罪の声のレビュー・感想・評価
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重厚なミステリー
昭和を代表する未解決事件がモデルになっているミステリー映画。現代の記者と当時の犯人側の親族がタッグを組み事件の真相を突き止めるべく調査をします。
冒頭の星野源が自分の声の入ったテープを発見するシーンは鳥肌が立つほど恐ろしかったです。
原作が「あの事件の真相はこうだったんじゃないか。実際の事件資料等を参考に作者なりのひとつの答えを導き出した。」ようなフィクション混じりの半分ドキュメンタリー的な小説だったのに対し、映画版では時間の関係もあるのでしょうが割と普通のヒューマンミステリーに落ち着いている気がします。映像作品として見るとよくまとまっていたと思います。一見の価値ありです。
人間を日本を描くことに成功
事件を描くに見せて、人間を日本を描くことに成功。
好調、土井裕泰は ビリギャルで受験蘊蓄を描くに見せて、若者と大人の後悔と再起を描けたのだった。
役者の演技が印象に薄いのも監督の腕。
昭和の俳優に正面から引導を渡す気合も買おう。
では何故大傑作には成らなかったか。
特に元過激派の当時の傾倒の動機たる私怨が長々と台詞で語られたことが主因だろう。
私的怨恨など無く、ただ時代の追風に煽られただけとしていれば、とは思う。
素晴らしい
特に前知識なく鑑賞しました。自分は最後のフィクションですという文字が流れるまでほんとにあった事件と思ってしました。実際には元になった事件を原作の方の解釈でストーリーを膨らませた内容でしたが、正直どこまでが事実なのかわからない程素晴らしい作品でした。自信を持ってオススメできる作品です。
久々良い邦画観たなと言う気持ち
アクションがないと強弱の付け方が難しいストーリーになるかと言うとそうではない。
新聞記者と事件に関わっていたテーラーの息子(加害者or被害者なのか)がバディ感が生まれるまでのドラマの展開が、野木さん脚本により観るものを惹き付ける物語に仕上がってました。
そして一言でいうと宇野祥平さんの役作りが何より助演男優賞を総なめして欲しいくらい凄まじかった。
ただ、もう一度観たいかと言うと頭をフル回転しないと付いていくのが必死で、犯人役も予想が付いたので、あまり意外性はないのが残念でした。
グリコ森永
大学生のころに事件を経験していた自分だが、成人していたのに、あの声が怖かった。いわゆるバディ・ムービーだが、謎解きも多く、面白かった。映画が終わってから、Wikipediaや関連のサイトを見まくりました。
フィクションみたい
本当の事件をモデルに作られた映画なのに
全てが事件の真相の様な作りでした。
見応え充分だと思います。
ただ、僕としては何か物足りないとゆーか
おぉー凄く良かったぁ。とはならず•••
もっとミステリーサスペンス的な映画と思っていたので
でも、地上波でやったらまた見ちゃうなぁ。
声、それはアイデンティティーであり、心でもある
自分の声というもに、ここまで考えたことはないかもしれない。知っている人の声を聴けば、遠くからでもあの人があそこにいるなと分かるし、声のトーンや話すスピード、話し方でその人の年齢や今どんな気持ちなのか、さらには出身地も分かるかもしれないと考えると、意外と声で判断してる面は大きいのかもしれない。たかが声と思っていたけれど、実は顔や体形よりも一番に知り得る、人間の情報かもしれない。声は人の体の一部であり、OnlyOneであることに気づく。そういう意味では、声はアイデンティティーであり、心でもあると思った。
今回は犯罪に使用された自分の幼少期の声。しかも使用されていたと分かったのは、随分大人になってから。直接犯罪には関わっていないものの、声を使われたということで人生が大きく変わり、精神的に苦しむことになる。
犯罪者は声を単なるコミュニケーションのツールとしか見ていなかった。自分たちにとって都合の良い正義や大義名分のために使用しただけで、使われた人のその後の人生にどんな影響があるのかは、これっぽっちも考えていなかった。むしろ、より良い社会に貢献したと思っていた。その浅はかで愚かな正義のために、巻き込まれた人たちの悲痛な思いは計り知れない。取返しがつかない。いったい何が正義で何が罪なのか、本当の意味で考えさせられる良い作品です。
“普通の生活”がどれだけ幸せか。
こうやってスマホ見て
好きな映画観て
こんな普通の生活がどれだけ幸せか。
しみじみと感じた。
モーニングショーだったので
朝から号泣だよ(^_^;)
グリコ森永事件を題材にしているが
真実かと思ってしまう構成の上手さ。
本来難解な物語を
物凄くわかりやすく
なのに、安っぽくなく作り上げた
監督、演出部の方々に
敬意を表する。
ミステリーというよりはロードムービー
原作は未読の状態で鑑賞。
グリコ・森永事件に関しては、事件の名前を聞いたことある程度だったので、事件の概要をネットで調べてから鑑賞。
率直な感想としては、良くも悪くも普通の印象で
今でも良かったか悪かったか判断に困っている。
現実にあった事件をモチーフにしているので、
その事件をリアルタイムでニュースを見ていた
世代には刺さりそうだと感じた。
正直、wikiで事件の概要を調べていた時の方が面白かった。
そもそもの、事件として奇妙な点が多く、そこに興味を惹かれてしまう点がある。
映画自体が中途半端になったのは、その現実の事件のフィクション的な答え合わせに興味を引っ張れなかった点にあると思う。
ミステリー的な興味の持続、犯人は誰か?の持続がなく、数珠繋ぎ的に話を聞いていくだけで、
ピースがハマっていく面白さがまったくない。
AからBという情報を聞き、Bに行きCという情報を聞いて、Cの所に行くという感じで、
謎解きの面白さがない。
かと言って人間ドラマ部分も中途半端な印象しかない。
ただ、最後まで飽きずに観れた点ではそれなりの面白さはあるのだと思う。
それでも、この映画を思い返したり、もう一度観たいなと思うことはない
最初は見る予定になかったけど
最初は興味がなかったのですが、実際見てみたらとても面白かったですし、すごくいい映画だなぁと思いました。
話が進むにつれていろんな人物がひっきりなしに出てくるので、誰がどの立ち位置の人か覚えるのが難しいですが、とても面白い。
星野源さんの京都弁や、小栗さんの大阪弁や英語も素敵でした。
一点の緩みもない、見事な作品でした。
脇役一人一人に至るまで、人物描写が深く彫り込まれており、また両主演の演技も素晴らしく、大変面白い作品でした。
グリモリ事件をモチーフにしているわけですが、いったいこの映画の告発はどこまで真実なのかというのは、常に頭をよぎっていました。
ノンフィクション?
