パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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認めざるを得ない
ジョーカーを抑えてのアカデミー作品賞。
私の中で、作品賞はジョーカーだと思い込み、それを望んでいたのを覆した作品はいかなるものかー!
という気持ちで見てきました。
面白かったです。
とても。
多少、中盤にある親子全員揃ってのパーティーは中だるみを感じたものの、それを全て巻き返します。
目を覆ってみたり、瞑ってみたり、あっ!と声を出してみたり、あわあわしているうちにクライマックスでした。
ジョーカーもそうですが、両作品とも貧困というか下級の人物が描かれています。
そして終わり方も決して明るいものではありません。
それでもスッキリ度という意味で、私の中ではパラサイトに軍配。
作品賞にも納得できました。
エンドロールで、予想していなかった切ない感情が。
アカデミー賞受賞前から気になっていた作品ではあったものの、後半の展開に疑問を持つ口コミも少なくなく、観賞を迷っていました。
上映開始からずっと目が離せない展開で、相当練り込まれた作品との印象。
凄惨な場面が有ったものの、観賞後にこみ上げてきた
切ない感情は、監督の巧みな手腕によるものかも知れません。
若手俳優さん達の次回作が楽しみになる作品でした。
匂いと格差と衝動と
アカデミー賞を取らなければ、恐らく観る機会は無かったであろう作品
なんていうかサスペンス風なんだけど、コメディ要素も多く、全然ポップに楽しめた
半地下家族4人がそれぞれ魅力的で、金持ち家族に取り入る過程はまさにエンタメ王道の面白さ
そして後半は想像を二段飛ばしで超えてくる展開が待っている
三谷幸喜作品にも通ずるユーモアに溢れているんだけど、こちらの方がずっとシリアスで見せ場が多い
あり得ない設定なのに、リアリティを感じるのは、この映画の脚本と演出が卓越している証だろう
いやー、このシチュエーションとキャラクター達は本当に凄い
130分じゃ収まらない
アカデミー賞に相応しいかどうか、自分には分からないが、面白い作品なのは間違いない
ジェシカ推しです
貧困臭へのRequiem
最初は、名画座的な扱いで上映されていましたが、アカデミー賞ということで、ようやく我が地方都市のシネコンでも上映。遅ればせながらの鑑賞。
社会の底辺に蠢く人々を、韓国らしいアングルで描いています。構成も素晴らしく、前半は、上流社会の人々を手玉にとり、豪邸に寄生していく詐欺師としてのコメディタッチの面白さが…。
後半は一転、彼ら以上の底辺に生きる人の悲哀を描く中で、悲惨な結末へと結びつけていました。特に、その惨劇への引き金となるのが、貧困臭というのも、人として生きるプライドを、訴えかけていたのでしょうか…⁈
同じ底辺社会を描いた、日本の『万引き家族」とは、一味も二味も違いますね。個人的に、『万引き家族』を見終わった後は、ラストシーンも含めて、日本人として、凄く感情移入もできました。
しかし、本作で描かれる韓国気質の喜怒哀楽の起伏の激しさや後味の悪いラストには、正直、あまり好感は持てませんでした。やっぱり日本人だからですかね…。
これまでのアカデミー賞も、社会問題を取り上げた作品は、多く選ばれてきました。本作も確かに格差社会風刺をテーマにしているのでしょうが、その取り上げ方や結末の惨劇が、これまでのアカデミー賞のイメージとは、少し違うと感じました。
笑えないし気分悪くなりました。なぜR指定じゃない?
アカデミー賞ということで観に行ったのですが、「こんな作品が受賞できるんだ……」と思いましたし、正直観賞後気分が悪くなる映画でした。
タイトル通り、半地下の家族の生活が主に描かれるような社会派映画を勝手に期待していたので、実際にはブラックコメディ映画ということで「思ってたのと違う」と感じてしまいましたし、主な内容は『金持ち一家の悲劇』という感じでした。
金持ち一家乗っ取りの前半部分は、超ご都合主義ではあるもののコメディとして見ればそこそこ面白く見れたのですが、金持ち家族の留守中に半地下の家族が豪邸で酒盛りをするシーンから「わざわざ貧乏な服着て来てこんな大胆なことする?そもそもここの会話シーン長くね?」と雲行きが怪しくなっていきます。
その後も、コメディとしては不必要なグロ展開と元家政婦と旦那が引くほどヤバいので「こりゃ笑えねぇや……」と気持ちが萎えてしまい、どういうテンションで観賞すればいいのか全くわかりませんでした。
息子の誕生日パーティーは本当に最悪で、そりゃ最悪な気分にさせたかったのでしょうが、こんな凄惨な展開にした意図がわからないのでただただ嫌な気分になり、1900円も払ってこんな不快な思いをしていることにムカつきました。
後半は全然コメディではないですよね?
