パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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持つ者と持たざる者
この作品ではこれが顕著に出ているわけじゃないが、ふとした言動の端々にそれが表れていた。だからジワジワと来るこの感情はなんだろう、同情かも分からない何とも言えない気持ちになった。気づいたら作品にのめり込んでんいる。パパの表情が非常に良い。
金は心のシワを伸ばす(こんなニュアンスだったような...)
ママの言葉が印象に残った。
器用な人が好きという理由でギジョンに惹かれていたため、彼女が死んでしまってあぁ...となった。彼女の浸水の中タバコを吸うシーンは胸に迫るものがあった。
これは映画館で見るべきだ。お金以上の価値があった。おそらくもう一度映画館へ足を運ぶしレンタル開始日を心待ちにするだろう。
格差社会の悲喜劇
韓国の貧富の差は、どこの世界にも存在する。
貧しい家族の生活を悲喜劇を持って見せることであっと言う間に画面に釘つけられる。
思わぬ展開から殺人事件へ発展しまうストーリーは想定できなかったし、その表現が強烈でインパクトがあった!
楽しめる1本である。
半地下家族の娘の演技が秀逸
冒頭半地下でのぐうたらな彼女
偽造証書を作成してる彼女
美術の家庭教師をしている彼女
パーティドレスアップの彼女
瀕死の彼女
といろいろなシーンがありましたがどれも魅力的で自然な演技で好感が持てました、今後チェックです。
ところでお兄ちゃんはパーティの日にあの石持って地下に何しに行ったのだろう?あんなことしなけりゃ惨事まのがれたのに…
そもそも酒盛りしてた嵐の夜に元家政婦が尋ねて来ても入れないでしょ普通
思った以上に笑える
話題作なので、鑑賞しましたが、笑える要素が多く韓国映画独特の薄暗さとのバランスが絶妙でした。
事前の情報収集をしなかったので、新鮮に見ることが出来、楽しめましたが、最後がやや強引な気がしました。
どうしても猟奇的な部分につなげたい感が強い印象があったのが、少し残念でした、
年末先行上映で
《象徴的》 リスペクト!現代を切り取る最高のスメル蔓延、映画館最後列の席まで。ネタバレ厳禁という戒厳令も頷ける幾つものサプライズが待っているけど、それらが(メジャー邦画に多い安易なものでなく)地に足着いていて卑怯チートじゃないから、非常に納得できてスッと飲み込めた。機転の効いた掘り下げ型アイデア満載よく練られた作品ながら、無計画こそ最大の計画であり、実戦は勢いだと証明する力強さパワフルで素晴らしいブリリアント。様々なジャンルを横断する様々な設定の素晴らしい作品達に今の歪んだ社会構造を込めてきたポン・ジュノ監督のフィルモグラフィー(『グエムル』『オクジャ』でさえ!)と作家主義を一種総括するにも相応しい到達点としての気持ち良さ、トーキングアバウトがヤング&シンプルと対を成すオールド&コンプレックス(経験値と複雑さ)でオリジナル&フレッシュ。彼らしい笑いユーモアも気まずさサスペンスも心ゆくまで堪能できるエンジョイアブル。
『スノーピアサー』が横だとしたら今回は上下で表される貧富(持つ者/持たざる者)の差も、多角化と希薄化が二極化するように曖昧な"家族"の定義・在り方それ自体もひとところに問題提起してしまうし、それらの見せ方が実に映像的。それもちゃんと娯楽性を持ってしてエンターテイメントとして。メタファーとしてでなく直接目に見えるフィジカルな階級差。様々な国で様々な映像作家たちが仕組んだわけでも無いだろうに同時多発的に同様の、あるいは類似性を持ったテーマの作品を作っているという昨今の流れこそが皆が世の中の現状に危機感を持っているということの最たる証左ではなかろうか。『万引き家族』にしても『アス』にしても誰もが惹かれる地下からの反骨の狼煙だ! そして今更言わずもがなソン・ガンホは韓国の国宝だ。
Is it okay with me?
I'm deadly serious.
