パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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予測不能なストーリー
カンヌ受賞し、とても話題になっているので鑑賞。
「裕福な家に潜り込む」ことしか情報知らずにみに行ったが正解だった。
なにが目的で行くのか、どんな理由で行くのかも映画館で初めて知ったが次々と家族がうまく潜り込んでいくのに驚いたし、疑わないのもすごい笑
全員潜り込むには手段を選ばない秘策にはかなり衝撃をうけた(そこまでするか?)
ダソンが見ていた幽霊の正体が地下に住む家政婦の旦那で、点滅するライトがモーラス信号だと知った時はやられた感じがした。
ダソンと地下の旦那さん、モーラス信号がかなり重要なキーになっていた。
2時間以上あるけれど目が離せなくなるしちょうどいい時間だった!
ただ紹介してくれた友人は帰ってこないの、、?
あの石はなんだったんだ…
「あの石はなんだったんだ…」
水石(でしたか)、その辺りが理解不能でした。
それ以外は面白かった。
観て損は無いと思う。
アカデミー賞も取ったし(流される自分)
台湾カステラ屋の悲哀
ギテクも地下室のおっさん(名前なんだっけ)も、台湾カステラの店をやってたことがあると。
おっさんの口から台湾カステラの単語が出てきたとき、ギテクは一瞬身じろぎする。
台湾カステラは韓国で数年前に流行って廃れていったスイーツで、要は流行りに安易に乗っかって失敗したもの同士ということ。
ギテクはあれでおっさんと自分の共通項を見出し、だからこそおっさんの臭いにウヘァってなった社長の振る舞いにキレたんだろうと思った。
水がいっぱい入ったコップを溢れさせてしまった最後の1滴は、全く悪意なくそもそも自分に向けられたものですらなかったというのが悲哀を深める。
ただギテクが今も地下室に隠れてるのは無理があるような…「韓国の金持ちの家にはしばしば秘密の地下室がある」という家政婦の話が本当なら、警察がその可能性を見落とすとは思えないんだけど…
あと、シリアスでサスペンスな展開がずっと続いた後に「時計回りに」はどういう気持ちで見ればいいのかわからなかったw 黙ってちちくりあってるだけならここでも格差の表現か…と見られたのにw
全体的には面白かったし考えさせられる良作でした。
初めての韓国映画
海外作品に疎い私は、初めて韓国映画を見ました。世間の評判が高かったから何となく映画館へ行きました。予告編だけ見て、他には何も情報のない状態で約2時間、スクリーンにくぎ付けになりました。まったく既視感のない世界に圧倒され、映画館を出た後も余韻が強く残りました。それはアカデミー賞受賞のちょっと前です。そして、あのうれしいニュースが・・・
初めて見た韓国映画が最高傑作だったことに、とても幸せを感じています。素晴らしい監督、主演者、スタッフに拍手。この作品のおかげで韓国映画を本気で見る気になりました。
明らかに下層家族の方が笑っていた
格差、というのは経済的格差であって
高所得者層の家族よりも、低所得家族の方が
家族の団欒があり、会話があり、協力があり、笑いや悲しみがあったと思った。
たしかに、汚く臭いものは嫌だけれども、
人間は本来なら臭いものである。
経済発展を遂げて、化学製品でニオイを消しているだけだ。
その人間臭いものを、嫌だと感じる現代人や映画で描かれている高所得者層は、無機質な人間外のものなのではないかと思った。
それなので蝿の描写は印象的だった。
しかし、ここで描かれているのはそんな幸不幸の問題ではなく、もっと抽象的な絵画を見たような、ただ目に入ってきた光景のような耽美的なそんな作品だった。怖いけど美しいと思った
半地下の夢
ポン・ジュノ監督らしい痛烈な社会風刺とコメディのようでもシリアスドラマのようでもサスペンスのようでもある沢山の要素が詰まった傑作。
今までありそうでなかった展開、先が読めそうで読めない展開に最後まで釘付けにされた。
普通こういった詐欺を描いた作品は、いつバレるのかと観ているこちらもハラハラさせられてしまうが、この映画の登場人物キム一家に関しては、ギウは英語家庭教師として、ギジョンは美術家庭教師として、父親ギテクも洗練されたドライブテクニックを持つ運転手として、母親チュンスクも家政婦としてそれぞれに完璧に役割を果たすので、思わず感心させられてこれが詐欺であることを忘れてしまう。
ギウが家庭教師の仕事に就いたのを皮切りに、次々とキム一家があの手この手を使って金持ちのパク一家に取り入っていく姿は見事で思わず笑ってしまうほど。
そして、いかにも上流ぶって澄ましているが、旦那にしても奥さんにしても、お人好し過ぎるというか、ずれているというか、まんまとキム一家に騙されてしまうのは滑稽だった。
そして、完璧に一家に取り入ったと思ってからの予想外の展開にも驚かされた。
エンターテイメント作品としても楽しめたが、邦題にある半地下の家族という言葉がとてもこの作品を象徴していて、韓国だけじゃなく日本の社会にも当てはまる格差社会を考えさせられた。
キム一家が住む家は、まさに半地下で彼らが食卓を囲む目線よりも道路の方が少しだけ上にあり、外で酔っぱらいが立ち小便をする姿を家の中から見るシーンはとても印象的だった。
そして半地下どころか、地下の生活にどっぷりはまってしまっている人達がたくさんいるという韓国社会の闇を感じさせられた。
半地下ならば、そのまま墜ちていくのも容易いが、頑張れば地上の世界に上がる事も出来る。
そんな底辺の社会がある事を知らないかのように呑気に振る舞うパク家を筆頭とした上流階級の人達を、虚ろな目で眺めるソン・ガンホ演じるギテクの姿が忘れられない。
アカデミー賞4部門受賞も納得!
