パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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面白いが、深さ・鋭さには欠ける
格差社会をバックにはしているが、話がぶっ飛んでいるので社会派ではない。社会問題を取り上げている作品としてみたら、突っ込みどころは満載。エンタメとしてみたら、笑える場面も多いしスピード感もあってかなりいい。ただストーリー展開の半分は意外だが、半分は予想通りで、それほど怖くもない。人間の描写もそんなに深くはない。オスカーはもらっておかしくないレベルの作品だが、パルムドール向きとは思えないのだが。
普遍的不条理からの脱出
舞台演劇を鑑賞しているような錯覚は、パク家の居間の巨大なガラスが、映画の中のもう一つの映像スクリーンとして扱われているためか?家の中で移動する登場人物を距離を置いて捉えるカメラワークは、建物のスケールの大きな箱のような空間で起こるドラマに対して、見る者の客観性を際立たせる。しかし、人物の設定が、物語が進むにつれ一人一人の内面の葛藤を突き付けられるように大変うまく構成されている。そのため、客観性と主観性がうまくバランスを取り、映画の中に観客を引き込まずにはいない。誰もが気づいている社会の不条理を、明るい陽射しの庭でそれこそ、明るみに出し、最後に自分の本能のままにパク氏を刺した父親は、初めて家族に憤り、怒りを最も激しい形で表して見せた。俳優の演技力と配役の妙、人間の抱える矛盾、尊厳、いろいろなものが交錯し、人と人とをつなげるものとは何か、自分の力でといった時に感じる違和感のようなもの、結局人間は関係性の中でしか生きなれない、他者との比較を辞めることはないのではないかという悲壮な感想さえ持つ。この映画は、自分の人生を引き受ける勇気と責任を説いているのではないかといえる。
坂でも穴でもなく階段
愛を持った冷たさで紡がれる作品。お見事でした。後は個人的な趣向って事で。
暫くは映画的な画面でもないなぁ、なんて思っていたのですが、途中でそんな事も気にならなくなる位に、するするぐいっ!と引っ張られる感じでしたね。色んなパーツが後半に掛けてピタッと嵌まっていくのも良い具合でした。
なにより、妹ちゃんの便座喫煙が素敵で…。離煙してから暫く経ち、実生活では特に気にならなくなりましたが、たまに映画でこういったシーンに出会うと「う…うまそぅ…」と思ってしまいます(苦笑)。
付け加えるならば、韓国ものとして「バーニング」も合わせてどうぞ。といった所でしょうか。
「アカデミー賞」を取る本当の意味がわかった
アジア映画初のアカデミー賞4部門受賞して世界的に注目を集めていたので観ておいた方がいいかなと思い軽い気持ちで鑑賞。でも、この映画を観るにはなかなかの覚悟が必要に感じた。
まず、韓国の貧困家族と金持ちの裕福の家族の差がリアルに浮き上がっている。日本の映画ではできないようなタッチで描いていた。
そして、何より怖いのは家の地下に見知らぬ人が住んでいるということ。こんな設定の映画はポン・ジュノだから作ることができたという印象。
物語の展開が凄まじく、面白味とともに恐怖感や緊迫感までがスクリーンから飛び出してくる感じだった。貧困家族が金持ちの家に住み着くという、この映画を観た人にしたわからない面白さと怖さがあると思う。
たくさんの有名人の方もこの映画に関するコメントをしており、ここまで話題になっている映画は一度観るべき。ただ、この映画にはドキドキするような緊迫した描写が多く、中には気に入ってリピーターになる人もいるだろうけど観たことを後悔する人もいるかも、と鑑賞終了後に思った。
自分が思うには、こういう映画がアカデミー賞を取れることを強く実感できて気に入る部分もあったがどこかやりすぎのところもあるような気がした。それでもこれは伝説に残る映画かもしれないと思う。息をついたり寝たりできるような映画ではなく、たくさんハラハラするのでぜひ観て欲しいですね。
辛さでごまかされた感じ?
日本料理は素材の味を大切にするのに対して、韓国料理はまずは辛さの刺激が必要とされるように、同じ貧困をテーマにした映画「万引き家族」は全体としての調和が感じられるが、「パラサイト」は刺激的ではあるものの素材が調和していない感がある。最終的に富裕層も貧困層も救われず、後味も最悪な映画だった。この映画の内容が現実だとしたら、韓国はアカデミー賞受賞を喜んでいる場合ではない。
心が動かない
正直、あまり好きに慣れなかった。。。
導入部分で、寄生する家族に嫌悪感を抱いてしまい、寄生される家族も好きになれず、登場人物の誰にも共感出来なかった。
結果、失敗しても良いし成功しても良いし、どっちに転んでもどっちもどっち、という酷く冷めた目になってしまい、ちょっとパロディのような演出にもイラっとしてしまった。
中盤以降は、残虐なシーンや絶望的な状況が出てくるが、ただただ、予測不能で漫画のような展開を無感情に眺める。誰が死んでも、誰が苦しんでいても、誰が笑っていても、何も心が動かない。疲れた。
韓国映画界の集大成
むだがない作り。韓国ドラマでも、すごいこだわって、どこからどこかしらもみんな繋がっていて、もうほんとになんでも面白くてよく見ているけれど
そういうところも含め、今回韓国の映画ドラマ界がアカデミー賞という形で認められたんだなと思った。
実際の韓国を表すこの映画をみて、びっくりする人が多い気がする。そして、どんどん逆に貧乏な方がお金持ちを操っていく。そこが意外でそして、人間らしさを表ていた気がする。
左の足だけの人、なんやねんって思っていたけれど、そーゆーことだったのか!!!ってなる。
わたしはまだまだ勉強不足だから、まだ語られない。わたしには難しかった。。。
パラサイトを見て
アカデミー賞受賞された作品と言うことで、韓国映画を初めて見た。経済格差が鮮明に描かれてコメディー要素もありクスリと笑えるようなシーンもあった。
後半に行くにつれ怖い、不気味、サイコパスと感じられるような下級家族の行為が印象深い。最初に大学のころの友人が持ってきた“岩”が何を示しているのか難しかった。街が水浸しになり避難生活をしているときにも抱いていた岩、メッセージ性が強い。
貧富
「貧富」だけでなく、富&貧&極貧(地上&半地下&地下)がそれぞれ描かれているから、富裕層vs貧困層だけでなく、貧困層vs貧困層(半地下vs地下)で見ると面白いと感じた。それぞれの貧困層の方々が、富裕層の方に対してどう思っているのかという点における違いとかが面白い。
人間も人間に寄生して生きていけるんだ‼️
賞受賞後に鑑賞した。そんなに詳しい訳じゃないし分析していない僕でもわかる、今までと毛色の違う作品がアカデミー賞を取ったんですね。
韓国はこんなに独り立ちが難しい国って訳じゃないですよね⁉️『冬ソナ』の国ですよね⁉️ちょっと古いか笑
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