ジワる
鑑賞中は格差の現実と映画の中の非現実の狭間で
ざわざわしていました。
観終わったあとの感想は
「結局よかった!」
色々考えされられるし
結果、ちっぽけな私たちにできることは非力で何も無い
と、痛感。
日本も他人事ではないし、
パラサイトしても誰も責められない致し方ない現実。
ポン・ジュノ
2020年1月17日
#パラサイト半地下の家族 鑑賞
@KBCシネマ
半地下の人間は地上の人間と交わるから、匂いで生理的に嫌われてしまう。
でも地下の人間は地上の人間と交わらないので嫌われない。と言うかそもそも認知されていない。
#ジョーカー とこの作品どちらも格差社会をはっきりと描いている名作
タイトルからセンスが光る作品
面白いか面白くないかで言ったら面白いです。でもそれ以上に「あー賞を取る作品てこういうのだよな」と納得させる内容でした。格差社会を上手に捉えてセンス良く画面上に写しています。
映画は大抵約120分、この中で多くは物足りなさや詰め込みすぎ感を感じますが、物足りなさは皆無、詰め込み感も特に後半上手く演出として利用されていました。映画と言えば、な起承転結、得に転のどんでん返しや、感動、笑い、ちゃんと含まれています。でも古臭さは感じない。
とっても個人的な意見。
私は映画じゃなくて配信サイトでいいじゃん、な風潮には賛成派ですが、スクリーン内で起きてる様々な出来事を、周りで観てる人達と一緒になって何となく全体の空気と楽しめる、こんな映画がたくさんあれば映画館という場所の価値も生まれてくるのかなぁ、と思いました。
普段は、韓国の映画観ないのですがとても面白かったです。 物語は、主...
普段は、韓国の映画観ないのですがとても面白かったです。
物語は、主人公の友達が裕福な家族の子供の家庭教師の代わりをしてくれと頼む所から始り次第に家に寄生し始めていくという話でした。
物語の前半部分は、コミカルな部分が多くてこんな感じかと思ってたら、中盤から後半にかけて物語が一気に加速していく感じでした。
後半にかけて貧富の格差で災害にあって苦労する人と何もなかったかのような人。
それがリアルの現実のように感じました。
主人公のお父さんが言った「失敗しない計画は、無計画だ。」それも一つの真理のように思えました。
素直に面白い作品
映画として、エンターテインメントとして素直に面白い作品。
その一方で、テーマはしっかりとしていて社会問題を広い範囲の人に訴える作品でもあるかなと。
まず、テンポがとても良く主人公一家が次々と社長宅に就職(パラサイト)していく様子がとてもコミカルで面白い。
そして、だいたい次の展開は予想通り進んでいくわけだが、そこでもう一つ元家政婦の登場で予想とは少し異なる展開になっていくのも飽きずに楽しめた点。
テーマ性、メッセージ性という意味では、細やかな表現で至る所に散りばめてあるが、それを見落としたとしても、
大雨のシーンでわかりやすく表現されているので理解できず取り残される事はあまりないのではないかな、と思う。
水がどんどん下に流れていって一番下に行き着く頃にはその影響は多大なものになっている。格差社会の問題を映像でうまく表現してくれているような気がした。
また、「臭い」に対する表現が繊細で、そこが、作品を理解して楽しむうえでのポイントかなと思う。
いろいろ書きましたが、難しく考えなくても楽しめる映画になっているので、そこがもっとも素晴らしい点だと思う。
鑑賞というより、体験
2回観ました。
1回目は、
ただただ圧倒され、脳も心臓もぐったりして、
でもとてつもない充実感と、
それでもまだこの作品のすべてを味わい尽くせていない気がして、
終始この映画が頭から離れず。
1週間後、たまらず2回目を鑑賞しました。
ぎりぎり観客が置いてけぼりにされない、
絶妙な速さと分かりやすさで物語が進む。
しかし、魅せるべきシーンは魅せる。
ためるべきところは、ためる。
その緩急が絶妙。
視覚的にも、一瞬一瞬が絵画のように美しい。
表面的に美しいのではなく、
人間的で、醜く、汚いはずの情景であっても、
とにかく全てのシーンが美しい。
台詞も必要十分。
(多少反日的な台詞が出てくるが、それは韓国の日常なのだろう。あるいは国に味方してもらう戦略か。政治的な話には疎いのでご勘弁を…。)
音楽も素晴らしい。
あらゆる要素が、一切の無駄なく、完璧に調和している。
そしてその調和は、この作品のテーマである「格差」を、見事に表現している。
極めつけは、何と言っても役者陣の演技。
どの役者さんも本当に素晴らしい。
中でも、特に、ソン・ガンホの演技が、表情が、素晴らしい。
この方がいなければ、
