風の電話のレビュー・感想・評価
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モトーラ世理奈は岡山天音に似ている
2020年映画館鑑賞22作品目
広島県呉市から岩手県大槌町までのロードムービー
スタートから重苦しい
全体的にリズム感がおかしい
テンポが悪い
変な間がある
なぜかと思い映画を観たあと調べたら台本はなく全てアドリブでやっているから
そんな丸投げな演出は邪道だ
西田敏行や佐藤二朗のようなベテランなら許されてもいいが若手には無茶振りだ
こういうアドリブ映画はあってもいいが主流にはなってはいけない
インディーズならともかく商業映画だ
イオンや朝日新聞とかがよくカネを出したもんだ
重い雰囲気を三浦友和や山本未来や西島秀俊や西田敏行がだいぶ和らげてくれた
広島呉市で倒れているハルに三浦友和が声をかける場面と流された自宅を西島と共にあとにする場面のロングショットが印象的
いろいろ詰め込みすぎという意見もあるようだがそれはあまり感じなかった
クルド人も余計だとまでは思わなかった
139分と少し長めだがそれほどでもない
ハルが家族に会いたい思いを爆発するシーンが3回あるがくどい
呉市の工事現場も大槌町自宅跡も抑えめでいった方が良かった
最後の風の電話で爆発するべきだった
流された両親と弟はここで登場するべきで西島の自宅で登場するのはおかしい
ロードムービーだから場所と日付と時間の字幕がほしかった
あまりにも不親切だ
ほとんど西島のおかげで大槌町に行けたようなものだし
最後に主役のモトーラ世理奈について
彼女の存在を知ったのは今回の作品が初めて
予告編から感じていたが桁外れのブサイク女優
剛力とか多部とか黒木華なんて全然比べ物にならならない
杉村春子より酷い
顔の奇形かと思った
残念ハーフという言葉が1番ぴったりな芸能人
整形番組のbeforeかさんま御殿の再現ミニドラマに出てくるブスとどっこいどっこい
しかも陰キャのブス
笑顔もキモい
そばかすといえばキャンディキャンディだが彼女は明るくて前向きだった
陰キャのキャンディじゃ多くの人に愛されることはなかった
これじゃヒッチハイク無理だわ
よく乗せてもらった奇跡だよ
不良3人組もよくもまあナンパしたもんだ
後ろ姿で美少女っぽいから声をかけたけど振り向いたらごめんなさいだよ現実は
それゆえに彼女の存在は今の芸能界に必要不可欠だ
隙間にはまる足りないピースがモトーラ世理奈だ
若いのにモデル出身なのに現時点での演技力は上々
世の中は美人ばかりじゃない
超ドブスが主役でもいいじゃないか
唯一無二モトーラ世理奈今後の活躍を大いに期待してます
内容てんこ盛りそして薄い
原爆、豪雨災害、原発事故、難民問題、東日本大震災により被災した者の苦しみや悲しみ周りの人の意識の違い等を表現しようとしたのかもしれないが当事者やそれに違い人には伝わるかもしれないが話しの流れの区切り方や持っていき方が強引だったり無駄に長かったりして一体何を伝えたいのかわからない。
脚本が監督が違えば良い作品になったのかと思います。
こういう話題だからこそしっかりと練り上げて作って欲しかったです。役者さん達は一流なのだから。
一つだけ惜しいのが
素晴らしい作品だと思う。一つ惜しいのは、モトーラ世理奈さん演じるヒロインが、呉線の駅で「あえて自宅最寄駅とは反対方向ゆき(「糸崎」と読めた)の電車に乗った」ことが、地元の方or旅好きにしかたぶん分からないこと。ヒロインはすっと電車に乗ったのではなく、躊躇しながら発車間際に乗ったことで、東(大槌の方向)へ向かおうということを示そうとしたのだろうが、この場面はヒロインにとってターニングポイントとなるので、もうひと工夫欲しかったです。
淡々と進んでいくが、心地よく展開していく印象。ラストもモトーラちゃ...