そしてとにかく後半はシーンが切り替わる度に「まだ終わらねぇのか……」と思うほど冗長で無駄に長かったです。その後の展開に救いもないなら殺人シーンで終わっとけば?と思いました。
また夫婦のエロシーンも、「ここまで生々しく役者にやらせる必要あるか?気持ち悪い。お下品。」と感じました。
隣に家族連れの小さい男の子が座っていたのですが、このレベルのエログロがR指定でなくPG12なのは謎すぎます…。自分が親なら子供の目を覆います。
あと気になったのは最初の方に出てた主人公の友人が上流のハズなのに、会話しながら普通にでかい唾を吐き出したので、どういう文化なのかな?と思いました。
私は韓国作品というと『冬のソナタ』くらいしか見たことはないのですが、冬ソナとは違いこのパラサイトという映画は韓国のイメージダウンにしかならない作風だなぁと感じました。
少なくともこの映画を観て韓国に行きたいとは誰も思わないんじゃないでしょうか。
まとめると、コメディとしては狂気でグロいので笑えないし、半地下家族のリアリティのある生活をメインに描かれるわけでもないので、社会派映画としても微妙。
全体的にいろいろ詰め込みすぎで何を観てるのだかわからなくなってくる映画でした。
唯一良かったのは妹役の女優さんがカッコよくて魅力的なとこです。あとお母さんの変貌ぶりもなかなか良かった。
だから半地下なんやね
半地下の家でくすぶってるのに、大金持ちの家に潜り込んで馴染めるとは、もともと素質や才能は持ってる人達って事なんでしょうか?
地下では無い、しかし地上には上がれない、だから半地下の人々なんでしょうね。
面白かったですが、アカデミー賞受賞作品って言われると…う~ん…
日本映画にもこんな感じの作品ってありそうな…
面白い作品だがそこまで酷いのか気になった
面白い作品だが、ベースとなる環境がどこまでリアルなのかわからない。韓国での格差が描かれている部分、上流階級はあんなモンだろうと思うが、半地下に住む階級がリアルなものか最後まで気になった。学歴社会というのはよく聞く話ですんなり飲み込めたので、半地下の疑問は棚に上げて見れたのでストーリーに入り込めたので幸いしたが。
きっとどこかで破綻するだろう展開。なんとか綱渡りで破綻を避けたが・・・。
上手くまとめた。一方、スッキリしないのも面白さのうち。
観に行って良かった。
後日気づいたのは、ポンジュノ監督作品を映画館で観た経験がある事。「TOKYO!」で監督してたのね。すっかり忘れてた。
アカデミー賞?
アカデミー賞獲得と周囲からのネタバレを恐れて慌てて見ましたが、正直期待外れでした。
これでアカデミー賞が獲れてしまうほど2019年は不作だつたの?前半はコメディタッチで後半はサスペンスホラーテイストといったモードチェンジの作品でしたが、同じモードチェンジであれば「カメ止め」の方が何倍か面白い(日本贔屓?)。後味的にもね。
レンタル待ちで充分でした。
結局、金持ちを目指せ! なのか?
どうも、そうとしか思えず。
家を買う以外に父親を助け出す方法はいくらでもあるだろう。
題材からは格差社会の批判や考察に向かうのかと思ったが、そうではなかった。
私がそのテーマの映画を求める訳ではないが。
計画的に生きるって、中学生の学級会みたいだ。
それともこれは中学生向けなのか。
家族ぐるみ詐欺はまあ面白いが、新しくはない。
これが現代のアメリカンドリームか。
アメリカ人はいつまでもこれが大好きなんだろう。
前向きになれるわけでもなく、励まされるわけでもなく。
土曜の昼で客席はガラガラ。
役者と編集はまあ上手い。音楽は印象なし。
セットは凝ってて、結構金はかけている。
しかし所々腑に落ちない箇所がある。
富豪家の少年が匂いに気がつき、モールス信号を解読したのは伏線ではなかったのか?