この映画は成立しなかったのではないかと思うほどだ。
ポン・ジュノとソン・ガンホが同時代に生きていることは、奇跡なんじゃないかと思う。
脳も、目も、耳も、心臓も、
全てが忙しく、でも全てが喜ぶ。
ああ、嗅覚も刺激されます。
匂わないはずなのに、匂う。
あらゆる感覚を研ぎ澄まさざるを得ない、
抗えない映画。
もはや鑑賞というよりも体験。
数十年に一本の傑作と言えるのでは。
スクリーンで観なければ、
いや、体験しなければ、きっと後悔する作品。
いつまでも余韻から抜け出せない。
完全に、この映画にパラサイトされてしまった。
書いているうちに、また体験したくなってきた。
あとからジワジワくる面白さ
最初から最後まで夢中で観られる。途中からはハラハラドキドキが止まらない。
松本人志が度々言っていた『雨のなか家政婦きて家にいれる?笑』に関しては、確かにもうひとつ理由付けがあるとすっと落ちるけど。
前情報なくみたから、案の定何度かよい意味で裏切られ、そうきたかーと。
韓国の上流下流の構造について詳しくなくても十分楽しめるけれど、知っていればなお面白い。
日本ディスられてる?って場面もあるけど、エンターテイメントとして素晴らしい。
ネタバレ的なサイトで『え!あれそうなの?』ってとこが何ヵ所かあるから、
DVDになったらもう1回、2回観たい。
万引き家族も良い映画だったけれど、何度も観てみたい、そう思わせることがどれだけ難しいか。賞を総なめする作品は緻密さが違う。
強力なおすすめ
封切り前にテレ東で短い宣伝番組をやってて、斉藤工が監督と対談なんかしてた。斉藤工の色気にやられて、じゃない、おもしろそうだと思い、これは映画館で見ようと心に決めた。しかし、なかなか時間が合わず、これじゃ終わっちゃうかもと焦っていたら、カンヌ!アカデミー!と受賞したものだから、ロングランになり、ようやっと見ることができた。
やはりおもしろかった。けっこう長い映画だったけど、ダレることなく、いいテンポで進む。張った伏線もきれいに回収。多くの方がレビューで書かれてるように、上下や階段などを使った演出が効果的。説明的ではないのに、ちゃんとわかる。言葉や習慣が違っても理解できるから、国際的に評価されたのだろう。
本筋と関係ないところで気になった点。
①キム家の兄と妹がけっこう顔似てる
②家政婦1号・2号とも化粧前後の差が激しい
③犬の写真って何か意味あったっけ?
④キム家の母、なんで砲丸投げ?
⑤ミニョンの帰国後
クレジットを見て不思議に思った。監督の名前は英語読みだとボン・ジューンホーって感じだけど、なぜ日本語ではポン・ジュノとなるのか? どっちが本場の発音に近いのか? わからない…。
追記
2021.1.8 吹替で地上波初放送
日本語で見ると少し雰囲気変わる。
神木くんっていい声だったのね。
そして、何度見てもよく出来た映画だなぁ。
凄いものを見た。
今年度は何かと話の尽きない話題作が多々公開されたが、実はそうした作品の多くが持たざるものの反逆を描いてきたことに気付かされる。確かに持たざる者の四苦八苦する様を見せる映画はこれまでにもあったけれど、挙げ句の果に心が爆発して血みどろビターなエンディングを迎えるという作品は少なかったのではないだろうか。また、驚くことにそんな作品群が次々大ヒットを飛ばしていることである。我々はジョーカーがマレーを射殺し、ギテクがパク社長を刺殺するとき、ひどいと思う一方で、そのほんの一瞬スッと心が晴れるような開放感を覚えるのだ。その感覚は如何とも言語化し難いものであるが、敢えて言うなら“凄いものを見た”ということだろう。
我々が普段感じている何かドロドロした感情のさらに向こう側を見せられたような、そんな映画でした
ストーリーの落としどころ
軽妙に話が進んで、家政婦さんのところから急展開。
どんなエンディングを迎えるのだろうと思っていましたが・・・
韓国版『万引き家族』と思って観ましたが、こちらの方が私は好みでした。
エンタメにおける韓国と我が国の差を見せつけられた感じがしました(アニメ以外)。
期待しすぎた感、
楽しみにしていたけど思ったよりだった本当期待しすぎはよくない、、
雨の日下に下に下がっていく半地下家族 奥さんと旦那さんのソファのシーンでもやっぱり貧困層は下 半地下の妹や元家政婦の旦那が刺されてるのにも関わらず臭いを気にする金持ち
富裕層との格差を感じさせる演出が随時あったように思える
元家政婦が訪ねてきたときのハラハラ感と「金を稼いで助けに行く」と誓ったが現実はまだ変わらぬままの場面が良かった
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