パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
全1348件中、561~580件目を表示
面白いけどこんなんでアカデミー?
半地下で暮らす無職ビンボー家族。豪邸JKに長男の家庭教師バイト、妹を弟の絵画カウンセラーに、ドライバー追い出して父親に、家政婦追い出して母親を。留守番の夜、家族団欒。追い出した家政婦と豪邸地下ダンナの逆襲。大雨のなか何とか逃出すが翌日パーティーに来いと。復讐の地下ダンナが長男を殴打、妹を刺し母親を斬りつける、半地下父は地下ダンナを殺し豪邸主人を殺し地下室に逃げこむ。地下室からのモールスで誓う長男。
静かに進む
驚愕…韓国の方に聞いてみたい
旅行に行くと、大概どこにでも
商根魂?かたまり笑のよな韓国の方が
必ずみえて、異国の地でしっかり
根付くハングリーさに感服し、圧倒され、
唐辛子パワー恐るべしと後退りする
ことがしばしばですが(^^;;それは
こういう社会背景が⁈と思ってしまいました。
韓国コスメも、韓国料理も大好き、
何カ国語も話せるKPOPの若い
皆さんに感服し、冬ソナにも
どっぷりはまり…と、マイナスの
イメージが全く無かった私にとって
本当に驚愕作品でした。
匂い…がキーワード。
いくら取り繕っても、誤魔化せない
生活や環境。でもその匂いが
お金がなくても、皆が笑って、
家族が集い、思いやる1番の幸せ
だったのではないでしょうか。
匂いこそが、ある意味で
家族の絆であり、
お父さんにとって、
そこを軽蔑されることは
決して許すことができない屈辱だったと思います。
役者さんの抜群の演技力、
引き込まれるストーリー展開も、
細部まで手抜き感のない素晴らしい
作品だと思います。
フィクションですが、
本当のところどう?と、
韓国の方の感想や思いを
聞いてみたいと思いました。
ただしかし!個人的にはジョーカーに
作品賞をさしあげたかったです^^;
貧富の二極化がテーマ。社会派コメディです。
最初はコメディ。下町の人情喜劇みたいにのほほんとしてる。でもだんだん、ほんの少しずつ現実の闇を見せてくる。一旦どん底に沈んでからの、あのクライマックス!グサグサっと!溜まったフラストレーションを一気に爆発させる!「桐島部活辞めるってよ」みたいでした。そういう映画だったのね。正直よくやった!と思いましたよ。だからこの映画は凄い。
ちょいちょいサスペンス入れてきたり、会話シーンは割と長回しで撮ってるから観ていて飽きない。ポン・ジュノ監督は映画撮るの上手いと思った。
あと、金持ちと貧乏の二極化の構図の描き方が上手かった。さすが。IT社長の家族と半地下の家族は、まさに水と油。全然合わないんだよね笑。まるで、貧富の二極化を象徴しているかのよう。
IT社長が、いかにも成金社長って感じで撮られていて品格も学も思想も何もなく、あるのは金だけ。生きてて楽しいのかな?と思ってしまうぐらい空虚。多分ITに関しては秀才なんだろうけど・・・人間的にはすげー薄っぺらい。半地下の家族の息子が庭でパーティしてる金持ち連中を見て「僕にとってこの家は似合ってるのだろうか?」と問いかけるシーンが印象的。僕ならこう答える・・・全然似合ってない笑。金持ちと半地下とは、相入れない別世界。もちろん、そのように描かれてるだけなんだけど(IT社長も会社では良い奴かもしれないし、結構子供から好かれていて良い父親してた)、この辺りの描き方が上手い。本作が社会派映画としての優秀と言われる所以なんでしょう。
あと、IT社長の豪邸が良い。よく見つけてきたなこの家!って感じ。何もかも豪勢なんだけど、息苦しいコンクリの監獄にしか見えなかった笑。最後、半地下の家族が半地下の家に戻ったとき、ほっとしましたよ。狭い家でも良い。家族一同一緒に飯を食う。こっちの方が良いよね。多分、俺は半地下側の人間なんだろう。大豪邸も高層マンションも、全然良いと思えないんだよな・・・。よくあんな監獄みてーなところに住みたいと思うよ。もし俺が金持ちになっても、家が欲しいとは微塵も思わない。昔から家や車を欲しがる奴の精神構造が全然わからなかった。否、この映画がそう思わせてるだけなんだろうか。。。頭に来て人を刺すことがないように気をつけなくては笑(ネタバレ)。
予測不能なストーリー
カンヌ受賞し、とても話題になっているので鑑賞。
「裕福な家に潜り込む」ことしか情報知らずにみに行ったが正解だった。
なにが目的で行くのか、どんな理由で行くのかも映画館で初めて知ったが次々と家族がうまく潜り込んでいくのに驚いたし、疑わないのもすごい笑
全員潜り込むには手段を選ばない秘策にはかなり衝撃をうけた(そこまでするか?)
