罪の声のレビュー・感想・評価
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悪くはないのですが。
映画化を聞き、原作を読んでから鑑賞。原作の持つグリコ森永の声の主が生きていてというプロットはすばらしいですし、期待して鑑賞したせいなのか、もやっとしてしまいました。たぶん映像化する以上、映像だからこそを求めて、もっとサスペンスフルなものを求める自分がいたからなのかもしれません。たしかに悪くないですが、ハードル上げて鑑賞すると、こうなるのでしょうか。たしかにそれぞれのキャラクターは良かったですし、原作を忠実に描いているのですが、もやっとしました。
過ちが作り出す家族の十字架。重すぎる残酷な真実とは。
【賛否両論チェック】
賛:2人の主人公が執念で追い続け、最後に明らかになる衝撃的な真実には、胸が締めつけられるよう。主題歌や超豪華なキャストも魅力的。
否:テーマや結末があまりに重いので、軽い気持ちでは観られない。
かつての未解決事件に挑む記者と、ふとしたきっかけで、自身が事件に引きずり込まれていたことを知らされる男。2人の運命がやがて交錯し、お互いの葛藤の末に、次第に共に事件の真相を明らかにすべく、二人三脚で手がかりを求めて奔走していく姿には、観ていて思わずのめり込んでしまいます。
しかしその先に待っているのは、あまりにも残酷であまりにも衝撃的な、重すぎる真実の連続です。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になっていただきたいのですが、
「私は・・・あなたのようにはならない。」
という言葉に、一縷の希望を見た気がしました。
Uruさんの主題歌「振り子」が醸し出す荘厳な雰囲気や、“超”がつくくらいの豪華なキャストで描かれていく、壮絶ながらも考えさせられる事件の真相を、是非実際にお確かめ下さい。
犠牲者なし、は事実と異なる
長文になるので、面倒な方は、スキップすることをお勧めする。
1月15日に某映画館で鑑賞。
公開からすでに2カ月半。感想もほぼ出尽くした感があるように、今更鑑賞する人もわずかのように思う。
入った映画館でも、それなりのキャパにもかかわらず、公開終了間際故か鑑賞者は5人程度だった。
自分は当時の事件の報道にリアルタイムで接していた。しかし、それだけではない。
犯人グループが、一番初めに身代金の要求をした公衆電話のすぐ近くに、自分は当時住んでいた。
つまり、この事件の”劇場”であるエリアは、自分の生活圏だったのである。
故に、当時マスメディアによって伝えられた情報は把握していたし、かつ、この映画の原作は読んではいないが、1996年刊 一橋文也著「闇に消えた怪人 : グリコ・森永事件の真相」によって更なる知識を深めたものである。
その自分が、結論として感想から伝えると、この映画「罪の声」は自分にとって、「面白く、見ごたえがあった」と言える。
一方、この作品に対する評価が低い方々の意見は、大体下記のように収斂されよう。
*「真相に迫る」と謳ってはいるが、実際の内容はそうではない。
*演者の技量や特に関西弁が我慢ならない(演技については賛否両論あってしかるべき。ただ関西弁については、明らかにヒドイ。酷すぎる)
*製作者側が伝えようとするテーマや意図が分からない。
もちろん、感じ方は人それぞれであるから、低い評価をする人たちに対して無理無理反論するつもりはない。 またその考えを否定する意図もない。
しかし、未だに犯人が特定されていない以上、つまり真相が分からない以上、もしかしたら、この作者の考えが真相に最も近いのかもしれない。「真相を暴く」ではなく、「真相に迫る」なのだから、あながち「嘘」ではない、と自分は考える。
また、製作者側から提示されるテーマや意図を、無理にくみ取ろうとする必要性も感じず、「こういう事実があった」「そして、その裏にはこういう事があったかもしれない」という事を知るだけで充分ではないか。
(この事件を知らない人たちに、知ってもらう意図としては、少なくとも成功しているわけだし)
ただし、知ってもらおうとする場合、「事実」と「推測」ははっきりさせておくべきであろう。
また、この作品の中で、触れられていない事実も見逃すべきではない。
1)事実
*当時の府警や県警は、自分たちの縄張り争いに終始しており、連携を取っておらず、犯人を捕まえるチャンスを数回逃している。
*キツネ目の男を捕まえる事が出来る程の距離まで、現場の警察官たちは迫っていた。職務質問等で身柄を確保したい現場の警察官たちに対し、一網打尽を狙った上層部はそれを許さず、ここでもチャンスをつぶす。
2)ほぼ事実に近い推測
*犯人グループの中での仲間割れは、おそらく実際に起こっていたのではないか、と警察もマスメディアも見ていたようである。一橋文也の著書にも「途中で首謀者が変わった」との記載がある。
3)この映画の中で触れられていなかった事実
犯人の一人が乗っていたと思われる不審車両を取り逃がしたとされた滋賀県警の本部長が、1985年8月7日、自身の退職の日に本部長公舎の庭で焼身自殺をする。
この焼身自殺をきっかけとして、その後、犯人グループは事件の終息を宣言し動きを止める。
この事実が、この映画では全く触れられておらず、自分としては残念に思っている。
(犯人グループは、初めから人を傷つけたり殺したりする意図はなく、金だけが目的だったのではないか、と自分は『推測する』。)
今回のこのレビューの「犠牲者なし、は嘘」とはこの意味である。
(生島望の交通事故?の事を指したのでない)
この事件は迷宮入りとなり、犯人グループが逃げ切ったというのが大方の見方であろうが、この映画にあるように、もしかしたら、犯人グループやその周辺の中には、その後、実際に不幸に見舞われた者もいるかもしれない。もしかして未だにずっと、罪の意識に苛まれて贖罪の念を持ちながら生き続けている者も居るかもしれない。
その者たちに、この映画はどのように届き、訴えるのだろうか?
