「成長本能を解放させた女性たちの瑞々しさと清々しさが心地良い‼️」あのこは貴族 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
成長本能を解放させた女性たちの瑞々しさと清々しさが心地良い‼️
トランプ大統領を押し上げる原動力ともなった〝反エスタブリッシュメント〟……既存の体制を支配している階層の人たちのことです。
そういう世界で育つということは、どうしてもある程度保守的な人間性を植え付けられる傾向になるはずです。
既存の価値観についてあれこれと疑問を抱いたり、変えていかなくてはならない、などと考え始める革新的な人間に育ってしまったら既存の体制や既得権に疑問を抱き、もしかしたらそれを崩すような行動を取ることに繋がるからです。
勿論、社会の安定性を維持する(政治家目線で言えば、それが国益であるという主張も成り立つ)という使命感や責任という重圧の中で頑張っておられる良心的で立派な保守派の方もいるとは思いますが、私腹を肥やすことや既得権を拡大強化することに血道をあげる保守側の人間も少なからずいるわけです。
また、保守的な環境で育ってしまうと、どうしても多様性とか格差による機会〝不〟均等について、肌感覚で触れる機会が限られてしまうので、社会との関わりを通じての人間的な成長や成熟の伸びしろも限定的になってしまうという負の側面も否定できません。
門脇麦さん演じる華子の終盤のあの決断は、自己の成長を求める本能的欲求にやっと気が付き、自ら解放してあげた清々しさに溢れていました。
やってることは別の世界で起きているように見えることでも、水原希子さん演じる美紀の決断も同じく自己の成長本能に素直になることでした。
この映画の描くあちら側とこちら側。
実は男どもが必死に守っているつもりで、ますます窮屈で閉塞感が強まるばかりの既存の男性優位社会(そこに価値観を縛られてしまった女性を含めて)と、それに対して、解放された女性が作り出す自由で伸びやかな世界との対比のようでもあるのです。
この映画の主役は石橋静河さん演じる逸子が象徴するものなのだと思います。
暖かいコメントありがとうございます。
とても嬉しかったです。
華子と美紀・・・
女性が自立して自由に生きること。その選択が素敵でしたね。
美紀のように“自然体でしなやかな生き方“
お金や職業や親や自分を縛るエゴにも囚われずに、
自由に生きる・・・
憧れます。
一歩づつでも近づきたいです。
今年も宜しくお願いいたします。
グレシャムさん、コメントありがとうございます。
ハイヤーは急用で呼ぶわけにはいかず、あらかじめ予約が必要です。例えば、結婚式やディナーに参加するときなど・・・
まぁ、本当の上流階級ならば運転手がついていますよね。
CBさん、ありがとうございます。
逸子が象徴するものについて、少し具体的に書いておきます。
人は生まれる世界を選べないし、そこで身についたものは、そう簡単には変えられません。でも、その人が素の自分の声に従って表現しているものは、どちらのフィールドであろうと、公正な目で評価するし、相手にも公正な見方を求める。
そういうことだと考えています。
我々は、自分が思うより遥かに、その人に纏わりついた属性でその人を見てしまうことが多いからです。
グレシャム様コメントありがとうございます😊
グレシャム様のレビューは凄いです。パンフレットに載っているような趣きです。
某副総理、気になります。太郎か一郎でしょうか。
グレシャムの法則さん、共感&コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、門脇麦さんは共演者との化学反応で魅力が増しているように感じます。「さよならくちびる」は見逃していたので、今度見てみようと思います。
iwaozさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り現実社会では、自分ひとりの立ち位置を変えることもなかなか大変です。
ひとつでも奇跡に繋がる何か小さなことから始めたいと思います。
非常に同感です。良いコメントありがとうございます。(^^)
逸子との繋がり、美紀との出会い、その他、全ての経験を通して、離婚を決意し、初めて華子は自分の事を少しだけ理解できて、自分らしく生きる事に舵を切ることが出来た。
これって本当に奇跡的な事で、現実には現状維持で一生、自分らしく生きることができない人が半分以上ではないですかね。f^_^;
かくいう自分もその一人ですが。