パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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これがアカデミー!衝撃的展開の連続!
アカデミー賞の作品はタイタニックしか見たことがなく、2本目です。アジア作品初のアカデミー賞、納得の作品でした!
半地下に住む貧しい一家が友人の紹介でお金持ち一家の家庭教師をやることになります。そこから貧しい一家がお金持ち一家に「寄生」していきます。展開がスムーズで流れが良かったです!
ある出来事からハラハラドキドキが止まりませんでした!ずっと興奮しっぱなしでどう物語が終われば落ち着くのか予想がつきませんでした!映画体験が180度変わるような映画でした!
是非映画館に足を運んで見ることをお勧めします!興奮止まない素敵な映画体験ができると思います!!
やっと観た。 すごいものを観た。 パルムドール獲り、オスカー獲り、...
やっと観た。
すごいものを観た。
パルムドール獲り、オスカー獲り、さぞかしすごいんでしょうね?期待しても良いんですよね?
期待を遙かに超えていた、、、。
観終わって、しばらく脱力状態だった。
最初から最後まで、一時も飽きさせない巧みな展開。
まず、ギウが家庭教師として潜り込むまでの展開が早く、すんなりと入り込めた。
そこからはあれよあれよと一家で潜り込むわけだけど、元家政婦が現れたあたりからもうずっと息を飲む展開で、あっというまだった。まさか、地下に住んでるなんて思わないよなー。。。でも、どうやって言いくるめて家政婦を辞めさせたんだろうか?そこの描写なかったよね?そこ少し気になる。
ダソンに起こった過去の出来事には実は隠された原因があったり、ルームライトが実は手動だったり、そしてそこからのモールス信号だったり。もう、素晴らしいの一言!
バレそうになって隠れていた時、テーブルの下で3人は何を思っていたのだろうか、、、。
とても良い人だったギテクが、臭いの話を聞いてから、何か糸が切れたような表情になっていたのがよくわかった。ソンガンホの演技が素晴らしい!
3人が逃げる時、どんどん坂道を下り、下りきった先にあの半地下の家がある。雨はどんどん流れ込む。まるで社会の底辺のよう。社会的地位の差を階段や雨で表現したあそこの描写が好き。
キム一家は根っからの悪ではないんだよな。。だから観ていても憎めないし嫌な気持ちにならない。なんなら、そのまま騙し続けれたら良いのにって応援したくなるくらい。
そして、ラスト。
オチがつまらなくて、モヤモヤしたまま終わったりってことがよくあるけど、そんなことは全くなく、最高の終わり方でした!
あー、もう、、ポンジュノ監督サイコー!!
チュンスクは正当防衛もあるだろうけど、人を殺してるわけだし、執行猶予つくのかな?とか、高校生のダへが地下からギウを背負ってこれるかよ!とか、ツッコめるところはあるんだけど、そんなことどうでもいいくらい、最高傑作だと思う!あっぱれ!
どんなに傑作だろうと、やっぱりオスカーを獲ることは本当に前代未聞の快挙だと思います!
アカデミー賞受賞本当におめでとうございます!
エンドロール後の虚無感が凄かった
貧困層の家族が富裕層の家族に綿密な計画をたてて近づいていくのが面白かった
でも、そのあと予想外のことが起きて終始目が離せなかったな…
一番最後のシーン、長男があの家を購入して父に再会することを思うシーン…
そして長男が無理だと悟ったシーン…
観てて辛かった
この映画のすごいところは、カメラのアングルや匂いなどの表現方法、そして絵とか役者の意味深なセリフとか
とにかくその一つ一つに意味があるように見えて、何度でも観たくなる
余談ですけど、家庭教師2日目?から教え子とキスしたりする笑?チョン・ジソが可愛すぎてずっと目が離せなかったな笑
そういや貧困層の家族はあの事件の後が描かれていたけど、富裕層の家族はどうなったのか気になる…
父親が殺されて、息子はまた気絶して、母親も相当なショックを受けて…
また元の家庭教師に教えられるようになったのかしら?それとも、あの家族が貧困層になって全く違う生活を送っているのかしら?
