「学習 予習 復讐〜!」イソップの思うツボ にょむさんの映画レビュー(感想・評価)
学習 予習 復讐〜!
ブラックマーケット版のカメ止めだった…
面白くない。が妥当な表現だけどつまらなかったわけでもない
まぁ話に無理があるとか言ってたらキリがないし…でも無理があるよね←
やはり最大の問題は感情移入できない(^_^;)
この復讐劇に一丁つきあってやろうか!って気持ちになれない
それは作中でも、味方になってくれた配信会社の復讐のスポンサーが典型的な悪者で、人情で助けてない、ビジネス(配信)になるからって動機で助けている流れが結果そのままこちら(観客)にもフィードバックされてしまう
タレント家族の娘が普通にいい子なので、むしろ娘かわいそう!ってなってある意味胸糞悪い
復讐劇なのにスッキリしない
これ、悪役になるべきはタレント両親と、診察の順番を変えた医者であるべきなのに、どんでん返しのカラクリの構成に重点を置きすぎてしまった故に破綻を招いてしまった感があり、勿体無かったなあと思った
いっそ娘同士は大親友って設定にして、揺れる友情、の方が食いつけたかも
だから復讐代行屋なんてのはストーリー上の辻褄合わせでしかない。それを感じさせてしまったら映画としては台無しな訳です…
復讐は"殺す"のではなくて"壊す"事、というのはむしろ好きな発想だけど、他人が羨むほど成功した家族というのをあのタレント一家に投影するのは無理があるし、裏では浮気していましたという仮面家族ブリも復讐の為の罠の要素が強くなると拍子抜けするし、そもそもそんな上手くいくか?ってのは、やはりこういうご都合主義は成立しないんだなあって事だよねえ
なので壊しはしたんだけど壊したところでスッキリしない
娘が両親をピストルで空打ちしたシーンも違和感しかない。状況的に視野狭窄してたとしても両親を殺す動機としては薄いし、元はと言えば自分を助ける為に強引な手段で手術させたのも親の愛情じゃん?
偽物の家族愛を演出したかったんだろうけど…
役者が下手というより演出の問題かな
この流れだったら役者もこれ以上の仕事のしようがないし、カメ止めだって映画の芝居じゃなかったんだから今回はシナリオが芝居とマッチしていなかったと思う
失敗作としてあーでもないこーでもないと思える分は楽しめたかな( ^ω^ )嫌いじゃない←偉そう笑