ダソンが見ていた幽霊の正体が地下に住む家政婦の旦那で、点滅するライトがモーラス信号だと知った時はやられた感じがした。
ダソンと地下の旦那さん、モーラス信号がかなり重要なキーになっていた。
2時間以上あるけれど目が離せなくなるしちょうどいい時間だった!
ただ紹介してくれた友人は帰ってこないの、、?
あの石はなんだったんだ…
「あの石はなんだったんだ…」
水石(でしたか)、その辺りが理解不能でした。
それ以外は面白かった。
観て損は無いと思う。
アカデミー賞も取ったし(流される自分)
台湾カステラ屋の悲哀
ギテクも地下室のおっさん(名前なんだっけ)も、台湾カステラの店をやってたことがあると。
おっさんの口から台湾カステラの単語が出てきたとき、ギテクは一瞬身じろぎする。
台湾カステラは韓国で数年前に流行って廃れていったスイーツで、要は流行りに安易に乗っかって失敗したもの同士ということ。
ギテクはあれでおっさんと自分の共通項を見出し、だからこそおっさんの臭いにウヘァってなった社長の振る舞いにキレたんだろうと思った。
水がいっぱい入ったコップを溢れさせてしまった最後の1滴は、全く悪意なくそもそも自分に向けられたものですらなかったというのが悲哀を深める。
ただギテクが今も地下室に隠れてるのは無理があるような…「韓国の金持ちの家にはしばしば秘密の地下室がある」という家政婦の話が本当なら、警察がその可能性を見落とすとは思えないんだけど…
あと、シリアスでサスペンスな展開がずっと続いた後に「時計回りに」はどういう気持ちで見ればいいのかわからなかったw 黙ってちちくりあってるだけならここでも格差の表現か…と見られたのにw
全体的には面白かったし考えさせられる良作でした。
初めての韓国映画
明らかに下層家族の方が笑っていた
格差、というのは経済的格差であって
高所得者層の家族よりも、低所得家族の方が
家族の団欒があり、会話があり、協力があり、笑いや悲しみがあったと思った。
たしかに、汚く臭いものは嫌だけれども、
人間は本来なら臭いものである。
経済発展を遂げて、化学製品でニオイを消しているだけだ。
その人間臭いものを、嫌だと感じる現代人や映画で描かれている高所得者層は、無機質な人間外のものなのではないかと思った。
それなので蝿の描写は印象的だった。
しかし、ここで描かれているのはそんな幸不幸の問題ではなく、もっと抽象的な絵画を見たような、ただ目に入ってきた光景のような耽美的なそんな作品だった。怖いけど美しいと思った
半地下の夢
ポン・ジュノ監督らしい痛烈な社会風刺とコメディのようでもシリアスドラマのようでもサスペンスのようでもある沢山の要素が詰まった傑作。
今までありそうでなかった展開、先が読めそうで読めない展開に最後まで釘付けにされた。
普通こういった詐欺を描いた作品は、いつバレるのかと観ているこちらもハラハラさせられてしまうが、この映画の登場人物キム一家に関しては、ギウは英語家庭教師として、ギジョンは美術家庭教師として、父親ギテクも洗練されたドライブテクニックを持つ運転手として、母親チュンスクも家政婦としてそれぞれに完璧に役割を果たすので、思わず感心させられてこれが詐欺であることを忘れてしまう。
ギウが家庭教師の仕事に就いたのを皮切りに、次々とキム一家があの手この手を使って金持ちのパク一家に取り入っていく姿は見事で思わず笑ってしまうほど。
そして、いかにも上流ぶって澄ましているが、旦那にしても奥さんにしても、お人好し過ぎるというか、ずれているというか、まんまとキム一家に騙されてしまうのは滑稽だった。
そして、完璧に一家に取り入ったと思ってからの予想外の展開にも驚かされた。
エンターテイメント作品としても楽しめたが、邦題にある半地下の家族という言葉がとてもこの作品を象徴していて、韓国だけじゃなく日本の社会にも当てはまる格差社会を考えさせられた。
キム一家が住む家は、まさに半地下で彼らが食卓を囲む目線よりも道路の方が少しだけ上にあり、外で酔っぱらいが立ち小便をする姿を家の中から見るシーンはとても印象的だった。
そして半地下どころか、地下の生活にどっぷりはまってしまっている人達がたくさんいるという韓国社会の闇を感じさせられた。
半地下ならば、そのまま墜ちていくのも容易いが、頑張れば地上の世界に上がる事も出来る。
そんな底辺の社会がある事を知らないかのように呑気に振る舞うパク家を筆頭とした上流階級の人達を、虚ろな目で眺めるソン・ガンホ演じるギテクの姿が忘れられない。
アカデミー賞4部門受賞も納得!