淡々と進んでいくが、心地よく展開していく印象。ラストもモトーラちゃん頑張っててよかった。ただ、単調というところも否めず、キャスティングパワーでもってるなーと思った。
つらい経験
ハルが道中出会う人々、、
みんな、それなりにつらい経験をしていて
そのつらさは一辺倒には測れないものばかり
自分もたいへんなのに、
初対面のハルを応援してくれる周りの大人たち
自分もたいへんだからこそ
他人にも優しく出来るのかな·····
死にそうな表情から始まり、
少しずつ感情を変えていくモトーラ世理奈に釘付けでした
西田敏行さんの民謡(かな?)も良かった〜
少し詰め込み過ぎかなぁ・・☆
たまたま、舞台挨拶のある回に見ました。
モトーラ世里奈と諏訪監督が出演されました。
モトーラ世里奈、「透明なゆりかご」も見ていましたし、期待も
していましたが、舞台挨拶があまりにぎこちなくて 正直どうかな・・??
と思いながらの鑑賞。
でも、映画は役になりきっているとうか舞台挨拶のぎこちなさそのままが
主人公の「ハル」でした。
物語は、心に傷をおっている人たちの連作のように進んでいきます。
ハルのヒッチハイクには、若干無理やり感もゆがめませんがまとめてあり
面白く見ていられました。
三浦正和、西島秀俊、西田敏行と脇を固める俳優さんの演技も素晴らしくて
「ラスト10分」との宣伝文句のとおり最後の電話のシーンは泣いている方も
多かったです。
でも、なんか違う・・
途中のクルド人の難民問題は入れる必要があったのかな・・
モトーラ世里奈の魅力だけでまとめたほうがもっと印象的になったのではと
思った。
震災から時間だけは過ぎても、何も変わっていないことがいっぱいあるんだ・・
離れてくらしている自分にそれを突き付けられた映画でした。
本当のことしか言わないと決めたら、人は必ず寡黙になる
現代の映画においては、女子高生は最強であると常々思っている。撮影場所がどんな場所でも、膝丈のプリーツスカートをお尻から裏腿にさっとつけてふわっと座れば、そこは彼女の場所になる。言葉数が少ないのがいい。黙ってハラハラと涙を流せば、それだけで絵になる。何を考えているのかわからないから、想像は膨らむ一方だ。女子高生がひとり、黙って立っていたり黙って座っていたりするだけで、その場面はすべて彼女に持っていかれる。故に女子高生は最強である。
モトーラ世理奈の沈黙の演技が凄い。演じたハルには、そもそも自分を理解してもらおうという意思がない。それはひとつの強さである。一方で他者との関わりを大切にする。家を出る前に広子さんを呼んで抱き合うシーンを見てハッとした。この子は、日常的な別れが時として今生の別れになることを知っているのだ。
ハルの無口の理由はふたつあると思う。ひとつは他人との関わりが深くなると別れが辛くなるためだ。そしてもうひとつは、本当のことしか言わないと決めているからだ。本当のことしか言わないと決めたら、人は必ず寡黙になる。
映画は所謂ロードムービーだが、主人公が黙って何も言わないから、関わった人々はあれこれと心配し、行き先を案じて世話を焼く。寡黙なハルのために、人々は本当のことを話す。最初に助けてくれた三浦友和演じる公平は、生きているから食わねばならない、食って、出す、それが生きることだと言う。シングルマザーになる43歳の女性からは、お腹の中で赤ん坊が暴れているという話を聞き、そのお腹に触らせてもらう。子宮はひとつの小宇宙だと彼女は語る。再会したアスカちゃんの母はありがとねと涙する。
