罪の声のレビュー・感想・評価
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ミステリーと言いながらも重すぎず
2時間20分の上映時間でしたが、飽きずに観ることができました。
グリコ森永事件 社会派の題材に描いてますが、関西弁で話されているためか、重すぎず、会話のやり取りの中に温かみを感じたのは、私だけでしょうか!?
社会部記者の鬼塚さん、テーラーを営む俊也さん お二人とも素敵でした。
小栗旬×星野源でTBSドラマの最強タッグ作品
昭和の大事件をモチーフにした原作を豪華俳優とWikipediaで調べたら数々の代表作を出している土井監督と野木さんの脚本。予想通り面白い。スピード感がちょうどよく自然と引き込まれる。何故子供の声を使ったのか?使われた子供の未来は?計画した大人たちは?事件の緊迫感。関係者の心情。全て納得できた素晴らしい作品。
さすが野木亜紀子さん
原作あっての脚本とは分かってますが、
野木亜紀子さんの脚本じゃないとここまで
ぐっと心に来なかったんじゃないかと思います。
キャストも野木さん脚本の物語の常連俳優陣で
安心して見られました。
私の中ではもはや野木亜紀子ブランドみたいに
なってますね、逃げ恥からファンですが、
ハズレという物がない。すごい人。
や、勿論原作も素晴らしいんです。
でも映画、ドラマ、なんでもそうですけど
原作潰しの脚本や演出って多いと思います。
野木亜紀子さんにはそれがない。
故にまっすぐ、ゼロの気持ちで視聴できます。
今回の罪の声、子供の声を使う犯罪。
ラストに向かってハラハラと集まる真実に、
涙、というよりは怒りが湧きました。
若いっていいことばかりじゃない、
学ばない、学べない大人はずっと学べないし
学ばないんだな…。
何年経っても罪は消えません。時効でも。
背負って生きる30年より、償う30年にして欲しかった。
脚本と演技力の勝利
やはり役者の力はすごいね。設定の多少の無理があったとしても観客である自分を納得させてしまう。
新聞記者である阿久津と京都でテーラーを営む曽根の二つの視点から物語は進み、2人が接点を持ったところで事件の真相に近づいていく。
小栗旬演じる阿久津、星野源演じる曽根が凸凹コンビなってロードムービー的に人間関係をたどっていく流れはすごくいい。瀬戸内海の夕日をバックに阿久津が本音を吐露するところは特に印象に残った。
国民を人質にして株価操縦をする大胆不敵な犯罪を料亭で会合するようなザルザルの集団が実行したとするには、かなり無理がある。それでも、ひょっとしたらそうかもと思わせるところは、脚本と演技力の勝利かな。
子供が犠牲になる話はツラい
映画としてはよくできていると思う。
小栗旬や星野源の関西弁も自然だったし、、、
しかしながら、、、
こういう子供が犠牲になったり不幸に貶められる話は見ていてツラい。
しかも子供には何の非もないから余計にやり切れない。
たとえ星野源の頭が「ブースカか?」と突っ込みを入れたくなるくらい大きいことが気になって仕方がなくても笑えませんでした。
でも、、、
星野源って、被り物してるんとちゃうかってくらい頭大きいんやね。
世間を騒がせた未解決事件が想像を掻き立てる
1984年に実際に起きたグリコ森永事件がモチーフ。
話のなかで出てくるオランダのビールメーカーの社長の誘拐事件とは、
1983年にオランダで実際に発生したハイネケンの社長誘拐事件だ。
こちらはこちらで2015年にアンソニー・ホプキンスやサム・ワシントン
等を迎えて映画化されている。
こちらもなかなか面白いので観る価値ありだ。
グリコ森永事件では脅迫電話に子供の声が使用された。
その子達は今どうなっているのか?がひとつのテーマ。
事件を追いかける新聞記者と、大人になってから事件で使われた声が自分の声だった事を知った主人公が事件の事実に迫る。緊迫した迫真の内容に、映画を観た人の中にはこれが実際に起きた結末だと信じてしまった人もいるようだが、あくまで想像の物語だ。
声の主の3人の子供のその後の運命に泣ける。
小栗旬も星野源もよかったけど大人になった声の主のひとりを演じる
宇野祥平の覚悟がすごい。
今年の最優秀作品賞はコレで決まりの予感!