非常に興味を感じるところではある。 しかしそれは、知る由もないが。
初っ端に、いい作品だと褒め称えたが、もちろん不満なところもある(関西弁以外にも爆)。
最後の終わり方や編集が、イマイチだった。
いつ終わんの? え、まだ続くの? え、最後それで終わるの? その編集、なに?、と突っ込んだ爆
さて、長くなってしまったが、そろそろ締めくくりたい。
曽根俊哉から伯父である達夫に対するメッセージ。
「あなたみたいには、ならない」とは???
あなたみたいに 「卑怯な人間には」ならない なのか?
あなたみたいに 「人を不幸に陥れる人間には」ならない なのか?
最後の最後に、この映画が投げかけてきた問いかけの答えは、迷宮入りである笑
PS
この映画に出てくる英国の街ヨークは、自分の友人が日本から移り住んでいる街。
偶然とはいえ、少し鳥肌が立った。
あの未解決事件が
コンビ
小栗旬と星野源のコンビが、なかなか良かったです。
後半ようやく合流しましたが、もっとこの二人の関係みていたかったです。
俳優、宇野さん役のため、痩せてて別人でした笑
そうちゃんに感情移入して、お母さんとの再会に泣けました。
記者会見のシーンで、スーツを着てというのも良かった。
のぞみちゃんも、めちゃくちゃ生い立ち悲しい😭
大人の、自分勝手な犯罪に子供達が巻き込まれて未来を潰される。
こんな事、本当の親ならするのかなあ。
我が子を愛し守りたい。
星野源が役で、我が子を愛するように、世界が変われば良いのに。
力作ですばらしい。
映画も力作で良かった!
小栗旬がいい!彼の作品の中で一番良かったかも。
星野源もいいけど、彼がキツネ目の男に似てて気になってしまいました😅
で、とにかく宇野祥平が圧倒的に凄い演技で震えた!
「グリコ・森永事件」をモチーフとした小説の映画化だけど、社長の誘拐から始まり、菓子に毒物を混入し企業を脅迫、身代金取引の電話では子供の声が使われる。実際は「かい人21面相」と名乗った挑戦状だったな。あの未解決事件を踏襲しながらも、脅迫テープに使用された「子供の声」に焦点を当てた人間ドラマが胸を揺さぶる。
星野源演じた曽根は父の遺品の中にカセットテープを見つけて再生すると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そこから彼の真相を巡る旅が始まる。
小栗旬が扮した新聞記者の阿久津もまた真実を追い、様々な関係者に話しを聞いていく。やがて曽根と出会い、連携していく流れ、ラストの余韻も良かった。「逃げ恥」の野木亜紀子の脚本が緻密だったと思う。
白鳥殺人事件もどうぞ
原作未読です
重いテーマですが
予想以上に良かったです
グリコ森永事件の真相は
こうだったのではという感想も
見かけたので
観賞から2か月経っての投稿です
この作品でグリコ森永事件に
興味を持った方へは
内田康夫さんの浅見光彦シリーズ
「白鳥殺人事件」
をお薦めします
こちらもいいですから
緊張感が持続している
面白い。演技も過不足ない。ただ一点言えば、最後に小栗旬が元過激派の宇崎竜童に言う説教は薄っぺらい。
映画ヒョーロン家が、中盤で登場人物が多くなるところで話が停滞して退屈だとか書いていたのでちょっと心配して見に行ったが、そんなことは全然なく、むしろそこが面白いところ。切れそうな細い糸をたどるスリルがある。
観て良かった
元ネタになったグリコ森永事件の真相はこうだったんじゃないかって思うくらい引き込まれる内容で、謎が明かされていくのがとても面白かったです。被害者の姉弟の人生は壮絶で涙を誘いますが、その彼に「あなたはどんな人生を?」と聞かれた時の星野さんの表情は、セリフがないのにとても感情が伝わってくる迫真の演技でした。
罪の痛みが伝わってくる
実際にあった昭和最大の未解決事件をモチーフに多少変更があるものの、監督と脚本家によりとても見やすく分かりやすかったです。事件を知れるきっかけにもなって個人的にはとても満足して観ることができました。
罪を背負った方々の心理描写が自然でとてもリアル。
出演者全員の演技が素晴らしく何回も泣きそうになりました。
上演時間が長いが惹きつけられる場面が多くあっという間に終わる感じがしました。
Uruのエンディングも世界観とマッチしており感動。
エンディング後も余韻が長く感じられる素晴らしい作品でした。
原作未読。
宇野祥平さん◎
罪は正義にならない
重厚なミステリー
人間を日本を描くことに成功
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