別れ際の「ありがと」しか言わないハルだが、アスカちゃんの母には苦しかった胸の内を語る。許してほしい訳ではない。本当のことを伝えなければならないからだ。そして最も長く一緒にいた西島秀俊の森尾は、さようならの代わりに、大丈夫!と力強く手を握る。
震災の被害者は、津波で失った家族について、亡くなったではなく、見つかっていないと表現する。家族は亡くなったのかと問うて、まだ見つかっていないと答えられた森尾は、返す言葉を失っていた。
生きることは食べることと言う公平の言葉の通り、食べるシーンの多い作品だ。食べながら喋る。喋りながら食べる。会話は日常的でリアルだが、現実の日常会話と一線を画し、誰の言葉も率直で嘘がない。
時の流れは思い出を浄化する。嫌なこと、悪いことを洗い落として、楽しかったこと、嬉しかったことばかりが残る。ハルの心の中にいる家族は、優しくて楽しい家族だ。受話器の向こうにいる家族に向かって、17年の人生の全量をかけて言葉を選び、ぽつぽつと語る。このシーンが本作品のハイライトであり、モトーラ世理奈の渾身の演技が胸に迫る。
西田敏行の味わいのある歌とともに、東日本大震災をきちんと扱った作品のひとつとして心に残る映画だった。
「行方不明」、それでも生き続けなくてはならないんだ
阪神淡路、東北以外にも、たくさんの地震や台風で数多くの方々が亡くなられ、行方不明になったというニュース そういったニュースのそれぞれに、大切な人を失って人生が大きく変わった人たちの存在を思います 何人が犠牲になったかでその程度が推し量られるけれども、生き残った人たちが背負っていく重さ、監督はいろいろと取材を重ねられる中で、観る私たちに伝えたかったことがたくさんあったのだろうと思います
時間が経てば、次のニュースや事件に関心が移るのだけれど、福島のこと、クルド人のこと、悲惨な状況を理解しつつも一方で彼らを敵視・差別するような言動を持っている人々の存在がとても苦しく思いました(今の中国で同じ国民同士が特定の地域の住民に対して、非難・批判をしていることと重ならないでしょうか)
同級生のお母さんに出会って生き残ったことに罪悪感を感じたこと、避難したはずの広島で更なる苦難に向き合ったこと、高校生の彼女がどうやっても自分の力だけでは切り開いていけない「枷(かせ)」の中にあっても、生き続けなくてはいけないことに、周囲の大人はどう彼女に寄り添ったらいいのか いい大人たちと出会ったことが救いでした どんなに辛くても「食べる」 常に「食べる」 生き続けるために「食べ続ける」こと、その励ましがしみました
25年が経った阪神淡路の震災では6434人の方が亡くなっていますが、未だに行方不明者が3人いるとされています 行方不明の家族を持つ方々にとって、解決だの終結だのがないことを自分の心に刻むことができました(2月2日 イオンシネマ和歌山にて鑑賞)
岩手県大槌町に実際にある 「風の電話」 僕は風の電話というもの...