グリコ森永事件は、20歳の時に地元大阪で起きた事件なので、スーパーからお菓子が消えたあの時の騒ぎは、今でも覚えてる。
で、この作品〜35年前のグリコ森永事件を元に作られた作品なので、社名は違えどキツネ目の男はそのまま!
犯行に使われた子供の声の当事者と、再度ネタにするべく調べてる記者との交差していく・・・
時効になり一般的には明かされてない内容などもかなり調べてる感じで、どんどん引き込まれていきます。
星野源さんと奥さん役の市川さん、松重さん含め脇を固める役者さんもGOODで、女子中学生役の原菜乃華ちゃんが切なすぎる。
そして、若手俳優会のドン→旬オグリ!
好きな役者さんですが、いつも気になったピアスの跡が、今回はない!!!
念願の日本アカデミー賞主演男優賞も射程圏だと思いますし・・・
今年観た邦画では、一番見応えあったので、作品賞はコレで決まりの予感です。
あの事件を覚えてる方には、超オススメの142分です^^!
影の主役
原作を読んでからの鑑賞です。読んでおいて良かったです。
未読だと、私の場合は、登場人物が次々と現れるので混乱したまま終わっていたかと思います。
原作のあの3歩歩いて2歩下がるような徐々に真相に近づく感じを2時間20分で映画に収められるのか?と思っていましたが、流石脚本家の野木さん。テンポ良くそぎ落としてまとめられていたように思いました。
主演のお二人、特に小栗さんは淡々と演じられていて、物語がスーと入ってきたし、星野さんも、抑えた演技の中に葛藤が感じられて、見やすかったです。
総一郎を誰が演じるのか…分からないまま観ました。中盤に現れた総一郎を見てゾッとしました。数十年這いつくばって生きてきた人…それをあんなに見事に表現できるのか⁈
影の主役だと感じました。
映画を観終わった時にいつもあそこは…とひとつは出てくるのですが、この映画は本当に満足しました。
ある日お菓子が袋に入ってた…
朧げながらに覚えてる
ある日母と近所のお店にいくと
ポッキーの箱が袋に密封されていた…
それがこの事件の私の記憶
実在のグリコ森永事件を基に描かれたとされる映画
幼かった自分の声が犯罪に使われていた男性とその事件を追う新聞記者のお話です
時効後の物語なので犯罪捜査物のようなスリリングな展開はないが時系列と事件に関わった者の内面が丁寧に描かれていてどこまで現実でどこからが創作なのかわからない展開が緊張感を生んでいたような気がします
少し関西弁が気になったもののグイグイ引き込まれました。途中トイレにたたなければこれが実際の事件の全貌だったのではないかと錯覚してしまうところでした笑
結末も想像の範囲外であり驚きと共に涙が滲みました
人間とは愚かで自分勝手な生き物なのだなぁ…
これは原作も読んでみたい作品です
オススメです
そういえば幼い頃母がよくホットケーキを焼いてくれたりフルーツ蜜豆の缶詰を頻繁に食べさせてくれたことがありました。
この事件の影響だったのかもしれません
今度母に聞いてみようと思います
タイトルの意味
はじめは事件の真相に迫っていくミステリー要素が、ワクワクして面白かったです。核心に迫るにつれて「声」に関わる重い事実が…ラストの感動のゴリ押しシーンは分かってても感動。
小栗旬も飄々としてるようでアツい記者を好演。星野源も良かったよ。デスクの面々が地味に良かった。
本当の真実は…
昔の事件に被せたフィクションですが、仮説としてはありかなと。当時の記憶はモンタージュの絵は覚えてますね。
今の時代では、GPS、スマホ、防犯カメラなど履歴からすぐに足取りがわかっちゃうのでしょうね。
アナログの時代でマスコミが騒いでたのを覚えてます。映画として実際あったものをエンターテイメント繋げていく手法はありですね。
ラジカセ懐かしかった…
事実を下書きにしたファンタジー
有名な実際の事件を元にした映画。
それは初めから分かっていたけれど、ありそうで無さそうな事件のその後を、実力のある俳優陣がしっかりとありそうに演じていて泣けました。
小栗旬も、星野源も、周りを固める俳優陣の演技も素晴らしかった。
しかし、宇野翔平の圧倒的な存在感、もはやそこにいるだけで何の説明もいらない迫力にはプロフェッショナルを超えたものを感じました。
あれほどの絶望を、私は見たことがありません。
「事件をエンタメとして消費しない。」
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「グリコ・森永事件」をモチーフに、過去の事件を追う記者と犯行に使われたテープに自分の声が使われていた男2人が事件を調査していく話。
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話は結構淡々と進んでいくので、思ってたよりちゃんと社会派。事件の調査で色んな人に証言を聞いていくんだけど、その証言者がほぼ見た事ない俳優さんだからまるでドキュメンタリーを見てるみたいだった。