何だか脚本を制作中に変えた気もした。
なぜラストは妹だけを殺したのか?
私文書偽造が韓国では最大級の犯罪なのか?
玉ねぎ男事件の例から、そんな気もしないでもない。
韓国は完全な学歴社会と聞いたこともある。
今どき仕掛けがモールス信号というのも、失笑。
バラサイトってタイトルも一昔前。
この国はやっぱり発展途上国。
映画のレベルは国の民度を反映する。
これは日本映画もそうだが、特に前半は解説ゼリフがまあ多いこと。
何でもかんでもテロップいれまくるテレビ世代。
観客の頭に浮かんだことを演者が喋ると安心なのか。
想像力を働かせる隙間がないと逆に私はイライラする。
最後に、監督が太り過ぎ。
受賞の瞬間にガッツポーズする監督は、醜い。
本当の芸術家はそんな振る舞いはしない。
金持ちになれて良かったね。
深いかもしれないが面白くはない
韓国の貧困層の苦難や差別がリアルに描かれています。とはいえ問題提起があって考えさせられる訳でもなく、大逆転の爽快感がある訳でもなく。ただただ2時間彼らの貧困を見せられ続けるのはただ苦痛でした。クライマックスはどんでん返しというよりは超展開、全く感情移入できず置いてけぼりで、更にラストのオチは安い小説です。私は観たことを非常に後悔しました。
韓国映画の底力
この作品が伝えたかったことは確かに韓国の格差社会なんだけど、こうもトリッキーでファニーに描かれると、コメディ映画を観ている気分になる。
人を疑うことをせず、信じやすい根っからの富裕層の家に入り込んだ、小賢しい家族。
人間、なにか取り柄はあるもんだ、それを有効活用するとこうなるという解りやすいサンプルのような展開だけれど、
事態は思いも寄らない方向へ進む。
一見、結末が想像できそうなものだけれど、そこは一癖も二癖もある。
とにかく演出がうまいので、ホラー要素もあるしサスペンス要素もあるし、コメディ要素もある。
そしてカメラワークの巧みさに目が離せなくなる。
そうそう、そこを観たかったんだよってところにカメラがある。
無計画なほうがいい。
貧乏人が生きていくために培った小さな知恵が、家族に波及する。
貧しくともお互いに支え合って決して否定しないところに、監督の描きたかった愛があり、
生き抜くために選択した結果、こうなったという結末へ向かう。
ネタバレはしないでと注意書きがあったけれど、それほど期待するものではないw
ただ、解りやすい社会問題と家族愛をコミカルかつトリッキーにいたずら心満載で描いた作品という感じ。
しかしあの長女のど淫乱ぶり、どうなったんだろうwww
面白いってこういうことかも。
旦那がお国嫌いのため一人で鑑賞。一番の感想は、印象が濃い‼︎そして多分、面白い!
私は面白いって結局印象に残るかどうかなのかなと思っていて。見終わっても言葉にしづらいし、けして気持ちよくはないんですけど。
パワーがあって濃くてなんか凄いんだけど、よくわからなくて、「あぁ、こういう感じね」って型にはめきらないから、シーンごと〝印象“として残っている。
もう一度は見なくてもいいけど、絶対忘れない作品wおすすめです!
ただ共感力強い人は一瞬たりとも息が抜けなくて、わりと辛めな物語展開にぐったりするかもw
コメディだったり、愛情物語だったり、恐怖や哀愁だったり、いろんなニュアンスが絡み合って複雑に混ざり合っている感じ。他の感想で「コメディかと思ったら怖くなってつまらなかった」ってコメントもあったけど、私はそれぞれの要素が混ざり合ってることが大事のような気がするなぁ。現実に寄せられてる。
だからすんごい怖かった!リアルさが怖くて、つらくてぞっとする。そうだ‼︎これ一言で言うならぞっとする映画だ!