色々考えてしまうな
劇場で初韓国映画鑑賞
韓流ドラマに興味もなく、一部韓国映画をテレビで見ただけの知識しか無かったが、
面白いじゃない。韓国の格差社会を皮肉り面白く仕上げた。
なんか全体から受ける印象はカメラを止めるな!と同じ様なテイストを感じる。
本当に良く考えてある。ただしこちらは猛烈に金が掛かっていて手が込んでいるけど。
作品作りと言う点だけ見ても日本よりずっと先を行っている。少なくとも最近の邦画より面白い。
それとスラム街とは言わないが貧民街?はソウル近郊でも見られたし半地下かどうかは見てないけどあんな雰囲気の所はあるしそう言う意味でもリアル。
しかし半地下ってイギリスなどの欧州でもあるんだよね。入口を隠したいとか目立たない様になのかも知れないけど。安ホテルに泊まったらG階のフロントが半地下で1階が本当の意味で1階だった。入口で降りてフロント通って別の階段で部屋に上がるとかエレベータも無いのに面倒な作りだった。
期待しすぎたかな
ポン・ジュノ監督作品は好きな映画が多いのですが、DVDを持っているくらい好きなのは「殺人の追憶」と「母なる証明」の2本(オクジャは未見)。
観た後には、期待しすぎたかなぁと思いましたが、もちろん、一定どころか、かなりの水準にあることは間違いありません。再見すれば、新たな発見もあるだろうな。
ただ面白いだけの作品ではない作品
この映画を観終わったあと複雑な感情になりました。
映画としては起承転結の緩急をうまくつけたしっかりした内容で、笑いあり、シリアスな展開もありのいい作品だったと思います。
ただ、物語としての結末は、結局貧乏一家は金持ちになれることもなく、これまで以上に悲惨な結末を迎えてしまったところに、社会的、根本的な構造は変えることはできないメッセージを感じました。
それから結局のところ金持ち一家から観た雇われ人は使いっぱしりでしかないのだということもこの映画を観て感じました。
まともな生活を送りたくても送れない。ギリギリの生活をしている人がいる現実を訴えるそんな映画でした。
初めて韓国映画を観ましたが、総合的に非常によくできた作品だったと思います。
中盤まではサイコー!しかし後半は…う〜ん…
韓国の低所得者住居「半地下」に暮らす一家が、ある富裕層の家族の懐に入っていく様子を描いたブラック・コメディ。
監督/脚本は『殺人の追憶』『グエムル』などの、韓国映画界が誇る天才ポン・ジュノ。本作でオスカーを獲得。
主人公である半地下一家の主人キム・ギテクを『殺人の追憶』『グエムル』など、ポン・ジュノ監督作品の常連であるソン・ガンホが演じている。
ギテクの息子ギウの友人ミニョン役で、『ビューティー・インサイド』『ミッドナイト・ランナー』のパク・ソジュンが特別出演している。
👑受賞歴👑
第92回 アカデミー賞…作品賞、脚本賞、国際長編映画賞、監督賞の四冠を達成‼️❗️
非英語作品が作品賞を受賞するのは史上初の快挙である。
第77回 ゴールデン・グローブ賞…外国語映画賞!
第72回 カンヌ国際映画祭…最高賞であるパルム・ドールを受賞!
第45回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…作品賞を受賞!
第73回 英国アカデミー賞…外国語映画賞、オリジナル脚本賞の二冠を達成❗️
2019年も数々の名作が生まれましたが、最終的にこの年の映画界の話題を全て掻っ攫っていった超話題作。
鑑賞する予定はありませんでしたが、ここまで話題になったのであれば観に行かざるを得ない!ということで映画館へ。
日曜日だったとはいえ上映から1ヶ月以上経っており、さらにレイトショーだったにも拘らず、多くのお客さんが足を運んでいたことからも、この作品の影響の大きさが窺えました。
作品の序盤は、貧乏ながらもハイスペックな一家が、裕福な家族にあの手この手でアプローチを仕掛け、家庭教師や使用人としてどんどん取り入っていく様子を描いたコメディ映画。
書類を偽造したり、詐欺師の様なトーク術で奥さんを騙していく様子は犯罪映画の様なスリルがあり、そのうえ馬鹿馬鹿しい描写も多く笑える為、娯楽作として楽しめます。
コメディとしての勢いがあり、笑える要素も多い楽しい映画だったのですが、中盤になると作品の表情がガラッ!と変わります。
とある嵐の夜。金持ち家族がいない間に豪邸の中でドンチャン騒ぎしていると、突然インターホンが…
玄関には策略により首にさせたはずの家政婦が、ずぶ濡れで立っている…
彼女は家の中に忘れ物をしたので取らせて欲しいと頼み込む…
この中盤の展開が素晴らしい。直前までドリフのコントの様なコメディを展開していたのに、突然ずぶ濡れの元家政婦ムングァンという異物が映画に侵入することによって作風が一転してホラーに変わります。
このムングァンというキャラクターが本当に良い味を出している!ずぶ濡れの雨がっぱを来た普通のおばちゃんなんだけど、明らかにおかしい。普通じゃない。
対応している半地下家族の妻チュンスクには、彼女を追い出したという負い目があるからピーンと緊張の糸が張る。
そして、家の中に入ってきたムングァンが何をするかというと、壁と棚の間で奇天烈なポーズをとっている。
この辺りになると、観客としては今この展開がコメディなのかホラーなのか訳が分からなくなってきて、頭が混乱してくる。
しかし、何かとんでもないことが起きていることはわかるので画面から目を離せなくなる。
そして、この後の展開…タイトルのパラサイトとは半地下一家のことではなかった、ということが明かされるところで映画の盛り上がりは最高潮。
息もつかせぬ急展開&カオスな展開でグイグイ映画に引き込んでくれる!