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ドキュメンタリーみたいだけど、脅迫テープに子供の声が使われていたことや、キツネ目の男、マスコミ各社に送られた脅迫状、などなど、「グリコ・森永事件」で報道されていること以外はフィクション。
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でもそれがフィクションとはいえ、映画で描かれてることはこうであったかもしれない事実だと思ってる。実際声を使われた子供たちは、普通に幸せに暮らしてるかもしれないし、悲惨な人生を送っているかもしれない。私達には分からないけど、それは全部事実だと思う。
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実録犯罪ものって、普段見てるニュースの見方を変えてくれる。その事件の裏にはどんなドラマがあって、どんな人達がそれを起こしたのか、それを考えられれば少しはこの社会のことがわかるようになる気がするんだよね。
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私的に小栗旬が犯人にかける言葉、ちょっと置きに行ったなという感じがした。正しいことを言ってるけど、その正しさだけじゃ根本の問題は解決してないのがなぁ。やっぱり有楽町から2駅のところに忖度してるような気が、、笑
熱演じゃないのがすごい
がっつり子ども世代なんですよねー。
あれからお菓子はフィルムで包装されるようになった。
星野源は星野源でしかできない役割をしてた。
小栗旬は誰がやっても成り立つ役割をまさに的確にやっていた。
これはある意味、素晴らしいと思う。
星野は当事者として小栗は当事者ではない者としての立ち位置と演者の濃淡がうまく合ってるということ。
特に最初の小栗の緩やかな無気力から終わりの静かな意欲をほとんど演じわけてないほどで。それが映画全体のトーンとあってて。役者なのになんて欲がないんだろう、あるいは制作者的な俯瞰意識が優れてるのか。すごいと思う。
星野くんの奥さん役市川さんだっけ。
日常生活の幸せ及び苦しいときに寄り添う存在の有り難さ担当。出演時間が少なくてもその効力たるや。ほんとに素晴らしい。
過去は無くならない
面白い作品でしたが、心がえぐられるシーンもあり、心が温まるシーンもある。
鑑賞後は複雑な気持ちになりました。
それでも「観てよかった」と想い、
いろいろと考えさせられました。
過去は何があろうと無くなることはない。
当たり前のことだけど、この作品から学びました。
どんなに苦しい、暗い過去でもいつかは救われるかもしれないし、救われないかもしれない。
それでも、その過去とは向き合わないといけない。
点と点が線で繋がり複雑に絡み合った野木脚本
野木さんの脚本は本当にあれよあれよとこことそこが結びつき、あっこっちも繋がった!って伏線だらけで転がるが如く、ストーリーが展開していくので、食いつくように見入っちゃいました。
これフィクションなんですね。実際のグリコ森永事件の真相なのかと思いました。それぐらい細かい設定までもリアリティ感が半端なかったです。
本当に作品全てにおいて意味のない出来事はなくて、かならず原因と結果がある。こんなに最後すっきりとした結末を迎えた作品も珍しいですよね。
そして、悲しく終わらないとこがまたいいとこです。また、それぞれがこの事件を乗り越えて、新しい生活に戻っていく…離れ離れの親子も再び会うことができ、もう聞けないと思っていた声も皮肉ながら、罪の声として残っていた声を聞くことができるという。
しかしながら、正義は人を幸せにするための行動によってのみ、意義をなすのです。正義を貫くのなら、誰も犠牲者は出してはならないのです。
とても良くできた作品ですね🈵
単なるサスペンス映画かと思いきや、なかなか内容の濃い、奥の深いヒューマン映画でした‼️
昭和を揺るがした未解決事件の真相を追うという設定から、犯人捜しだけでなく、事件の本質に迫る人間ドラマが見事に描かれていたと思います😂
こんな大事件も、一つ一つ紐解いていくと、善意の一般人を自らの罪を隠すために犯罪者に仕立てた警察官、そのために自殺に追いやられた父、そのために権力闘争に向かった娘、そのために犯罪協力をせざるを得なかった母…と小さな事件から大きな事件に繋がっていくんですね😅
いずれにせよ、とても見応えのあるいい映画でした🙆
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