「流れとリズム、そして勢いが大事。」パラサイト 半地下の家族 nekoさんの映画レビュー(感想・評価)
流れとリズム、そして勢いが大事。
韓国の貧富の差の現状を喜怒哀楽全部入りの娯楽作品として作り込んだ本作。展開に次ぐ展開で目を離す暇がない。
日常系の様な顔してはじまり、スパイ映画の様なスリルを孕みながら、スリラーの様な緊張感を通り越して、社会問題と向き合うって、文字にしてしまうと当たり前すぎる映画の作りなんだけど、そのクオリティの高さよ。
作品を通して語られている監督のメッセージは冒頭、ギウがダヘの家庭教師として初めて行った授業にあるのではないだろうか。
試験を人生と言い換えて。突破していくためには、流れとリズム、そして勢い。ただし、只無計画にあるのではなく、試験勉強をする様に対策や計画を練りつづける。そうしないと、そうしないと、皆と同じ様に体育館で寝る事になる。(災害は不可抗力ではあるが…)
とにかく、そんな前向きな思いが感じられた、サイコーな作品でした。
コメントする