストの魅力など
見応えはあったものの、タイトルがすごすぎて
期待しすぎた感が。
もっと「ひゃ!」「ぞぞっ」とする場面を
期待してたようです。
でも観て損はなかった1本です。
それで、どうしたの?
確かに、脚本は微に入り細に入り、いろいろと技巧を凝らし、工夫を凝らしてはいますが、観終わった後、映画的感動や映画的充足感があったか、と訊かれると、首をかしげたくなります。私に云わせれば、空回りする映画、です。で、結局、訴えたかったことって何なの? 思わず、私はこう訊きたくなります。テクニックに走りすぎると、走りすぎただけ、映画が本来、持っていたはずの映画的価値がその分、減殺されてしまう、という格好の例でもあります。黒澤明の骨太のヒューマニズム、ヒッチコックの格調のあるスリラー、チャップリンの涙、デ・シーカの大きな愛、ベルイマンの思考の深さ、etc・・・。これらの映画と比べると、格段に見劣りがします。致し方ないでしょう。韓国映画は現在、まだ、黎明期なのですから・・・。私にはこの作品が前作の「スノーピアサー」と同等の出来のような気がします。
昨今の映画評論家のこの作品に対する異常ともいえる賞賛ぶりを私は冷ややかな目で眺めています。なにか大きな力が陰で働いているのではないか、と邪推したくなります。まあ、かの有名な「キネマ旬報」の前科もあることですしね・・・。
確かに面白く、よく出来た作品ですが…
面白く観られました。しょっぱなの軽妙なノリは韓国映画らしく楽しませていただき、このままではいかないよな〜って思った通りスリリングな展開は流石に映画界を代表する監督作品だと納得しました。
ネタバレ厳禁かと思うので詳しくは書けませんが後半からエンディングは私の好みには(あくまでもですよ)合いませんでした。やはり国それぞれが持つ特有の事情も私自身噛み砕けていないので仕方ありませんが。
アジア映画初の快挙は素直に喜んでいますし(アカデミー賞の性格から今後も楽観はできないでしょうが)風穴を開けてくれた功績は大きいでしょうね。
ただ好みの問題ではありますが『万引き家族』がアカデミー賞受賞しても不思議じゃないような気もしました。これもあくまでも個人の主観ですが。何にしても面白く観られたことは事実です。
余談ですがダヘちゃんがギジョンのことを「美人ですね」って言った時は「あなたの方が10倍可愛いよ!」って思ったのは私だけでしょうか?
考えさせられた…
お金持ちって思いやりがないんだな…とか、これが塵も積もれば山となるってことかな…とか、怖かったけどやっぱり格差という部分で考えさせられた映画です。
最初から最後まで無理なく集中して見れました。
予備知識ゼロで楽しめました
建築家が作った家のようによくできた映画。格差社会を高低差でうまく可視化しながら…目に見えないもので最後にトドメを刺す。
一番印象に残っているのは半地下家族が豪邸のリビングで居心地悪そうに時間を潰しているシーン。監督から見ている私たちに「ね?あなたたちも同じでしょ?居心地悪いでしょ?」って言われてるみたいで…早く何か起こってほしいと思いながら見ていました。
可視化できない格差は匂いだけではない。あらゆるものに潜んでいる。
ちなみに、いっしょに見たうちの奥さんは、韓国ドラマの俳優さんがいろいろ出てたみたいで喜んでました。
ハラハラドキドキで展開が早くてちょっと怖いとこもあったけど笑いもあり面白かったーとのことです(^^)
素晴らしい作品
臭いで貧困の格差を描写しており、こちらまで臭いが漂ってしまう程のリアルを味わいました。
ツッコミ所もありましたが、それはそれでOKなんだと思います。
テンポの良い展開と、そして何とも言えないリアルさがあり。
リピート間違いなしです。
パルムドール、アカデミー賞主要4冠達成に値する映画
偽造学歴シーンが玉ねぎ男ことチョグク元法相の娘を連想。脱北者の韓国社会への不適合問題、アシックス靴下からの格差社会、時計まわりの愛撫などいろんな要素が混じり合った作品。高台に住むIT社長一家、全員無職の半地下家族、そして地下室。知識なく見て欲しい映画なので私の感想は階段と臭いと血でした。
ネタバレなしで見るべき
前情報なしで見るべし。
前半フフッて笑うとこも多かったけど、後半は目を見開いて見てた。
本当の貧困とは何か、映画の中の彼らの世界は本当にあるのか。
多分あるのでしょうね。
かなりキツイ。
お金がないと何もできない。
確かに自分が若く貧乏してたころのことを思い出すと抜け出したい気持ちは凄くわかる。
でも勉強して就職して、さらにはダメでも転職して抜け出せばいい。
でも満足にも学校にも行けない人は学歴もなくどうしても抜け出せない。
さらにそういった人生が、生活が、匂いに変わる。
それを嗅ぎ付けられないようにビクビクして生きる。
何だか複雑な気分になる作品でした。
前評判が高過ぎ
全体的過剰な演技が目立つし、知らない人は韓国人がみんなあんなオーバーアクションとでも思うのだろうか?撮影手法や演出、構成がそれほど目新しいモノでもないし、韓国の空気感が新鮮に感じたからのアカデミー賞なんだろう、なんともま〜。
言葉にできない恐ろしさ・面白さ
原題が기생충 (寄生虫)という名の通りある裕福な家庭に寄生する半地下の家族というお話し
人の恐ろしさ醜さというものをこうも表現出来るものかと思いました。
見終わった後も頭の中でずっとストーリーが尾を引いてました。
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