岩手県大槌町に実際にある
「風の電話」
僕は風の電話というものが
存在することすら知らずで、
その電話を巡って何かが起きる
ちょっとファンタジックな要素を含んだ
作品なのかと想像してた。
全く違ってました。
東日本大震災、広島土砂災害、難民問題。
主人公ハルが故郷をめざす旅路を通し
出会う人々の心の傷、心の温もり、
そしてハル自身の心の帰郷を、
静かに、ときに激しく描く
想像以上に心に沁みる作品でした
主人公ハル役のモトーラ世理奈さん、
彼女の目の表情が何ともいえない
不思議な威力を発していて、
終始、感情を隠したような表情なのに
時に彼女が感情を顕にする場面は
こちらも感情を持っていかれそうになり
涙しそうになった。
本当は泣きたかったんだけど
何故だか見守る気持ちが勝って
逆に笑顔になっていた気がする
ハルが出会う人々の心がとても温かくて、山本未來さんの明るい優しさ、
三浦友和さん、西島秀俊さんの
放たれるセリフは重みが有りすぎて……。
体験者から発せられる言葉は
本当に心にズシリとくる…。
役者さんの素晴らしい演技を
支えてるカメラワークや音響も
本当に良かった。
全編に渡り余分なものをそぎおとした映像。それはほんの合間に耳に入ってくる音楽も例外ではなくて、
音楽が無いからセリフが心に響いてくる。
日常の生活音をしっかりと聴かせることで今は生きなきゃいけないんだよ
って言われてる気がした。
登場する人物の写し方も
人物を追うカメラワークでは無くて
定点から一定の距離を保つ写し方が多くてそれが観ている側に客観的な視点を
与えてくれる
何よりも慌ただしさを感じずることが
無いのがよかった。
長回しのカットが多いのも
観ている側を日常に入り込ませてくれて
本当にカメラワークの素晴らしい作品
だなぁと。
後からジワジワ来る作品
まるでドキュメンタリーのような長回しにブレるカメラワーク、冗長な流れに仕事終わりの疲れた状態で行ったことも相まって、序盤は眠気に襲われそうになったりもした。
だが、各地で出会った様々な人たちとの触れ合いにじっくり時間を割いている事で、観ているこちらも心癒されて次第に没入していくことが出来た。
ヒッチハイクで旅をするという設定以外はごく普通に実生活で成されているようなやりとりで構成されているのも感情移入しやすくて好印象。
特にモトーラ世理奈演じる春香(ハル)が閉じていた心を徐々に開いていくところが実に良く表現されていた。
彼女はそばかすだらけで年齢の割にあどけなさの残る顔立ちだが、懐の広さを感じ、女優としての将来性を感じさせた。
それと、終盤の「風の電話」のシーンが本当に綺麗で心に残った。
白い電話ボックスと黄金色に輝く草木のコントラストが鑑賞後しばらく経っても脳裏に焼き付いて離れない。
自分は当事者ではないが、震災被災者が見れば、身につまされる秀作だと思う。
☆☆☆★★★ 〝 生き残ったからこそ生きて行く 〟 震災の時に故郷...
☆☆☆★★★
〝 生き残ったからこそ生きて行く 〟
震災の時に故郷は津波で崩壊し、愛する家族とは生き別れてしまった当時9歳の女の子。
あの時のトラウマを抱えて生きる17歳の女子高生。彼女は疎開先でひっそりと暮らしていたが、厄災はいつ・どこで起こるか分からない。疎開先の広島でも、目と鼻の先で起こった大型台風の影響から。土砂崩れ・土石流による災害の爪痕は生々しく。その姿を見ると、当時の恐怖・家族との別れを思い出してしまい。胸の奥から沸き起こる感情を抑えきれなくなってしまう。
映画は、そんな彼女が故郷へ向けて旅立つロードムービー。
そのキッカケとなる、或る出来事を思うと。少しばかり、納得出来ない部分を多少は感じない訳ではありません。
しかし映画を観続けていると、どうやら「単なるロードムービーとは何となく違う…」と言った雰囲気が、スクリーンから漂って来た。
「とにかく食べろ!」
「とにかく食べよう!」
「生きて行かなけりやならないんだから食べなきゃな!」
三浦友和が、山本未來が、西島秀俊が、西田敏行が…。
生きて行く為には何が必要なのか?先ずは命の灯を灯し続けなければ意味がない。その為には(生きる為の)エネルギーを食べる事から得なければならない。
「さあ!さあ!早く食べろ!食べろ!」
実は、スクリーンを見つめながら。或る映画を思い浮かべながら観ていました。
始めの内は「これは何だろう?」…と言った感じでしたが。段々と、映画本編がロードムービーの様相をはっきりと表し始めた際に。「あれ?コレってひょっとして、諏訪敦彦版の『誓いの休暇』なんじゃなかろうか?」…と。
実際に、彼女は勇気を振り絞り故郷の地へと降り立つ。
そして『誓いの休暇』よろしく帰る…筈だったのだが!