経済格差を建物の高低差で表現しており、前半のコメディチックな雰囲気から、徐々に雲行きが怪しくなっていく流れはお見事。
俳優も皆個性的で、ポン・ジュノ作品常連のソン・ガンホはもちろんだけど、個人的には妹役のパク・ソダムが良かった。
ちょっと剛力彩芽さんに似てるかな?
舞台は韓国だけど、日本の経済格差は今も広がりつつある。
この映画みたいな出来事が起きる日は、そう遠くないんじゃないかと感じた。
寄生人
何かと話題になっていたのですが、近くで公開してないしまぁいいかなと思っていたのですが、アカデミー賞授賞と共に劇場も見事なまでに便乗し公開し始めました。
素晴らしい傑作でした。
貧困の差をここまでリアルに描いたつもりは挑戦作だと思います。
地上という自分達が普通に暮らしている場所より少し下の半地下が主人公達の住んでいる場所からスタートする物語でだんだん地上を侵食していくれけど、さらに下層の地下の人間に逆襲されるのは見てて見応えしかありませんでした。
匂いという形としては存在しないものをあたかもあるように見立てる演技には感服致しました。雇用先の旦那さんが殺されるシーンは特別悪いことをしていない旦那の殺される瞬間はなんだかスカッとしました。
PG12という要素はほぼほぼ無いと思われます。
強いて言うなら雇用先の旦那さんと奥さんが性器をいじくりあうシーンがそれでしょうか(笑)あれは吹いてしまいました。
ぜひ劇場で観ていただきたい作品です。
無計画
韓国ドラマ映画でよく見る、卑屈層の人間が富裕層に復讐するみ構図の映画で馴染み深いってなった。しかしそれらのよくある映画とは一線を画してパルムドールとアカデミー賞を取れたのはどうしてか考えてみると、卑屈層の人々の性格がひん曲がっていて富裕層の人々がすごくいじわる、というなテンプレ的背景がなかった分、双方に感情移入できる体制が整ってて作品に真摯に向き合えたのかなという気がした。匂いが残ってるという象徴的な会話も、いやらしく意地悪に言うのではなく、あくまで特徴として自然に話していて、だからこそ切なく、無計画こそが最善の計画という考え方には貧困層の絶望を感じた。
韓国に流れてるこの問題について考えなければ、となるような社会派映画で、リアルすぎてわたしの好みには合わなかったけど、作品としては大満足だった。便器の上でタバコ吸うシーンには監督の凄まじいセンスを感じたし、家主と寄生する家族の双方で雨の捉え方(扱い方)が全く違うってのがめちゃめちゃ興味深かったし、ラストの殺人の引き金もかなり理解しやすく、最初から最後まで話に入り込みやすかった。地下に住む夫婦の演技が必死すぎてまじでトラウマになります。笑
衝撃的‼️格差社会を描写した作品‼️
この映画を見て、ただ「怖かった」とか、
「韓国って格差ひどいんだね」なんて、
浅はかな感想を持つ人は、お金に苦労をしたことがない人でしょう。
映画の中で「お金があるからいい人」という言葉がありました。
お金は絶対ではないかもしれませんが、
人の心に余裕をもたらしたり、幸せをお金で変えることもある。
でも、お金があったとしても、心が寂しいと、
幸せにはなれない。
精神的にも経済的にも、幸せな状態を作る必要があるなと痛感する映画でした。
寄生、そのまた更に寄生
面白いと言えば面白かった。
ただ、そこまでかと言う感じ。
周りの評価や受賞で少し期待しすぎてしまったかもしれない。
階級格差を単純に描くのではなく、感情、仕草を深く描き、観る者に考えさせる作品。
めっちゃ面白かった
チンパンジーの絵ですか?
自画像です。
で声出して笑いそうになった
ラストの緊張感、衝撃も本当にすごかった。映画の中で喜怒哀楽全てを感じた。
計画は予定通りにならないという言葉を回収するかの如く、僕は計画をたてました、に震えた。
どうしようもなさに凄くリアリティを感じた。
お見事でした
細部まで練られた脚本、緩急のついた演出、魅力的なキャストと、とても見所が多かったです。
サブタイにある半地下ですが、ああゆう建築様式の事だったんですね?