演出もとてもバランスよかったように感じたな。あざとすぎず、きちんとどう伝わるか考えたって道筋が見える。個人的には家に初めて入るシーンは秀逸だなぁと。階段や雨水汚水、ゴミ溜めなどはあからさまであるだけに悲しさがしみるし、俳優の表情も演技もせめぎ合っててよかった。愛しくて厚かましくてにくたらしくて切ない…泣。あ!一番好きだったのは、汚水溢れるトイレで妹が一服するシーン。色々人生のダメさが押し寄せてきて、ただ立ち尽くす…。好演だったなぁ。
強行に及ぶきっかけが、臭いというのもおもしろ。
原始的な殺意、生活の差が意図せず意識の差になり、生死の差を生み出した。受け入れがたい断絶。
あとアボジの「計画しなければ間違わない発言」はこわかったな。
そういや、最後はアドゥルはアボジと約束(決別)するエンディング。ドメスティックな愛すべきクソ家族から脱出する物語。そう考えればハッピーエンドってこと?
とりあえず、私は、とても面白かったです!中盤のホラー的な怖さとかいろいろ秀逸!お国関係なく、この気持ち悪さ、怖さ、いろんな人に感じてみてほしい。
富裕層一家は良い人たちでした。
これだけ話題になった上にアカデミー賞を獲得したそうなので、早速観に行きました。
ストーリーはとても良く出来ていて、映画として、単純にとても面白かったです。
しかしこの映画が社会の貧困などの問題を描き出した??とは毛頭思いません。
貧乏一家が悪知恵を働かせて、あの手この手で金持ち一家に潜り込み、地下にはもっとヤバいやつがいて、ハッチャメチャー!というコメディとしては最高の作りです。
富裕層は、貧困層の事など、おかまいもしない、それは大いなる責任だ!などと騒ぐ人もいますが、そんなの単なる妬みと嫉妬で、この映画に出てくるお金持ち一家、死ななきゃいけないほど悪い人達でしたか??
ちゃんと真面目に、一生懸命に働いてる父、ちょっと信じ易いけど、素直で思いやりのある母、そして子供たち。ちょっとだけ臭い、というのが死ななきゃ行けない程の侮辱でしょうか??どこかに貧困層がいたら、子供の誕生日パーティはやるべきでは無いのですか??
ただただ信用して、貧乏家族全員に良い仕事まで与えてるのに、本当に被害者のお金持ち家族が可愛そうだな、と思いました。
本当に問題なのは、貧困層を作った国や世界では無くて、妬みや嫉妬を生んでしまうような、貧しい心なのでは無いでしょうか?それを他人のせいにするのは、貧困でも一生懸命に生きてる人達に対して、失礼だとも思いました。
でもでも、難しい事抜きにすれば、映画としては面白かったです😆!
唖然
さっき亀有のレートショーで観てきました。感想は一言、唖然。あれでアカデミー?カンヌグランプリ? 家族を扱う映画で、これまでで一番感情移入できなかった。当の家族にも上流階級にも。ホントにあんな家族がいるの隣の国には!?シナリオも先が読めるし、エンディングは呆気にとられ、ウソだろこんな終わり方って。速攻で席を立ちました。久しぶりに金返せー。
文字通り深く、ドラマティックなエンタメ
ハラハラしっぱなし。
貧困家庭を社会問題として取り上げている点が似ている『万引き家族』は、日本的で「考えさせる深み」があるのに対し、この作品は衝撃的な展開やその早さが韓国ドラマ的で、「考える間も与えず深くまで引きずりこむ」といった感じ。
強く印象に残る。
予想よりずっと深くて重い
話題作だし一応観ておこうと思って鑑賞。始めは軽い感じかなと思ったのが、どんどん寄生していくのがまさにタイトルどおり。韓国の貧困層の実際とか知らないけどリアルに描いているのかなと思った。
鼻をつままれた時のお父さんの気持ちを思うと切なかった。上映時間も長かったけどヘンに中途半端に終わってなくてよかった。作品賞受賞も納得とまではいかないまでも、理解はできる。
過大評価
アカデミー賞の作品賞はやり過ぎたね
この作品を見た後に1917を見てしまったから尚更って感じ
作品賞は完全にこっちに譲るべきでしたね
脚本も突っ込みどころ満載で鑑賞に集中出来なかった
個人的にはジョーカーの方が好き
アカデミー賞ですか...
アカデミー賞と話題作ということもあり楽しみにしていたのですが、正直あまり面白いと感じませんでした...
私が期待しすぎたのかもしれません
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