うわー!なんだこの映画!凄いぞ!と思っていたんですが…
正直ここがこの映画のピーク。ここからさらに映画はその表情を変え、今度は社会派サスペンスへと展開していくわけなんですが、どうもこの後半がイマイチだと思うんですよねー。
格差社会や、上流階級の人間の持つ持たざる者への無意識の差別意識。
決して抜け出すことの出来ない負のスパイラルというこの映画のテーマ的にはこの後半こそが一番大事なのだとは思うのですが、映画的な面白さでいうと前半から中盤にかけてのコメディ&ホラーのカオスな展開が圧倒的に優っていると思います。
中盤までは話が進むにつれドンドン予測不能な展開になり面白さが加速していただけに、「え、後半こんなにシリアスになるの?」と拍子抜けしてしまったというのが正直な感想。
ソン・ガンホをはじめとして俳優陣のレベルは本当に高い。平場とコメディ場面、サスペンス場面での演技の切り替えが見事。
また、現実に確かに存在する格差社会というテーマはやはり強烈。目を覆い、耳を塞ぎたくなる様な展開があり心がしんどかった…
後半も序盤〜中盤の様なテイストでテーマを描いてくれていれば個人的にはもっと評価が上がったと思います。
重いテーマを描きながらも、しっかりと面白いエンタメ映画でもあります。
p.s.
韓国映画を持ち出して、邦画がどうのこうのというのもお門違いだとは思いますが、やはり一言言いたくなります。
隣国がこれほど立派な作品を作り、世界的にも評価を受けているのに、我が国の映画は…。
正直、役者のレベルもまるで違う。
勿論日本にも素晴らしい映画人はいますが、そういった人たちに注目が集まらず、あまりにレベルの低い作品を濫造している現状はやはりヤバいのではないでしょうか?
韓国映画界の盛り上がりが、良い意味で日本映画界に刺激を与えてくれることを願うばかりです🙏
アカデミー、パルムドール納得のすごい映画
寄生(半共生)
好きな映画、というより、すごい映画。
韓国における貧困、格差社会をテーマに据えながら、コメディ、ホラーを混ぜ合わせ、しかもわかりやすい。映画としての技術や魅せ方が極めて優れている。
そりゃあ、アカデミー作品賞もパルムドールも取りますわ。
パルムドールはこれで、3作連続で貧困がテーマの映画になるらしい。昨年は日本の「万引き家族」。あれは「すぐ隣で起きている貧困の日常」。本作は「すぐ隣で起きうる格差社会の惨状」というとこらか…どちらも素晴らしいけれど、ジャンルの多様性、飽きさせなさから本作に軍配が上がる、と感じた。
登場人物みんな、すごい諦めているんですよね。自分達の現状、社会のあり方。上昇志向や変革意識がまるで無い。計画は思い通りにいかないものね。唯一、頑張ろうとするのはラストの彼。しかし…。。誰か1人の頑張りではどうにもならない、国や大企業等、力を持つ者が変えなければならない。映画が世界を変える、そんな可能性を感じる一作でした。
ハッピーエンド好きな人にはおススメしません
本来は観るカテゴリではない映画なんですが、オスカー作品ですし、評判がいいので鑑賞。
前半はニコニコ観ていられましたけど・・・後半は・・・
サプライズでケーキのトラウマを除こうと綺麗で優しい純朴なママさん、それを更にトラウマにしつてしまう結果?になっちゃったかなぁ。坊やと純朴なママさんのその後が本当に心配。
やっぱり通常観ないカテゴリの映画は観ちゃダメだね。反省しました。
映画好きな人同士のデートじゃない限りデート向きではありません。お一人でどうぞ。
臭覚の映画だ。
人の五感の中で、快 不快の感覚が心の深部に突き刺さるのは臭覚だろう。不快な臭覚は脳の原始的な記憶や感覚と結ばれこびり付く。この映画は臭覚を強く意識させ、その抜き差しならぬ分断線を描いた作品だと思った。トイレの汚水が吹き出し、ゴキブリ駆除の噴霧器や立ち小便の匂い、体育館の人息や体臭が立ち込める。そうした下層に暮らす生活臭が一線を超えて滲み出し、金持ちの匂いがする雇用主に襲いかかる。
物語はキム一家が追放した家政婦を、乗っ取ったパク一家に入れてしまう、豪雨の中、ドブネズミの様な身なりとなった家政婦に、自分達と同じ匂いを感じ取り、慈悲の心が疼いたのだろう。それご奈落への坂道を転げ落ちていく始点となったが、困窮者の連帯をサジェスチョンしてる様にも思えた。
