「無個性な主人公と“映画やドラマでは出てこない文化”」あのこは貴族 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
無個性な主人公と“映画やドラマでは出てこない文化”
榛原華子(門脇麦)と時岡美紀(水原希子)と青木幸一郎(高良健吾)をフォーカスしている。
どんな立場でも、誰もがそれぞれ悩みを抱えている日本の知られざる文化(劇中のセリフでは「映画やドラマでは出てこない文化」)をリアルに再現した女性視点で描いた恋愛物語。
センスの良さを感じるカメラワークで、構図もさることながら、光の使い方が芸術的。
歩道の木漏れ日
雨に当たるタクシーのヘッドランプ
食事中の間接照明
顔への光の当たり方
日向と日陰
逆光も上手く使っている。
BGMが少なめで、セリフが聞きやすいのも嬉しいポイント。
今作は特に水原希子さんの魅力が引き出されていたと思う。
岨手由貴子監督の他の作品にも興味がわいた。
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