てっきりそうゆうんじゃない事かと思ってました。
物語はのんびりとしたコメディタッチでスタート。
音楽の選曲と使い方が秀逸で、物語をとても盛り上げていたと思います。
中盤からは一気に速度を上げ、緊張感あふれる展開がとても良かった。
物語が進行するとビールも段々グレードが上がり、黒ラベルが出て来たときはびっくりしました。
というか、他にもスノーピークやベアブリックなど、日本製品結構出演してたのが意外。
何というか昨今の不買運動等を考えると、観ていてハラハラしてしまいましたw
あと例の歌「独島(竹島)は我が領土」が劇中で使われている問題、個人的にはそんな気になりません。
学校で歌わせてるくらいだし世代に合わせた演出なのかもですね。歌詞も違いますし。
他、知らなかった風俗や生活など、身近に感じ取れたのも面白かった。
韓国の格差社会は知っていましたが、こう映像にして見るとやっぱり違いますね。
コミカルにみせていますが、かなり根が深いのでしょう。
正直突っ込みどころは随所にあるのですが、それを勢いで全部持ってってました。
クライマックスの部分も伏線があったので色々な心情が見て取れるのですが、それでもやはり「恨」の文化と「火病」を感じました。
最後後味の悪さを残すのも、根底にある問題の深さを感じさせる良いラストとも言えるでしょう。
少し残念だったのは思ったより展開が見えやすく、そこまで物語に意外性が感じられなかった事でしょうか。
「ネタバレ禁止」とか煽りまくってたから、ハードルが上がりすぎてたみたいです。
しかしながら、それを鑑みても十分楽しめましたよ。
まるでアトラクションのような、劇場型の悲喜劇でした。
※社長と娘ですが2013年のオレオのCMで、親子役で共演しててびっくり!
キャスティングはたまたまでしょうけど、改めて親子役になるとは面白いものですね。
ふぅ〜ん,こんなんだぁ〜?!
面白いっちゃぁ,面白いかもしれないが、何処かで誰かが同じ様な事をやった事が絶対にあったと思う。新鮮味が全く無い❗️ 家の書斎?とかに一応秘密⁉︎の地下室に入れる階段とかが在ったりし(映画だから?いとも簡単に作れちゃう⁈)とまぁ,其処であんまり無い事件が起こったりする。
サイコスリラー系には,わりと有り得る話じゃんかい⁉️ そのシチュエーション?の仕方を巧く演り、評価された❗️と,悪い処探しをしてる様で、厭らしい評価な仕方かもしれないが…
実際の社会問題をオマージュした作品。
建物の半地下で生活をする家族が富豪家族に寄生(パラサイト)しながら生きていくという話。
偽の学歴で家庭教師として富豪家庭に潜りこみ、そこから妹、父親、母親を家庭教師、運転手、家政婦として潜り込ませる。
富豪家族がキャンプで不在の時につかの間のエセ富豪家族ごっこをするも、すぐに帰宅のしらせで強制終了。懐かしのドリフで「後ろ後ろ!」と叫ぶような気持ちになってドキドキしてしまった。
地下にはクビになった家政婦のダンナが地下生活していて、それが明るみに。
半地下生活をしていると環境から染みついた匂いはなかなか取れない。もぐりこんだ4人とも同じ匂いというのは生活すべてを指すといってもよい。
富豪社長が地下生活をしていた元家政婦ダンナの匂いに鼻をふさぐのをみて、父親の表情が一瞬にして変わるシーンのためにこの映画はあるのだと思った。
うーん
家政婦をわざわざ入れるのが致命的に不自然。
あと息子へのサプライズパーティーでテントを囲むようにテーブルを配置する、というシーンもわざわざ日本の戦艦を囲んで落とすように、という話を出す必要あるか?
カンヌ国際映画祭って、大したことないんだなあと思った
初の韓国映画
邦画ばかり見てる私ですが
話題作は洋画も何でも観ます!
って事でパラサイトは外せない。
なんだか万引き家族といい、こういった作品は賞を取ることが多いのかな?と思います。
映画は最後まで面白くみました!
一瞬でラストになった感じ
起承転結がハッキリしてて
内容は貧困の下にも下がいるんだけど。
これぞ韓国!これぞ韓国人ってところが随所に現れるわぁ
ここからネタバレ
地下で鉢合わせしたのなら、手を組んでうまくパラサイトしようという、頭も持ち合わせてないのがより貧困を語っているかの様な。
富のあるものは増える一方だが、元々無いものは一生ないままで。増える術すら知らない。
ある本で世界の何%が裕福層でって本!
思い出さなーい。
あれが頭に浮かんだ映画でしたねぇ。
生まれ、育ち、品格
持ってないと立ち振る舞いもないのじゃない?
最終、臭いで地下層だとバレるとは。
やはり人は育ちで区別される様に
世界がなっているんでしょうね。。。
何とも言えない後味な映画でした。
悪人はいない
話がおもしろかったです!
社会派映画と言われていますが、ユーモアなシーンもあって堅苦しくなくスッと話に入り込んで見ることができます。それでいて、だんだんと根幹にある深刻な問題に気づかされるようになっていて、やるせない気持ちになることも…。
出てくる人物は、ありふれた家族や夫婦で、悪人と言えるような人はいません。ただ、そこには明確な格差だけがある。恵まれた家族と、そうでない家族。ただ、それだけ。
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