フィクション?
それとも半フィクション?
フィクションとして見ても、たっぷりお金も人材もつぎ込んだ重量級のミステリー作品としても良かったですし、あの事件を覚えている人が当時のマスコミの踊る姿をホロ苦く振り返る意味でも絶好の作品であったと思います。
真実に近づいて行く緊張感
作品は一人称の目線ではないのに、小栗旬扮する記者が真実に迫って行く過程を、共に追っているような緊張感があった。
声の主たちの知られざるその後の人生が壮絶で、後半は涙なしには見られない。様々な人物たちの背負ってきた人生描写がよくできていた。野木亜紀子さんの脚本の中でも、事件性をはらんだ作品はやはり圧巻。
声の主の1人を演じた、子役の原菜乃華が素晴らしい演技力だった!
よかった。の一言につきる
作品を見ていくうちに、事件の真相はこれなんじゃないかと錯覚するぐらい素晴らしい作品でした。
今年はあまり映画館に足を運べなく、鑑賞した映画も少ないが、間違いなく今年1番の作品です。
幼い頃に何度も連れていってもらった阪神パーク。とレオポン。
今はなき阪神パークの再現も素晴らしかった。
宇野祥平さんが圧倒的!
深いテーマで興味深かった。できれば各場面をもっとじっくりと見たかった。展開が早くて感情が動く間もなかった。
小栗さんと星野さんのW主演らしいが、宇野祥平さん演じる生島聡一郎が真の主人公なのでは?と思うほどに圧倒的な存在感だった。
たくさん知っている俳優さんが出ていて、それぞれ爪痕を残していた。各シーンが短いのがもったいない。
とにかく登場人物が多く、若い時と演じる人が変わるので余計に複雑になる。
聡一郎役の若い頃を演じた俳優さんも良かった。その家族のシーンが一番印象に残っている。母との関係、姉との関係、姉と友人の関係、そこらへんにグッときた。
…やっぱり生島聡一郎の印象が圧倒的だ。
濃厚な映画でした
一本のカセットテープからここまで物語が発展するとは思いませんでした。新聞記者とテーラーが別々に事件の捜査を進め、中盤からタッグを組んで捜査するのも面白かった。
地道に事件の真相に近づいていくのもリアルに表現されており、途中から新聞記者の阿久津は事件を解明する意義はあるのかと自問する描写があるが、私も同じ気持ちになり、最終的に阿久津は記者としてのけじめを果たしたんだと思いました。
基本的に地味なシーンが多いですが、脚本や徐々に真相を明らかにする快感は申し分ない。
情報社会に踊らされるすべての人たちへ見てほしい映画
脚本が、かの有名な野木亜希子先生と聞いて、公開直後から絶対観に行こうと決めていた映画だった。先に見ていた友人たちから絶賛の声が多く、11月後半にやっと観に行くことができた。見終わった時あまりにも素晴らしい映画でこの感情をうまく言葉にすることができなかった。映画の予告CMを見た時は衝撃的な始まりからホラー要素が強い映画のように感じていたがその考えはすぐに飛んだ。これは今の社会のあり方へ今一度問い直す映画のように感じた。
あらゆる情報がありふれているこの世界で、その情報しか私たちは見ようとしない。その裏側を知ろうとも、批判したことへの責任も取ろうとしない今のマスコミや、私たちへのその姿に問いかけている映画だった。
出演している演者や、音楽、演出、脚本
そしてなによりここまで本当だと思えるほどのクオリティの高い作品を生み出してくれた塩田先生へ絶賛の拍手と感謝を心から送りたい。
この作品を多くの人に見てほしい、そして情報のその先にある人たちのことを想像できる人が増えてほしい。このお話はバットエンドでもハッピーエンドでもない
でも間違いなくあなたの心に残る物語だ
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