「韓国映画の底力」パラサイト 半地下の家族 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
韓国映画の底力
この作品が伝えたかったことは確かに韓国の格差社会なんだけど、こうもトリッキーでファニーに描かれると、コメディ映画を観ている気分になる。
人を疑うことをせず、信じやすい根っからの富裕層の家に入り込んだ、小賢しい家族。
人間、なにか取り柄はあるもんだ、それを有効活用するとこうなるという解りやすいサンプルのような展開だけれど、
事態は思いも寄らない方向へ進む。
一見、結末が想像できそうなものだけれど、そこは一癖も二癖もある。
とにかく演出がうまいので、ホラー要素もあるしサスペンス要素もあるし、コメディ要素もある。
そしてカメラワークの巧みさに目が離せなくなる。
そうそう、そこを観たかったんだよってところにカメラがある。
無計画なほうがいい。
貧乏人が生きていくために培った小さな知恵が、家族に波及する。
貧しくともお互いに支え合って決して否定しないところに、監督の描きたかった愛があり、
生き抜くために選択した結果、こうなったという結末へ向かう。
ネタバレはしないでと注意書きがあったけれど、それほど期待するものではないw
ただ、解りやすい社会問題と家族愛をコミカルかつトリッキーにいたずら心満載で描いた作品という感じ。
しかしあの長女のど淫乱ぶり、どうなったんだろうwww
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