映画はこの後。ラストまでの30分で。或る意味ではファンタジー映画となる。
どうやら、単純なロードムービーとは異なっているのは。映画の中盤で登場する西島秀俊のパートで明白となる。
彼は元東電社員で、震災当時は第1原発で勤務していたと語る。その事で、胸の中には多くのわだかまりが塊となって残っている事を。
中でも、異色だったのが西島秀俊が探している人物の場面。
劇映画を観ていたのに、突然ドキュメンタリー映像を観ているかな様な雰囲気がスクリーンから漂って来たから本当にビックリした。
この時に語られるクルド難民に関する会話。その後に西島秀俊が語る、震災当時の原発問題。
どこか、難民支援に消極的な日本政府。
一向に復興が進まずボランティア頼りな日本政府。
映画は、そんな政府の復興政策に強い憤りを感じているかの様な感じを感じたのですが…果たして?
映画本編で、固定カメラによる長回しを多用。とても落ち着いた撮影が続きます。時々エモーショナルな場面の時のみ手持ちの撮影の為に、カメラが激しく動き出しブレる場面もありますが。総じて、フレーム内での人物の立ち位置等もカチッと嵌っており。「嗚呼!映画を観てるな〜」…と、思わせて貰いました。ただ、基本的に長回しが多いので。この作風・流れに乗れないと、好き嫌いがハッキリと別れる作品だとは思います。
主演の女子高生にはモトーラ世理奈。
これまでも主演作品を何本か観たが、とにかく不思議な雰囲気を持っている。
どちらかと言うと、演技力よりも圧倒的な存在感の方が強い。
この作品でも。彼女の醸し出す雰囲気は、多くの名のある俳優と組んでも、全く見劣りしていないのだから恐れ入る。
ただ、演技力よりも存在感と記したものの。最後の《風の電話》の超絶な長回しは…。
これを要求する方もする方ではあるのですが。
想像の上を超えた演技力を見せた、この時の彼女は本当に素晴らしかった!
最近感じるのですが。なんとなく、作品の中身に震災の要素を取り入れては、体裁を繕う作品がチラホラと見受けられる気がしています。
《震災詐欺》…とまでは言いませんが、少しそれに近い作品が…。
時々見かけられる、それらの作品と比べて。この本編は、真剣に震災と向き合っている様に感じられ。辛い内容なのですが、多くの人達に観て欲しい作品ですね。
2020年1月30日 イオンシネマ板場/スクリーン1
女優の演技力を見せたかったのかな?
東日本大震災?広島の集中豪雨?それとも外国人の不法滞在?
見せたいものがバラバラしすぎかな。そのためのご都合主義な展開も、ちょっと見苦しい。
全部がラストシーンのために作られた感じがした。
友達母との再会は辛かった
「生きているのは偶然なのかもしれない」この言葉は重かったです。
人間いつどこで自分の命が終わるか分からない。予期せぬ病気や事故、自殺。そして天災。
昨日まで当たり前のように「おかえり」と言ってくれた家族が、ある日突然、津波に奪われてしまう。自宅跡地でのハルの叫びに悲しみ、怒り、悔しさ、苦しみが伝わってきた。
駐車場で友達の母親と再会したハル。一緒に避難していた途中に、友達の手を離してしまったがために、友達は津波によって亡くなってしまった。ハルが友達の母親に「自分だけ大きくなってごめんなさい」というセリフには、胸を締め付けられた。
劇中の森尾(西島秀俊)とクルド人とのエピソードは必要だったのかな?
