罪の声のレビュー・感想・評価
全415件中、41~60件目を表示
映画、でした。
ほんとに作り込みが、ストーリーが、エキストラの数が、セットのひとつひとつが、全てに、お金と手間が、かかってました。
テレビでは味わえない見応えのある、予算と時間の使い方だと思います。
話の展開も、ちょうどいい難しさ、絡まり具合で、見応えありました。
正直残された子供の思いや、残された家族のことは、あんまり共感が出来ませんでした。少し現実味が無いというか、ヒューマンドラマの演出を、敢えて弱めにしていたのでしょうか。
自分にとっては人間模様よりも、謎解きのドキドキが勝ってしまって、楽しめました。
とにかく元ネタの題材を見事にエンタテインメントにしてくれたスタッフの方々を尊敬し、感謝しています。ありがとございます。
ミステリーとして観るなら底が浅い
迷宮入りとなった未曾有の連続企業脅迫事件を株価操縦の仕手筋の暗躍に仕立てたストーリーが本作の「売り」のようですが、その資金の出所が中央政界だったとか、仕手集団がかつて社会に矛盾を感じながら挫折を味わった学生運動の一派だったとか…。
いささか荒唐無稽(失礼)な設定で、ついていくのが大変でした。
評論子には、残念な一本でした。
原作未読。 ある事件に自分の子供の頃の声が使われていたことに気づく...
原作未読。
ある事件に自分の子供の頃の声が使われていたことに気づくことから始まる。
事件に関わった子供たちの人生。いちばん心を奪われた。切なすぎて。大人は自分のことしか考えてない。子供たちの将来まで考えつかないんだなと思うと切なかった。
時効でも在るもの
キツネ目の男という表現と似顔絵にインパクトがあったので、強く印象に残っています。あの事件後、キャラメルやチョコなどがすべて透明フィルムでパッケージされるようになり、子供ながらにとんでもない事件なんだと思いました。本作は、その風化してしまった35年以上も前の話を「今」の物語として蘇らせ、フィクションであることを忘れるくらいのインパクトがありました。原作は未読ですが、土井監督ならではのリアリズムが奏功しているように思います。そして、狂言回し的な意味でも主人公の記者を演じた小栗旬の存在はとても重要と感じました。「すでに時効になっている35年も前の話を記事にする意味がわからない」というスタート地点は、本作を観ている観客と相通じるものがあり、自分が過去を調べることで壊れていく家族の存在もあって、主人公と同じ気持ちで心を揺さぶられました。それにしても、警察ではなく、記者が社会の不正を暴く様は、まるで現代における文春砲ですね(笑)。
着眼点がすごい
予告を見た時からとても興味が湧いていて、テーマがすごく面白いなと思った。テープの声に使われた子供をメインに事件の究明に迫る、その子供の正体と経緯、そして他のテープに声を使われた子供の行方………
この物語の軸から事件が起きたのはかなり前のはずなのに、緊迫感がすごい。そしてテープの声にとてつもない恐ろしさを感じる。
まさに、事件は今でも終わっていないということを感じさせられた。
私は2000年生まれで、この元となった事件を知らなかった。映画を見る前に軽く調べたけれど、知識はなくても分かりやすい内容だった。
その事件自体は未解決時間として有名で、初め調べた時は「結局殺人が起きたわけではないのか」と少し見くびってしまっていたが、この映画を見ることによって、その考えは簡単に覆された。
そして、事件に使用されたテープの存在の重さにも気づくことになった。
事件に対しては、 独自の見解で経緯が語られているが、納得する部分が多く、とても自分では想像がつかない考え方だと感服した。違和感なく受け入れることができた。
星野源演じる曽根の緊張感は見ている側にまで伝わってきたし、その曽根が新しい事実に対面し、それを自分の境遇と比較してしまうところ、また、その原因に対して感じる恨みや悲しみ、全てが理解できた。
作品中に漂う緊迫感と悲しみが癖になり、満足度は高かった。原作が素晴らしいのは前提として、演出もとてもいいなと思った。見たことない人には勧めたい映画だ。
実際の事件を元に。
話はすごく面白い。グリコ・森永事件をモチーフにした話。人多すぎて難しかった。
星野源と小栗旬じゃなかったらもっとよかったかも。演技は上手なんやけど入ってこない。
ストーリー 91点
配役 80点
音楽・映像 88点
全体 89点
昭和だから起きた事件
なぜこのような事件が起きたのか
そしてこの事件によって苦しめられている人がいること
そして今をどのように生きているのか
事件の真相を追って行く過程で
星野源への評価がグイグイあがりました。
演技◎声◎方言◎
すごいね!!方言とかってやっぱり
難しいと思うけど、
これはセンスです。
そして最後の付箋回収は
繋ぎがとてもスムーズでわかりやすかった。
人間は憎悪を抱くと
手段を選ばないとゆう事。
奮い立った怒りを愛や理性で制御できない
人間のリアルにも注目してほしい
昭和だからこそ、起きた事件。
伝えたい事は、罪のない人間が
苦しめられて朽ちていく現実。
現代に置き換えると
SNSでの誹謗中傷もそう
そんな風に罪なき人間が苦しんでいる
そんなような事を上手く現代人に繋げてくれた
作品じゃないでしょうか?
