「韓国っぽい、えぐみと芯からくる怖さのある映画。」パラサイト 半地下の家族 ぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国っぽい、えぐみと芯からくる怖さのある映画。
めちゃくちゃ楽しかった…。
ハラハラしすぎて、怖くて…。
ここ最近でいちばん。
20.3.15映画館
ネトフリで見れたので映画ぶりに鑑賞。
私は、この映画で韓国の大きな貧富の格差を描いたのだと思う。
感想つらつら↓
留学行った友達、好きな女の子はネトラレるは、カテキョ先が大変なことになるわ、友達一家がなんかやらかした様子、で留学先で発狂しそう。
兄と妹が寄生するまではまだいいとして、運転手と家政婦をおとしいれるの怖いて…。
社長一家がキャンプで不在だからって半地下一家で豪邸楽しむのは理解できんて。
成績が上がったかは別として、英語を教えられたり偽装できるほどのクリエイティブな才能があったり、ハンマー投げでメダルを取ったり、言葉巧みで取り入ることがうまく、それぞれ能力高めなのに無職つらい。
兄が父に敬語なのは尊敬の表れ?それとも畏怖?
兄だけが父に敬語って何か意味あるのだろうけどわからない…。
韓国の作品って俳優の演技なのか演出なのか、そこまで怖くないシーンのはずなのに、まるでホラーのように見せるのがすごく上手い。
社長一家の男の子が見てトラウマになった元家政婦の夫、映画で見ただけでもトラウマになりそうだもんな。
ただの豪雨でも不穏な空気が漂うし…。
元家政婦も髪が乱れて不自然な笑顔をするだけでホラーみ…。
社長一家がキャンプから帰宅するまで、帰宅後家を脱出するまでのわちゃわちゃ感。
高台の家から半地下の家までの道のりの高低の描き方素晴らしいと思う。
坂や階段の下からの視点、遠目からの視点、雨が流れ落ちる様子。
リビングの机の下に隠れていた時は臭いで見下される心理的に落ちていき、
半地下までの道のりでは視覚的に上から下に落ちていくように思った。
いくら社長一家のようにふるまっても、それはただの勘違いというか。
心理的、視覚的に貧富の差を見せつけられた感じ。
豪雨で半地下の家が水没し雑魚寝で過ごした翌日、豪勢に行われる誕生日会。
前日の豪雨、雲ひとつない晴天、天気ですら差を見せつけられる。
元家政婦の旦那が怒り心頭なのは理解。
石で頭を殴ったあと念入りに再起不能にしようとしたり、お肉や野菜が刺さったままの串で刺したり、胸を刺され止血中の痛がる描写だったり、ホラー映画じゃないのにさらっとこういう怖いことするのが韓国っぽい。
止血してるときに、死への恐怖とか泣くでもなく、押さえると痛いって悪態つくのがなんかリアル。
豪邸のライトを見てモールス信号解読し、父を救う計画を立てる。
ここは意味がわかると怖い話に通ずるものがある。
いまだ半地下生活でチラシのポスティングの仕事(怪我の後遺症か、体が不自由になっていそう)だと到底高台の豪邸を買うことはできない→地下室から父を救えない。
それも分からず父に手紙を書いてるけど、その手紙は地下室にいる父にはどうやっても渡せないし…。
妄想の中で、元家政婦を埋めたあたりに花が咲いてた気がする。
至る所にいろんなことを散りばめていて、全て拾いきれない。
コメディチックで怖さもあり、貧富の差を詰め込んだ韓国らしい不気味な映画でした。
25.9.14 ネトフリ