寄生人
何かと話題になっていたのですが、近くで公開してないしまぁいいかなと思っていたのですが、アカデミー賞授賞と共に劇場も見事なまでに便乗し公開し始めました。
素晴らしい傑作でした。
貧困の差をここまでリアルに描いたつもりは挑戦作だと思います。
地上という自分達が普通に暮らしている場所より少し下の半地下が主人公達の住んでいる場所からスタートする物語でだんだん地上を侵食していくれけど、さらに下層の地下の人間に逆襲されるのは見てて見応えしかありませんでした。
匂いという形としては存在しないものをあたかもあるように見立てる演技には感服致しました。雇用先の旦那さんが殺されるシーンは特別悪いことをしていない旦那の殺される瞬間はなんだかスカッとしました。
PG12という要素はほぼほぼ無いと思われます。
強いて言うなら雇用先の旦那さんと奥さんが性器をいじくりあうシーンがそれでしょうか(笑)あれは吹いてしまいました。
ぜひ劇場で観ていただきたい作品です。
無計画
韓国ドラマ映画でよく見る、卑屈層の人間が富裕層に復讐するみ構図の映画で馴染み深いってなった。しかしそれらのよくある映画とは一線を画してパルムドールとアカデミー賞を取れたのはどうしてか考えてみると、卑屈層の人々の性格がひん曲がっていて富裕層の人々がすごくいじわる、というなテンプレ的背景がなかった分、双方に感情移入できる体制が整ってて作品に真摯に向き合えたのかなという気がした。匂いが残ってるという象徴的な会話も、いやらしく意地悪に言うのではなく、あくまで特徴として自然に話していて、だからこそ切なく、無計画こそが最善の計画という考え方には貧困層の絶望を感じた。
韓国に流れてるこの問題について考えなければ、となるような社会派映画で、リアルすぎてわたしの好みには合わなかったけど、作品としては大満足だった。便器の上でタバコ吸うシーンには監督の凄まじいセンスを感じたし、家主と寄生する家族の双方で雨の捉え方(扱い方)が全く違うってのがめちゃめちゃ興味深かったし、ラストの殺人の引き金もかなり理解しやすく、最初から最後まで話に入り込みやすかった。地下に住む夫婦の演技が必死すぎてまじでトラウマになります。笑
衝撃的‼️格差社会を描写した作品‼️
この映画を見て、ただ「怖かった」とか、
「韓国って格差ひどいんだね」なんて、
浅はかな感想を持つ人は、お金に苦労をしたことがない人でしょう。
映画の中で「お金があるからいい人」という言葉がありました。
お金は絶対ではないかもしれませんが、
人の心に余裕をもたらしたり、幸せをお金で変えることもある。
でも、お金があったとしても、心が寂しいと、
幸せにはなれない。
精神的にも経済的にも、幸せな状態を作る必要があるなと痛感する映画でした。
めっちゃ面白かった
チンパンジーの絵ですか?
自画像です。
で声出して笑いそうになった
ラストの緊張感、衝撃も本当にすごかった。映画の中で喜怒哀楽全てを感じた。
計画は予定通りにならないという言葉を回収するかの如く、僕は計画をたてました、に震えた。
どうしようもなさに凄くリアリティを感じた。
お見事でした
細部まで練られた脚本、緩急のついた演出、魅力的なキャストと、とても見所が多かったです。
サブタイにある半地下ですが、ああゆう建築様式の事だったんですね?
てっきりそうゆうんじゃない事かと思ってました。
物語はのんびりとしたコメディタッチでスタート。
音楽の選曲と使い方が秀逸で、物語をとても盛り上げていたと思います。
中盤からは一気に速度を上げ、緊張感あふれる展開がとても良かった。
物語が進行するとビールも段々グレードが上がり、黒ラベルが出て来たときはびっくりしました。
というか、他にもスノーピークやベアブリックなど、日本製品結構出演してたのが意外。
何というか昨今の不買運動等を考えると、観ていてハラハラしてしまいましたw
あと例の歌「独島(竹島)は我が領土」が劇中で使われている問題、個人的にはそんな気になりません。
学校で歌わせてるくらいだし世代に合わせた演出なのかもですね。歌詞も違いますし。
他、知らなかった風俗や生活など、身近に感じ取れたのも面白かった。
韓国の格差社会は知っていましたが、こう映像にして見るとやっぱり違いますね。
コミカルにみせていますが、かなり根が深いのでしょう。
正直突っ込みどころは随所にあるのですが、それを勢いで全部持ってってました。
クライマックスの部分も伏線があったので色々な心情が見て取れるのですが、それでもやはり「恨」の文化と「火病」を感じました。
最後後味の悪さを残すのも、根底にある問題の深さを感じさせる良いラストとも言えるでしょう。
少し残念だったのは思ったより展開が見えやすく、そこまで物語に意外性が感じられなかった事でしょうか。
「ネタバレ禁止」とか煽りまくってたから、ハードルが上がりすぎてたみたいです。
しかしながら、それを鑑みても十分楽しめましたよ。
まるでアトラクションのような、劇場型の悲喜劇でした。
※社長と娘ですが2013年のオレオのCMで、親子役で共演しててびっくり!
キャスティングはたまたまでしょうけど、改めて親子役になるとは面白いものですね。
ふぅ〜ん,こんなんだぁ〜?!
全1348件中、561~580件目を表示