共産主義者や学生運動にろくなのはいない
#小栗旬 と #星野源 の関西弁の掛け合いがなんか良かったです。
全体を通して、引き込まれてしまいました^_^
グリコ森永事件を題材にした映画。
現実にはこの事件は時効が過ぎ、迷宮入り。
この事件を追う記者と事件に使われた声の持ち主が事件の真相に迫る。
役者陣も良かったです。
舞台が大阪や京都、滋賀など関西圏なのも良かった。
最後は謎が解けるあたりが良かった。
このての映画では結局うやむやになるパターンが多いが、フィクションなりにちゃんと着地があって個人的には良かったです。
あと、作中のメッセージとして、
共産主義者や学生運動は単なる暴力革命であり、社会全体を不幸に陥れる悪しき思想である事を強調してくれた点を評価したい。
いくら、個人的に警察や資産家に恨みがあろうと、暴力や犯罪は許されない。 かつての学生運動家たちはインテリで理想家だったのかもしれないが、せっかく勉強しても暴力革命に走るとは何のためのお勉強だったのかと問いたい。
宇崎竜童がまさかの!?
以上
お話し的には面白いけど、結構淡々と過ぎていった。 中々集中出来なか...
お話し的には面白いけど、結構淡々と過ぎていった。
中々集中出来なかった。ってか入り込む程の感じもなく…。
期待値が大きかったせいかな?
なのでもう一回みたい。
未解決事件の奥にあるもの
本作は、35年前に日本中を震撼させた実際の事件をモデルにして、二人の男性が、異なる理由と異なる方法で、未解決事件の真相に迫る重厚なヒューマンサスペンスである。通常、この手の作品は、刑事、新聞記者など、事件の外側にいた人達が事件の真相を究明していくケースが多い。しかし、本作は、事件の外側にいた新聞記者と、事件の内側にいた事件関係者の親族がコンビを組んで事件に迫っていくという異色のアプローチをしている。その結果、事件を内側と外側から暴くことになり、事件の社会的背景、関わった人達の悲哀の奥底にある、人間の業にまで踏み込んだ作品になっている。
本作の主人公は、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)と、テーラーの曽根俊也(星野源)。阿久津は昭和最大の未解決事件を追っていたが、犯行に使われたカセットテープに子供の声が録音されていたことに疑問を持つ。一方、京都でテーラーを営む曽根は、亡父の遺品から、幼い頃の自分の声が録音されていたカセットテープを発見する。二人は、このカセットテープを手掛かりにして、事件の真相に迫っていくのだが・・・。
事件関係者の証言から事件に迫るという方法を取っているので、兎に角、証言者の数が多い。証言者を芸達者の役者が演じるので、証言内容に重み、深みがあり、事件の多様性、多面性、そして、事件の奥深さが浮き彫りになってくる。また、多くの証言を元に、まるで一本の糸を手繰り寄せるように徐々にではあるが着実に事件の真相に近づいていくプロセスは、地道で膨大な作業であり、主人公達の事件究明に対する執念が感じられる。天才肌の阿久津、生真面目な曽根を、小栗旬と星野源が、らしい演技で好演している。
どんな事件にも背景があり理由がある。事件の真実に光を当てることは、事件に関わった人達の本当の想いを知ることである。そして、彼らの運命に寄り添うことである。人間の業の深さを知ることである。
学生運動への見方が変わった
私は平成生まれであり、学生運動について詳しく理解しているわけではない。今回の映画を見て、学生の漠然とした不平不満のみを背景に運動が展開されていただけでなく、参加者一人一人に複雑な事情があることをが理解できた。
社会に対して意見表明する事は大切な権利であるが、その方法を間違うことによって問題が生まれてしまい、不幸な思いをする人が出てきてしまう。現在はインターネットなどを通じて広く意見表明する場が整っているので、このような悲惨な事件に人々が巻き込まれることがなくなることを願う。
罪の声 声の罪 It's a Sony!
のっけからやられた。アノラジカセ、自分が中野のアパートで使っていたのとおんなじものだ!SONY!だ。そうだ、あの頃、まだSONYは元気だった。そしてその後数年までは。
実際のグリコ森永事件を扱った内容を「3つの子どもの声」を中心に脚色し直した点は秀逸だった。でも、あの時の声の子供たちは、こんなにも大きくなっているんだね・・・という本筋とは違った感慨が。
日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞したらしいが、この賞自体を評価していないので、こちらもなんとも。
まぁ、そんなランキングはいいとして、
罪の声を声の罪として再構成した張本人がIt's a Sony!ってそれも作品の罪だね。
事件の背後にある人々の苦しみ
事件はテレビや新聞でエンタメとして消費される。そして、時間が経てばみんな忘れる。
でも、その背後には巻き込まれた人々の終わらない苦しみが続いていることがあるのだ。
ミステリーという体裁で、実際の事件を元にした事件の背後を描いていく。社会はミステリー、でいいのかな?
実際のグリコ・森永事件でも、子供の声が反抗に使われている。何も知らない子供たちを巻き込み、その人生を狂わせたかもしれない。これは、フィクションだけど、本当に同じようなことがあったかもしれない。
こうした事件に対する、僕らの想像力を補完してくれる作品。どんな事件にも、人間が関わっている。
面白おかしく事件を捉えるのではなく、こうした人々の苦悩への想像力を働かせていきたい。
小栗旬や星野源をはじめ、俳優の方々の素晴らしい演技で彩られた作品ですね。
企画自体が故意犯!!
グリコ・森永事件を題材にしているようで、名前を借りているだけで内容自体は薄いです。有名事件の名前を借りて、雰囲気だけで売ろうとした商品です。新説がありそうと釣られた方は多いでしょう。企画自体が故意犯なのだと思います。中盤で「結局この事件をエンタメとして消費している事になりませんか?」と自己紹介をしていても、鑑賞が苦行だったので全く笑えませんでした。
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション 入念な取材を経た真実に...
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション
入念な取材を経た真実に近いものなのだとしたら、満点の5点なんだけどな。
全415件中、41~60件目を表示