アメリカ大統領選挙の民主党の候補者選びで、左派急進派のサンダース氏が快進撃なのも、社会にそびえる巨大な格差を一度チャラにしたいという庶民の切実な現れなのかもしれない。ナイフの人刺しの様に。
こういう映画を上回る作品が出てきて欲しい
格差社会を象徴する映画。
韓国映画の強みが存分に発揮されてます。
見応え十分です。
でも、歴代のアカデミー賞作品と比較すると少し物足りないように感じました。
アジア映画を差別する訳ではないですが、アメリカ映画にはまだまだ先頭に立って盛り上げて欲しい。
絶対、劇場で観るべき映画
多くの人が「DVD化まで待つ?配信で良い?」と、劇場に足を運ぶ前に考えることでしょう。
実際、私がそうでした。しかも「うーん、韓国映画だし」という変な先入観や、
ある感想で「あれがアカデミー?えげつない作品よ」というのを読んでしまったので、
正直迷い意を決して映画館へ向かったのです。
初めて劇場で観る韓国映画だったかもしれません。
テンポの良さと、ブラックジョークにすぐ引き込まれていきました。
とてもわかりやすい、怒濤のエンターティメントです。
でもこの作品がすごいのはやはり、溢れ出てくる圧と言っても良い、
訴えかける一瞬一瞬の、想像力を刺激する映像のシークエンスです。
豪邸から出た坂道、雨の中裸足で帰る3人と、ジグザグに折れていくコンクリートの階段、
そしてあの決っして美しくなんてないけど、胸に迫る洪水のシーンに真上から映した避難所。
まだまだあります。半地下からバケツの水がバシャーンのシーンや、サプライズパーティーの絵に描いたような幸せ。
洪水の只中で、諦めたようにタバコを吸うギジョンの姿があったから、
胸を刺されてドクドク血が溢れるのを、母親に文句を言いながら優しい顔だったと、
観客の心に沁み渡るのでしょう。
このように、映像から受け取るイマジネーションが、国や人種に関係なく胸打つ事にも気付かせてくれた、
パラサイトだったのでした。もう一回観ても全然、良い!それ程の映画でした。
レビューが面白い作品
深読みしない(できない)タイプなので、ストーリー通りに楽しんだ。前半のコメディタッチのところも面白かったし、嵐の夜からの怒涛の展開もハラハラしながら楽しめた。
ネタバレしない程度にレビューを読んでいたので、なるほど格差社会を物理的な高低差や水の流れ、匂いでこういう風に表現しているのだな、と感じた。
見終わったあとはネタバレを含む色々なレビューを読むのが楽しく、止まらない。
下流と上流、両者の悪いところが煮詰められたような話
育ちの良さのせいか面白いほど騙される裕福なパク一家と、その一家に寄生する計画を立てた貧しいキム一家の対比。そこまではコミカルなブラックジョークとして笑えていたが、後半急に情勢は一変する。
自分たちの生活のために下層で醜い争いをする家族も、そんな彼らを踏みつけていることに気付かず優雅に暮らす一家も、それぞれ際立った悪人ではなく、ただ自分たち家族の暮らしについて考えているだけ。
ラストは、良い暮らしをしたければ、金を稼ぎそれに相応しい人間になれということなのか。
下流の人達の自堕落さや上流の人達の鈍感さなど、それぞれの悪いところが煮詰められたような話だった。
台所の奥の薄暗い不気味な地下室、太陽に照らされた明るいガーデンパーティーの会場など印象的な舞台が多かったが、特に次々様相が変わる街並みを上から下まで駆け抜けていくシーンが印象的だった。
parasite
中国語タイトルは「寄生上流」と訳したが、とても絶妙だと思う。
社会的現象を映すために巧妙な切り口に入ってるとは言えるでしょう。
監督は空間と幾何分割をうまく利用し「階級」をいろんなところで強調している。その中、大雨の中で上から下まで延々と階段を降りて家に戻るシーンはとても印象的だった。
ちょっと物足りないと感じだのは、現実とヒューマニティーをベースにして訴えようとする映画のはずだが、ストーリーの流れには少し現実味を感じないところでしょう。階級の間の衝突を激しく見せた分、ストーリーライン上ぎくしゃくした無理矢理感も....
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