劇場公開日 2020年1月10日

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「韓国映画のレベルは高い!」パラサイト 半地下の家族 トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0韓国映画のレベルは高い!

2020年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「黒澤明監督の孫が日本ではなく、韓国で生まれた」と、16年前に「殺人の追憶」が公開されたときに評されたポン・ジュノが本気出した、という感じを受けた。
本作を見た前日に、テリー・ギリアムの「ドン・キホーテ」を見て、がっかりしただけに、映画的なカラーはまったく違うものの、同じ映画でもこうも違うものか、と改めて感心した。

それほど熱心に韓国映画を見ているわけではないが、年に3-4本はこの十数年見ていると思う。
いずれも、アクションにスピード感があり、作品的にも深いものが多い。韓流のテレビドラマは見ないので、分からないが少なくとも劇場映画の韓国の水準は、何年も前からかなり高いと言えるだろう。
平日の昼間に見たが、レディースデーということもあるけれど、女性だけでなく男性客も結構入っていて驚いた。
実際に、ランク入りを続けているし、こちらのサイトでのレビューの数もかなり多い。
映画の見巧者なら、これが面白いかどうかはすぐに分かるはずだ。実際にカンヌでパルムドールを取っただけのことはあると思う。
本作の前年にパルムドールを取ったのは、言うまでもなく我らが「万引き家族」。あれはあれでいい映画だけれど、同じくおかしな家族をテーマにしながら、こちらのほうが「おもしろさ」はぶっちぎりで上を行っている。
韓国のことを嫌いな日本人は多いけれど、ここまで自由に映画・映像で表現力をつけている彼らは大したものだと思うね。

町谷東光
cats eyesさんのコメント
2020年1月30日

同感します。韓国映画のレベルが高いのではなく、邦画のレベルが低すぎるのだと思います。同じパルムドール受賞作品の邦画とは比較ならないほどクオリティ高いと思いました。

cats eyes