予想より三浦友和の出番が少なかったけど、重要な登場人物であることに間違いは無い。
ハルを中心にもっと話を深く掘り下げてもらえたら良かった。
感動作なのでしょうが‥‥暗すぎた。
東北震災後、家族を亡くし広島の叔母と一緒に住む高校3年生のハル。叔母が倒れた事をきっかけに家を出る。あてのないままに彷徨い広島の災害地域倒れ込んでいたところを軽トラに乗ったおじさん(三浦友和)に助けられる。その後ヒッチハイクで親切なカールおじさん風の姉弟に拾われて食事をご馳走になる。途中不良少年に声をかけられ危険な目に合うが、たまたま通りかかった森尾(西島秀俊)に救われ一緒に福島を目指す。
詳細はネタバレになるので割愛するが主人公にハル役のモトーラ世理奈、役作りなのでしょうが終始眠たそうな表情が何とも言えない。複雑
家族をすべて亡くした悲しみを抱えての旅だったのでしょうが、出会った人達が親切でその点は救われる。
森尾の実家に着き家族での食事シーン。森尾が母親に「ワサビを取って!」と言ったら森尾の母親が「ワサビを取ってとか偉そうに!」と良く家庭でありがちな会話をしてたのが、この作品での唯一の笑いがこぼれるシーン。父親(西田敏幸)の自然な会話がこの作品の重苦しさから解放してくれました。
偶然知り合った少年から風の電話のことを聞き少年と一緒に行くことになる。
テーマがテーマなだけに終始暗い雰囲気で息が詰まりそうになった。 ウー、助けてくれ〜!
ラストの電話シーン、風が吹き救われる。
お前が死んだら誰が家族の事を思い出すんだ。
震災で生き残った少女が、
世話になっている叔母の
事故をきっかけに、
広島の叔母の家から
被災した故郷の岩手まで
ヒッチハイクする過程で
人生に向き合うお話しでした。
天災は、大地の命を踏み荒らし
世界を変えていきます。
コンクリートでおおわれた
埃の無い世界と対極にある
世界観がまだ記憶にあります。
ハルは制服にローファーの靴を
はいているんですが、
本作で彼女は、
何度も水溜まりに浸かり、
革靴は泥で汚れていました。
水害の現場を経験したら
わすれられないのが
泥と臭い。
無力感の象徴として
胸が痛い。
冒頭シーンで、
ハルが叔母と玄関での抱擁シーンや
ヒッチハイク中、
世話になった家のおばあちゃんに
手を握らせてあげたままにするように
触れ合うことで安心する彼女が
痛々しい。
ふれたら壊れそうで透明な
雰囲気から
旅の出会いによって
少しずつ色彩を取り戻す様に
惹き付けられます。
そして、
ハルは、駅のホームで
会話した少年から聞いて知る、
「風の電話」を。
あなたは誰と話しますか。
風の電話は心でします。
風を聞いたなら
想い
伝えてください。
想いはきっと伝わるでしょう。
実際にこの施設を設立、開放した
佐々木格・祐子ご夫妻の
亡くなられたいとこの男性が
書かれた詞。
震災の1年4ヶ月前に、
この男性のご家族のために
建てられた電話ボックスは
震災後、
佐々木夫妻の思いで
周辺をメモリアルガーデンとして
整備して今にいたるそうです。
ここでの、
ハルの言葉は涙なしでは
とても見られない。
「…今度逢う時は、
私はおばあちゃんだよ。…じゃあ。」
電話ボックスから出て、
歩きだすために
風にのせた言葉。
でも、
一番心に響いたのは
森尾が車でハルに
家族を亡くした時、
何故後を追わなかったのかを
問われた時に話した言葉かな。
「死ななかった。何でかなあ。
ハル お前が死んだら誰が家族の事を
思い出すんだ。」
亡くなった方を忘れない事が
供養になるということか。
おすすめ。
単なるロードムービー
観る前はヒューマンドラマの要素を期待していたのですが、実際はその要素はほとんど無く、オチも特にありませんでした。残念ながら正直言ってこの映画は私の好みではありませんでした。
風の電話って実在していたんですね。知りませんでした。
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